要領がいいってどんな意味?要領がいい人の特徴と要領の悪さを改善する方法
職場や学校に必ず一人はいる要領がいい人。
効率よくテキパキと仕事や勉強をこなす姿は、誰から見ても憧れの存在でしょう。
そこで今回のページでは、要領がいい人と悪い人の特徴を解説します。
記事後半では、要領の悪さを改善する方法も紹介していきますので、要領が悪くて悩んでいる人はぜひ最後まで読んでみてください。
Contents
「要領がいい」とは
はじめに、「要領がいい」という言葉の意味や類語・英語表記について解説していきます。
「要領がいい」の意味
辞書で「要領がいい」を調べてみると、2つの意味がでてきます。
1つ目は、物事の処理能力が高く手際がいいこと。
2つ目は、人の懐に入るのが得意なことや、巧みに立ち回るすべを知っているさまをいいます。
同じ言葉でも、意味やニュアンスが違うことを把握しておきましょう。
今回は前者にスポットを当てて、「要領がいい人」に迫っていきます。
「要領がいい」の類語・言い換え
要領がいいの類語や言い換え言葉は以下の通りです。
- 手際がいい
- 手馴れた
- 世渡り上手
- ちゃっかり者
前項で解説したように、「要領がいい」には2つの意味があるため、類語や言い換え言葉によっても意味が異なります。
「手際がいい」「手慣れた」では動作や言動をよくこなすさまを表し、「世渡り上手」「ちゃっかり者」では自分にとって有利な環境をつくる能力が高いさまを表しています。
「要領がいい」の英語表記
要領がいいの英語表記は以下の通りです。
- get the hang of it
- a good point
「get the hang of it」は「コツを掴む」、「a good point」は「良い点」という意味を持ち、どちらも「要領がいい」と表すことができます。
【診断チェック】要領がいい人の特徴
ここからは、要領がいい人の特徴を紹介していきます。
自分に該当する項目がないか、自己診断しながら見ていきましょう!
優先度の見極めが得意
要領のいい人は、物事の優先順位をつけるのが得意です。
作業をするときは、今やるべきものか、後回しにするべきなのかを常に考えながら動いています。
優先度の高いものから順番に作業を進めていくため、あとから「これをするのを忘れていた!」と慌てることもありません。
助けてもらえる部分は遠慮なくお願いできる
要領がいい人は、良好な人間関係を築いていることが多いため、困ったときには遠慮なくお願いできる態勢を整えています。
たとえば、自分が不得意なことをやるのは時間も労力もかかってしまい効率的とはいえませんよね。
自分ひとりでは時間がかかると感じたものは、遠慮なく周囲の手を借りようとします。
「〇〇さんは資料作成が得意」「計算系に強いのは〇〇くん」といったように、それぞれの得意分野を理解しているため、結果スムーズに作業が進むのです。
作業に無駄がなく効率がいい
要領がいい人は、作業の無駄を省いて効率化をはかるのが得意です。
短時間で目標達成するには、無駄なことをしている時間はありません。
やらなくてもいい作業は省き、最短でゴールできる方法を先に考えます。
また、どこまでの仕上がりを求められているのかを知ることで、無駄に完成度を高くして時間をかけすぎないところも要領のいい仕事術といえるでしょう。
手の抜きどころを把握している
要領のいい人は、手を抜くポイントを把握しています。
すべてを完璧に仕上げようとすれば、それだけ時間も労力もかかってしまうため、最小限の努力で済まそうとするのです。
ただし手を抜くといっても、適当にするというわけではありません。
相手が求めているラインまで達成したら、それ以上は行動しないということです。
迷うことなく行動に移すことができる
要領のいい人の共通点は、行動派という部分にあります。
物事をスタートするときに、ミスやトラブルを恐れて行動に移せないと、いつまで経っても前に進めません。
行動できないということは、失敗もないけど成功もないということです。
要領がいい人は、目標設定をしたあとのスピード感を大切にします。
失敗もしますが、軌道修正も早いため、短時間で作業を終わらせることができるのです。
シンプルな思考回路の持ち主
物事を複雑に考えすぎると、その分時間がかかってしまいますよね。
要領がいい人は、基本的に難しく考えないシンプルな思考回路の持ち主といえます。
たとえば新しいプロジェクトが動き出すときにも、無駄に難しく考えずシンプルに思考を働かせるため、行動に移すスピードが必然的に速くなるのです。
率先して動く姿に「ついていきたい」と考える後輩たちは多いでしょう。
逆に悪い意味で使われる要領が悪い人の特徴
要領がいい人がいれば、反対に要領が悪い人もいます。
ここからは、要領が悪い人の特徴を紹介していきます。
以下の項目に多く該当したら、要領が悪い人の可能性が高いかもしれません。
真面目さが仇となり仕事に時間がかかる
真面目なのは素晴らしいことですが、あまりに真面目すぎると完成までに時間がかかるというデメリットもあります。
とくに、丁寧に仕上げようと時間をかけて努力しても、納期に間に合わないと頑張った意味がありません。
むしろ相手からの評価はマイナスになるでしょう。
完璧を求めるあまり一人で解決しようとする
要領が悪い人の中には完璧主義な人が多く、他人の手を借りず一人で解決しようとする傾向があります。
そのため、当然時間もかかってしまい締め切りに間に合わないなど、残念な結果になることもしばしばです。
プライドの高さが邪魔をして周りの意見を聞き入れようとしないのも、要領が悪い人の短所といえます。
