承認欲求をなくしたい…承認欲求が強い人の特徴&自分で満たす方法

「周りに認められたい」という気持ちは誰もが持っており、そうした承認欲求は仕事や勉強をするための原動力として必要なものといえるでしょう。
しかし、強すぎる承認欲求は身を滅ぼす原因にもなることがあります。
今回の記事では、承認欲求が強い人の特徴や自分で満たすための方法を紹介していきます。
承認欲求に振り回されている自覚のある人は、ぜひ参考にしてください。
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承認欲求とは
承認欲求とは、「他人から認められたい」「価値ある人間だと思われたい/思いたい」という欲望のことをいいます。
どんな人でも「誰かに認められたい」と少なからず思っているものであり、承認欲求自体は自然な欲望だといえるでしょう。
しかし、自分の能力以上の名声を求めたり、どんな些細なことでも褒められたがったりするような場合は別です。
強すぎる承認欲求は、周囲に迷惑をかけるだけでなく、自分自身をも生きづらくしてしまいます。
では、なぜ承認欲求が強くなってしまうのでしょうか。
その原因と対策について知っておきましょう。
承認欲求が強い人の特徴&原因
承認欲求の強さには、自身の性格や過去の経験が関わっていることが多いです。
以下、承認欲求が強い人に共通する特徴や原因を紹介していくので、思い当たる部分がないかチェックしてみてください。
自己肯定感が低い
承認欲求が強い人は、自己肯定感が低いことが多いです。
根底に「自分はダメな人間だ」「周りより劣っている」という気持ちがあるので、ちょっとくらい褒められても「満足できない」と感じてしまいます。
自己肯定感の低さをひっくり返すためにはたくさんの賞賛が必要であり、常に他者から認められることで、自分の足りない部分を補おうとしているのでしょう。
失敗経験が多い
失敗経験が多い人も、承認欲求が強い傾向があります。
失敗や挫折の多い人生だと、「何をやっても上手くいかない」という考えが沁みついてしまいます。
常に劣等感や敗北感を感じながら過ごしている人もいるでしょう。
そんな多くの失敗経験を思いっきり逆転するためにも、他者に認められることを強く求めすぎてしまうのです。
親の愛情不足で育った
承認欲求の強い人は、親の愛情不足で育っている可能性があります。
成長過程では親の承認や愛情が不可欠です。
幼少期にそうしたものを受け取っていないと、大人になっても「誰かに認められたい」という気持ちが残ってしまう傾向があります。
「親が無関心だった」「何をしても褒められなかった」という経験を持つ人は、強い承認欲求を抱えたまま大人になってしまうのです。
SNSのやりすぎ
SNSは承認欲求を必要以上に強くする危険性をはらんでいます。
「いいね」やコメント機能によって、常に他人から評価される状態にあるSNS。
最初はわずかな「いいね」で満足できていても、SNSと向き合う時間が長くなると「もっといいねが欲しい」「誰よりもSNSで注目されたい」という欲が湧いてくるのです。
SNSと適度な距離が保てる人はとくに問題はないのですが、のめり込むタイプの人は承認欲求に振り回されてしまうこともあるでしょう。
自分自身への理想が高い
自分自身への理想が高い人も、承認欲求が強い傾向があります。
見た目や学歴、さらにはファッションセンスや暮らし方など、あらゆる面で理想的な自分じゃなければ気が済まないという人は、「他人からも同じように評価されたい」と思ってしまいます。
とくに理想と現実のギャップが大きい場合、その齟齬を他人からの評価で埋めようとしがちです。
結果として、他人からの承認を強く求めて、理想の自分を作り上げようとしてしまうのでしょう。
承認欲求が弱い人の特徴
強すぎる承認欲求に振り回される人がいる一方、承認欲求とは関係なくマイペースに生きている人もいます。
そんな承認欲求が弱い人の特徴は以下の通りです。
他人を客観的に認められる
承認欲求が弱い人は、他人を客観的に認めることができます。
そもそも他人と自分は別の存在であり、他人がどうであろうと自分には関係のないことなのです。
そのあたりをしっかり理解しているので、たとえ他人が高い評価を受けても嫉妬せずに、マイペースに努力を続けていくことができるのでしょう。
