ツユクサ(露草)の花言葉に怖い意味はある?色・模様別に由来を解説
6月の梅雨に入った時期から見かけるようになる、ツユクサ(露草)。
道の傍らにひっそりと咲いていますが、その鮮やかな青色の花に思わず心惹かれてしまうでしょう。
今回はツユクサの全般的な花言葉の意味をはじめ、色・模様別の意味をご紹介します。
ツユクサの特徴や数々の別名などもまとめました。
プレゼントとしてツユクサを贈るときの注意点も記載したので、要チェックです。
Contents
ツユクサの花言葉は?怖い意味はある?
美しくかわいらしい、小さな青い花が印象的なツユクサ。
朝に咲いた花は、昼ごろにはしぼんでしまいます。
そんなツユクサには、さまざまな意味の花言葉がつけられているのです。
はじめに、ツユクサの全般的な花言葉や怖い意味があるか、チェックしましょう。
全般的な意味は「密かな恋」「なつかしい関係」「変わらぬ思い」
ツユクサの全般的な花言葉の意味は「密かな恋」「なつかしい関係」「変わらぬ思い」などです。
花が咲いている時間がとても短いツユクサの儚い様子から、そんな花言葉がつけられたのでしょう。
「なつかしい関係」という花言葉は、ツユクサが古くから愛される植物であることに由来するのだとか。
他にも、学名のもとになったオランダの植物学者とその甥、そしてふたりの偲び人にまつわる逸話から「変わらぬ思い」という花言葉が生まれたと伝えられています。
怖い意味はないがマイナスのイメージを抱く花言葉もある
ツユクサの花言葉に怖い意味はありませんが、少々マイナスのイメージを抱く花言葉もついています。
例えば「恋の心変わり」「敬われない恋」などです。
ツユクサの花が咲く時間が短いこと(一日花であること)が、原因といわれています。
花をプレゼントするときには、ネガティブな意味として捉えられてしまう可能性もあるので注意しましょう。
ツユクサの花言葉を色・模様別にチェック!
一般的なツユクサといえば、青色の花を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし、ツユクサは白・紫色など、さまざまな色や模様が存在します。
ここからは、色・模様別のツユクサの花言葉の意味をチェックしましょう。
白色「僅かの楽しみ」
白色のツユクサの花言葉は「僅かの楽しみ」です。
他に「豊潤」などの意味もあります。
ツユクサのなかでも希少なシロバナツユクサには「小夜曲(セレナーデ)」という素敵な花言葉がついているのです。
どれも由来については明確になっておらず、開花時間が短いことが関係していると考えられています。
紫色(ムラサキツユクサ)「ひとときの幸せ」「尊敬」
紫色の花を咲かせる、ムラサキツユクサには「ひとときの幸せ」といった花言葉がついています。
他に「尊敬」「快活」などを意味する花言葉もあるそうです。
花の姿から聖母マリアの服装が連想できることや、花の寿命が短命であることが由来しているといわれています。
ちなみに、ムラサキツユクサは園芸品種のなかでも人気が高く、一般的なツユクサよりも花の数が多いのが特徴。
「ムラサキ」と名がついていますが、ピンクや青っぽい色の花を咲かせる場合もあります。
斑入り「恋の心変わり」
ツユクサには、ベースの色とは異なる色が混じるものもあり、それらは「斑入り」と呼ばれます。
斑入りのツユクサには「恋の心変わり」という花言葉がついており「密かな恋」「敬われない恋」など別の意味もあるそうです。
ツユクサの花の命が短く儚い様子から、このような花言葉がついているといわれています。
ツユクサってどんな花?名前の由来・別名などを解説!
