IQが高い人の特徴とは?「IQが高い」の基準についても解説

「あの人はIQが高い」「仕事のできる彼はIQが高そう」など、賢さの指標として使われる「IQ」という言葉ですが、その内容について詳しく説明できる人は少ないでしょう。
そもそもIQとは一体何なのか、IQが高いことのメリットなど、気になることも多いでしょう。
そこで今回の記事では、IQが高い人の特徴や基準など、IQついて詳しく解説していきます。
Contents [hide]
IQとは
IQとは「Intelligence Quotient」の略称であり、日本語では「知能指数」と呼ばれています。
知能の水準や発達の程度を検査によって数値化したものであり、現在は発達障害や知的障害の診断や支援のために使われることが多いです。
IQは言語理解や図形認識、数学的推理といった検査項目から、その人が実生活で運用できる記憶力や問題解決能力などがわかるとされており、一般的にはスコア110以上だと高IQだと判断されます。
この数値によって大まかな知能を知ることができますが、本人の知識や学力に必ずしも直結するものではありません。
もちろん、IQが高ければそれだけ潜在的な知的スキルを持っているのは確かです。
しかし、本人の努力やモチベーション、環境などがかみ合わなければ学校の成績に反映されないこともあるため、高IQの人すべてが才能や知識を生かして活躍しているわけではないといえます。
過去には学校などでIQ検査が実施されていたこともありましたが、現在は生育段階でとくに問題がなかった人はほぼ受ける機会はないため、自分のIQの数値を知っている人はほとんどいないでしょう。
そのため、「あの人はIQが高そう」というのはあくまで推察、あるいは慣用的に「IQ」という用語を使っているに過ぎません。
場合によっては非常にセンシティブな指摘にもなりかねないので、不用意に「IQ」を持ち出すのは避けたほうがよいでしょう。
IQが高い人の特徴
では、実際にIQが高い人はどのような特徴を持っているのでしょうか。
頭の回転が速い
IQが高い人には、頭の回転が早いという特徴があります。
問題の把握能力や分析能力が他の人よりも長けており、集団の中で起きた問題解決のために頼りにされることが多いです。
いわゆる1を聞いて10を知るタイプであり、あの人に聞けば話が早いということで仕事場でも重宝されやすいでしょう。
記憶力が高い
IQが高い人は記憶力が非常に優れています。
物事を構造的にとらえすぐに分析してしまうため、理解から記憶までのプロセスがスムーズなのです。
一度教わったことや聞いたことはしっかりと覚えているので、物事の飲み込みが早いという特徴もあります。
情報を整理して端的に蓄積できるため、記憶力が高いのです。
論理的に物事を考える
IQが高い人は論理的に物事を考える傾向が強いです。
何か問題が起こっても原因を冷静に分析し、適切に解決へ導くことができます。
すぐに物事の本質を見抜くため、情に流されることも少ないでしょう。
ただ、何事においても客観的で合理性を優先するので、周囲の人たちには「少々冷たい」という印象を与えることもあります。
こだわりが強い
IQが高い人にはこだわりが強いという特徴もあります。
何か気になることがあるととことんこだわって追及するため、物事の知識を深め理解するのが早いです。
日常生活においてのこだわりも強く、食べるものや着るもの、あるいは毎日のルーティンなどに独自の考えを持っていることも多いです。
人には理解されないオリジナルのロジックで行動するため、周囲の人たちから「こだわりが強い人だな」と思われることがあります。
物事を深く考える習慣がある
IQの高い人は物事を深く考える習慣があります。
そもそも知的好奇心が旺盛なため、疑問があればそのままにせず調べたり勉強したりして解決をしようとします。
興味のある研究対象や分野に出会うことができれば、その道を極めることも可能でしょう。
いろんなことに気づく
人よりもいろんなことに気付きやすいのも、IQの高い人の特徴です。
観察眼が鋭く広い視野で物事を見ているため、他の人がスルーしてしまうような矛盾やわずかな違いにまで気付いていることが多いです。
つまり、IQの高い人は世界の解像度が高く、そのためさまざまなことに気付き仕事や勉強に応用することができます。
ストイックな性格
IQが高い人は知的好奇心が強いゆえに基本的にストイックな性格をしています。
そうした性格ゆえに、興味のある分野への探求をとことんまで成し遂げることができます。
仕事であればあきらめずに、ぎりぎりまでクオリティを引き上げようと頑張るでしょう。
反面、ストイックゆえに完璧主義に走ってしまい、自分にだけでなく他人にも厳しくなりがちです。
「IQが高い」の基準
そもそも「IQが高い」とはどのくらいを意味するのでしょうか。
IQの一般的数値は100程度とされています。
110以上ある人はIQが高いと判断され、130以上ともなるとかなりの高IQであり、いわゆる「ギフテッド」に分類される人も多いです。
また、IQ130以上のスコアであれば全人口のうち上位2%の高IQ者が所属できる国際グループ「メンサ」の会員に選ばれることも期待できます。
素晴らしい知能に恵まれた高IQ者は「苦労がない」と思われがちです。
しかし実際は、高すぎる知能ゆえに周囲と話が合わなかったりと、生きづらさを感じていることもあります。
いろいろなことに気付きやすいゆえに、一般の人よりも不安を感じやすくストレスを受けやすい傾向があるのです。
人知れず苦労を抱えている部分も少なからずあるのが、IQが高い人に見られる特徴ともいえるでしょう。
IQが130以上あればIQが高い人とみなされる
その人の知的水準を知る指標の1つであるIQは、高ければ高いほど優秀だと考えられます。
高いIQを持つ人は頭の回転が早く、知的探求心も強いため、興味関心と能力がかみ合えばさまざまな分野で活躍することができるでしょう。
一方で周囲と話が合いづらい、細かいことが気になって不安感が強いなど、IQが高いがゆえの悩みを抱えている人もいます。
IQは確かに1つの指標ではありますが、それを活かすには環境や本人の努力も大事です。
高IQゆえの特性を理解しつつ、活かしていくことでより高い能力を発揮することができるでしょう。
- IQとは人間の知能の水準や発達の程度を検査によって数値化したもの
- IQが高い人の特徴は、頭の回転が速い・記憶力が高い・こだわりが強い・ストイックなど
- IQは110以上で高めとされ、130以上で非常に高いとみなされる