「偏屈」の意味とは?偏屈な人の特徴や原因&上手な付き合い方

ひねくれた性格であるがゆえに、簡単なことにも天邪鬼のような態度を取りたがる「偏屈な人」。
そんな、何を言っても素直に受け取らない偏屈な人に、悩まされているという人も少なくないでしょう。
そんな彼らとは、一体どのように付き合っていけばいいのでしょうか。
今回の記事では、「偏屈」という言葉の意味と、偏屈な人の特徴や原因、上手な付き合い方について解説します。
Contents
「偏屈」の意味
「偏屈(へんくつ)」とは、「性格や考え方が素直でない」「ひねくれていて性質が頑な」という意味の言葉です。
偏屈な人は、何事に対しても素直でなく、強情で意地っ張りな性格なので、一度こうと決めたら意地でも曲げません。
状況を顧みず強引に自分の言うことに従わせようとして、周囲の人を困らせてしまうこともあるでしょう。
偏屈な人の特徴
偏屈と呼ばれる人には、どのような共通点があるのでしょうか。
ここでは、偏屈な人の特徴を見ていきましょう。
余計な一言が多い
偏屈な人は、いつも余計な一言が多いです。
わざわざ言わなくてもいいことを付け加えて、周囲の反感を買う傾向があります。
また、他人の優しい声かけを嫌味として受け取り、一言文句を付け加えることもあります。
「お元気ですか」と聞かれたら「見りゃわかるだろ。病気になってほしかったのか」と被害妄想を繰り広げ、相手を攻撃することもあるでしょう。
素直になれない
偏屈な人は、どんな言葉に対しても素直になれません。
「すごいですね」と他人から褒められても、素直に「ありがとう」と言えず、そっけない態度を取ったり悪態をついたりしてしまうのです。
かといって、周囲が声をかけなければ、それはそれで気に入らず、やはり不機嫌になってしまいます。
人を見下す
偏屈な人はプライドが高く、人を見下すところがあります。
他人より自分の方が優れていると信じているので、上から目線で物を言いがちになってしまうのです。
他人が自分にアドバイスをしようものなら途端に不機嫌になり、どれだけ有効な助言であっても頑として受け付けようとしないでしょう。
人の話を聞かない
頑固で人の話を聞かないのも、偏屈な人の特徴です。
自分なりの考えに固執し、人の話には一切耳を貸そうとしない傾向にあります。
「自分が一番正しい」という根拠のない自信を持っているので、何が何でも自分の意見を押し通そうとしてしまうこともあるでしょう。
協調性がない
偏屈な人には、協調性がないことが多いです。
そのため、他人に何を言われても持論を曲げようとはしません。
彼らにとっては、自分の思い通りになることが何よりも一番大事なのです。
たとえ他人の意見がいかに正しくとも、持論を曲げれば自分のメンツが立ちません。
自分が折れるという選択肢は、最初から彼らにはないのです。
偏屈になってしまう原因と心理
偏屈な人はなぜ素直になれないのでしょうか。
ここでは、偏屈になってしまう原因と心理について見ていきましょう。
トラウマがある
トラウマが原因で、偏屈になってしまっている可能性があります。
過去に信頼していた人から裏切られ、心に深く傷を負うことで、他人を信じられなくなっているのかもしれません。
「また騙されるのでは」と過剰に警戒し、自己防衛するようになると、他人の親切を疑うようになってしまいます。
また、子供時代に十分に甘えられなかった経験から、感情を表現する方法がわからなくなっている人も少なくありません。
自分に自信がない
偏屈な人は持論にこだわるので、自信満々に見えるかもしれません。
しかし、実は自分に自信がない人が多いのです。
自分に自信がないので、「他人から馬鹿にされている」と勝手に思い込んでしまうこともあります。
そんな他人から自分を守ろうとして、周囲の人の言動を何でも悪く取って、攻撃的になってしまうのでしょう。
プライドが高い
自分に自信がないと、過剰に自分を守ろうという意識が働きます。