ここからは、ツユクサの特徴をはじめ、さまざまな基本情報について見ていきましょう。
ツユクサの開花時期や誕生花はいつなのでしょうか。
ツユクサにつけられた数々の別名や、日本でも古くから愛されているツユクサの豆知識についても紹介します。
ツユクサの特徴
- 和名:露草
- 英語名:Day flower
- 別名:月草/鴨跖草/蛍草/帽子花/青花
- 開花時期:6月~9月ごろ
- 誕生花:7月6日/7月28日
ツユクサは、日本など東アジアの温帯で広く見られる花です。
地面を這うように茎を長く伸ばすのが特徴で、枝分かれした茎の節から次々に根を出すためどんどん茂ります。
他の植物を覆ってしまうほどの生育力の強さで、雑草として扱われることも。
花びらは3枚あり、そのうち2枚は大きめで青などの色がついていますが、残り1枚は小さいので目立ちません。
ツユクサの和名は「露草」で、朝露を受けて咲く花が、露が消える昼頃にはしぼんでしまうことに由来しています。
英語名でも、同じく一日花を意味する「Day flower」とつけられています。
また「蛍草(ホタルソウ)」「月草(ツキクサ)」など、数多くの別名をもつ花としても有名です。
ツユクサの花色にちなんだ「露草色」がある
ツユクサの花色にちなんで、名づけられたのが「露草色(つゆくさいろ)」です。
露草色は「明るい薄青色」で、ツユクサの花のような鮮やかな青色を指します。
ツユクサは水に溶けやすい性質のため、古くは染物の「下絵」を描くために用いられていたそうです。
現在も伝統色のひとつとして愛され続け、和服、小物などさまざまな商品の色名に使用されています。
ツユクサは万葉集にも登場している
日本におけるツユクサの歴史は長く、日本最古の和歌集「万葉集」にも9首登場します。
ツユクサの別名「月草(ツキクサ)」が、歌のなかで「人の心変わり」や「儚さ」の象徴として喩えられ、歌われているのです。
- 月草の うつろひやすく思へかも 我が思ふ人の言も告げ来ぬ
- 朝露に 咲きすさびたる月草の 日くたつなへに消ぬべく思ほゆ など
ツユクサの花言葉はプレゼントに適している?
かわいらしい青色の花をつけるツユクサは、誰かへの贈り物としても使えるのでしょうか。
ここでは、ツユクサがプレゼントに適しているかを解説します。
ツユクサにはネガティブな意味の花言葉もあるので、プレゼントするときの注意点も併せてチェックしましょう。
ネガティブな意味を含む花言葉もあるので注意が必要
先述した通り、ツユクサには「恋の心変わり」「敬われない恋」など、ネガティブな意味を含む花言葉があります。
プレゼントとして贈る場合には「相手が誰なのか」に注意してください。
パートナーとの記念日などにツユクサを贈るときには、誤解されないためにも感謝の意を込めたメッセージカードを添えたり、他の花を含めたアレンジブーケにしたりするのがおすすめです。
ただし、アレンジブーケにする際は、一緒に贈る花に怖い花言葉はないか、確認を怠らないようにしてください。
ツユクサは誕生日・母の日の贈り物におすすめ
ツユクサには「尊敬」の花言葉がついているので、誕生日・母の日などのギフトシーンにぴったりです。
「なつかしい関係」といった花言葉もあるので、幼少期からの友達へ花束をプレゼントすると喜ばれるかもしれません。
ツユクサは7月6日・28日の誕生花でもあるので、7月生まれの方へ向けた誕生日プレゼントにも適しているでしょう。
ツユクサの花言葉にはネガティブな意味がある!相手を考えて贈ろう!
今回は、ツユクサの色・模様別の花言葉の意味、基本情報などをご紹介しました。
「密かな恋」「なつかしい関係」「変わらぬ思い」など、ツユクサにぴったりの花言葉がたくさんあります。
一方で「恋の心変わり」「敬われない恋」など、少々ネガティブな意味をもつ花言葉も。
ツユクサをプレゼントとして贈るときには、渡す相手を考えて送ることも重要です。
また、メッセージを添える、アレンジを加えるなど、工夫をこらすことで誤解を招きにくくなります。
- ツユクサには「密かな恋」「なつかしい関係」などの花言葉がついている
- 斑入りのツユクサには「恋の心変わり」などネガティブな意味の花言葉もある
- ツユクサは日本で古くから愛されてきた花で「月草」「蛍草」などの別名をもつ
- ツユクサをプレゼントとして贈るときは、メッセージカードを添えるのがおすすめ