「従順」の意味とは?従順な人の特徴・心理・付き合い方を徹底解説!
「あの子はいつでもお願いしたら従ってくれる」「いつも従順で一生懸命やっている」という人が会社や学校に必ず1人はいますよね。
従順な人は決して自分の意見がないわけではなく、協調性があり周りと上手くやっていく能力が高い傾向があります。
この記事ではそんな従順な人の特徴や心理、付き合い方を徹底解説します!
従順だから良い、悪いなんてことはないので、ぜひ読んでみてくださいね。
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従順とは
まずは従順(じゅうじゅん)という言葉の意味について解説します。
言葉の意味
従順とは「素直でおとなしく、言われたことに従う様子」という意味です。
男性に使われる言葉というよりは「従順な女性、従順な子ども」といったように、女性や子どもに対して使われる印象が強いかもしれません。
従順な女性と聞けば、なんとなく言うことを聞いてくれそうで、そういった女性を好む男性も少なくありません。
仕事の面接でも、「従順そうだ」と判断される人は採用されやすい傾向にあるでしょう。
また、子どもが従順であれば、親の言うことを素直に聞いてくれて育てやすい印象を受けますよね。
「気弱」「意志が弱い」などネガティブなイメージを抱く人もいますが、基本的にはポジティブな意味で使われることが多い言葉です。
類語・対義語
従順の類語には「言われるがまま」「逆らわない」「忠実」「召使い」などがあります。
一方、対義語には「反抗的」「強情」「頑強」などの言葉が挙げられます。
花言葉が「従順」の花
花言葉が「従順」の花がいくつかあるので紹介します。
■ケマンソウ
ピンクや白の花びらのケマンソウの花言葉は「従順」「流れに任せて」「あなたについていく」などです。
■ヤツシロソウ
紫やピンクの花びらが美しいヤツシロソウの花言葉は「従順な人」「誠実」などです。
■キキョウ
英語ではバルーンフラワーともいわれるように、つぼみのときは丸い紫色が印象的なキキョウの花言葉は「従順」「変わらぬ愛」「誠実」「清楚」などがあります。
従順な人の特徴
次は従順な人の特徴について解説します。
空気を読むのが上手
従順な人は空気を読むのが上手です。
自分と相手だけでなく、その空間にいる人が心地のいい人間関係を維持することができるように、「相手が今何をしてほしいのか」「自分は今どうするべきか」ということを瞬時に判断することができます。
空気が読める人は、普段から周りをよく観察しています。
さりげなく空気を読んでくれる存在は、会社でも友人関係でも大切にされる存在です。
自己主張しない
あまり自己主張しないというのも、従順な人の特徴です。
他人を優先したり手伝ったりできるのが長所ですが、「意見がない人」と思われることもあります。
自己主張することはとても大切なことですし、組織にはそういう人も必要です。
しかし、リーダー気質タイプばかりが集まってもぶつかり合ってしまい、スムーズに物事が進まず上手くいかなくなることがあります。
自己主張しない従順な人がいるからこそ、企業は企業として成り立ち、チームワークが形成されていくのです。
素直な性格
従順な人には素直な性格の人が多いです。
基本的に相手に逆らったり疑問に思ったりすることがないため、何かアドバイスをされたり、仕事で命令を受けたりすると、そのまま受け入れます。
人の言うことを素直に聞き入れる習慣がついているため、人になつきやすいという一面もあるようです。
素直な人は感情がわかりやすく裏表がないため、異性からもモテる傾向にあります。
何事にも一生懸命で責任感がある
従順な人は何事にも一生懸命で、責任感があるというのも特徴的です。
頼みごとをされたら、「自分ができることはしたい」と相手の期待に応えようと最後まで頑張ります。
また、自分と相手の意見が異なるときは、「自分の考えよりも相手の考えのほうが正しいかもしれない」と考えて相手の意見に合わせて仕事を進めます。
これは無責任なのではなく、「絶対にミスは許されない」という責任感から「相手の意見の通りにすれば大丈夫だ」と考えている可能性が高いです。
恋愛傾向は「犬タイプ」
従順な人の恋愛傾向は、どちらかといえば「犬タイプ」です。
犬は飼い主に忠実な動物として愛されています。
犬タイプの人は、マメで愛情表現がストレートなので、好意がわかりやすいかもしれません。
また、一途に相手のことを大切にするので、浮気をしたり相手を不安にさせたりすることは極力しません。
安心感のある恋愛をしたい人にとっては相性がいい存在ですが、変化や刺激がほしい人にとっては、少し物足りなさを感じることもあるでしょう。
従う理由が気になる!従順な人の心理
自分が従順ではないと思っている人にとっては、なぜ自己主張しないのか、従順な人の心理を不思議に思うこともあるでしょう。
一体何を考えているのか、従順な人の心理を解説します。
仲良くやっていきたい
従順な人の心理には、人と仲良くやっていきたいという欲求があります。
仕事でもプライベートでも、人間関係を大切にしているため、相手との関係性を可能な限り穏和なものにしたいと思っているのです。
相手と親しくなりたいというポジティブな感情から、従順な行動をとっていることが考えられます。
