メリハリとは?メリハリのある生活を送れる人の特徴やメリットを解説

充実した生活を送るには、仕事もプライベートもメリハリをつけることが大切です。
しかし、メリハリのある生活といわれてもピンとこないという人もいるでしょう。
そもそも「メリハリ」とは一体何なのでしょうか。
そこで今回の記事では、メリハリの意味とメリハリのある生活を送れる人の特徴やメリットについて解説していきます。
メリハリとは
「メリハリ」とは、もともと邦楽で使われていた「減り」と「張り」からきている言葉で、音の低さと高さを意味します。
「メリハリをつける」とはつまり「音の高低差をつける」ということで、転じて「物事の強弱をつけること」を表すようになりました。
日常においては、とくに「生活のオンとオフをはっきりさせること」「力を入れる部分と手を抜く部分を区別すること」といった意味合いで使われることが多いです。
しっかり休息し、やるべきときにきちんと働くといった「メリハリのある生活」は、プライベートや仕事面での生産性を上げるのに役立つとされています。
メリハリのある生活を送るメリット
「メリハリのある生活」を送ることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
生産性や効率が高まる
メリハリのある生活を送ると、生産性や効率が高まる可能性が高いです。
だらだらと同じ作業に従事していると、集中力を欠いてしまい、やるべきことがなかなか進まなくなります。
一方、集中する時間と休む時間をしっかり分ければ、集中力が高まり効率よく仕事を終わらせられます。
結果として、だらだらといたずらに作業時間を伸ばすよりもタイムパフォーマンスがよく、評価されやすくなるのです。
時間を有効活用できるようになる
メリハリのある生活を心がければ、時間を有効活用できるようになります。
たとえば、だらだらしてやるべきことを先送りにしていると仕事を明日に持ち越し、次の日の作業にも影響してしまう…というのはよくあることです。
しかし、集中力を高め、短時間でやるべきことを終わらせてしまえば、やることが前倒しになり余裕ができます。
無駄な残業や持ち帰り作業が減るため、帰宅後自分の自由時間を気兼ねなく楽しむこともできます。
メリハリのある生活から生まれた時間的な余裕を、資格試験の勉強やスキルアップなどに使うことで、キャリアアップを目指すことも可能です。
ストレスが溜まりにくくなる
メリハリのある生活はストレスが溜まりにくくなります。
メリハリなくだらだらとしている人は、仕事や家事がいつまでも終わらずにストレスを感じやすいです。
また、仕事をやっと終えても次の仕事が待っているという状態になってしまい、いつまでたってもきちんと休むこともできません。
しかし、メリハリのある生活を心がければ仕事や家事を効率よく終わらせられるため、しっかり休めるだけでなく心の余裕さえ生み出せるのです。
生活にメリハリをつけられる人の特徴
生活にメリハリをつければいいというのはわかっていても、実践するのはなかなか難しいものです。
では、メリハリのある生活を送れる人はどんな人なのでしょうか。
その特徴を紹介していきます。
計画的に行動できる
生活にメリハリをつけられる人は、普段から計画的に行動できる人です。
「〇時までにこれを終わらせれば、翌日は△△ができる」といったように常に先を読んで行動しているため、あとになって焦るということがありません。
また、日常の作業だけでなくライフプラン的な意味でも先を見越して計画を立てていることが多く、将来的な目標を叶えるためにメリハリのある行動が苦にならないのです。
自己管理能力が高い
生活にメリハリをつけられる人は、自己管理能力が高いです。
やりたくない気持ちよりも「今すべきこと」を優先できる性格であり、気分に任せて羽目を外すようなことがありません。
そのため、集中と休憩といったメリハリをつけるのも得意であり、たとえ誘惑があったとしても振り回されずやるべきことに集中できるのです。
周囲の人への気配りを忘れない
周囲の人への気配りを忘れないのも、生活にメリハリをつけられる人の特徴です。
時間を守らない・締め切りを破るといった行動は、自分だけでなく周囲にも迷惑をかけてしまいます。
しかし、メリハリをつけられる人は周りの人たちのことまで考えて動くため、時間や約束はきっちり守ります。
自分だけでなく他人の時間まで大切にするという気配りが、生活のメリハリにもつながっているのです。
生活にメリハリをつけるためのコツ
メリハリのある生活をしたいと思っても、急に実践するのは難しいもの。