周りの評価を気にしない
承認欲求が弱い人には、周りの評価を気にしないという特徴があります。
承認欲求が弱い人は、自分が納得できるかどうかに軸をおいているので、他人がどう思うかには一切興味がありません。
自分がやりたいことや自分が努力したいことに真っ直ぐ取り組める性格なので、見栄を張ったりかっこつけたりする必要がないのです。
結果がすべてだと考えている
承認欲求が弱い人は、過程よりも結果がすべてだと考えています。
いくら過程で努力したとしても、結果がでなければ評価にはつながりにくいもの。
承認欲求が弱い人は現実的な考え方をしているので、結果が悪ければどんなに良い過程であっても意味がないと考えるのです。
結果のみにフォーカスしているので、これまでの努力や工夫をわざわざアピールするようなこともないでしょう。
自己肯定感が高い
承認欲求が弱い人は、自己肯定感が高い傾向があります。
自己肯定感とは「ダメな部分を含めて自分を肯定的に受け止められること」をいいます。
承認欲求が弱い人は、こうした感覚が健全に育っていることが多いのです。
そのため、失敗したり怒られたりしても、必要以上に落ち込むことがありません。
他人にわざわざ自分を承認してもらわなくても、自分の中だけで十分自分を認めることができるのです。
嫌われてもいいと思っている
承認欲求の弱い人は、「合わない相手には嫌われてもいい」と思っています。
合う人・合わない人がいるのは当たり前であり、そりが合わない人がいても仕方ないと考えているのです。
周囲の人すべてに好かれようという意識がそもそもないので、無理をしてストレスが溜まるということもほとんどないでしょう。
承認欲求をなくしたいときに効果的な方法
強すぎる承認欲求を持ち続けるのは苦しいものです。
そこで、承認欲求をなくしたいときに効果的な方法を紹介していきます。
承認欲求が強い自分を認める
承認欲求をなくしたいのなら、まずは承認欲求が強い自分を認めましょう。
承認欲求の強さをごまかしていると、いつまで経っても根本的な解決法を見つけることができないでしょう。
承認欲求は誰にでもあるものであり、今はそれが極端に強くなっているだけです。
「承認欲求が強くなってしまったのはなぜなのか?」「自分が今求めていることは何なのか?」など、客観的に見つめ直してみることをおすすめします。
他人の承認欲求を満たす
まずは他人の承認欲求を満たすという方法も効果的です。
「承認して欲しい」とやみくもに周りにアピールしても、なかなか満たされるものではありません。
まずは自分から他人の承認欲求を満たしてあげることで、自然と他人からも認められやすくなるはずです。
自分がやってほしい方法で他人を承認することを心がければ、次第に周囲からも認めてもらえるようになるでしょう。
自分の短所を愛する
承認欲求をなくしたいのなら、自分の長所だけでなく短所も愛してあげましょう。
短所があるのは人として当たり前のことです。
そうしたありのままの自分を受け入れ、愛してあげることが自己肯定感のアップにつながります。
自分のことを大好きになることができれば、やみくもに他人に承認を求めることも少なくなっていくでしょう。
承認欲求と上手く付き合っていこう
承認欲求が強すぎると、他人の評価を常に気にするようになってしまい、結果的に大変苦しい思いをすることになるでしょう。
もし承認欲求に振り回されている自覚があるのなら、まずはそうした自分を認めることから始めてみてください。
承認欲求をゼロにすることはできませんが、自己肯定感を上げたり考え方を変えたりすることで、承認欲求を弱めることは可能です。
ぜひ今回紹介した方法を参考に、強すぎる承認欲求と上手く折り合いをつけてみてください。
- 承認欲求とは、「他人から認められたい」「価値ある人間だと思われたい」という欲求
- 承認欲求が強い人には、自己肯定感が低い・親の愛情不足で育った・SNSをやり過ぎている、などといった特徴がある
- 承認欲求が弱い人は、周りの評価を気にせず自己肯定感も高いので他人からの承認をそれほど必要としていない
- 承認欲求をなくしたいのなら、まずは承認欲求が強いことを認め、自分の弱い部分含めて肯定することを心がけよう