自己主張できない人に共通する特徴・原因とは?7つの改善方法を紹介
自分の意見を言ったり、自分の考えを表現したりするのが苦手な人は多いですよね。
自己主張ができない人の特徴は以下の通りです。
- 自分に自信が持てない
- 人に嫌われるのが怖い
- ネガティブに思い込みやすい
- 迷惑をかけることを恐れている
- 周りに気を遣いすぎている
日本人は海外の人に比べて自己主張できない国民性だと言われています。
しかし、自分らしく生きるために、自己主張するのはとても重要なこと。
自分の考えを他人に認めてもらうことで、自己肯定感が高まりより邁進できる人生を歩むことができるでしょう。
この記事では、自己主張ができない人の特徴や改善方法を紹介します。
考えや意見を示して、周囲の人に自分のことを理解してもらいましょう。
Contents
「自己主張」の意味とは?
そもそも自己主張とはどういう意味なのでしょうか。
自己主張という言葉を辞書で引くと
自分の意見や考えや欲求などを、他人に伝えること
とあります。
この意味だけ見ると、自分勝手で利己的な印象を受ける人もいるかもしれません。
しかし、心理学的な観点だと、自分の意見や考えを他者の権利を尊重するような適切な方法で伝えるという意味になります。
一般的に自己主張というと、心理学的な観点から見た意味を付け加えたニュアンスで使われることが多いです。
良好な人間関係を築きつつ、自己表現するのが自己主張といえるでしょう。
自己主張できないのはなぜ?5つの原因
自己主張したくても、できない原因は1つではありません。
家庭環境や過去の経験がきっかけになっていることも考えられます。
自己主張できるようになるためには、原因を把握することが大切です。
ここでは自己主張できない原因を5つ紹介するので、自分と向き合ってみましょう。
自己主張をして後悔したことがある
過去に自己主張をして後悔した経験が原因になっているケースは多いです。
自分の意見を言ったことでトラブルになったり、自分の考えをバカにされたりすると「もう自己主張したくない」という気持ちになってしまうのも無理ないでしょう。
とくに日本人は空気を読む文化が深く根付いているので、自由に発言すると疎ましく思われることも少なくありません。
「周りの目が気になって自己主張できない」という人は多いのではないでしょうか。
子供のときに厳しく育てられた
しつけが厳しく、親の言うことが絶対である家庭で育った人も自己主張できなくなります。
親に叱られることが多いと、大人になっても周りの顔色を伺う癖が抜けないのです。
叱られないために、できるだけ自己表現せずにおとなしくしておこうと萎縮してしまうのでしょう。
子どものころにできた価値観を大人になってから変えることは簡単ではありません。
自慢できる学歴や職歴がない
今の自分に自信が持てないことが自己主張できない原因になっている可能性もあります。
これは受験や就職活動で挫折を味わった人に多いパターンです。
自慢できる学歴や職歴がないことに劣等感を抱えていて、「自分なんて…」とネガティブになってしまい自己表現できなくなります。
このタイプの人は自己肯定感が低いので、「自分の意見には価値がない」と思い込んでいることが多いです。
おとなしい性格をしている
生まれつきおとなしい性格をしている男性・女性も自己主張できません。
家庭環境や過去の経験などコレ!といった原因はないものの、生まれた先天的な要因が影響していることも少なくないのです。
例えば、赤ちゃんのころから人見知りをする子もいれば、人懐っこい子もいますよね。
どちらが優れているということはなく、どちらも自分の個性です。
たとえ生まれつきおとなしい性格だったとしても、努力次第で自己主張が得意になることもあるでしょう。
大事なのは自分の個性を理解して受け止めることです。
自己主張はダサいと思い込んでいる
自己主張できない人の中には「自己主張=ダサい」と思い込んでいる人もいます。
「自己主張する人は協調性がない」「ワーワー騒いでいるだけ」というネガティブな認識があるからです。
しかし、自己主張が得意な人は他人の気持ちを尊重しながら自分の意見を伝えるので、輪を乱すようなことはほとんどありません。
自己主張できない人に共通する特徴
自己主張できない人には共通点があります。
- 自分に自信が持てない
- 人に嫌われるのが怖い
- ネガティブに思い込みやすい
- 迷惑をかけることを恐れている
- 周りに気を遣いすぎている
ここに当てはまるものが多ければ自己主張・自己表現が苦手なタイプといえるでしょう。
自分に自信が持てない
自己主張できない人は、自分に自信がない人が多いです。
自分の考えに自信が持てないので、人前で発言することを避けたり、相手の意見に合わせてしまったりします。
会社や学校で話し合いの場があっても、何も発言できずに終わってしまうこともあるでしょう。
自分の考えが、誰も思いつかなかった秀逸なアイディアである可能性もあります。
失敗を恐れずに発言し続ければ、思わぬ評価が得られるかもしれませんよ。
人に嫌われるのが怖い
人に嫌われるのを怖がって、自己主張できないパターンもあります。
「人と違う意見を言ったら嫌われるかも…」「反対したら喧嘩になりそう…」と相手の顔色ばかり伺って、自分の意見を言えません。
反発が怖いから言うのを辞めるのではなく、反発が起こらない伝え方をするという方法もあります。
ネガティブに思い込みやすい
物事をネガティブに思い込みやすいというのも、自己主張できない人の特徴です。
