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承認欲求がない・弱い人の特徴とは?強くなる理由と手放すメリットを解説

 2021/06/07 深層心理
この記事は約 12 分で読めます。

人間は自己顕示欲のかたまりです。

しかし、「人の機嫌を伺うのに疲れた」「期待に応えるのがしんどい」など、承認欲求が強いことに悩みを抱えている人もいるでしょう。

そのような考えの人からすれば、承認欲求がなさそうな人は、自分らしく生きていて羨ましいですよね。

この記事では、承認欲求がない人の特徴と、承認欲求を手放すための思考法を解説します。

他人に振り回されることがなくなるので、今までよりも生きやすくなること間違いなしです。

 

承認欲求がない人の特徴

承認欲求が強い人からすれば、承認欲求がない人が羨ましく見えますよね。

そもそも承認欲求がない人にはどのような特徴があり、自己顕示欲に左右されないのでしょうか。

承認欲求がない人たちに共通する特徴について紹介していきます。

自分はどうなのか自己診断してみてください!

 

他人を認められる

承認欲求がない人は、素直に他人を認めることができます。

他人の評価や行いは、自分の価値には関係ないと切り離せるからです。

一方自分が認められたい気持ちが強い人は、素直に他人を評価することができません。

 

友達に恋人ができたときや、同僚だけが評価されたときなど、本来ならお祝いする場面でモヤモヤした気持ちを抱えたことはありませんか?

その心理には、「自分の方が劣っているのかな?」「自分も認められたい」という気持ちが隠されています。

承認欲求がなくなれば、他人の評価を羨ましがる気持ちがなくなり自分らしく過ごせるようになるでしょう。

 

他人の評価や評判に関心が薄い

承認欲求がない人は、他人からの評価に関心がありません。

人からどう思われているか、どう見られているのか興味がないため、自分をよく見せようとは思わないのです。

このようなタイプの人は、自分の理想のために努力し続けることができます。

他人の意見に左右されないということは、それだけ理想に邁進することができるということ。

そして、理想を叶えることができると周囲の人から評価され、自己承認欲求が満たされるのです。

 

努力よりも結果の方を重要視している

承認欲求がない人は、努力よりも結果を重要視しています。

努力はあくまでも、周囲に自分を認めさせるためだけの行動と考えており、努力の過程よりも最終的な結果を大切にしているのです。

そのため、いちいち他人に努力をアピールするようなことはしません

努力の末に結果が出なかった場合は、素直に努力不足が原因だと考えるでしょう。

承認欲求を満たしたい人が「努力の過程を褒めてほしい!」といった言動をすることはありません。

 

マイペース

承認欲求がない人は、マイペースに行動します。

他人に流されず、自分の生き方や価値観を持っているからです。

人からすすめられたり誘われたりしても、自分の気分が乗らなければ断ることもあります。

他人からよく思われようとしないため、自分の意志が物事を決める判断基準となっているのでしょう。

マイペースだからこそ、疲れない人間関係を作るのが上手く、仕事でも頑張りすぎないのが特徴です。

 

他人に依存せず精神的に自立している

承認欲求がない人は、精神的に自立しています。

自立しているからこそ、誰かに認められなくても、自分で自分を認めることができるのです。

他人に依存してしまう人は、人からの反応や評価がないと安心できません。

 

最近では、SNS(ツイッター・インスタ)のいいね数を気にしたりフォロワーに夢中になったりしている人も多いです。

SNSの反応ばかり気にしていれば承認欲求にかられても仕方ありません。

承認欲求がない人は、そもそもSNSを反応目的で利用していないため、モチベーションが違います。

 

適度なプライドをもっている

承認欲求がない人は、適度なプライドを持っています。

適度とは、プライドが高すぎて高圧的にならず、低すぎて卑屈になることがない程度です。

他人からの評価を気にしない承認欲求がない人は、一見プライドゼロかと思われますが、まったくプライドがないわけではありません。

自分の考えや行動にはプライドを持ち、無駄なプライドは持たないことで物事を客観的に見ることができるのです。

そのため、自分の間違いや失敗は素直に認めることができ、相手を称賛することができます。

 

