完璧主義を克服したい!やめることで得られるメリットとやめるための方法
完璧主義な性格の人は自分に厳しい人が多く、妥協を許さないことからストレスや悩みが絶えません。
できるなら完璧主義をやめたいと考える人も多いでしょう。
そこで今回は、完璧主義な人の特徴やデメリット、やめることで得られるメリットを詳しく解説していきます。
記事後半では、完璧主義の改善方法も紹介していきますので最後までぜひ読み進めてくださいね。
Contents
【自己診断】完璧主義な人の特徴
完璧主義な人にはいくつか共通する特徴があります。
まずは、自分が完璧主義なのかセルフチェックしてみましょう。
責任感が人一倍強い
完璧主義な人の特徴として挙げられるのが、責任感の強さです。
相手との約束は必ず守ります。
任された仕事も一切の妥協を許さず、最後まで責任を持ってやり遂げようとするでしょう。
自分だけでなく周囲からも「完璧な仕事ぶり」と思われたいため、仕事の質を常に追求して完璧主義になってしまうのです。
常に100点満点じゃないと満足できない
完璧主義な人は、中途半端を嫌う傾向があります。
そのため、何をするにしても100点満点の出来を目指そうとするのです。
テストで99点をとっても「満点じゃないと意味がない」とネガティブに捉えがち…。
それほどストイックで完璧主義な性格なのです。
細かい部分まで気にしてしまう
完璧主義な人は、他人が気づかないような細かい部分まで気にしてしまいがちです。
「なんでここに気づかないの?」「これ気にならないの?」と、普通の人の感覚より敏感に反応しやすい人は完璧主義の可能性大。
小さなミスを見つけては、完璧に仕上げようと時間をかけて対応するのでストレスが溜まることも多いです。
決められたルールは必ず守る
完璧主義な人は、ルールや規律は必ず守ろうとします。
基本的に真面目な性格をしているため、一度決めたことを途中で変えたり辞めたりすることはほとんどありません。
万が一ルールに反してしまった場合、「自分はダメな人間だ…」と自己嫌悪に陥ってしまうなど、完璧主義がゆえに落ち込みやすい一面もあります。
プライドが高く他人からの指摘を嫌う
完璧主義な人はプライドが高い特徴があります。
自分の考え方に絶対的な自信を持っているため、他人から指摘されたり指示されたりするのを嫌うのです。
ミスすると周りから注意されるため、完璧にこなして誰からも何も言われないようにしているのでしょう。
完璧主義がもたらすデメリット
完璧主義でいると普段から悩みやストレスがつきません。
ここからは、完璧主義がもたらすデメリットを紹介していきます。
人に頼ることができない
完璧主義な人は、他人に頼るのが苦手です。
「人に任せるより自分でやったほうが満足いく結果になる」「自分に任せられたものだから誰かに頼るなんて無責任だ」という考えが頭にあるからでしょう。
一人でやるより周囲に協力してもらったほうが作業効率も良くなり創造性や生産性も上がりますが、完璧主義が邪魔をして誰かにお願いすることが出来ないのです。
その結果、締め切りに間に合わなくなるなど最悪の事態を招いてしまうことも少なくありません。
他人にも完璧を求めてしまう
完璧主義な人は、自分にも周りにも完璧を求めがちです。
そのため、他人の小さなミスを許せなかったり「なんでこんなことも出来ないんだ」と相手に怒ったりすることもあるでしょう。
自分以外にも完璧を求めすぎてしまうことが原因で、人間関係に悪影響をもたらすことも珍しくありません。
細かい部分に気を取られ大局を見失いがち
完璧主義な人はミスを防ぐために、細かい部分のチェックを欠かしません。
しかし、細かく見すぎて大局を見失うことがあります。
途中で「プロジェクトの目標はなんだった?」「目的は?」と、一番大切にすべき部分を忘れてしまっては細かくチェックしていても意味がありませんよね。
完璧を求めるあまり優先順位を誤って解釈してしまうこともあるでしょう。
慎重になりすぎるのも、ときにはデメリットになるということです。
過去の失敗をいつまでも引きずる
完璧主義な人は失敗をいつまでも引きずる傾向にあります。
自分は完璧だと自信を持っているため、一度でも失敗すると立ち直るのに時間がかかってしまうのです。
「また挫折したらどうしよう…」と、過去の失敗の恐怖心から、新しいことに挑戦しなくなったり行動スピードが遅くなったりするのもデメリットといえます。
完璧主義をやめるとどんなメリットがある?
