結婚しない理由とは?未婚者の割合や男女別の理由を紹介!
近年は生活様式の多様化が進んでおり、独身を貫く人が増えてきています。
結婚しない理由は人によってさまざまですが、後悔しない選択をとりたいものです。
今まさに自分にとって結婚は必要なのか迷っているのなら、独身者のリアルな声を知るべきでしょう。
今回の記事では、未婚者の「結婚しない理由」を男女別に詳しく紹介していきます。
Contents
結婚しない人の割合
国立社会保障・人口問題研究所『人口統計資料集(2024)』によると、2020年の50歳時の未婚男性の割合は28.25%、未婚女性の割合は17.81%と示されています。
つまり、50歳の男性は約3割、50歳の女性は約2割が未婚者ということです。
割合を確認してみると、結婚しない人は意外と少なくありません。
また、2000年の調査結果を見ると50歳の未婚率は男性12.57%・女性5.82%でした。
2020年の数値と比べると増加傾向にあることがわかります。
一昔前は独身だと肩身が狭く、「結婚して一人前」といわれていましたが、その考えは過去のモノとなりつつあるのでしょう。
参考:国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集2024年版」
結婚しない理由【男性編】
なぜ独身者は結婚しないことを選んだのでしょうか。
その理由を解明するために、成人男性100人を対象にアンケート調査を実施しました。
さっそく独身男性から寄せられた意見をチェックしていきましょう。
一人でいる方が楽
「一人でいる方が好き勝手できるから」
「自分一人の方が制限なく仕事や趣味に集中できるから」
「生活の自由を制限されたくない」
「人と一緒に生活することに苦痛を感じる」
独身男性の多くは「一人でいる方が楽」と考えているようです。
結婚すれば当然ながら、ある程度パートナーや家族に合わせなければなりません。
お金の使い方や生活サイクル、休日の過ごし方など、一人で自由に決めることは難しくなります。
自由な独身生活と引き換えにするほど、結婚に魅力を感じられないのかもしれません。
いい出会いがない
「結婚したいのですがご縁がない」
「一生一緒にいたいと思える人に出会ってないから」
「結婚してもいいと思える人と出会いがなかった」
単純に出会いがない・相手がいないといった理由で独身を選んでいる人もいます。
結婚は人生の一大事であり、簡単に生涯のパートナーを決められるものではありません。
夫婦になりたいと思える相手がいないことが理由で、未婚のままでいる人も少なくないようです。
このタイプの場合、素敵な出会いさえあれば結婚する可能性は十分あり得るでしょう。
もし結婚願望があるのなら、結婚相談所やマッチングアプリなどを活用して、出会いの数を増やすのもひとつの手です。
経済的な不安がある
「経済的に家庭を持つことが不安」
「収入が少なく難しい」
「金銭的な余裕がないため」
アンケート結果では、経済的な理由から独身を選んでいるという回答も見られました。
金銭面の不安は男性特有の意見であり、女性もある程度社会進出できる世の中になったとはいえ、「一家の大黒柱=男性」という考え方はいまだに根強く残っています。
結婚に対して家計を支えることへのプレッシャーを感じてしまう男性は多いでしょう。
また、共働きだったとしても子供ができてパートナーが産休や育休をとっている間は、どうしても自分が経済的にサポートしなければなりません。
収入が少ないと家族に苦労をかけてしまう可能性があるため、経済面での自信のなさは結婚への足かせとなりやすいのです。
結婚しない理由【女性編】
では、女性の独身者はどのような理由で結婚しないのでしょうか。
こちらも成人女性100人を対象としたアンケート調査をもとに、詳しく見ていきましょう。
一人でいる方が楽
「人に干渉されるのが嫌だから」
「ずっと一緒にいることに息苦しさを感じてしまう」
「人に対して自分をさらけ出すことが難しく居心地が悪く感じてしまう」
女性側も男性同様「一人でいる方が楽だから結婚しない」という意見が多く見られました。
結婚すれば家族や配偶者からの干渉は避けられません。
また、プライベートな部分を相手に見せ続けなければならないのがストレスになることもあるでしょう。
自分の精神的・身体的自由を大事にしたいのは男女ともに同じようです。
いい出会いがない
「ずっと一緒に暮らしても平気と思えるほどの人と出会えないから」
「結婚したいくらい好きな人がいない」