その結果、必要以上にプライドが高くなってしまうことが多いのですが、偏屈な人も例外ではありません。
自分を評価できないので、自分が他人より優れているところを見せようと、ケチをつけたり文句を言ったりして優越感に浸ろうとすることもあるでしょう。
彼らはプライドを高く持っていないと、自分自身を守ることができないのです。
かまってほしい
傲慢な態度とは裏腹に、かまってほしい気持ちを抱えている偏屈な人も少なくありません。
普通であれば、かまってほしいならひねくれた態度を取るのは逆効果だと分かるはずです。
しかし、プライドが高い彼らは素直に甘えることができません。
そのため、あえて反対意見や違う意見を言うことで、相手の関心を引こうとします。
周囲から一目を置かれ、自らの優越感を満たしたいのでしょう。
恥ずかしがり屋
素直になれず、ひねくれた態度を取ってしまう原因として、恥ずかしがり屋という理由も考えられます。
本当は嬉しいのに、恥ずかしくて素直に自分の感情を表現できず、ひねくれた態度を取ってしまうのです。
「素敵だね」と褒められても「お世辞はいいから」などと憎まれ口を叩いてしまうのは、照れ隠しといえるでしょう。
感情の表現方法がわからず、本来とは真逆の態度を取ってしまうのです。
偏屈な人との上手な付き合い方
常にひねくれた態度を取る偏屈な人は、周囲の人を振り回す傾向があります。
では、彼らとはどのように接していけばいいのでしょうか。
最後に、偏屈な人との上手な付き合い方について解説します。
聞き役に徹する
偏屈な人は、何かと他人の意見に逆らいたがります。
そのため、まずは相手の話を聞いてあげましょう。
聞き役に徹することで、相手は好きなことを言えるので、無駄に機嫌を損ねずに済むはずです。
言いたいことを全て先に言ってもらえば、それを踏まえて話ができますし、相手も途中で話の腰を折る口実はなくなります。
それに、話を聞いてあげることで、ある程度の自尊心を満たしてあげられるでしょう。
相手の意見を否定しないようにする
誰でも自分の意見を否定されるのは、面白くないものです。
ましてや、自分に自信がない偏屈な人は、他人に意見を否定されると自分の存在が否定されたかのように感じ、へそを曲げてしまいます。
そのため、できるだけ相手の意見を否定しないようにしましょう。
正面切って「それは違う」と否定してしまうと、彼らのメンツを潰すことになり、口論へと発展する恐れがあります。
反論したくても、その場は一旦飲み込んで、受け止めるようにしましょう。
できるだけ関わらないようにする
偏屈な人のひねくれた態度に悩まされているのであれば、できるだけ関わらないようにするのがおすすめです。
気遣いのつもりで一声かけても、皮肉で返されれば誰だって面白くありません。
少なくとも声をかけるのを控えれば、不快な皮肉は聞かずに済むでしょう。
必要以上な関わりを持たないようにして、自分を守るように心がけてください。
偏屈な人とは一定の距離を保つようにしよう
感情表現が苦手で、ひねくれた態度を取りがちな偏屈な人に悩まされている人は少なくありません。
どうしても苦手なら、偏屈な人とは一定の距離を保つようにしましょう。
彼らの内面の問題は、彼ら自身が専門家とともに解決する必要があります。
同じように、彼らの理不尽な言動に振り回されてきた周囲の人々の心のケアも大切です。
皮肉を言われたり見下されたりすれば、誰だってストレスを感じてしまいます。
偏屈な人と上手に距離を取り、我が身を守っていきましょう。
- 「偏屈(へんくつ)」とは「性格や考え方が素直でない」「ひねくれていて性質が頑な」という意味の言葉
- 偏屈な人の特徴には「余計な一言が多い」「素直になれない」「人を見下す」などがある
- 偏屈になってしまう原因には「トラウマがある」「自分に自信がない」「プライドが高い」などがある
- 偏屈な人との上手な付き合い方は「聞き役に徹する」「相手の意見を否定しないようにする」「できるだけ関わらないようにする」