断捨離や身辺整理で捨ててはいけない11のものとは?捨てるべきものや見極めるコツも解説
断捨離や身辺整理をしたいと思っても、何を処分して何を残したらいいのか、見極めるのは難しいですよね。
断捨離で失敗しないための第一歩として、捨ててはいけないものを明確にする必要があります。
この記事では、断捨離や身辺整理で「捨ててはいけない11のもの」を解説し、捨てるべきものや見極めるコツも紹介していきます。
Contents
断捨離や身辺整理で捨ててはいけない11のものとは?
断捨離や身辺整理で捨ててはいけない11のものとは、どんなものなのでしょうか。
一見不要に見えたり気分で処分したりして、後から困るものは「捨てるもの」ではなく「残すもの」に仕分ける必要があります。
一般的に、以下のものは「断捨離や身辺整理で捨ててはいけないもの」だと言われています。
- 日常生活で必要なもの、消耗品
- 使う機会が少ないが、使い道が決まっているもの
- 使用期限内の薬、衛生用品
- 人から借りたもの
- 寄付できるもの
- 大事な資料や書類
- 希少性のあるもの
- 非常時に役立つもの
- 思い出のアイテム
- 遺品、代々受け継いでいるもの
- 二度と手に入らない本やコレクション
日常生活で必要なもの、消耗品
日常生活で必要なものや消耗品は、断捨離や身辺整理で捨ててはいけないものの1つです。
普段使っているものを安易に処分してしまうと、後から不便だと感じて、新しいものを買うことになりかねません。
消耗品のストックも、場所をとるからと捨ててしまうと、一時的に片付いても同じものをまた購入することになって、断捨離の意味がありません。
作業中は何でも処分したくなりがちですが、使用中のものや使ったら無くなるものは、捨てるべきではないでしょう。
使う機会が少ないが、使い道が決まっているもの
シーズンアイテムや冠婚葬祭で使うものなど、使う機会が少なくても使い道が決まっているものは、処分しない方がいいでしょう。
例えば、夏に断捨離や身辺整理をすると、暖房器具や防寒着が不要に感じて処分したくなることもありますが、寒くなれば無いと困る可能性があります。
レンタルできるものもありますが、急に必要になって慌てることもあるでしょう。
使用頻度が低くても、使い道がはっきりしているものは、とっておいた方が無難です。
使用期限内の薬、衛生用品
コロナ禍で市販薬や衛生用品をたくさん購入したものの、あまり使っていないという人も多いでしょう。
使用期限をチェックして、期限切れなら捨てた方がいいですが、使用期限内なら残すことをおすすめします。
病気や怪我はいつ起こるかわからないので、断捨離や身辺整理をしても、使えそうなものは残しておきましょう。
買いたくても買えなかったり、すぐに病院で診察してもらえなかったりする日のために、使えるものはストックしておくと安心です。
人から借りたもの
当たり前のことかもしれませんが、人から借りているものを、断捨離や身辺整理で勝手に捨てるのはNG行為です。
借りた人と疎遠になったり、相手が忘れていて督促されなかったりすると、捨ててもいいかもと思うかもしれませんが、モラルとして正しくないですよね。
忘れた頃になって先方から返して欲しいと言われた場合、既に処分していたら人間関係が悪くなるでしょう。
どうしても処分したければ、借りた人に確かめてから処分するのがマナーです。
寄付できるもの
断捨離や身辺整理は、不用品をゴミとして捨てたり、不用品回収業者に処分を依頼したりすることだけではありません。
自分にとっては不要でも、必要としている人がいるかもしれないので、寄付が可能な物は捨てないで寄付しましょう。
本や清潔な衣類などを寄付できるところや、無料で家具や家電を引き受けるところなど、いろいろな寄付先があります。
不用品を捨てないで寄付することで、自分の部屋が片付くだけでなく、誰かのためにも役立ちSDGsにも貢献できます。
大事な資料や書類
書類の片付けをするときは、誤って大事な資料や書類を捨ててしまわないよう、注意が必要です。
契約書や証券、IDが書いてある書類や本人証明で必要な書類等は、重要書類として別の場所に保管しましょう。
裏面や隅に大切な覚書が記載されている場合もあるので、捨てる場合はよくチェックしてください。
家電などが壊れた場合、保証期間中でも保証書がないと修理費用が発生するので、期限内のものは捨てないように気をつけましょう。
希少性のあるもの
ブランド品やアクセサリー、貴金属など希少性のあるものは、買取業者やフリマサイトで買い取ってもらえる場合があります。
断捨離や身辺整理、遺品整理の片付けなどで売れそうなものを見つけたら、処分方法の中に売ることも選択肢に加えましょう。