優先順位をつけるのが苦手
要領が悪い人は決断力が鈍いため、物事の優先順位をつけるのが苦手という特徴があります。
優先度が低いものに時間をかけてしまったり、一番先にやらないといけないものを最後に残してしまったり…計画を立てるのも苦手ですが、物事の取捨選択をするのにも慣れていません。
そのため、やらなくていいものに時間をとられてしまい頭の中はパンク寸前。
整理術が身についていないことで、いっぱいいっぱいになってしまうケースも少なくありません。
実はメリットだけじゃない?要領がいい人の長所・短所
要領がいいと聞くと、メリットばかりだと思われがちですが、実はいくつかのデメリットも存在します。
ここでは、要領がいい人の長所と短所を紹介していきます。
要領がいい人の長所
要領がいい人の長所は以下の通りです。
- 良好な人間関係を築ける
- 出世できる
- 目標を達成しやすい
要領がいい人は、常に効率化を考えています。
そのため、ゴールから逆算して最短で目標達成する方法を一番最初に考えるのです。
「どうすれば短時間で結果を出せるか…?」を達成するためには、一人で進めるより誰かの手を借りたほうが効率よくできるうえに、完成度が高いものが仕上がることを知っているのです。
そのため日頃から周りとのコミュニケーションを密に図り、信頼を得るための努力をかかしません。
確実に目標を達成して人間関係も円滑にこなしているため、自然に出世の道も開けてくるのです。
要領がいい人の短所
次に、要領がいい人の短所を紹介していきます。
- 失敗経験が少ないため、挫折しやすい
- 抜きん出た才能が見つかりにくい
要領がいい人は、基本的になんでもできるため、滅多に失敗しません。
しかし、そのことが原因で挫折したときに心が折れやすくなったり、立ち直るのに時間がかかったりするというデメリットがあります。
また、要領がいいため苦労することなくなんでもこなしますが、悲しいことにこれといってずば抜けた特技がないのも短所といえます。
つまり、すべてが平均的で抜きん出た才能が見つかりにくいのです。
要領がいい性格になるには?要領の悪さを改善する方法
最後に、要領の悪さを改善する方法を紹介していきます。
自分は要領が悪いと自覚している人は、以下の方法を実践してみてください。
自分のキャパを把握する
要領のいい人になるには、まず自分自身を知ることが大切です。
自分の得意・不得意、どんなことに時間がかかるのか…これらを把握することで物事に優先順位をつけたり、何を人にお願いすればいいのかがわかります。
自分がやるべきことをタスクごとに時間を計って仕分けしてみましょう。
そうすれば、自分のキャパがどのくらいなのか理解できるはずです。
業務をはじめる前に計画を立てる
何事も無計画ではじめてしまうと、無駄ができてしまいます。
効率よく作業を進めるためには、目標設定したあと行動のスケジュールを立てるといいでしょう。
やるべきことが明確化され、無駄な時間を省けます。
また、完了したものにチェックをいれていくなど、行動を見える化することでモチベーションアップにも繋がります。
周囲と協力して作業を進める
一人で作業するより、周囲の人と連携しながら進めていくのが要領のいい人になるための近道といえるでしょう。
周りと協力しながら進めることで、短時間で完成度の高いものが仕上がる可能性が高いです。
日頃から人間関係が良好であれば、お願いするときも快く引き受けてくれるでしょう。
業務を円滑に進めていくためにも、積極的なコミュニケーションは必須といえます。
シンプルに考えるよう心がける
物事をシンプルに考えるよう心がけると、要領のいい人に近づけるでしょう。
難しく考えてしまうと、良いアイデアも浮かばず悩む時間も増えてしまいます。
考えすぎると行動も遅くなり期限に間に合わないなんてことも…。
そうならないためにも、深く悩まずシンプルな発想力が大切です。
何事も簡単に、単純に考えることで行動力もグッと上がりますよ。
とにかく実行する癖をつける
計画も大事ですが、一番大切なのは実行する力です。
頭で考えてばかりで行動に移せないと、どんなに入念に練った計画も無駄になってしまいます。
実行に移せば失敗する可能性も出てきますが、そのぶん改善策も見つかるので結果的にプラスになるでしょう。
いつも悩んでいる時間が多い人は、小さなことからでもいいので、とりあえず実行する癖をつけていってくださいね。
要領の良さは自己PRにもなる!要領がいい人になって仕事も恋愛も賢く進めよう!
要領がいいというのは、短所もありますが断然長所のほうが多いです。
基本的になんでもこなせるというのは、素晴らしい魅力になります。
要領がいいと周囲にいわれる人はこのまま自分の良さを伸ばしていき、要領が悪いと自覚している人はまず自分自身と向き合いましょう。
また、要領がいい人を目指すには本を参考にするのもおすすめ。
電子書籍ストアでは無料の試し読みもできるので、人気著者の作品を検索したり投稿者のレビュー一覧を参考にしたりして、学べる本をチェックしてみてください。
要領がいい人になれたら、仕事も恋愛もよりスムーズに進んでいきますよ!
- 要領がいいとは、「物事の処理能力が高く手際がいいこと」「人の懐に入るのが得意なこと」の2つの意味がある
- 要領のいい人の特徴は、「優先度の見極めが得意」「作業に無駄がなく効率がいい」など
- 要領が悪い人の特徴は、「真面目すぎて仕事に時間がかかる」「一人で解決しようとする」など
- 要領の悪さを改善するには「自分のキャパを把握する」「とにかく実行する癖をつける」などの方法がおすすめ