「併せて」「合わせて」の意味の違いとは?ビジネス例文とともに解説!
「併せて」と「合わせて」は、どちらも「あわせて」と読みますが、正しい使い分けはできていますか?
正しい使い分けができていないと、常識がないと思われてしまうかもしれません。
この記事では、「併せて」と「合わせて」の意味の違いを、例文とともに解説していきます。
間違えやすい言葉なので、ビジネスマンは言葉の意味をしっかり理解しておきましょう!
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「併せて」と「合わせて」の意味の違い
「併せて」と「合わせて」は、同じ読み方ですが意味が異なります。
まずは、「併せて」と「合わせて」のそれぞれの意味を確認しましょう。
「併せて」の意味
「併せて」は、「並行して」「一緒に」という意味の言葉です。
複数のものを同時並行で進めていくことを意味し、主に接続詞的な使われ方や副詞的な使われ方をします。
「合わせて」の意味
「合わせて」は、「一緒にして」「全部で」という意味の言葉です。
2つ以上あるものを1つにまとめる際に用いられ、副詞的に使われます。
ひらがなで「あわせて」と表記することもある
「併せて」は普段あまり見かけることのない漢字であるため、読みにくいと感じる人も多いです。
読みやすさを重視するために、「あわせて」とひらがなで表記することもあります。
【例文付き】ビジネスにおける「併せて」の使い方
「併せて」は、ビジネスシーンで多く用いられる表現です。
ここでは、ビジネスにおける「併せて」の使い方を例文付きで紹介します。
例文を参考にして、「併せて」の使い方を理解しましょう。
「並行して」という意味の「併せて」(副詞的用法)
まずは、副詞的に使われる「併せて」の例文を見ていきましょう。
【例文】
「A商品と併せて、B商品のプロジェクトも進めてください」
「A商品とB商品のプロジェクトを、並行して進めてください」という意味になります。
「同時に、一緒に」という意味の「併せて」(接続詞的用法)
続いては、接続詞的に使われる「併せて」の例文です。
【例文】
「予算案を送りましたので、同封いたしました資料も併せて確認をお願いします」
同封した資料と一緒に、予算案の確認をお願いしている文章になります。
【例文付きき】ビジネスにおける「合わせて」の使い方
ここでは、ビジネスにおける「合わせて」の使い方を例文付きで紹介します。
ビジネスシーンでの「合わせて」の使い方を、ぜひ確認してみてください。
「2つ以上の物を1つにまとめる」という意味の「合わせて」
「2つ以上の物を1つにまとめる」という意味の「合わせて」の例文はこちらです。
【例文】
「A社、B社合わせて1,000万円の資金があります」
「A社とB社の資金を合計すると1,000万円になる」という意味の「合わせて」です。
「ある物事の基準と一致させる」という意味の「合わせて」
「ある物事の基準と一致させる」という意味の「合わせて」の例文はこちらです。
【例文】
「次回の商品説明会は2月の最終水曜です。皆様スケジュールを合わせてご参加ください」
「2月の最終水曜に、スケジュールを一致させてください」という意味の「合わせて」です。
「併せて」の類語は?
「併せて」はビジネスで非常によく使われる言葉ですが、類語としてはどのようなものがあるのでしょうか?
最後に、「併せて」の類語を紹介していきますので、言い換え表現として覚えておきましょう。
「それとともに」
「それとともに」は、「ある物事と一緒に」という意味の言葉です。
「併せて」と非常に近い意味の表現として使うことができます。
例えば、「A商品の販促キャンペーンが始まったことに併せて、A商品の売り上げが上がり始めた」という文章だと、「A商品の販促キャンペーンが始まった。それとともにA商品の売り上げが上がり始めた」と言い換えられます。
何か物事が起きたのと同時に、別の物事が発生したときに、「それとともに」は用いられることが多いです。
「ついでに」
「ついでに」も、「併せて」と近い意味を持つ言葉です。
「駅に行ったので、併せて買い物にも行った」という文章であれば、「駅に行ったついでに、買い物にも行った」と言い換えられます。
ただし、ビジネスシーンや目上の人に使う言葉として「ついでに」は適していませんので、使い方には注意しましょう。
「傍ら」
「傍ら(かたわら)」は、「ある物事の一方で」という意味の言葉で、「併せて」と近い意味を持ちます。
「会社で働きながら、併せてスポーツの大会にも出ている」という文章では、「彼は会社で働く傍ら、スポーツの大会にも出ている」と言い換えられます。
「傍ら」は、ビジネスメールなどではあまり使われないので、ビジネスの場では「併せて」を使うようにしましょう。
「併せて」と「合わせて」を正しく使い分けられるようになろう!
「併せて」と「合わせて」は、ビジネス文書やメールなど様々な場面で使われる言葉です。
読み方は同じ「あわせて」ですが、意味や使い方が異なるため、きちんと理解しておく必要があります。
ビジネスの場で「併せて」と「合わせて」の使い方を間違えてしまうと、評価が下がることにも繋がりかねません。
「併せて」と「合わせて」の意味や使い方の違いを理解して、正しく使い分けられるようになりましょう。
- 「併せて」は、「並行して」「一緒に」という意味の言葉
- 「合わせて」は、「一緒にして」「全部で」という意味の言葉
- 「併せて」の類語は「それとともに」「ついでに」「傍ら」