不用品を買い取ってもらってお小遣い稼ぎができる場合もありますし、思い入れがあるものを誰かに大切にしてもらえるかもしれません。
一見、価値がなさそうに見えても、意外な高値がつくこともあります。
非常時に役立つもの
地震や台風、停電などの非常時に役立つものは、普段使うことがなく邪魔に感じるかもしれませんが、断捨離や身辺整理で捨ててはいけません。
使わないことに越したことはありませんが、非常食や飲料水、懐中電灯など、いざという時に使う防災用品は、すぐに取り出せるようにわかりやすい場所にまとめておきましょう。
ただし、飲料水や非常食は消費期限があるので、定期的にチェックして期限切れのものは処分し、新しいものを補充しましょう。
思い出のアイテム
懐かしい写真やアルバム、旅やイベントなどの記念の品で、クローゼットがいっぱいになっている人も多いでしょう。
場所をとり普段は使わない物でも、大切な思い出が詰まっているアイテムを、断捨離や身辺整理で全部捨てる必要はありません。
思い出はお金では買えないものですし、捨ててしまって後悔しても再び手に入らないものです。
とっておくものを厳選したり写真で残したりするなど、捨てるよりミニマムに保管する方法を工夫してみましょう。
遺品、代々受け継いでいるもの
断捨離や身辺整理で亡くなった方の形見の品や、先祖から代々受け継いでいるものを、捨ててはいけません。
遺品は亡くなった方の気持ちが込められたものですし、代々受け継いでいるものは家族のアイデンティティとして次世代に受け継ぐべきものです。
受け継がれてきた年月や所有してきた人の気持ちは、お金には換算できませんし、捨てると後悔する可能性があります。
どうしても処分する必要があるなら、関係者と相談して自分だけの判断で捨てないようにしましょう。
二度と手に入らない本やコレクション
コレクションや読み終えた本などがたまったり、趣味の傾向が変わったりして、断捨離や身辺整理で処分したくなることもあります。
しかし、中には二度と手に入らない貴重なアイテムや、今後価値が上がりそうな限定品が含まれている場合もあるため、すぐに全部捨てない方がいいでしょう。
まずネットなどで情報を集め、市場価値を調べたり、また欲しくなった場合に購入できそうかを確認したりしてから、処分するかどうかを決めましょう。
断捨離や身辺整理で捨てるべき5つのものとは?
断捨離や身辺整理で、本当に捨てていいのか迷ってしまうと、なかなか作業がはかどりません。
断捨離を始める前に、捨てるべきか、残すべきかを判断する基準を決めておくと、迷いが少なくなります。
続いては、捨てるかどうかを決断するポイントを解説します。
1年以内に使用していない
衣類やファッションアイテム、電化製品などで、1年以上使用していないものは、断捨離や身辺整理で捨ててしまっても大丈夫なものです。
「いつか使うかもしれない」「高かったから捨てるのはちょっと」と思っていても、1年以上使わなかったものは、無くなっても困らないはずです。
なかなか決断できない人でも、1年と期限を設けることで見切りをつけやすくなります。
思い切って処分すれば、気分も部屋もスッキリするでしょう。
現在も今後も多分使わない
今は使っていないものや、買っただけで使っていないもの、今後も使わなさそうなものは、断捨離や身辺整理で捨てましょう。
買った頃はよく使った調理家電や運動器具などで、次第に使わなくなり今では全く使わなくなっていたなら、とっておく必要はありません。
衝動買いやセールで入手して、そのままタンスの肥やしになり、これからも使いそうにないものも処分して、自分の好きなものだけに囲まれる生活を目指しましょう。
使うとストレスを感じる
断捨離や身辺整理は、たまに使ってはいるものの、実は使うとストレスを感じるものを発見し処分するチャンスです。
流行のデザインでも履くと靴擦れしてしまう靴や、せっかく買ったから着ているけれどあまり似合わない服などは、無理に使い続けるより処分した方がストレスがなくなります。
使い方が面倒で使いづらい電化製品や、過去に嫌な思い出があるものなどは、とっておいて嫌な思いをするより、捨ててしまった方が気が楽になるでしょう。
本当に好きなのか、わからない
本当に好きなのか、自分でもわからないものを置いて、なんとなく居心地が悪いと感じているものは、断捨離や身辺整理で処分した方がいいかもしれません。
人からもらった装飾品や人形など、使わないと悪いからと飾っていても、本当は好みでないなら思い切って捨てましょう。
くれた人が毎日見に来るようなケースでない限り、相手はあげたことを覚えていない可能性が高いため、捨てた方が気持ちよく過ごせます。
