生真面目とは?真面目すぎる人の長所・短所や上手な付き合い方を解説

「生真面目だね」と言われると、なぜかあまり嬉しくないものです。
また、身近に生真面目な人がいると堅苦しく感じてしまいますが、うまく付き合っていくにはどうすればよいのでしょうか。
今回の記事では、生真面目の意味と真面目すぎる人の長所・短所を紹介します。
生真面目な人との上手な付き合い方についても解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
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生真面目とは
そもそも生真面目とは、どのような意味を持つ言葉なのでしょうか。
まずは、生真面目の意味について見てみましょう。
生真面目の意味
生真面目(きまじめ)とは、非常に真面目であり、真面目過ぎて融通が利かないことを意味する言葉です。
「生」とは純粋で混じりけのないこと、「真面目」とは真心があり誠実であることを意味します。
つまり、真面目さの純度が高いのが生真面目というわけです。
真面目過ぎるがゆえに融通が利かないことも意味しているので、生真面目と言われても素直に喜べないのは当然かもしれませんね。
生真面目と真面目の違い
生真面目の意味からもわかる通り、生真面目と真面目の違いは、その程度にあります。
何事も行き過ぎれば、柔軟性を欠くことになりかねません。
真面目さも過剰になれば、ネガティブなニュアンスを帯びるようになるのです。
真面目さの程度が高い生真面目に「融通が利かない」という意味があるのも、そのためでしょう。
生真面目な人の特徴【長所編】
生真面目という言葉にはネガティブな意味もありますが、生真面目な性格は悪いことばかりではありません。
ここでは、生真面目な人の長所をピックアップしてみました。
我慢強くてストレス耐性が高い
生真面目な人は基本に忠実であろうとする意志が強く、最後までやり遂げようという信念を持っています。
そのため、我慢強くてストレス耐性が高い人が多い傾向にあります。
何事も予定通りに完遂させるスキルや精神力を持っているので、リーダー役に抜擢されることも珍しくありません。
生真面目なリーダーなら安心してついていけますよね。
規則正しい生活を送れる
規則正しい生活を送れるのも生真面目な人の特徴といえます。
仕事や課題は期日までにきちんと終わらせるため、残業や徹夜とは無縁です。
たとえ歓送迎会の飲み会で帰宅が遅くなったとしても、翌朝はいつも通りの時間に起きてルーティンをこなさなければ気が済みません。
決められたスケジュール通りに動くことが彼らを安心させるのです。
向上心が高く物事に妥協しない
基本に忠実な生真面目な人ですが、向上心が高く物事に妥協しないという一面も持っています。
現状のマニュアルをなぞるだけでなく、より良いものへと変えていこうという意欲があり、目標実現のためにはいかなる努力も惜しみません。
新たなスタンダードの構築にも決して手を抜かないのが、生真面目な人なのです。
周囲の人から信用されやすい
生真面目な人は責任感が強く、周囲の人から信用されやすい傾向にあります。
とくに職場では頼られることが多いでしょう。
何があっても最後までやり通す生真面目さは、仕事を完遂するためにはなくてはならない資質です。
「生真面目なあの人ならきっとやり遂げてくれるだろう」と、上司や同僚が全幅の信頼を寄せていることも珍しくありません。
生真面目な人の特徴【短所編】
真面目な性格も行き過ぎれば、良いことばかりではなくなります。
続いては、生真面目な人の短所について見ていきましょう。
頑固で柔軟性に欠ける
生真面目な人には、基本にこだわるあまり頑固で柔軟性に欠けるところがあります。
初志貫徹する意思の強さと勤勉さは賞賛に値しますが、最初に設定されたゴールが常に正しいとは限りません。
さしあたっての目安として仮に設定されることもあれば、状況によって変更が必要になる場合もあるでしょう。
そうした事情を考慮せず、最初の目標にこだわりすぎてしまうのは、あまり良いこととはいえません。
業務の円滑な遂行を妨げることにも繋がるでしょう。
臨機応変な対応が苦手
生真面目な人は、こうと決めたら他のことが見えなくなってしまいます。
そのため、周囲の変化に鈍感で、臨機応変な対応が苦手な傾向があります。
マニュアル通りに物事を進めるのは得意ですが、想定外の事態にはどう対処すべきか、咄嗟に判断ができないのです。
基本には忠実であるものの、応用が全く利かないというのは生真面目な人短所といえるでしょう。
冗談が通じない
生真面目な人は、真面目ゆえに冗談が通じないことが多いです。
同僚の何気ない軽口を真に受けて、説教したりたしなめたりしてしまうことがあります。
そのため、周囲の空気を悪くしてしまうことも少なくありません。
飲み会でも無礼講が理解できず、後輩や部下の親しみを込めた声かけに腹を立てることさえあるでしょう。
他人の間違いをすぐに指摘してしまう
生真面目な人は基本に忠実であるべきと信じているため、少しでも基本から外れた事柄が気になって仕方がありません。
そのため、他人の間違いをすぐに指摘してしまいます。
たとえ許容範囲のことでも、自分が気づいた以上は見過ごすことができないのです。
重箱の隅をつつくような指摘をして、周りから「面倒くさい人」と思われてしまうこともあるでしょう。
生真面目な人とうまく付き合う方法
身近に生真面目な人がいた場合、どのように接すればよいのでしょうか。
ここでは、生真面目な人とうまく付き合う方法を解説します。
曖昧な指示をしないようにする
