【桔梗（キキョウ）の花言葉】怖い意味は？色別の花言葉や花の特徴・由来

上品な紫色と星型の花びらが印象的な「桔梗（キキョウ）」。

秋の七草に数えられたり、家紋に用いられたりと、古くから日本人に親しまれている花で、贈り物としても人気です。

花を贈るときは、花言葉にも注目して、シーン・相手に合わせて選ぶようにしましょう。

この記事では、桔梗の花言葉と花の情報を詳しく紹介するので、ぜひ参考にして大切な人に贈ったり花を飾ったり楽しんでくださいね。

桔梗（キキョウ）の花言葉とは？

桔梗の花言葉には、「気品」「永遠の愛」「変わらぬ愛」「誠実」があります。

日本では古くから紫は高貴な色とされてきたため、美しい紫の桔梗に「気品」という花言葉が付いたようです。

また「永遠の愛」「変わらぬ愛」「誠実」という花言葉は、悲しい物語が由来とされています。

あるところに、戦に出た夫を長い間待ち続けている妻がいました。

戦が終わり、夫が帰ってくることを知った妻は、盛大に迎えようと祝宴の準備をしますが、その様子を見た夫は、妻が他の男と結婚すると勘違いをしてしまいます。

身の潔白を証明するために妻は自ら命を絶ち、自分の過ちに気づいた夫も後を追って自害し、夫婦の愛は永遠のものとなりました。

この女性の名前が「桔梗」であったことが元になり、夫婦の愛や夫を待ち続けた妻を象徴して付いた花言葉と言い伝えられています。

怖い意味もある？

桔梗の花言葉は悲しい夫婦の物語が由来となっているため、ネガティブなイメージが付いています。

また、非業の死を遂げた桔梗姫の伝説や本能寺の変を起こした明智光秀の家紋が桔梗紋であったことなど、桔梗にまつわる暗いエピソードがあるのは事実です。

しかし、桔梗の花言葉自体には怖い意味はありません。

このようなエピソードがあるのは、それだけ古くから日本人に馴染みが深い証拠です。

桔梗の花言葉は、どれも素敵な意味があるので安心して大切な人に贈ってくださいね。

【色別】桔梗（キキョウ）の花言葉は？

花言葉は、花の色によって意味が異なる場合があります。

続いては桔梗の色別花言葉をみていきましょう。

青・紫の桔梗の花言葉

桔梗といえば青色や紫色を思い浮かべる人も多いでしょう。

青・紫の桔梗の花言葉は、桔梗全般の花言葉と同様「気品」「永遠の愛」「変わらぬ愛」「誠実」です。

桔梗の優雅な青・紫色は、まさに気品に溢れています。

また、夫を待ち続けた妻の誠実さや、自らの命で愛を証明したことを象徴する花言葉といえるでしょう。

白の桔梗の花言葉

白の桔梗の花言葉は「清楚」「従順」です。

混じりけのない白色の純真無垢なイメージに、ぴったりな花言葉といえるでしょう。

「従順」という花言葉は、大名に仕える武士たちが桔梗を好んで家紋に取り入れたことに因んでいるのかもしれませんね。

ピンクの桔梗の花言葉

ピンクの桔梗の花言葉は「幸薄」です。

可愛らしい見た目とは反対にネガティブな花言葉が付いているので、人に贈るときは注意しましょう。

可憐で今にも消えてしまいそうな印象や、戦によって切ない結末を迎えた夫婦の話から、このような花言葉が付いたのかもしれません。

桔梗（キキョウ）の詳しい情報まとめ

桔梗を贈るなら基本的な情報を押さえておきましょう。

最後に桔梗の名前の由来や特徴、種類を紹介します。

桔梗の名前の由来

中国では桔梗の根を「桔梗（キチコウ）」と呼び、古くから生薬として重宝してきました。「桔梗（キチコウ）」を音読みして「桔梗（キキョウ）」になったことが花名の由来です。

また英名の「Balloon flower」とは、桔梗のつぼみが風船のように膨らむことが語源になっています。

桔梗の特徴

桔梗はキキョウ科の多年生草本植物なので、鉢植えなら毎年楽しめるのが魅力です。

近年の個体数の減少によって、野生の桔梗は絶滅危惧種に指定されています。

市場に出回っている桔梗は園芸品種で、既に江戸時代には品種改良が行われていました。

品種によって色だけでなく、咲き方にも特徴があり、一般的な咲き方の一重咲きや、二重咲き、八重咲きなど花びらの数が多い品種もあります。

細かく分類すると4000種類以上の品種があり、古くから愛されてきた結果といえるでしょう。

桔梗の種類

前述した通り、桔梗には4000を超える品種があります。

中でも人気が高い種類を紹介するので、花を贈る際の参考にしてください。

ポジティブな花言葉が多い桔梗を大切なひとに贈ろう！

桔梗の花言葉は「気品」「永遠の愛」「誠実」など、日本人らしい美徳が詰まっています。

美しく上品な桔梗は、愛する人への誕生日・記念日プレゼントに最適でしょう。

白の桔梗には「清楚」という花言葉があるので、女性への贈り物におすすめです。

ただしピンクの桔梗には「幸薄」というネガティブな花言葉が付いているので、贈るときには注意しましょう。

日本人に古くから親しまれてきた桔梗を存分に楽しんでくださいね。