毎日「何もしたくない」と感じる原因とは?心身が疲れたときの対処法
日常生活を過ごしている中で、突然無気力になって何もしたくないと感じることは誰にでもあるものです。
しかし、毎日「何もしたくない」と感じる場合は、日常生活に支障をきたす場合もあるので注意が必要です。
そもそも継続的にやる気が起きないのは、何が原因なのでしょうか。
この記事では、 毎日「何もしたくない」と感じる原因や対処法、何もしたくないときのNG行動について詳しく解説します。
無気力状態が続いている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
Contents
毎日「何もしたくない」と感じるのは心身が発する不調のサイン
何もしたくないと感じたとき、怠けや甘えに思えて「やる気を出さなきゃ」「ボーッとしてる場合じゃない」と焦ってしまう人もいるでしょう。
しかし、毎日「何もしたくない」と感じるのは理由があり、心身が発する不調のサインの可能性があります。
誤った行動をとれば、どんどんやる気が失われていく可能性もゼロではありません。
「何もしたくない」と感じたら、早めに原因を突き止めて適切な対処法を模索しましょう。
毎日「何もしたくない!」と感じてしまう原因
まずは、毎日「何もしたくない!」と感じてしまう3つの原因を紹介します。
日頃の生活環境を思い返しながら、自分に当てはまる原因をチェックしてみましょう。
ストレスが溜まっている
日々生活を送る中でストレスが溜まっている人は、精神的疲労から「何もしたくない」と感じることがあります。
ストレスのある現実から「逃げたい」という心理状態になり、自分を守るために無気力状態になっているのです。
ストレスが溜まると、以下のようなサインが心身や行動にあらわれることがあります。
【心のサイン】
- イライラ
- 不安感
- 気分の落ち込み
- 意欲低下
- 集中できない
【体のサイン】
- 頭痛
- 肩こり
- 胃痛
- 腹痛
- 便秘・下痢
- 食欲低下・食欲過剰
- 不眠・過眠
【行動のサイン】
- 飲酒量の増加
- 喫煙量の増加
このようなサインがあらわれたら、ストレス解消に努めることが大切です。
肉体的な疲れが溜まっている
肉体的疲労が溜まっているときや体調不良のときは、「何もしたくない」と感じることがあります。
仕事や家事で休む暇がない・残業続きで睡眠不足が続いているなど、働きすぎな人は注意が必要です。
体力を消耗していて、回復させるために体が休息を欲している可能性が高いでしょう。
自分の気分が高揚する術がわからない
夢中になるような趣味がなく、自分の気分が高揚する術がわからないことが「何もしたくない」と感じる原因になっている場合もあります。
自分の気分が高揚する術がわからない人は、うまくストレスを発散できずに溜め込んでしまいがちです。
また、日頃の生活に刺激がなく、退屈を感じて無気力状態になっている人もいるでしょう。
無気力状態では新しいことにチャレンジできないため、現状から抜け出すことができないのです。
毎日何もしたくない…心身が疲れたときの対処法
毎日「何もしたくない」と感じるときは、今の生活スタイルが心身の負担となっている可能性があります。
自分の原因に合わせて、心身が疲れたときの対処法を試してみましょう。
気が済むまで休息をとる
精神や肉体の疲れがピークに達しているなら、「何もしたくない」というサインを素直に受け止めましょう。
「今日はゆっくり休もう」と決めて、ダラダラしたり自分の好きなことを楽しんだりしてみるのがおすすめです。
気が済むまで休息をとることで、また意欲が湧いてくる可能性があります。
規則正しい生活を心がける
生活リズムの乱れが心身の不調につながっている場合は、規則正しい生活を心がけてみましょう。
生活リズムを整えるには、以下のような方法があります。
- 決まった時間に起きる
- 朝起きたら太陽を浴びる
- きちんと朝食をとる
- ぬるめの温度でゆっくり入浴する
- 寝る前はスマホやパソコンは見ない
- 決まった時間に就寝する
規則正しい生活を送ると、朝から元気に活動できるため、快適な1日を過ごすことができます。
しかし、全部やろうと頑張りすぎるとストレスになってしまうので、まずはできることから無理なく続けてみましょう。
簡単にクリアできることを目標にする
気分が上がらなくて何もやる気が起きないなら、簡単にクリアできることを目標にしてみましょう。
毎朝10分間ストレッチをする・週2回はスーパーに買い物に行くなど、小さな目標で構いません。
明確な目標を立てることで意欲的に行動できるようになり、達成したときに喜びや充実感を味わうことができます。