電子化が可能
オフィスでは紙の書類からPDFなどにする電子化が進んでいますが、家の書類も紙で保存が必要なもの以外は、データにして保存すれば書類を断捨離できます。
説明書は、メーカーのサイトから必要な時だけダウンロードできるものもありますし、通帳や明細はデータで受け取る設定にしておけば、書類がたまることもありません。
写真をネットのアルバムで保管したり、資料をPDFで保存したりして、電子化が可能なものはデータにして書類を減らしましょう。
断捨離や身辺整理で捨ててはいけないものを見極めるコツ
断捨離や身辺整理で、余計なものまで捨ててしまって失敗しないよう、捨てるもの、残すものを見極めるコツがあります。
まず、実際に行動に移す前に、断捨離の目的と捨てる基準を決めてから取り組むこと。
捨ててはいけない11のものと、捨てるべきものをしっかりと理解しておきましょう。
そして実際に仕分けを始めたら、勢いでどんどん進めないで、分けながら冷静に対応することが大切です。
断捨離術の記事や他人の意見に左右されることなく、自分の価値観に従って判断すれば、捨ててはいけないものを正しく見極められるでしょう。
断捨離や身辺整理をする時に注意すること
断捨離や身辺整理には多くのメリットがありますが、やる方法や考え方によってはトラブルの元になる場合もあるので、注意が必要です。
最後は、断捨離や身辺整理でやってはいけない注意点を紹介しましょう。
収納グッズを買わない
物が溢れているのを見ると、収納グッズを買ってきれいに整理整頓したくなるかもしれませんが、断捨離や身辺整理の邪魔になるだけです。
いくらきれいに収納しても、全体の物のボリュームが変わらなければ、不要なものはなくなりませんし、かえって詰め込むようになってしまいます。
捨てるべきものや自分にとって不要なものを見極め、物を減らすことが目的なら、収納グッズに頼るより不用品を減らすことを目指しましょう。
家族に価値観を押し付けない
断捨離や身辺整理は自分の範囲内だけで行うことを心がけ、家族に価値観を押し付けないように気をつけましょう。
自分の部屋が片付いてくると、家族の部屋が散らかっているのが気になり、断捨離を勧めたくなるかもしれませんが、価値観は人それぞれです。
親切心のつもりで、嫌がっているのにしつこく注意したり、勝手に人のものを処分したりすると、関係性が悪くなり反感を抱かれるだけです。
相手の気持ちを尊重し、みんなが同じ考えだと思わないようにしましょう。
断捨離中毒にならないように気をつける
たまの断捨離や身辺整理は精神衛生上、良い効果が得られますが、あまりのめりこむと「断捨離中毒」になってしまう場合もあります。
断捨離中毒、または断捨離依存症とは、捨てることが快感になってしまい、必要なものも捨ててしまったり、常に捨てられるものがないかと夢中になったりすることです。
何かにハマりやすい人や潔癖症の人、完全主義者の人は特に要注意です。
断捨離の本来の意味や目的を理解して、捨てることだけにフォーカスしないようにしましょう。
迷った時は保留にする
「捨てる」「残す」で迷った時は、その場で無理に答えを出そうとしないで「保留」にしましょう。
迷ったままでいると、断捨離や身辺整理の作業が滞ってしまう上、正しい判断を下しにくくなりかねません。
保留にしたものは、じっくり考えて後日改めて捨てるかどうか判断しても大丈夫です。
ただし、保留のままで放置しないで、ある程度の期限をつけて、処分するかどうかを決めましょう。
断捨離や身辺整理で捨ててはいけない11のものを見極めよう!捨て過ぎると後悔することになるかも
断捨離や身辺整理で捨ててはいけない11のものとは、不要に感じても残す価値があるものや、二度と手に入らないものです。
寄付や売却など、捨てる以外に選択肢があるものも、すぐに処分しないようにしましょう。
何を捨てていいのか迷った時は、使用頻度や自分の素直な感情で判断します。
正しく見極めるコツは、仕分けを始める前に目的や基準を定めて、その場の雰囲気や人の意見に惑わされないこと。
断捨離がトラブルの原因にならないよう、本来の意味を理解することも大切です。
捨てすぎて失敗しないように、処分するものを正しく見極めて断捨離や身辺整理をしましょう。
- 断捨離や身辺整理で捨ててはいけない11のものを理解して、残すものを誤って捨てないようにしよう
- 現状や自分の気持ちに基づいて、捨てるべきものを見極めよう
- 見極めるコツは、ルールを決めて冷静に仕分けに取り組むこと
- 収納グッズに頼ったり人への強制、断捨離中毒に気をつけよう
- 目的と基準をしっかり把握して、失敗のない断捨離や身辺整理をしよう