生真面目な人に仕事を依頼する際は、曖昧な指示をしないようにしましょう。
生真面目な人は臨機応変な対応が苦手です。
しかし、マニュアル通りの仕事であれば、真面目にコツコツ取り組むことができます。
仕事内容をできるだけ具体的に伝え、その指示から外れることがあれば、逐一報告してもらうのがおすすめです。
報告してくる内容が似たようなものであれば、その案件もマニュアル化し、改めて指示を出せば、真面目に処理してくれるはずです。
誠実な接し方を心がける
生真面目な人が相手なら、できるだけ誠実な接し方を心がけましょう。
緊張する場面ではジョークを言って場の空気を和ませたくなるもの。
しかし、生真面目な人に冗談は通じません。
真に受けて不機嫌になってしまうため、避けた方が賢明です。
伝えるべき内容を真剣に伝え、いかなるときでも立場をわきまえた態度で接すれば、きっと良好な関係を築けるはずですよ。
相手の長所を褒めてあげる
生真面目な人のなかには、融通が利かない自分の性格を気にしている人もいます。
しかし、生真面目ならではの良いところもたくさんあるのですから、努めて相手の長所を褒めてあげるようにしましょう。
褒められれば誰でも嬉しいものです。
気持ちが前向きになれば、これまで以上にフレンドリーに接してくれるでしょうし、アドバイスに耳を傾けてくれるようにもなるでしょう。
フォローやサポートを意識する
生真面目な人とうまく付き合っていきたいなら、さりげないフォローやサポートを意識するようにしましょう。
生真面目な人には完璧主義者なタイプが多くいます。
それだけに些細なミスにもひどく落ち込んでしまう傾向があるのです。
生真面目な人が落ち込んでいたり困っていたりするときは、優しく声をかけてあげるようにしましょう。
「この前、自分も同じミスをしたけど、上司からはこうやったらいいと言われたよ」など、対応策を情報として伝えるのがおすすめですよ。
生真面目な性格を改善する方法
生真面目な性格に悩んでいる人も少なくありません。
融通が利かない頑固な性格はどうやって変えていけばいいのでしょうか。
最後に、生真面目な性格を改善する方法を解説します。
完璧主義になりすぎないようにする
生真面目な性格を改善するために、完璧主義になりすぎないようにしましょう。
完璧を目指し過ぎると余裕がなくなり、視野が狭くなってしまいます。
それではパフォーマンスは落ちるばかりで、むしろ逆効果です。
客観的に見て合格ラインに達しているなら、それ以上完璧を目指す必要はないでしょう。
それよりも次に備え、「心身を休めることも大切な仕事だ」と、一度リフレッシュすることを心がけてみてください。
周りの人からのアドバイスに耳を傾ける
常日頃から周りの人からのアドバイスに耳を傾けるよう心がけましょう。
生真面目な人はマイルールや自分の価値観にこだわるあまり、視野が狭くなりがちです。
しかし、自分の考えに固執すれば、どうしても融通が利かなくなりますし、周囲ともうまくやっていけなくなります。
大切なのは、常に客観的な視点に立つことです。
マイルールに囚われすぎず、他人の話を素直に聞くように努めてみてください。
過程よりも結果を重視する
生真面目な性格を改善するために、過程よりも結果を重視する意識を持ちましょう。
生真面目な人は、他人のやり方がマニュアル通りでないとどうしても気になってしまいます。
しかし、「こうあるべきだ」とこだわっていても、それはあくまでマイルールでしかなく、他人にとってもそれが正解だとは限らないのです。
大切なのは過程よりも結果。
どんな過程であっても、きちんと結果が出ていれば大きな問題にはならないのです。
結果に関してはこだわっても、過程に関してはある程度柔軟性を持って、臨機応変に考えていくべきだといえるでしょう。
適度に休むことを心がける
広い視野と客観的な判断を取り戻すために、適度に休むことを心がけましょう。
生真面目な人は何事にも全力で打ち込みますが、集中し過ぎると視野が狭くなりがちです。
狭い視野に囚われると、自分が正しいと思い込んだり、状況の変化に気づかなかったりしてしまいます。
生真面目な人は我慢強く、ストレス耐性も高いため、つい無理をしがちです。
しかし、疲労がたまれば当然判断力は鈍ります。
その状態で続けたところで、良い結果は生まれません。
仕事の効率アップのためにも、適度に休み、気力体力を充実させましょう。
生真面目であることの長所と短所を理解しよう
生真面目という言葉には、「真面目過ぎて融通が利かない」という意味があります。
あまり良いニュアンスを持つ言葉ではありませんが、真面目であることは決して悪いことではありません。
生真面目であることの長所と短所をしっかりと理解して、上手に付き合っていきましょう。
行き過ぎると何事も悪い面が目立ってくるものです。
マイルールにこだわり過ぎず、視野を広く保つよう心がけましょう。
人のアドバイスにも耳を傾ければ、客観的に自分を見られるようになるはずですよ。
- 生真面目とは、非常に真面目であり、真面目過ぎて融通が利かないことを意味する言葉
- 生真面目な人の長所は「我慢強くてストレス耐性が高い」「規則正しい生活を送れる」「向上心が高く物事に妥協しない」など
- 生真面目な人の短所は「頑固で柔軟性に欠ける」「臨機応変な対応が苦手」「冗談が通じない」など
- 生真面目な人とうまく付き合う方法は「曖昧な指示をしないようにする」「誠実な接し方を心がける」「相手の長所を褒めてあげる」など
- 生真面目な性格を改善する方法は「完璧主義になりすぎないようにする」「周りの人からのアドバイスに耳を傾ける」「過程よりも結果を重視する」など