自己肯定感が高い

自己肯定感が高い人は承認欲求がありません。

自分で自分を認めることができるため、「他人に認められたい!」という意思がないのです。

自己肯定感が低いと「褒められたい」「認められたい」があまり他人に依存したり相手の思い通りに行動したりしてしまいますが、承認欲求がない人はそのような概念を持ちません。

 

承認欲求が強くなる理由や背景

日本人の承認欲求が強くなっている理由には、実は時代背景も影響しています。

どのような背景が考えられるのか、理由と併せて見ていきましょう。

 

時代背景

昔は終身雇用が当たり前だったため、会社で出世する、いい大学に行って大企業に入ることがステータスとされていました。

そのため、大学の偏差値や会社の大きさなどで、他人からの評価が決まる時代でした。

 

しかし、現代は個人が活躍する時代です。

ベンチャー企業が増えていき、フリーランスなど昔よりも会社に依存しない働き方が増えています。

わかりやすい肩書ではなく、人間性や個人の仕事能力で評価される時代になったのです。

昔と違って評価の基準を数字に表しにくくなったため、認められている実感を感じづらくなったのでしょう。

 

SNSの普及

スマホ時代になり、SNSが普及したことも承認欲求が強くなった大きな要因です。

昔よりも他者の生活や考えが見えやすくなったため、他人と比べる機会が多くなりました。

いいね数やフォロワー数などで、人からどれだけ認められているかも判断しやすくなっています

他の人よりも目立ちたい」「多くの人に自分の写真を見てもらいたい」という気持ちから、他人に評価される投稿に注力してしまうのです。

その結果、SNSでの評価に左右され、劣等感を感じ、自分で自分を認めづらくなってしまいます。

 

幼少期の家庭環境

承認欲求の強さは、幼少期の家庭環境にも原因があります。

ハイハイができた!100点が取れた!本来なら褒められるようなことなのに親に褒められないと、自分の存在価値が理解できないまま大人になってしまいます。

また、共働きが増え、幼い頃から家で一人で過ごす子供が増えているのも承認欲求が強くなる要因のひとつです。

親と過ごす時間が少ない分、褒められる経験も少なくなってしまいます。

このように幼少期の家庭環境は意外と大人になった今でも大きな影響力を与え、強い承認欲求を生んでしまうのです。

 

承認欲求が強いデメリット

承認欲求が強いとどのようなデメリットがあるのでしょうか。

ここでは、承認欲求が強くなることで起こりうるデメリットについて解説していきます。

デメリットを知ることで、強すぎる承認欲求から抜け出そうと思えるはずです。

 

自己肯定感やモチベーションが下がりやすい

承認欲求が強い人は、何事も他人に認められるために頑張ろうとします。

しかし、認められるために仕事を頑張っていても、会社に評価されないこともあるでしょう。

そうなると「こんなに頑張っているのに、どうして認めてくれないの?」「努力しても無駄」と考えるようになり、モチベーションが下がってしまいます。

さらには、「自分は誰にも必要とされていない」という思いが強くなり、自己肯定感も保てません。

承認欲求が強いと、他人が基準となるので、自分で自分のモチベーションを高められない大きなデメリットを背負ってしまいます。

 

人間関係が悪化しやすい

承認欲求が強い人は、人に認められたい気持ちから必要以上に自分を高く見せようとします。

自慢話ばかりしたりかまってちゃん発言をしたり、いかに自分を高く評価されるかにこだわった言動を日常的にとります。

または、自分の辛い経験を語って同情を引こうとしたりすることも…。

そのため「面倒な人」「口だけな人」と思われてしまい、良い人間関係を築きにくくなるでしょう。

感情的になって、周りの人に嫌煙されることもあります。

 

頼まれ事を断れずキャパオーバーになりやすい

承認欲求が強い人は、人からの頼まれ事をすべて引き受けようとします。

「人のために何かをすれば認められる」という考えがあるため、仕事でも私生活でも頼みを断りません

あれもこれも引き受けてしまうため、キャパオーバーになりやすいです。

相手にとって「ただの都合のいい人」になっている可能性もあるので注意が必要!

