八方美人は褒め言葉?悪い意味?当てはまる人の特徴や嫌われる理由を解説

八方美人とは「誰にでも良い顔をする人」という意味の言葉ですが、あなたはどのようなイメージを抱きますか?
「褒め言葉なのか、それとも悪い意味なのか、はっきりしない…」と感じている人も少なくないでしょう。
この記事では、八方美人の意味や特徴、なぜ嫌われるのかについて解説します。
また、八方美人な人が抱える悩みや、そこから抜け出すためのポイントについても解説するので、八方美人の自覚がある人は、是非とも参考にしてください。
Contents
八方美人は褒め言葉?悪い意味?
結論から言うと、「八方美人」は悪い意味で使われることがほとんどです。
八方美人という言葉には、「誰にでも良い顔をして本心が見えない」「都合よく立ち回る」といったネガティブなニュアンスが含まれています。
そのため、周りからは「信用できない」と思われてしまうことが多いのです。
もちろん、誰にでも平等に接し、協調性を大切にする姿勢は素晴らしいことです。
しかし、他人の顔色ばかりをうかがう行動ばかりしていると、周囲の人から「八方美人」と呼ばれてしまうでしょう。
八方美人な人の特徴7選
八方美人な人には、いくつかの共通する特徴が見られます。
ここでは、代表的な7つの特徴をご紹介します。
頼まれたら断れない
八方美人な人には、頼まれたら断れないという特徴があります。
人から頼み事をされると「断ったら嫌われるかもしれない」という不安から、どんなに無理なことでも引き受けてしまいがちです。
結果的に自分の首を締めてしまい、心身ともに疲弊してしまうことも少なくありません。
自分の意見を主張しない
八方美人な人は、自分の意見を主張することを避けます。
会議や議論の場でも周りの意見に合わせることがクセになっていて、自分が最初に発言することはないでしょう。
結果的に、「何を考えているのか分からない」と思われてしまうこともあるでしょう。
どんなことでもとりあえず肯定する
八方美人な人は、相手に嫌われたくない一心で、どんな意見や発言にもまずは肯定から入ります。
「そうだよね」「わかる」と共感を示すことで、その場を円滑に進めようとします。
しかし、そのせいで意見がコロコロと変わることが多く、人から信用を得にくくなってしまうこともあるでしょう。
いつも笑顔
八方美人な人の特徴として、いつも笑顔でいることも挙げられます。
たとえ内心では不満や怒りを感じていても、人当たりを良く見せるために、常に笑顔を絶やしません。
とりあえず笑うことで、その場をやり過ごそうとしているのです。
本当に信頼できる友人がいない
本当に信頼できる友人がいないのも、八方美人な人の特徴です。
八方美人な人は胸のうちを隠すので、本音で語り合えるような深い関係の友人はほとんどいない傾向があります。
そして、いつかは周りの人に、八方美人な性格であることがバレてしまいます。
八方美人がバレて嫌われないように、あえて表面的な付き合いにとどまってしまうこともあるでしょう。
目上の人からの評価が高い
実を言うと、八方美人は悪いことばかりではありません、
なぜなら、目上からの評価は高い傾向があるからです。
上司や先輩といった、ある程度距離感がある相手からすると、人当たりや性格がいい人物のように見えるので、評価は高くなることも多いでしょう。
悪口を言うときは自分が悪者にならないようする
八方美人な人でも、誰かの悪口を言うことがあります。
しかし、悪口を言う際は自分が悪者にならないように細心の注意を払います。
たとえば、「◯◯さんが言ってたんだけど…」と他人を利用したり、周りを巻き込みながら悪口を言ったりすることもあるでしょう。
つまり、八方美人な人は人当たりがいいように見えますが、本当に性格が良いとは限らないのです。
八方美人が嫌われる理由
八方美人な人は、人当たりが良いのに周囲から嫌われてしまいがちです。
結局は自分のことしか考えていないのが透けて見えてしまうからでしょう。
本当に優しくて人当たりがいい人は、相手の立場に立って物事を考えることができます。
主体的に動かなければならない場面では主体的に動き、きちんと自分の意思を持って人と関わろうとするでしょう。
しかし、八方美人な人は、自分が嫌われないためだけに行動します。
自分の主張をせず、他人に合わせることで、なんとかその場を乗り切ろうとするのです。
そのため、「本音が見えなくてうさんくさい」「誰にでもいい顔をしたがる」と思われてしまうのでしょう。
八方美人な人が抱える5つの悩み
