仕事で役たたずかも…無能な働き者の意味や特徴とは?有能な人を目指す方法
「無能な働き者」という言葉を聞いたことはありませんか?
余計なことをして逆に仕事を増やす無能な働き者が身近にいるという人も多いでしょう。
また、働き者にも関わらず無能扱いされてしまうのは避けたいものです。
そこで今回の記事では「無能な働き者」の意味や特徴、さらには有能な人を目指す方法を解説していきます。
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無能な働き者とは?
まずは「無能な働き者」の定義や詳しい意味について見ていきましょう。
定義とは
「無能な働き者」とは、能力がないにも関わらず余計なことをしがちな人物を意味します。
このタイプは変に行動力があり、やらなくてもいいことをやってしまうので周囲の人は後始末やフォローをせざるを得なくなってしまいます。
無能な働き者は組織の足を引っ張る厄介者であり、1人いるだけで仕事がうまく回らなくなってしまうため、ただの怠け者よりも面倒な存在として定義されているのです。
日本人に多いと言われている
実はこの「無能な働き者」タイプは日本人に多いと言われています。
結果よりも過程が重要視される国民性であり、そのため残業や早朝出社が奨励されている雰囲気の会社も多いです。
一方、効率化には拒否反応が強く、短い時間で結果を出すタイプは評価されにくい傾向があります。
こうした雰囲気の中では、とにかく働くポーズを見せることに力を注ぐ人が増えても仕方ないでしょう。
結果、日本人には無能とまではいかなくても、生産性や効率性の低い働き方をする人間が増えてしまうのです。
そもそもの元ネタ
「無能な働き者」の元ネタは、ドイツ軍人のハンス・フォン・ゼークトの組織論からだというのが一般的ですが、実際はゼークトの言葉であるという確たる証拠はありません。
そのため出典ははっきりしていないのですが、インターネット上で広まった「ゼークトの組織論」の内容は以下の通りです。
- 利口×勤勉:もっとも参謀将校に向くタイプ
- 愚鈍×怠慢:ルーチンワーク向きで、ほとんどの一般軍人がこのタイプ
- 利口×怠慢:高級指揮官向き
- 愚鈍×勤勉:余計な働きをするので銃殺すべき
この4番目のタイプがいわゆる「無能な働き者」であり、組織を混乱させる原因になるためもっとも排除すべき存在として語られています。
出所がはっきりしないいわゆるネットロア的な言い伝えではありますが、組織内の困った人材を的確に表した文言としては非常に有名なものであり、現在も人材関連の話題やミリオタの間でよく使われる例えの1つとなっています。
言われたくない「無能な働き者」の特徴診断チェック
続いては、無能な働き者と思われる人の特徴を紹介していきます。
間違っても自分が「無能な働き者」とは言われてしまわないように、当てはまるものがないかぜひチェックしてみてください。
勝手な自己判断で仕事を進める
無能な働き者に見られる一番の特徴は、勝手な自己判断で仕事を進めることです。
どんな仕事であっても、周囲との連携や確認は必須でしょう。
にも関わらず、無能な働き者は勝手に判断して仕事を進めてしまうので、後からミスが発覚することも少なくありません。
当然叱られることも多いですが、なぜか懲りずに勝手な判断を繰り返して何度もトラブルを引き起こしてしまうのです。
しなくていい仕事をする
しなくていい仕事をするのも無能な働き者の特徴です。
例えば、ダブルチェックで十分なところをさらにチェックしたりと、無駄な工程をプラスすることで本人は働いた気になっています。
しかし、そうしたしなくていいことのせいでかえって仕事効率を落とし、ミスや無駄な残業を増やしてしまいがちです。
報・連・相ができない
無能な働き者タイプの人は、報・連・相ができません。
報告・連絡・相談は社会人の基本ですが、これらの適切なタイミングが判断できずに放置することもしばしばです。
当然、必要な情報が「無能な働き者」のところでストップしてしまい、結果的に周囲に迷惑を及ぼします。
同じ失敗を繰り返す
無能な働き者は同じ失敗を繰り返す傾向があります。
自分のやっていることが間違っているとは思わないため、ミスやトラブルが発覚してもそこから反省することがないのです。
反省しないので、当然何度も同じ失敗を繰り返すことになります。
上司・取引先にも謙虚さがない
無能な働き者は、同僚だけでなく上司や取引先に対しても謙虚さがありません。
そのため、相手の指摘やアドバイスに対しても無頓着です。
上の人から言われたことでも聞き流すので、悪い部分の改善を促すのは難しいでしょう。
自己評価が高い
無能な働き者には、なぜか自己評価が高い人が多いです。
周囲は無能だと思っているにも関わらず、なぜか本人は根拠のない自信に満ち溢れています。
自己評価が高いからこそ周囲への相談や反省がおろそかになり、さらに失敗を繰り返すという悪循環に陥っているのです。
しかし、こうした状況に困るのは周りだけで、本人は気づいていないパターンがほとんどでしょう。
非効率な業務で残業が多い
