逆セクハラとは?女性からのセクハラ事例と男性がすべき対処法を解説
世間が騒いでいるセクハラ(セクシャルハラスメント)は、主に男性が女性に性被害を与えたり、言葉や態度で不快に思わせたりすることですよね。
ですが、それと同じくらい問題になっているのが、女性からの「逆セクハラ」です。
今回の記事では、逆セクハラにフォーカスを当てていきます。
逆セクハラの事例や、逆セクハラをする女性の心理や理由、対処方法について、詳しく解説していきましょう。
逆セクハラとは
逆セクハラとは、女性が男性に対して性的な嫌がらせをすることです。
直接触るだけでなく、女性労働者の言動や服装によっても逆セクハラが生まれることがあります。
立場的に考えて、女上司が部下の男性社員に、というケースが多いかもしれません。草食系男子のような意見を主張しないタイプの男性が狙われやすい傾向にあります。
近年バリバリ働く女性が増えてきたことから、男性の立ち位置が弱くなり逆セクハラが生まれるようになりました。中には会社に居づらくなって働くことが困難になる男性も…。
女上司に逆セクハラを受けたことがあるという話も、このご時世では珍しくないのです。
女性が男性に…逆セクハラの事例
企業で働く女性社員が行う、逆セクハラの具体的な事例を紹介します。
必要以上に距離を詰めてくる
仕事で話をするときや、何か資料を渡すときに女性が必要以上に距離を詰めてくる行動に不快を感じた場合、それは逆セクハラ行為となります。
相手はもしかするとあなたに好意があって、アピールをしているのかもしれません。
しかし、露骨なまでに距離が近いのは不自然です。
周りがそれを見て変な噂を流す可能性だってあります。
仕事場ということをわきまえずに女を全面的に出してくる行為は、逆セクハラなうえに社会人としてのマナーがなっていません。
露出が高い服装で体を見せてくる
露出度が高い服装、体型がハッキリと分かる服装で出社してくる女性も逆セクハラの対象になります。
- 胸元がざっくりと開いている服装
- スリットが深いスカート(もしくはミニスカート)
- シャツからハッキリと透けて見える下着
「露出が高い=男性が喜ぶ」と思っているかもしれませんが、正直男性からすれば目のやり場に困りますよね。
しかし、それを男性が注意しようものなら、「そんなつもりじゃない!セクハラだ!」と騒がれてしまうのではないかと、恐怖を抱いているのが現状です。
「セクハラされた」と騒がれる
男性側が何もしていないのに、「この人が私にセクハラした!」と騒ぐ女性が稀にいますが、これも逆セクハラに当たります。
この場合、女性側の被害妄想が激しかったり、何か恨みごとがあったりする可能性があります。女であることを完全に武器にした行動といえますね。
本当にセクハラを受けた女性に対しても失礼な行動なので、完全なる迷惑行為です。
プライベートなことに口出ししてくる
プライベートなことや女性関係をやたら聞きたがる女性も、逆セクハラの対象になります。
女性というのは世話焼きで、何かと口出ししたがる傾向にありますが、「良かれと思って」の発言が、実は大きなお世話だということに気づいていません。
- どうして彼女作らないの?
- 休みの日って何をしてるの?
- 女性はもっとこうした方が喜ぶの!あなた全然やってないでしょ!
こういった、「お前に関係ないだろ」と思うようなデリカシーのない発言が挙げられます。
言われた側が不快になるようなプライベートな言動は、逆セクハラとなります。
「男性」に対する差別
男性側が女性にセクハラするときにも、「女なんだから」というような言動を取ることがありますよね。
反対に、「男なんだから」という差別も逆セクハラに当たります。
- 男なんだから荷物持つのは当たり前でしょ?
- 男なんだから奢りなさいよ!
- 私より仕事できないなんて、男のくせに役に立たないわね!