八方美人な人には、八方美人なりの悩みがあることも少なくありません。
ここでは、八方美人な人が抱える5つの悩みについて解説します。
人を信用できない
八方美人な人は、人を信用することができません。
人を信用していないからこそ、常に相手の顔色をうかがい、自分の本心を見せないように振る舞います。
その裏には、「本音を言ったら嫌われてしまうかもしれない」という恐怖心が隠れていることも多いです。
これは、八方美人な人にとっての大きな悩みといえるでしょう。
自分の気持ちを素直に表現できない
自分の気持ちを素直に表現できないのも、八方美人な人の悩みの1つです。
誰にでもいい顔をしてしまうので、たとえ嫌でも人からの頼み事を断ることができません。
その結果、ストレスや疲労を溜め込んでしまうこともあるでしょう。
困ったときに頼れる人がいない
八方美人な人は、嫌われたくないがゆえに笑顔で頼み事を引き受けてしまいます。
そうなると当然、誰かに頼ろうとしても頼れる人がいません。
快く引き受けてしまった手前、自分1人でこなすしかなくなってしまうのです。
周囲から孤立しやすい
八方美人な人の悩みとして、周囲から孤立しやすいことも挙げられます。
前述した通り、八方美人な人が自分のためだけに行動していることは、いずれ周囲にバレてしまいます。
そうなると、誰からも信用されなくなり、周りから人が離れていってしまいます。
結果、孤立してしまうことになるのです。
自分の本心を見失ってしまう
自分の本心を見失ってしまうのも、八方美人な人の悩みといえるでしょう。
八方美人な人は、常に他人の期待に応えようと自分を偽り続けています。
そのため、「本当は何をしたいのか?」「本当はどう感じているのか?」と、自分の本心が次第に分からなくなってしまうのです。
八方美人をやめるためのポイント
最後に、八方美人をやめるためのポイントを解説します。
自己肯定感を高める
八方美人をやめるためには、自己肯定感を高めることが大切でしょう。
自分に自信がないから「嫌われたくない」という気持ちが強くなってしまうのです。
そのため、「自分は自分らしくて良い」と、自分を肯定できるようになることから始めましょう。
他人からの評価に一喜一憂するのではなく、自分の価値を自分で認める練習をしてください。
小さな成功体験を積み重ねたり、自分の良い点に目を向けたりすることが有効です。
自分の気持ちを表現するように心がける
八方美人をやめるためには、自分の気持ちを表現するように心がけることも大切です。
嫌なときには「NO」と言う勇気を持つなど、自分の意見を伝えることから始めてみましょう。
少しずつ自分の気持ちを表現する練習をすることで、本心を出すことへの抵抗感が薄れていくはずです。
まずは、SNSやLINEなどの文字、またはスタンプで自分の気持ちを表現していくのが、取り組みやすいかもしれません。
自分が好きな人や大切な人だけに心を向ける
八方美人な自分に慣れすぎてしまうと、好きな人にすら本心を隠してしまうことがあります。
そのため、本当に自分が大切にしたい人、心から好きだと思える人との関係を深めることに集中することも大切です。
そうすることで、無理なく自分を表現できる場ができ、精神的な負担が軽くなります。
本当に信頼できる人が横にいてくれることで、自己肯定感も上がっていきますよ。
自分の気持ちを大切にして八方美人を卒業しよう
八方美人は、必ずしも悪意から生まれるものではありません。
「人との関係を円滑にしたい」という、あなたの協調性の表れともいえます。
しかし、それが度を越すと、自分自身を苦しめ、本来築きたかったはずの人間関係までもが希薄になってしまうことがあるのです。
自分を偽り続けると、心のエネルギーが消耗して、最終的には自分自身の存在意義を見失うことに繋がります。
八方美人をやめるために、まずは自分の気持ちを大切にすることから始めましょう。
自分の気持ちに素直になれば、次第に八方美人を卒業できるようになりますよ。
- 「八方美人」は悪い意味で使われることがほとんど
- 八方美人な人の特徴には「頼まれたら断れない」「自分の意見を主張しない」「どんなことでもとりあえず肯定する」などがある
- 八方美人が嫌われるのは、結局自分のことしか考えていないのが透けて見えるから
- 八方美人な人が抱える悩みには「人を信用できない」「自分の気持ちを素直に表現できない」「困ったときに頼れる人がいない」などがある
- 八方美人をやめるためのポイントは「自己肯定感を高める」「自分の気持ちを表現するように心がける」「自分が好きな人や大切な人だけに心を向ける」