執着を手放す方法＆メリットとは？なぜ人や物に執着してしまうのかを解説

執着があると諦めようと思っても頭から離れなかったり、いつまでも忘れられなかったりして辛いですよね。

人はなぜ執着してしまい、心を切り替えることができなくなるのでしょうか？

この記事では執着を手放すことができない原因や手放すための方法、手放すことで得られるメリットを解説しています。

執着から解放されたい方は参考にしてみてくださいね。

そもそも執着とは？

執着という言葉には、そもそもどんな意味があるのでしょうか？

執着の意味や種類、恋愛における執着が危険なワケを説明します。

執着の意味

執着は、「1つのことに心が捕らわれてしまって、離れることができない状態」を意味する言葉です。

「しつこく執着する」「執着心が強い性格」など、ネガティブな意味で使われることが多い表現ですよね。

執着とは1つのことにしがみついてしまい冷静さを失っている状態と、そこから前に進むことができない行き詰まった状態を表しています。

仏教における執着の意味

執着は元々は執着(しゅうじゃく)という仏教用語に由来した言葉です。

仏教における執着とは修行の妨げになる煩悩のことで、常に変化している世の中において不変の物や人を求めてしまうこと。

変わりゆく物、人、時代などを受け入れることができず、永遠に変わらない非現実な世界にこだわると、それが苦しみとなると説かれています。

執着の対象：人・お金・仕事など

一言で執着といっても、対象や種類は様々です。

恋人や友人など人に依存する執着、金やブランド物など物質的な物への執着、仕事やステータス、人間関係などへの過剰なこだわりもあります。

過去の栄光や周囲の評価など自分に関する執着もあれば、罪悪感や後悔している出来事からメンタル面で抜け出せない執着もあり、悩みの深さも人によってそれぞれです。

恋愛での執着は危険？

恋人に対する執着は、時に危険な精神状態に陥ることもあります。

恋愛で相手に夢中になることはよくあることですが、恋人を強く束縛してしまうと、独占欲を重視しただけの独りよがりな関係になるでしょう。

また別れた後も諦めきれずにストーカーのように追いかけまわしていると、新しい恋のチャンスも失ってしまいます。

いつまでも執着を手放すことができない原因

いつまでも執着して手放すことができなくなる心理には、どんな原因が隠れているのでしょうか？

ここでは執着を手放せない人の心理状態について解説します。

損得勘定が働く

特定のものに執着してしまって、他のことが考えられなくなる原因の1つは損得勘定です。

人は損をすることが嫌なので、リスクになりそうなことから逃れようとする心理が働きがち。

そのため掴んでいるものを手放したり変化させたりすることを、無意識のうちに避ける傾向があります。

そして「得したい」という感情も働くので「続けていれば得するかもしれないのに、今やめるのは損」と考えて、ますます手放すことができなくなってしまうのです。

自己肯定感が低い

自己肯定感の低さも執着を手放せない原因です。

自己肯定感が高く満たされた状態の人は、冷静に状況を判断して必要ないものは手放したり変化を受け入れたりすることができます。

しかし自分に自信がない人は「自分はこれ以外価値がない」「この人を失ったら2度と恋愛ができない」などと思い込み、目の前にあるものにしがみついてしまいます。

自己肯定感の低さを埋めるために物や人に執着して失うことを極端に恐れ、変化を受け入れることができません。

コンプレックスがある

コンプレックスがあり、どうしても執着心を捨てきれない人もいるでしょう。

コンプレックスがあると、自分が劣っていることや触れられたくないことに気持ちが捕らわれてしまうので、過剰に反応したり自分への否定的な意見と感じてしまいます。

自分が思うほど周りの人は気にしていないのに、必要以上に他人の目が気になってしまい、ネガティブな思い込みを手放すことができません。

その結果、自分に好意的だったものには執着してしまうのです。

ツインレイや最愛の人との失恋が怖い

恋愛における執着心として多いのは、ツインレイや最愛の人を失うことへの恐怖心です。

「この人が自分の運命の人」と思うほど執着が強くなり、相手の小さな言動でいちいち反応したり、束縛したりしてお互いに苦しい恋愛になってしまいます。

また、相手がいない人生なんて生きている意味がないと思い込んでいるので、自分の気持ちを閉じ込めて恋人の言う通りになってしまうこともあるでしょう。

執着を手放すことで得られるメリット

執着することで辛い思いをすることが分かりましたが、手放したら本当に幸せになるのでしょうか？

次は執着を手放すことで得られるメリットを紹介します。

他人と自分とを比較しなくなる

執着を手放すことができると他人と自分を比較して、苦しむことがなくなります。

例えば「どうしても負けたくない」と思う人がいると、小さなことでも対抗心を燃やしてしまい相手より優位に立つことばかりが気になりますよね。

このように他人の価値観を基準に物事を考えると、自分が本当にしたいことがわからなくなってしまいます。

その人への勝ち負けという執着を捨てれば、他人と自分を比較することなく自分の考えに沿った生き方ができるようになるでしょう。

過去の未練がなくなり前向きになれる

