話が通じない人の特徴や思考!職場などでの対処法と上手な話し方を解説
話が通じない人がいると、何回も説明することになって時間がかかったり、勘違いされてトラブルになったりして困りますよね。
すぐに分かってくれる人となかなか通じない人では、何が違うのでしょうか?
この記事では、話が通じない人の特徴や思考についての解説と、職場での対処法、うまくコミュニケーションをとるための話し方を紹介します。
Contents
話してて疲れる!話が通じない人の特徴や思考
- 人の話を聞いているようで聞いてない
- 思い込みが強く的外れな結論になりがち
- 自分に否があると思っていない
- 他の人の意見に感情的になり受け入れられない
- 消極的で主観の意見が出ない
話が通じない人は、このような特徴を持っていることが多いです。
話しているとイライラして疲れてしまいますが、彼らの気質や思考を理解せずこちらの思い込みで話を続けても、ますます疲れることになってしまいます。
どうしてこちらの話を分かってもらえないのかを知るために、まず彼らの考え方を理解しましょう。
人の話を聞いているようで聞いてない
ちゃんと聞いているように見えても、本当はあまり聞いていない人には話は通じません。
その場の雰囲気で適当に相槌をうったり、頭の中では別のことを考えていたりするので、こちらの話を消化できていないのです。
「聞いたから理解しているはず」と思って話を続けると、全く分かっていなかったり、言われた覚えはないと反発されたりすることもあります。
たとえ話を聞いているように見えても、どこまできちんと受け止めているのかは人それぞれなのです。
思い込みが強く的外れな結論になりがち
自分の価値観や経験に固執して客観的に考えるのが苦手な人は、思い込みが強いせいで人の話を正しく理解できません。
他人の話でも、全て自分軸に変換して判断しようとするので、趣旨を正しく理解できず的外れな結論になりがちです。
年配の人や頑固な人に特に多く、新しいアイデアを出しても理解できないので、受け入れられないことがよくあります。
自分に非があると思っていない
冷静な状況判断ができない人や、人の意見を素直に聞けない人は、自分が原因で何か不都合なことが起きても他人のせいにしようとします。
自分が悪くて注意されても「ああなったのは、もとはと言えば」と他人に責任転嫁するのでまともに話が通じません。
本人のためを思って言ったことでも「そんな言い方をするなんて酷い」などと被害者意識を持たれて、逆恨みされることもあります。
他の人の意見に感情的になり受け入れられない
感情的になりやすいタイプの人は、自分の考えに反する意見を言われると、怒りなどのネガティブな感情で頭がいっぱいになり、話の内容が入ってきません。
自分がバカにされている、攻撃されていると感じて過剰に反応するので、相手の意見を理解するところまで頭がまわらないのです。
こんなときは何を言っても話が通じないので、会話が成立せず意味のない言い合いに終わることが多いでしょう。
消極的で主観の意見が出ない
話し合いの場で自分の意見をあまり述べずに、人の意見にばかり賛同している人は話の内容を理解していないことがよくあります。
人から嫌われないように、とりあえず「おっしゃる通りですね」などと言っているだけ。
話の内容よりも、その場の人間関係しか頭にありません。
自分の意見で責任が生じるのを避けたがるので、YesかNoかわからない無難な返事をしながら、ただ話が済むのを待っているのです。
なぜ話が通じない?職場などで会話が成り立たない原因
仕事の連絡をしたのに相手が正しく理解していなかったり、伝えたつもりなのに伝わっていなかったりするトラブルは、よくあることです。
しかし、頻繁に同じような問題が起きる場合は、なぜ話が通じなかったのか原因を追及して改善に努めた方が良いでしょう。
話が通じない原因は、聞き手にある場合と話し手にある場合があり、必ずしもどちらか一方だけに原因があるとは限りません。