「自分のことを理解してくれる人とだけ仲良くできればいい」というタイプもいますが、従順な人は「誰とでも仲良くやっていきたい」と考えているのです。
関係が悪くなったら嫌だ
従順な人は、相手との関係が悪くなったら嫌だという心理もあります。
このタイプの人は「自分が言うことを聞けば丸く収まるならそうしたい」「自己主張をして相手に嫌われたりするのが嫌だ」と少し後ろ向きなことを考えるケースも少なくありません。
また、言い争いや喧嘩をするのが苦手で、トラブルにならないように自分が受け身の体制をとっている可能性もあります。
先輩から「資料を作っておいて」などと指示されると、本音では「面倒だな」「私の仕事じゃないのに」と思っていても、素直に「わかりました」と言ってしまうのです。
さまざまな場面で神経をすり減らしているため、知らないうちにストレスが溜まっていることも多いです。
自分に自信がない
従順な人が素直に人に従うのは、自分に自信がないという理由も挙げられます。
コンプレックスやトラウマ、そして他人と比べられることを怖れる恐怖心などが、自信がなくなる原因です。
とくに自己主張をばんばんする人たちを前にすると、従順な人は自分の意見に自信をもてず、今考えていることを口に出すことができません。
あまり積極的に自ら意見を述べないので、「自分の意志がない人」と思われることもありますが、実際には自分の意思があったとしても、自信を持てずに言えないことが多いのです。
目立たずに過ごしたい
従順な人は、極力目立たずに過ごしたいと思っていることがあります。
人間の性格には、芸能人のように可能な限り注目を浴びて生きていきたいという人もいますが、できるだけ目立たずに平穏に過ごしたいという人もいます。
自己主張をすると、どうしても目立ってしまいますし、注目を浴びることが多くなります。
また、変わった行動をしても周囲の視線を集めてしまいがちです。
そういうシチュエーションを嫌がる人ほど、その場を無難にやり過ごしたいと考えるため、相手の意見を聞き入れて従順な行動をするのです。
意志やこだわりがない
従順な人には、意思やこだわりがなく、とくに何も考えていないという心理状態の人もいます。
譲れない部分がないからこそ、人の意見を素直に受け入れて従うことができるのです。
そもそも世界レベルで価値観を考えると、自分の意見を言ってナンボという考えがスタンダードですが、日本では意思やこだわりがない人も少なくありません。
「自分の好きなこと以外はどうでもいい」と考える人も多く、こういうタイプの人は相手に合わせることにストレスを感じないので、恋愛をしてもなんとなく長続きしますし、結婚にも向いているはずです。
従順な人との付き合い方
従順な人は接しやすいように感じますが、どういうコミュニケーション方法を取るのがいいのかわからない人もいるでしょう。
そんな人のために、従順な人との付き合い方を伝授します。
自分が主導権を握ってリードしてあげる
従順な人との付き合い方でおすすめなのは、自分が主導権を握ってリードしてあげることです。
従順な人は相手のペースに合わせることが得意ですし、自分が主導権を握るよりも、相手のリズムに合わせたいと思っている人も少なくありません。
後輩に接するような態度を意識すると、スムーズに物事が進むでしょう。
好きな人が従順タイプなら、LINEの連絡やデートのお誘いなど、ぜひ自分から積極的に行動していってください。
繊細な心を傷つけないように注意する
従順な人と付き合うときは、繊細な心を傷つけないように注意することも大切です。
従順な人にはガラスのハートの人が多く、相手の何気ない一言で深く傷つくこともあります。
どんなに笑顔に見えても、心の中ではいろいろ考えてダメージを受けている可能性があるのです。
「なんでも引き受けてくれるから」という理由で、雑用ばかりお願いしてはいけません。
普段そういった繊細な人と接する機会がない人は、自分の言動で相手が傷つかないか、今一度考えるように意識しましょう。
無理難題を押し付けない
相手が従順だからといって、無理難題を押し付けるのはNGです。
従順な人の「相手のために何かしたい」という純粋な思いを踏みにじって、無理難題をあれこれ押し付けてしまうと、最初は従順だった人でもそうでなくなる可能性もありますし、嫌われてしまうこともあります。
恋人同士であれば、無茶ぶりに嫌気がさした相手から、別れを告げられてしまうこともあるかもしれません。
自分のほうが力があるからといって、明らかに相手が嫌がることはしないように注意することが大切です。
従順な人は平和主義者
現代社会の社会システムにおいて、従順な人は減少している印象があります。
海外の「自己主張することこそ素晴らしい」という考え方が少しずつ日本にも浸透していますが、みんながみんな自己主張をしていては、まとまる話もまとまりません。
争うことを好まないという従順な人は平和主義者で、これからも必要不可欠な存在です。
そんな従順な人を自己中心的に振り回すようなことはせず、思いやりを持って接してくださいね。
- 従順とは「素直でおとなしく、相手に言われたことに従う様子」のこと
- 従順な人には「空気を読むのが得意」「自己主張しない」「素直な性格」などの特徴がある
- 従順な人は「仲良くやっていきたい」「関係が悪くなったら嫌だ」「自分に自信がない」などの心理がある
- 従順な人と付き合うには、自分が主導権を握ってリードしつつ、繊細な心を傷つけないように気をつけよう