自分の思った答えが返ってこないと否定されたと感じたり、自分の意見など通るわけがないと思い込んで発言をやめてしまったりします。
このタイプの人は、相手の話をきちんと聞くことができない傾向があります。
自分の解釈だけでなく、相手の発言の真意を考える癖をつけましょう。
迷惑をかけることを恐れている
人に迷惑をかけたくないという意識が強いのも自己主張できない人の特徴です。
「自分の意見が間違っていたらどうしよう…」「自分のせいで会議が長引くかも…」と考えてなかなか発言することができません。
しかし、疑問点や納得できない部分を抱えたまま仕事を進めると、大きなミスにつながることもあります。
「あのときに発言しておけばよかった」と後悔しないように自己主張の大切さを理解しましょう。
周りに気を遣いすぎている
周りに気を遣いすぎている人も自己主張できません。
このタイプの人は、自分が我慢すればこの場が収まるからと、他人の都合に合わせてしまうことが多いです。
他人の都合に合わせてばかりで、自己主張することが全くないと、ストレスがどんどん溜まっていってしまうので注意が必要です。
自己主張できないことを改善する7つの方法
人間関係を壊したくないという理由で、自己主張できない人は多いです。
しかし、自己主張しなければ、相手に自分のことを理解してもらえません。
より良い関係を築くためには、ときに自分の意見を伝えることも大切なのです。
最後に自己主張できないことを改善する方法を7つ紹介するので、実践してコミュニケーションを円滑に進めましょう。
なぜできないのか原因を見つける
自己主張できないことを改善するには、なぜできないのかという原因を見つける必要があります。
「周りに気を遣いすぎている」「自分に自信が持てない」など、自分のことを冷静に分析してみましょう。
問題点を客観的に捉えることで、改善策も見えてきます。
自己主張できないことを長所と捉える
生まれ持ったおとなしい性格を急に変えるのは難しいです。
自己主張するのがどうしても苦手な場合、無理をする必要はありません。
自己主張ができないということは、言い換えれば協調性や空気を読む力が優れているということです。
自己主張ができないことを短所ではなく長所と捉えて、自分を認めてあげましょう。
それが違った視点から自己主張できる自分につながります。
相手を尊重しながら自己主張する
相手に嫌われたくない気持ちが強い人は、相手を尊重しながら自己主張することを心がけましょう。
相手の意見に対して「私は別の意見の方がいいと思います」と否定するのではなく、「その意見もいいですが、こちらの意見もどうでしょう」と相手を尊重する言葉を入れるだけで、与える印象は大きく変わります。
このようなコミュニケーションを取れるようにする訓練をアサーショントレーニングといいます。
アサーショントレーニングに関するサイトや本、電子書籍はたくさんあるので気になる人はチェックしてみましょう。
必要な場面かどうかで判断する
自己主張するのは大事なことですが、なんでもかんでも自分の意見を通そうとすれば反感を買ってしまいますよね。
上手に自己主張するには、自己主張が必要な場面かをしっかり見極めるのがポイントです。
「これは違うかも?」「こっちの意見はどうだろう?」と自己主張が必要そうな場面で発言するようにしましょう。
自己主張できるエビデンスを持つ
自分の意見に自信が持てない場合は、自己主張できるエビデンスを持つ対処法がベストです。
事前に情報を集めて根拠や証拠を揃えることができれば、自ずと自信を持って発言できるでしょう。
また自分の意見が通ったという成功体験を積み重ねれば、自己表現に対する苦手意識が薄れていきますよ。
適度に自己主張してストレスを溜めない
「本当は予定があったのに、飲み会の誘いが断りきれなくて予定をキャンセルした」なんて経験はありませんか?
自己主張をせずに相手に合わせてばかりいると、ストレスは溜まる一方。
「今日は予定があるんだけど、来週ならいつでも空いてるよ!」と相手の意見を尊重しつつ自己主張すると良いでしょう。
お互いの意見を尊重して良い関係を作り上げる経験ができれば、自分にも自信が持てるようになります。
上手な自己主張の言い換え言葉を持つ
自己主張が大切といっても、自分の思っていることをそのまま言葉にしてしまうと角が立ってしまいます。
自己主張でもっとも大事なのは、伝え方です!
「ここがよくない」というのではなく「ここを改善するともっとよくなるよ」とポジティブな言い換え言葉を使うと気持ち良く自己主張できます。
うまく自己主張できるようになれば、相手の方から意見を求めてくることもあるかもしれません。
自己主張できないことを短所に思わず自分ペースで気持ちを伝えよう!
空気を読むことが重要視される現代社会では、自己主張できない人が増えています。
自己紹介や会議など人前で発言するのが苦手という人も多いですよね。
しかし、自己主張できない人は自分より相手のことを優先できる協調性に優れた人であると言い換えることができます。
相手の気持ちが理解できるという長所を生かして言葉を選べば、相手を尊重しながら自己主張できるでしょう。
自分の考えを上手に伝えて、良好な人間関係を築きましょう!
- 「自己主張」とは自分の意見や考えを他者の権利を尊重するような適切な方法で伝えること
- 自己主張ができない原因は、過去の経験や生まれ持ったものが影響している
- 自己主張できない人の特徴は「自分に自信がない」「人に嫌われるのが怖い」など
- 自己主張ができないことを改善するには「自己主張できない原因を見つける」「自己主張できないことを長所と捉える」などの方法が効果的