次はビジネスシーンなどで話が通じずに、会話が成り立たなくなる原因について紹介します。
聞き手の理解力が乏しい
自分が期待する理解力と聞き手の理解力に差がある場合は「こう伝えたら普通わかるはず」と思う伝え方でも、話が通じないことがあります。
全ての人が同じような理解力を持っている訳ではないことを念頭に置いて、誰にでも分かるレベルで具体的に話すことが大切です。
経験が浅い人や歳が離れた人だと、自分と相手の常識が違っていて話が通じないケースもあります。
聞き手の思い込みが強く解釈にズレが生じる
聞き手が思い込みの強いタイプの人だと、全てを聞かずに勝手な結論を出してしまい、解釈にズレが生じて会話が成り立たなくなります。
早とちりしやすい人やせっかちな人だと、順番を追って説明をしているのに「要は、こういうことだろう」と安易に違う結論を出すこともあるでしょう。
自分の経験や方法にこだわる人は「いつもしている内容と同じアレだな」と話を適当に聞き流してしまって、話が噛み合わなくなることもあります。
聞き手のプライドが高く話を聞く姿勢じゃない
聞き手のプライドが高くて、人から何かを言われても受け入れる姿勢がない場合は、どんな話し方をしても話が通じないでしょう。
相手の揚げ足を取ることや、自分がリスペクトされないことに対する不満の方が大きいので、話の内容に関係なく否定的な態度になります。
話し手のことを軽く見ていたり、逆に自分の立場を悪くする脅威だと思っていたりすると、何を言われてもまともに聞こうとしません。
話し手が回りくどい話し方になっている
話し手の話し方に問題があり、回りくどい話し方をしたり話が長過ぎたりすると、聞き手は結局何が言いたいのか分からなくなることがあります。
話し手が丁寧に話そうとすればするほど、聞き手は理解に苦しみ誤解を招くこともあるでしょう。
聞き手が目上の人や顧客などの場合は、気を遣うあまり敬語や丁寧語を使い過ぎた表現にしすぎたりして、かえって意味が分かりづらくなることもあります。
話す内容に専門用語が多く理解しづらい
専門用語や英語の表現、流行の単語などを交えるとかっこいいからと、会話の中に取り入れすぎると、聞き手が理解しづらくなることもあります。
人に話をする時は自分本位にならず、聞く人に理解しやすい言葉を使って、相手の反応を見ながら進めていくことが大事です。
話す相手のレベルに合わせて、必要に応じて言葉の意味を説明したり、より一般的な単語で言い換えたりするなどの工夫をしましょう。
話す側が理解してる前提で話を進めている
話す側が自分と同じ程度の理解がある人を前提として話を進めて、聞く人はそこまで理解がない場合は、話し手の意図と聞き手が噛み合わなくなります。
相手も分かっているだろうと「例の件で」「あの時は」などの曖昧な表現を使うと、聞く側が理解できなかったり、違う解釈をしたりする原因になるでしょう。
最初に話をする理由や目的を明確にせずに話を始めたために、聞き手が違う結論を想定しながら話を聞いてしまい、最終的に意味が通じなくなることもあります。
話が通じない人と円滑に話す対処法と話し方の具体例
話が通じない相手だからといって、感情的になったり相手を責めたりしても、うまくコミュニケーションはとれません。
もし聞き手に問題があったとしても、こちらの対処法によっては円滑に話せるようになる場合もあるのです。
話が通じないと思う相手とでもうまく会話を進めるために、次のような話し方を試してみましょう。
- 結論から話し始める
- 話のポイントを分けて端的に説明する
- 相手が理解してるか確認を挟みながら会話する
- なるべく誰にでもわかる言葉で話をする
- イメージ画像や動画があれば見せながら話す
- 相手が感情的になっても冷静な会話を心がける
なぜこのような話し方が効果的なのか、くわしく説明していきます。
結論から話し始める
話をするときは、まず結論を話してから、続けて「なぜかというと」「今まではこうでしたが」と理由や説明をくわえると理解しやすくなります。