「男なんだから」「男のくせに」という発言をして強要することや、見下す態度は確実に逆セクハラの対象となります。
イケメンやタイプの男性ばかり優遇する
自分のタイプの男性やイケメンばかりを優遇するような行動は逆セクハラに当たります。
仕事において見た目やタイプで判断することはあってはなりません。優遇されすぎるのも冷遇されすぎるのも、逆セクハラになるのです。
まるで付き合っているかのような態度
会社の人との付き合いはある程度のラインがありますよね。
ですが、恋人同士でもないのに付き合っているような態度をしてくるのは、逆セクハラです。
仕事中に彼女面して話しかけてきたり、甘えてきたりするのは、正直言って業務を妨害する迷惑行動です。
エスカレートしてくるとストーカー化してしまうこともあるので、あまりに酷い場合は上司に相談するのがおすすめです。
場合によっては警察・弁護士沙汰になることも…。
逆セクハラをする女性の心理
どのような理由があって逆セクハラをしているのか、その女性心理について見てみましょう。
「自分に好意がある」と勘違いしている
逆セクハラをしてしまう女性心理のひとつとして、「自分に好意があると思っていた」という思い込みが挙げられます。
- 私が触れたら喜んでるように見えた
- 私の仕事を手伝ってくれたのは、好意があるからに違いない
- 私にほほ笑みかけてくれた
実際に身に覚えのないことでも、逆セクハラをする女性の中には、このような言い分がある場合もあるようです。
このタイプの女性は、街中で男性が、「すみません、○○に行きたいんですけど…」と道を訪ねただけで、「ナンパされた!」と浮かれる傾向があります。
妄想癖や自分本位な考えを持っているのです。
プライドが高く男性を下に見ている
プライドが高い女性は男性を全体的に見下す傾向があります。
単純に負けず嫌いならいいのですが、男性を陥れようと精神的なダメージを与えてくる場合があるのです。
あからさまに男性を下に見るような言動が目立つなら、過去に何か男性に嫌なことでもされた腹いせの可能性があります。
私情で男性社員をバカにするような発言や差別的な態度をするのは、社会人として未熟な行為ですよね。
そもそもセクハラだと思っていない
そもそも、自分が逆セクハラをしている自覚がないというケースもあります。
- 好きだからアピールしているだけ(相手の迷惑を考えていない)
- 嫌がっているのも実は好きの裏返しでしょ(開き直りの勘違い)
- 私には特別優しい気がするから、それに応えてるだけ(妄想)
このように、一部の逆セクハラ加害者は、自分の行動が逆セクハラに当たることを自覚していないのです。
職場はあくまで「働く場所」です。社内恋愛はどこの会社でも起こりうるものですが、勘違いで好意を押し付ける言動は、単純に迷惑でしかありません。
男性がすべき逆セクハラの対処法
次に紹介するのは、男性がすべき逆セクハラの対処法です。
逆セクハラに悩んでいる人は、今から紹介する3つの方法をぜひ試してみてください。
必要最低限以外は関わらない
あくまで仕事だけの関係だと割り切って、必要以上に関わることは止めましょう。
相手が関わってこようとしても、業務に支障のない範囲で極力避けるのがベストです。
ちょっと優しくすることや、世間話をしただけでも、妄想が激しい勘違い女の逆セクハラはヒートアップします。
危険な女性社員を避けつつ、会社での自分の振る舞い方を見直していきましょう。
「不快」ということを正直に伝える
逆セクハラをする女性は自覚がないことが大半です。
むしろ、「実は喜んでいるだろう」と思っていることもあるので、しっかりと「不快(迷惑)です」と正直に伝えましょう。
被害者はあなたですから、我慢したり怯えたりする必要性はありません。
会社の相談窓口を利用する
加害者の女性に不快だと伝えても止めない場合は、会社の相談窓口を利用しましょう。
ただし、証拠がない限り「はいはい」と流されることや、疑いの目で見られてしまうことも考えられるので、逆セクハラの証拠を残しておくことがポイントです。
- 頻繁に電話がくるのなら着信履歴を残しておく
- メールやLINEで迷惑な内容が送られてきたら保存しておく
- 会話で不快なことが多い場合は録音しておく
このようにしっかりと証拠を残しておきましょう。
万が一、会社の相談窓口でも解決できないなら、労働問題に強い弁護士に相談するのもひとつの手段です。
女性は逆セクハラだと思っていない可能性大
逆セクハラをしている女性の大半は、自覚していないかもしれません。勘違いや妄想が激しいため、相手を不快にさせていることにすら気づいていないでしょう。
恨みや妬みで行動している場合もありますが、「自分は被害者だから許される」という思考があるので、逆セクハラをしている自覚がないのです。
あなたがもし、逆セクハラに困っているのであれば、証拠を集めて会社に相談してください。会社が動いてくれないのなら、弁護士に相談してもかまいません。
逆セクハラも男女雇用機会均等法に違反する可能性があるので、訴えることができる場合もありますよ。
- 「逆セクハラ」とは女性が男性に性的な嫌がらせをすること
- 多くの女性は自分が逆セクハラをしている自覚がない
- 必要以上に関わってくることや、見下す発言も逆セクハラの対象になる
- 少しでも優しくするだけで「自分に好意がある」と勘違いしている女性は、相手が喜ぶと思って逆セクハラをすることがある
- あまりに酷い場合は証拠をしっかり集めて、会社の相談窓口や労働問題に強い弁護士に相談すること