コンサバとは?ビジネスやファッション業界での使い方をわかりやすく解説

ビジネスやファッション業界、政治など幅広い分野で使われる「コンサバ」という言葉。
コンサバは、使用するシーンによって意味が多少異なります。
なので、正しい使い方ができるように、それぞれの意味を確認しておきましょう。
今回の記事では、コンサバの基本的な意味や分野別の意味、対義語・反対語について詳しく解説します。
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コンサバとは
コンサバとは、英語の「コンサバティブ(conservative)」の略であり、「保守的」や「無難」という意味があります。
他にも、「控えめ」「伝統的」「古風」といった意味があり、変化を避ける人や安定を好む人に対して使われることが多い言葉だといえるでしょう。
分野によって変化する!コンサバの意味
コンサバという言葉は、ビジネスシーンやファッション業界、政治、医療といった、さまざまな分野で使われています。
しかし、使用するシチュエーションによって意味が多少異なるので注意が必要です。
それぞれの意味を確認していきましょう。
ビジネスにおけるコンサバの意味
ビジネスシーンにおいてコンサバは、「保守的」という意味で使われることが多いです。
しかし、なかには「無難でチャレンジ精神がない」「面白みがない」というように、ネガティブな意味で使われる傾向もあります。
失礼にあたる可能性もあるので、ビジネスで使う場合は注意が必要です。
ファッション業界におけるコンサバの意味
ファッション業界におけるコンサバは、「保守的で上品な装い」を指す言葉です。
もともと、1980年代のバブル期に流行した「お嬢様風ファッション」をコンサバと呼ぶようになったのが、きっかけだといわれています。
現在では、清潔感やきちんと感のある「キレイめファッション」をコンサバと呼ぶことが多く、オフィスやデート、ママコーデの定番となっています。
政治におけるコンサバの意味
政治の分野においてコンサバは、「保守主義」という意味で使われています。
変革に反対し、従来の社会制度や習慣、伝統的な価値観などを重視する思想をコンサバというのです。
しかし、日本の政治的な場面や新聞、ニュースなどでは、あまりコンサバという言葉は目にしないでしょう。
日本の政治的な場面においては、コンサバよりも「保守主義」と表現するのが一般的です。
医療におけるコンサバの意味
医療におけるコンサバとは、「保存的療法(非手術的療法)」のことを指します。
「保存的療法(非手術的療法)」とは、手術をせずに体の修復機能をサポートして回復を促す治療法のことです。
具体的には以下のような方法があります。
- 経過観察
- 薬物治療(内服薬・湿布など)
- 安静
- 運動
- 食事
しかし、あくまでも医療関係者が使用する言葉であり、一般的にはあまり使われていません。
コンサバの対義語・反対語
ここでは、コンサバの対義語・反対語を紹介します。
プログレッシブ
「プログレッシブ(progressive)」とは、「革新的」「進歩的」「斬新的」という意味を持つ言葉です。
政治分野におけるコンサバ(保守主義)の対義語であり、伝統や慣習にとらわれない前向きな思想のことを指します。
他にも、ITやアートなど幅広い分野で使われており、音楽分野では進歩的・革新的なロックを指す「プログレッシブ・ロック(progressive rock)」というジャンルもあります。
コンテンポラリー
「コンテンポラリー(contemporary)」とは、「現代的な」「今風の」という意味を持つ言葉です。
コンサバやトラディショナル(伝統的)などの対義語であり、アートやファッション、音楽などさまざまな分野で使われています。
たとえば、コンテンポラリーの使い方には以下のようなものがあります。
- コンテンポラリーアート(現代美術)
- コンテンポラリーファッション(現代的なデザイン、素材、スタイル)
- コンテンポラリーミュージック(現代音楽)
- コンテンポラリーダンス(振り付けや表現方法が決まっていないダンス)
アバンギャルド
「アバンギャルド(avant-garde)」とは、「前衛的」「先進的」「奇抜」という意味を持つ言葉です。
もともとはフランスの軍隊で、「前線」「斥候」という意味で使われていた用語だといわれています。
その後、芸術やファッション、スポーツ、政治思想など、さまざまな分野で使われるようになりました。
ファッション業界では、奇抜な色や柄を取り入れたファッション、独創的なデザイン、最先端なスタイルなどを「アバンギャルドファッション」と呼びます。
コンサバの意味を理解して正しく使いこなそう
コンサバの基本的な意味は「保守的」ですが、使うシーンによって意味やニュアンスが多少変わります。
とくに、ビジネスシーンではネガティブな意味で使われることが多く、皮肉や嫌味に捉えられる場合があるので十分に注意しましょう。
コンサバの意味をしっかりと理解して、正しく使いこなし、今後のコミュニケーションに是非活かしていってくださいね。
- 「コンサバ」は英語の「コンサバティブ(conservative)」の略で、基本的な意味は「保守的」
- ビジネスシーンにおいてコンサバは「無難でチャレンジ精神がない」「面白みがない」といったネガティブな意味で使われる傾向がある
- ファッション業界においてコンサバは「保守的で上品な装い」の意味で、現在はオフィスやデートに好まれる「キレイめファッション」を指すことが多い
- 政治におけるコンサバの意味は「保守主義」、医療におけるコンサバの意味は「保存的療法(非手術的療法)」
- コンサバの対義語・反対語は、「プログレッシブ(革新的・先進的・進歩的)」「コンテンポラリー(現代的な・今風の)」「アバンギャルド(前衛的・先進的・奇抜)」