説明や前置きから先に話すと、結論に至る大切な部分を聞き逃してしまうこともあります。
結論を聞いてから「え、それって何だっけ?」と、再度説明を求められることになるかもしれません。
結論を先に話すことで、聞き手が話のポイントを分かりやすくなります。
また、聞き手の話に対する関心度を高められるので、長くて複雑な話でも最後まで飽きずに聞いてもらえるでしょう。
話のポイントを分けて端的に説明する
複雑だからといってやたらと丁寧な説明をしようとすると、話が長くなり「結局何が言いたいんだろう?」と、聞き手はかえって混乱するかもしれません。
難しい話題なら一度に全て伝えようとしないで、特に伝えたい基本のポイントを分けて、端的に説明できるように準備して話すようにしましょう。
結論の「いつ・どこで・何が・何を・どのように」は、誰が聞いても分かるように言葉を選んで、なるべくシンプルに伝えたい言葉を選べば相手の誤解も避けられます。
相手が理解してるか確認を挟みながら会話する
話をする時は一方的に話さないようにして、ときどき相手が話についてきているか確認しながら話しましょう。
「こういった件って、今までありましたか?」など、たまに相手のリアクションを確かめると、相手の理解度をチェックできます。
相手の理解を確かめたうえで、話を進めていくと良いでしょう。
もし一気に話を済ませて、最終的に全然わかっていなかったことが判明すると、お互いに時間が無駄になってしまいます。
なるべく誰にでもわかる言葉で話をする
自分が分かっているからといって、難しい言葉や特殊な言葉を使うと、相手はその単語が気になって、肝心な部分が伝わらなくなることがあります。
人に話をするときは、なるべく誰にでもわかる言葉を使って、聞き手が話の内容に集中できることを優先させましょう。
特に伝えたい重要な部分には、誰が聞いても正しくイメージできるような表現を使って、独りよがりな言い方になっていないか気を付けて話しましょう。
イメージ画像や動画があれば見せながら話す
たくさんの言葉を使って説明するより、1つの画像や表、動画を見せる方がより印象に残り、簡単に理解できる場合があります。
言葉だけでは相手が理解しにくい内容なら、イメージ画像や動画、グラフなどの視覚的な効果がある資料を用意して、必要に応じて見せながら説明しましょう。
文字を読んで理解するタイプや言葉を聞いて理解するタイプなど、人の感覚はそれぞれです。
相手の反応を見ながら、分かりやすい方法を使いましょう。
相手が感情的になっても冷静な会話を心がける
話の内容によっては相手が感情的になったり、挑発してきたりすることがありますが、なるべく冷静な会話を続けるよう心がけましょう。
相手を言い負かしたら一時的に気分は良くなるかもしれませんが、伝えたい話を伝えることが難しくなります。
相手が自分の意見を否定してきても「そうですよね」などと、相手を受け入れる態度を見せてから自分の話を冷静に話すようにしましょう。
聞き手のことを、話が通じない人と決めつけて突き放す前に、なぜ分からないのかなど相手の状況について分析して話すと、相手の態度も変わるかもしれません。
話し方を工夫してイライラから解放されよう
話が通じない人には、話を聞いていない、最後まで聞けないなどの特徴や、冷静な判断ができずに感情的になりやすいなどの思考の癖があります。
職場などで話が噛み合わず会話が成り立たなくなる原因は、聞き手、話し手、もしくは両方ともに原因がある場合があります。
話が通じない相手でも、円滑に話ができるような伝え方にすれば、理解してくれることもあるでしょう。
なぜ分からないのかと腹を立てる前に、話し方の工夫をしてイライラから解放されましょう。
- 話が通じない人には、共通した気質や思考の特徴がある
- 話が噛み合わない原因は、聞き手だけでなく話し手にある場合も
- 上手に対処すれば、話が通じない相手とでもうまく会話ができるようになる
- 聞き手に寄り添って、相手が理解できる伝え方を見つけよう