無能な働き者は非効率な業務で残業が多いのが特徴です。
余計なことのせいで仕事が増えているだけなのですが、本人は有能ゆえに仕事量が多いのだと思い込んでいます。
また、厄介なことに自分のやり方を他人に押し付けるパターンもあり、こうしたタイプが上司だといつまでも仕事が終わりません。
仕事に責任を持たず人のせいにする
無能な働き者は余計なことはしますが、仕事に対しての責任感が薄いです。
そのため、何かトラブルが起こったとしても人のせいにしてきます。
また、アイデアを出すのは好きですが、それがどのような結果を引きおこすかについては深く考えていません。
そのため、中途半端な仕事をして周囲に迷惑をかけますが、自分で責任をとるようなことは決してしないのです。
無能な働き者が有能な働き者を目指す方法
もしも「自分は無能な働き者かも…」と思ったら、今からでも仕事のやり方を変えるのがおすすめです。
無能な働き者であっても有能な働き者を目指すのは不可能ではありません。
ぜひ以下の方法を参考に、周囲からも頼りにされる有能な働き者を目標にしてくださいね。
わからないことはすぐに相談する
無能な働き者と思われている人は、何でも自己判断してしまう癖があります。
アクションを起こすときは勝手に判断せず、わからないことは必ず周囲に相談するようにしましょう。
わからないことを聞くのは決して無能ではありません。
一人で仕事を完結させようとせず、周囲と意思疎通をしながら進めることが大切です。
業務の優先順位をつける
無能な働き者タイプの人は、やる気があるのに空回りしがちです。
無駄な仕事で効率を落とさないためにも、まずは業務の優先順位をつけることをおすすめします。
しっかり計画を立てて一つひとつ丁寧にクリアしていったほうが、結果としてよい仕事をすることにつながるでしょう。
ミスしたときは認め改善する
有能な働き者を目指すなら、まずは自身のミスを認めることが大切です。
ミスをごまかしたり、周囲のせいにしたりするようではいつまでも無能な働き者のままです。
ミスは誰にでもあり得ることであり、また同じことを繰り返さないよう原因を追及し反省することが成長につながります。
もしもミスをしたときは、素直に認めて改善することを心がけましょう。
周囲と協力し合うことを忘れない
有能な人と思われたいあまり、周りの人を頼らずに自分だけで仕事を抱え込むのは逆効果です。
一人だけで仕事を進めてしまうと、勘違いや知識不足のせいで思わぬミスが発生する可能性が高いです。
無能な働き者にならないためにも、自分の判断力を過信せず周囲と協力し合うことを忘れないようにしましょう。
謙虚な気持ちで仕事に取り組む
有能な人というのは常に謙虚なものです。
今の状態がベストだとは思わずに、改善できるところはないか、見落としている部分はないか常に自分自身を振り返るようにしましょう。
また、良い仕事ができたときも周りのサポートがあったからこそ。
自己研鑽を忘れず、同僚や上司に感謝の気持ちを持つことがさらなるステップアップにつながるはずです。
上司・同僚からのアドバイスは聞く
仕事は決してひとりで完結するものではありません。
周囲の協力や指導があってこそ、良い結果につながります。
ぜひ普段から謙虚な気持ちを忘れずに、他人のアドバイスや指摘は素直に受け止めつつ仕事に取り組むことをおすすめします。
多いくらいの報・連・相を心がける
有能な働き者を目指すなら、多いくらいの「報・連・相」をするようにしましょう。
仕事に慣れてくると、ついその辺りがおろそかになりがちです。
しかし、その情報が必要かどうかはあなた自身が判断することではありません。
商品数や納品期限など、些細な連絡不足が大きなミスにつながる可能性もあります。
どんなことであっても報・連・相を怠らず、周囲と情報を共有しようという意識を持つことが大切です。
無能な働き者も仕事への姿勢を入れ替えればリーダーシップのある人材になれる!
余計な仕事を増やしがちな「無能な働き者」が身近にいるという人は少なくありません。
仕事が円滑に進まないばかりか、トラブルの原因となりやすい無能な働き者はただの怠け者よりも厄介な存在です。
もし、無能な働き者の特徴に自分自身が当てはまるようなら、ぜひ今からでも仕事のやり方を反省することをおすすめします。
勝手な判断で仕事を進めたり、無駄な工程や作業を増やしたりしてはいないでしょうか。
急に有能な人になることは難しいかもしれませんが、報連相を怠らない、わからないことは素直に聞くといった基本の姿勢を変えていくことで、無能な働き者から卒業できるはずです。
「せっかく働いているのに評価されない」なんてことにならないよう、周囲と協力し合いながら誠実に仕事に向き合っていくことをおすすめします。
- 無能な働き者とは、能力がないにも関わらず余計なことをしがちな人物を意味する
- 自己判断で仕事を進める・同じ失敗を繰り返す・自己評価が高いなどの特徴に当てはまる人は、無能な働き者になっている可能性大
- 無能な働き者を卒業したいなら、周囲との連携を大切に謙虚な気持ちで仕事に取り組むことが大事