完璧主義をやめたいのに、なかなかやめられない人も少なくないでしょう。
ここからは、完璧主義をやめたらどんなメリットがあるのか紹介していきます。
人生をより豊かにするには完璧主義な考えを捨ててみるのも一つですよ。
余計なストレスが減りのびのびと行動できる
完璧主義でいると、他人の短所ばかり気になったりミスしないための準備に苦労したりと、なにかとストレスが溜まることが多いでしょう。
常に不安を抱えて生活していると、前向きに行動するのも難しいですよね。
一方で完璧主義をやめると、余計なストレスや悩みが減るので以前よりのびのびと行動できるはずです。
今までプレッシャーが重くのしかかっていて自由に出来なかった人は、物事を気楽に考えることで新しいことに挑戦できるようになるでしょう。
寛容さが身につく
完璧さを求めなくなると、寛容な心が身につき精神的に安定していきます。
自分や他人に対して「この程度ならまぁいいか」と許せることができれば、自然と人間関係も良くなるでしょう。
幸福度が上昇する
完璧主義をやめることで得られるメリットに、幸福度の上昇が挙げられます。
完璧を求めないことでストレスやプレッシャーがなくなり、自分の失敗に対しても前向きに対処法を考えられるようになるのです。
ネガティブ思考からポジティブ思考へと変化すると、日々の幸福感が高まり毎日が楽しく感じられるでしょう。
完璧主義を克服したい人へ!やめるための方法
最後は、完璧主義をやめるための克服方法を紹介していきます。
完璧さを求めすぎて自分自身に嫌気がさしている人は、ぜひ参考にしてみてください。
自身の固定観念を見直す
「◯◯するべき」「普通は◯◯だ」といったような、自身の固定観念を見直すことで完璧主義を改善することができます。
今まで正しいと思っていたことでも、今一度見直してみることで「実は間違いだった…」なんてこともあるかもしれません。
凝り固まった自分の基準や固定観念を捨てることができれば、余計なプレッシャーからも開放され、完璧じゃなくても十分だと思えるようになるのです。
結果、自己評価も徐々に高まっていくことでしょう。
ありのままの自分をさらけ出す
ありのままの自分を他人にさらけ出すことで、完璧主義を克服できます。
ダメな姿を見せることは、今までの自分の価値観を変えるチャンスになるのです。
「こんな自分でも大丈夫なんだ」と気づくことができれば、日々完璧を求めては疲れてしまう…という負のループから抜け出せるはずですよ。
会社関係の人や友人の前では常に完璧な自分を見せているという人は、家族と一緒にいるときのような素の自分を出してみてくださいね。
物事に対する減点方式をやめる
出来ない部分にばかり目がいくのは、完璧主義な人によく見られる悪い癖でしょう。
物事を100点で考えたときに、1つ出来ないことがあると1点ずつ減点していき自分の悪いところにしか目がいかなくなります。
この減点方式をやめて加点方式にすると、自己肯定感が上がり完璧主義を克服できるはずです。
「◯◯が出来なかった…」と落ち込むより、「◯◯は出来た!」と良い部分にも目を向けてみましょう。
相手の意見を尊重する
完璧主義を克服するには、相手の意見を尊重することも大切です。
完璧主義な人は自分の意見が絶対正しいと考えているため、つい自分の思い通りに行動しがちですが、他人の意見も聞き入れるよう意識してみてください。
相手の意見を尊重して行動することで、自分にはなかった考え方に気づくことができたり新しい発見につながったりするかもしれません。
このように柔軟性を持つことで人間関係が円滑に進み、完璧を求めることも少なくなっていくのです。
本を参考にするのもおすすめ
完璧主義をやめたいなら空いた時間に読書をするのもおすすめです。
以下で完璧主義について書かれた一冊を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
「がんばりすぎるあなたへ 完璧主義を健全な習慣に変える方法」
出典元:http://books.cccmh.co.jp/list/detail/1227/
著者ジェフ・シマンスキーによる、完璧主義にまつわる一冊です。
ハーバード大学医学大学院の臨床心理士である著者が、完璧主義には「健全なもの」「不健全なもの」があるとし、自分自身に対する理解を深められる内容満載です。
この本を読めば完璧主義を短所だけではなく場合によっては長所だと捉えることができ、自分の強みを見つけるきっかけになることでしょう。
勉強・仕事・恋愛・子育てなど…完璧主義をやめると気楽に楽しめるようになる!
完璧主義をやめると気持ちが楽になるだけでなく、人付き合いも楽しくなります。
今まで人のミスばかり気にしてストレスが溜まっていた人は、相手の良い部分に目を向けるよう意識しましょう。
思考を少し変えるだけで今まで気づかなかった部分を知ることができ、良好な人間関係を築けるはずですよ。
完璧主義を克服し、勉強や仕事、恋愛、子育てなど気楽に楽しんでいきましょう!
- 完璧主義な人の特徴は、「責任感が人一倍強い」「決められたルールは必ず守る」など
- 完璧主義だからこそもたらすデメリットがある
- 完璧主義をやめることで得られるメリットがある
- 完璧主義をやめるための克服方法は、「自身の固定観念を見直す」「ありのままの自分をさらけ出す」など