目標は紙に書いて、達成したときに線を引いたり丸をつけたりすると達成感を味わいやすくなりますよ。
コメディ映画・お笑い番組を視聴する
笑うことはストレス解消につながり、免疫力アップや自律神経のバランスを整える効果が期待できます。
さらに「ワハハハ!」と、大きな声で笑うことでたくさんの酸素を体に取り入れるため、脳の活性化にもつながり良いこと尽くしです。
毎日「何もしたくない」と感じるときは、コメディ映画やお笑い番組を視聴して、思いっきり笑ってみましょう。
つくり笑いでも効果が期待できるので、意識的に笑うことを心がけてみてくださいね。
リズム運動を生活習慣に取り入れる
体を動かすことは自信回復や自律神経を整える効果が期待でき、気分転換になってストレス解消にもつながります。
運動不足がストレスの原因になっている場合もあるため、意識的に運動をする時間をつくってみましょう。
とくに一定のリズムで行う運動は、精神を安定させる脳内ホルモン「セロトニン」の分泌を促します。
【リズム運動の例】
- ダンス
- ウォーキング
- 軽いジョギング
- サイクリング
- 太極拳
セロトニンはリズム運動をはじめてから5分程度で分泌が高まり、20〜30分程度でピークに達するといわれています。
楽しいと感じるリズム運動を、毎日20〜30分程度続けてみましょう。
気心の知れた友達と話す
悩みや不満があってストレスが溜まっているなら、気心の知れた友達に話を聞いてもらうのがおすすめです。
話すことは浄化作用があるので、不安・不快な感情を吐き出すことで気持ちを軽くする効果が期待できます。
直接会うのが難しければ、電話やビデオ通話でもOKです。
また、友達と会って笑い合うだけでも、自律神経が整いストレス解消になるでしょう。
毎日「何もしたくない!」と感じているときのNG行動
最後に、毎日「何もしたくない!」と感じているときにやりがちなNG行動を紹介します。
状況を悪化させる恐れがあるので、必ずチェックしておきましょう。
自分を責める
毎日「何もしたくない」と感じることに罪悪感を覚えて、「気力がわかないなんて甘えているだけ」「自分は本当にダメな人間だ」と自分を責めてしまうのはNGです。
自分を責めて追い詰めてしまうと、大きなストレスになって余計に無気力になってしまうことがあります。
何もしたくない気持ちになったときは、自分を責めずに思いやることが大切です。
SNSを見る
何もしたくないときにSNSを見ると、他人と自分を比べて焦りを感じたり自信を失ってしまったりします。
気分転換のつもりがストレスの原因になる場合があるので、無気力状態のときはSNSと距離を置くのがおすすめです。
仕事を放棄する
心身が疲れたときは休息をとるのが大事ですが、急に休んで仕事を放棄するのはNG行動です。
仕事を放棄すると職場の人に迷惑をかけてしまうことになるので、上司に一度今の状況を相談して対策を講じることが大切です。
どうしても厳しいときは、職場に休みの連絡を入れて、業務の引継ぎを行うようにしましょう。
心身を休めても「何もしたくない」状態が続くときは病気の可能性も…
心身を休めても「何もしたくない」状態が続く場合は、うつ病や統合失調症などの精神的な病気の可能性があります。
自分で診断するのは難しいため、対処法を試しても改善しないときは、精神科・心療内科など医療機関に相談してみましょう。
無気力状態が続き、日常生活に支障をきたすようなら、治療が必要な状態かもしれません。
毎日「何もしたくない」と思ったら自分の心と向き合おう
「何もしたくない」と感じる理由は人それぞれ異なるため、自分の原因に合った方法で対処する必要があります。
- 人間関係・仕事がうまくいっていない
- 恋愛について悩みごとがある
- 毎日やることが多くて忙しい
など、ストレスの多い生活をしている人は要注意です。
精神的な疲れは自分では気づきにくいこともあるため、毎日「何もしたくない」と思ったら自分の心と向き合ってみましょう。
一度自分の心と向き合うことで、原因が見えてくるかもしれません。
今回紹介した情報を参考にして、焦らずゆっくりと回復を目指してみてくださいね。
- 毎日「何もしたくない」と感じるのは、心身が発する不調のサインの可能性がある
- 「何もしたくない」と感じるのは、ストレスや肉体的疲労、自分の気分が高揚する術がわからないことが原因として挙げられる
- 心身が疲れて何もしたくないときは、気が済むまで休息をとる・規則正しい生活を心がけるといった対処法が効果的
- 「何もしたくない」と感じるときは、自分を責めたりSNSを見たりするのはNG
- 心身を休めても何もしたくない状態が続くときは、早めに医療機関に相談するのがおすすめ