そこで、生活にメリハリをつけるためのコツを紹介していきます。
ぜひできる部分から取り入れて、少しずつでもメリハリのある生活を目指していきましょう。
自分のメリハリがない部分を自覚する
メリハリのある生活を目指すなら、まずは自分のメリハリのない部分を自覚しましょう。
仕事時間と休憩の区別がついていないのか、あるいは家での過ごし方にメリハリがないのか、その人によってメリハリのない部分は異なっているもの。
最初はとくに、自分がメリハリをつけられていない部分を分析して、対策を考えることが大事です。
自覚できない場合は、家族など身近な人に聞いてみるのもよいでしょう。
仕事とプライベートの時間をしっかり分ける
生活にメリハリをつけたいなら、仕事とプライベートの時間をしっかりと分けるように心がけましょう。
仕事をプライベートな時間にまで持ち込んでしまうことが、生活のメリハリをなくす大きな要因になっているからです。
そのためにも、「就業時間になるべく仕事を終わらせる」「休日は仕事のことを考えずしっかり休む」といった線引きが必要です。
また、メリハリを出すためにも仕事場とプライベートではファッションの傾向を変えるなど、意識的に公私を「切り分ける」ことをおすすめします。
スマホを使う時間をきちんと管理する
スマホの使いすぎは、時間を無駄にする要因になりやすいです。
メリハリのある生活を目指すなら、スマホを使う時間をきちんと管理しましょう。
「朝と帰宅後はLINEのチェックだけにする」「帰宅後1時間だけスマホの時間にする」など、自分の生活サイクルにあわせて使う時間を設定すれば、だらだらとスマホを見てしまうことを予防できます。
つい暇だとスマホに手が伸びがちですが、プライベートの時間であればその分読書や運動に集中するなど、「ながら見」を止めて、メリハリのある時間の使い方を意識してください。
やるべきことに優先順位をつける
急にメリハリのある生活に変えるのが難しいなら、やるべきことに優先順位をつけるのも1つの手です。
紙やメモ帳に「今日やるべきこと」を書き出し、優先準備をつけてみてください。
- 絶対やらなければいけないこと
- 今日中にやればいいこと
- 明日以降でもOKなこと
上記のようにやるべき優先順位が決まったら、その順に消化していけばOKです。
ただし、絶対にやらなければいけないことが終わるまでは、他のことに手を出してはいけません。
上記のルーティンをくりかえしていけば、自然に自分の中でもメリハリのある行動が判別できるようになるでしょう。
身近なメリハリのある人を参考にする
メリハリのある生活をしたいなら、身近な人をお手本にするのもおすすめです。
職場の先輩や身近な友達など、メリハリのある人の生活・行動を参考にしてみてください。
見本にしたい相手を観察するだけでなく、できれば段取りの仕方や仕事の取り組み方などを聞いてみるとよいでしょう。
やみくもにメリハリをつけようとするよりも、お手本があったほうがメリハリのある生活が身に付きやすいはずです。
体を休める時間を大切にする
メリハリのある生活には、休息も大事です。
仕事や作業ばかりでスケジュールを埋めずに、体を休める時間も大切にしてください。
普段からきっちり休息をとっていれば、週末にだらだら寝てしまう…のようなこともなくなるはずです。
もし予定通り作業が終わらなくても、明日に持ち越して大丈夫なものであれば、体を休める時間を優先することをおすすめします。
メリハリとは物事をはっきりさせること
メリハリのある生活を送れば生産性や効率をアップさせられるなど、メリットが多いです。
とはいえ、普段からメリハリのある生活を送っていないと「急には難しい」と思ってしまうかもしれません。
もしメリハリのある生活を送りたいなら、まずは仕事とプライベートの境目をしっかりつけることを心がけてみてください。
やるべきことと休息の区切りをつけることが、作業の効率アップやストレスの上手な解消につながります。
これまで紹介してきたことを参考に、少しずつ生活にメリハリをつけることを心がけてみてくださいね。
- 「メリハリをつける」とは、主に生活面においてオンとオフをはっきりさせることを意味する
- メリハリのある生活には、生産性や効率が高まる・時間を有効活用できる・ストレスが溜まりにくいといったメリットがある
- 計画的に行動できる・自己管理能力が高い・周囲への気配りを忘れない人は生活にメリハリをつけられる
- 生活にメリハリをつけたいなら、まずメリハリのついていない部分を自覚し、仕事とプライベート、スマホを使う時間などを自己管理することが大事