「家庭を考えられるような相手に出会っていない」
「いい出会いがないから独身でいる」という意見は女性でも目立ちました。
とくに女性の場合、お付き合いしている男性との将来のイメージを膨らませることで、結婚に適した相手ではないと感じるパターンが多いようです。
恋愛のチャンスがあったとしても、結婚に結びつくような関係を築けないとなかなか次のステップには踏み出せないでしょう。
家庭を築くことに不安がある
「両親が不仲だったので、結婚に対して慎重になっている」
「相手の親と親戚付き合いをしたくない」
「同居のストレスが大きそう」
家庭を築くことに不安を抱き、結婚に踏み出せない女性は多いようです。
とくに義母との付き合いにめんどくささを感じるケースは珍しくないでしょう。
相性が悪い姑に家事や子育ての件で口を出されれば、確実にストレスとなります。
また、自分自身の両親が不仲だった・離婚家庭で育ったなどの理由で、幸せな家庭を想像できないという人も少なくありません。
いずれにせよ、家庭を持つことにポジティブなイメージがなければ、結婚する必要性を感じなくて当然といえそうです。
結婚するメリット
独身を貫く人がいる一方、幸せをつかんでいる既婚者もいます。
今後の人生について悩んでいる場合は、家庭を持つ利点を知っておくべきでしょう。
最後に結婚するメリットについて詳しく紹介していきます。
楽しいことや辛いことを共有できる
結婚のいいところは、楽しいことや辛いことをパートナーと共有できる点です。
楽しいことは自分だけじゃなく、身近な相手と共有した方がより幸せになれるでしょう。
また、辛いこと・悲しいことは共有できる相手がいた方が楽になれます。
結婚すると気持ちを共有し合える相手がいてくれて、人生をより豊かに感じられるのです。
子供を作ることができる
子供を作り安心して育てていけるのは、結婚するメリットのひとつです。
子を産み育てるのは独身者でも不可能ではありませんが、その場合は周囲の協力や経済力の確保が欠かせません。
安定した環境で子供の成長を見守りたいのなら、頼れるパートナーがいると心強いです。
子供がほしい人は、結婚を前向きに考えてみるといいでしょう。
一人暮らしよりも安定する
苦手なことを補えるパートナーと結婚すれば、一人暮らしの頃よりも生活が安定します。
家事を上手に分けることで、お互いストレスなく過ごせるはずです。
また、独身であれば体調を崩しても一人であり、誰にも頼ることはできません。
しかし、そうした不測の事態でも、パートナーがいれば支え合えます。
そのため生活が乱れにくく、また精神的な心細さも軽減されるでしょう。
共働きなら経済的に楽になる
経済的な不安で結婚を避ける人がいますが、共働きであればかえって生活が楽になるかもしれません。
2人で働けば単純に世帯収入が増えるだけでなく、家賃や電気代といった必要経費はお得になるはずです。
計画的に生活すれば、独身時よりも経済的な余裕が生まれるでしょう。
老後の不安が軽減する
老後の不安が軽減するのも、結婚するメリットです。
いくら元気な人でも年齢を重ねることで、体のあちこちが弱ってしまうもの。
そうしたときにパートナーがいるのは、いろいろな意味で心強いです。
「孤独死してしまうかも…」という不安もなくなるため、老後が気になっている人にとっては結婚が不安解消の一助になるでしょう。
親を安心させられる
生活様式の多様化が加速しつつも、親世代は独身の息子・娘を心配するものです。
結婚すれば、そうした親を安心させられます。
とはいえ、親孝行だけが目的の結婚には抵抗があるでしょうし、後悔の要因にもなるのでおすすめできません。
もし親を安心させたいという気持ちと結婚願望があるのなら、素敵なパートナーと家庭が持てるよう積極的に行動するといいでしょう。
素敵なパートナーと結ばれれば、自分の家族も幸せな気持ちにさせられるはずです。
結婚しない理由は人によってさまざま
独身でいるか結婚するかは個人の自由です。
生涯未婚でいることもひとつの選択であり、自分の望むライフスタイルを貫くことで幸せをつかめる人も少なくないでしょう。
しかし、結婚しないことで生じるデメリットも確かに存在します。
もし結婚したい気持ちがあるのなら、今一度メリットとデメリットを比較してみましょう。
似たような価値観の独身者ばかりではなく、既婚者に話を聞いてみるのもおすすめです。
ぜひ自分自身にとってベストな選択ができるよう、さまざまな角度の意見に耳を傾けてみてくださいね。