「どうしてあの時ああしなかったのかな」「もし、ああしていたら今頃は」などと、過去に未練を残していると、いつまでも前向きな気持ちになれません。

過去への執着を捨てて「自分は次の人生を送る準備ができている」と考えられるようになれば、変化を受け入れて次のステップに進むことができます。

ネガティブな考えを捨てて前向きに進みたい時は、過去への執着を捨ててみましょう。

片思いや復縁など恋愛面でも好影響がある

付き合える可能性がほとんどないような片思いや、相手から明らかに迷惑がられているような元カノ・元カレへの執着は、あなた自身の冷静さを奪い相手を怖がらせるだけです。

しかし、一度相手への執着を手放してみると、あなたの本来の魅力が出せるようになって、そこまで固執するような相手でないことに気付くきっかけになるでしょう。

恋愛面での執着を捨てることができれば、自分や相手の気持ちがわかるようになり、お互いに幸せな恋愛ができるようになりますよ。

自分を苦しめる執着を手放す方法

自分が何かに執着していることに気付けば、それは執着を手放す第一歩です。

最後に自分を苦しめている執着を手放す方法を紹介します。

ありのままの自分を受け入れる

執着を手放すことに必死になっていると、そのことが頭から離れなくなります。

まずは何かに執着しているありのままの自分を受け入れることから始めましょう。

自分自身の性格や今までの経緯、執着してしまうことや原因などを否定することなく全て認めてあげてください。

受け入れた後で自分が今後どうしたいのか、執着を捨てて幸せになれたらどんな風に過ごせるのかなど、あなたが進みたい方向性を検討してみましょう。

自分の良いところをノートに書き留める

自己肯定感の低さは執着の原因となりますので、自分に自信をつけましょう。

気が付いたら自分の良いところ、好きなところをノートに書き留めます。

実行できたことやできるようになったことなど、褒めてあげたいところやその経緯など関連事項もメモしてみましょう。

最初は「自分にいいところなんてない」「何もできない」と思いがちですが、繰り返し書いてフィードバックしていくうちに、自分への思い込みも変化していきます。

次第に自己肯定感が高まり、執着心も減ってくるのを感じるでしょう。

元気の良い挨拶を心掛ける

他人の評価を気にする人は人に会った時、自分から元気良く挨拶することを心掛けましょう。

「挨拶してくれないから嫌われているに違いない」とか「挨拶してこないのは失礼だ」などと、相手の行動に執着していても思い通りにいかないことはよくあります。

自分から挨拶をすることで相手のリアクションに執着することもなくなりますし、挨拶された方もあなたに対して良い印象を持つので、自然に接することができるでしょう。

できないことではなく自分にできることを丁寧に行う

できないことがあってコンプレックスに苦しんでいるなら、こだわり続けることを止めて自分ができることに目を向けてみましょう。

そして自分ができることを丁寧に行ったり、可能性を広げたりして苦手意識を減らしていけば、コンプレックスに悩まされることもなくなってきます。

「できなくてダメな自分」ではなく「これができるスゴイ自分」の方に意識を向けることで、ネガティブな気持ちを手放せるようになるでしょう。

ハードルの低い習慣や目標を設定する

達成しやすいようなハードルの低い習慣や目標を設定して、小さな成功体験を重ねながら自分に自信をつけていくのもおすすめの方法です。

執着心が強い人は高過ぎる理想にこだわるため、理想と現実とのギャップに苦しみます。

そんな時はあえて実現可能な習慣や目標を自分に課し、目標が叶った時の喜びを味わって自分を楽にしてあげましょう。

自分自身に誇りが持てるようになれば、執着を手放して現実的な考え方ができるようになってきます。

大人気カウンセラーの本を読んでみる

出典元：https://www.amazon.co.jp/dp/4054067824/

執着を手放すためにカウンセリングを受けてみるのも良いですが、カウンセラーの本を読むことから始めるのもおすすめです。

『「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して「幸せ」になる本』の著者、根本裕幸さんは予約が3か月待ちの人気カウンセラー。

この本には執着を手放すための「手放し」ワークも分かりやすく紹介されているので、紙書籍またはKindle版を購入して実践してみましょう。

元カレ・元カノを忘れられない人は新しい出会いを探すべき

執着の中でも一番厄介なのは、恋愛ではないでしょうか。

「かつての恋人が忘れられない」という気持ちは、どんどん思い出を美化してしまう傾向があります。

過去に縛られて、未来を楽しめないのは本当にもったいないことです。

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執着を手放す方法を学んでより良い人生を送ろう！

執着とは何かに心を捕らわれてしまって前に進めない状態で、対象は人や物、過去の出来事など様々です。

誰にでも一度は手放したくない瞬間があるでしょう。

しかし、過去に出来事に固執しても何も良いことはありません。

逆に執着を手放すことができるようになれば、人と自分を比較したり過去にこだわったりしなくなり、恋愛面にも良い影響を及ぼします。

自分を苦しめている執着を手放す方法を学び、より良い人生を送りませんか？