承認欲求を追い求めるがあまり、疲労を抱えたり人にいいように利用されたりしては本末転倒です。

 

承認欲求を手放す方法・思考法

承認欲求を満たすことに執着している人が、承認欲求に振り回されないための思考法を紹介します。

「承認欲求をなくしたい」と思っている人は必見です。

承認欲求を手放し、自己肯定感を上げる方法も紹介するので、辛い思いをしている人は、ぜひ試してみてください。

 

所属コミュニティを増やす

所属コミュニティを増やすと、ひとつのコミュニティだけに依存することがなくなります。

サークル活動だけを指すのではなく、家族や職場、友達などもコミュニティに含まれます。

とくに社会人になると、職場のコミュニティに捉われがちですが、そうなると職場の人間関係が良くないと承認欲求が満たされなくなってしまうでしょう。

 

たとえば、会社にMVP制度など表彰制度があるのに選ばれないと、それだけで承認欲求がますます強くなってしまいます。

しかし、社会人サークルや趣味サークル、自己啓発などのコミュニティに入ると、承認欲求が分散され満たされやすくなるのです。

あらゆる価値観の人と出会うことで、多様な承認欲求を得られ、他者を認めるきっかけにもなるでしょう。

 

SNSと距離を置く

SNSの普及が、承認欲求を強めるひとつの要因だと前述しました。

いいね数やコメントなどの反応を気にしすぎるあまり、承認欲求が満たされずに疲れ果てる人は少なくありません。

SNSに依存しきっているのであれば、一時的でもいいのでSNSの世界から離れてみましょう。

  • アプリをアンインストールする
  • 使用制限を利用する
  • スマホを触らない日を作る
  • 寝るときはスマホを持たない

など、自主的にスマホ離れすることでSNSへの依存度が減少していきます

それに伴い承認欲求もなくなっていくでしょう。

 

自分自身を認める

承認欲求が強いことは、決して悪いことではありません。

誰しも、他人から認められたい気持ちは持っています。

自分がどんなことを認められたいのかを理解し、ありのままの自分を認めてあげましょう

自分で自分を認めてあげれば、必要以上に他者承認欲求が強くなることはありません。

 

課題の分離で物事を考える

課題の分離で物事を考えられるようになれば、無理に他者の期待に応えようとすることはなくなります。

他者が自分に対して「~してほしい」という願いはあくまでも、その人の課題です。

そのため、「頼みを聞いてあげられない自分は、自分勝手でいけない人間だ」と考える必要はありません。

人には自分の考えを尊重する権利があります。

他者からどう思われるかではなく、自分はどうしたいかで物事を考えるようにしましょう

 

承認欲求がない人は理想のパートナー

承認欲求がない人は、相手を尊重できるのでお互いに良い距離感で付き合えます。

また、精神的にも自立しているので、ベタベタと依存される恋愛が苦手な人にも最適!

恋愛において承認欲求がない人は、理想のパートナーといえるでしょう。

 

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自分自身を見つめ直し、承認欲求を手放そう!

承認欲求は、心理学者アブラハム・マズローが人間の欲求を5段階に理論化した「欲求5段階説(欲求段階説)」のひとつ。

つまり、優越欲求や自己顕示欲求といった承認欲求はあって当然の欲求なのです。

ちなみに、欲求5段階説は「生理的欲求→安全欲求→社会的欲求→承認欲求→自己実現欲求」といった順番です。

しかし、承認欲求が強すぎるとモチベーションが下がったり、他者に依存してしまったりと多方面に悪影響を及ぼしてしまうのも事実。

他者からの反応や期待に左右されることなく、自分の意志や判断で決められるようになれば、承認欲求を手放せるはずです。

 

まとめ
  • 承認欲求がない男性・女性は「他人の評価を気にしない」「マイペース」「自立している」「自己肯定感が高い」といった特徴がある
  • 承認欲求が強くなる理由には「時代背景」「SNSの普及」「幼少期の家庭環境」が影響している
  • 承認欲求が強すぎると「自己肯定感やモチベーションの低下」「人間関係の悪化」「キャパオーバーになる」といったデメリットが挙げられる
  • 承認欲求を手放すには「所属コミュニティを増やす」「SNSから離れる」「自分自身を認める」ことが大事

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