恋の病ってどういう意味?症状の診断チェックや治療法をわかりやすく解説

片思い中は、食事が喉を通らなくなったり、なんだか眠れなくなったりすることもあるでしょう。
もしかするとそれは、恋の病にかかっているのかもしれません。
この記事では、恋の病の意味や診断チェック、治療法について解説していきます。
「恋の病にかかっているかもしれない…」と思う人は、是非とも参考にしてください。
恋の病とは
まずは、恋の病の意味やメカニズムについて解説します。
恋の病の意味
恋の病とは、誰かに恋をしたときに起こりうる心身の不調のことです。
「気になる人のことを一日中考えてしまう」「ドキドキして眠れなくなったりする」などが、恋の病の具体的な症状になります。
「病」とはいうものの、治療が必要な病気ではなく、片思い中であれば誰にでも普通に起こりうる反応です。
ただし、恋の病が重症化すると心が苦しくなることもあるので、場合によっては改善のために行動する必要があります。
恋の病のメカニズム
恋の病は、どのようなメカニズムで発生する精神状態なのでしょうか。
恋愛中は人間の脳内に、「ドーパミン」という快感や意欲、多幸感などを得ることのできる脳内ホルモンが分泌されます。
ただし、このドーパミンが過剰に分泌されると、「セロトニン」という心の安定を支える脳内ホルモンが減少してしまいます。
その結果、不安やうつといったネガティブな感覚が発生しやすくなり、悲観的な気持ちに支配されてしまうことがあるのです。
「相手のことを考えすぎて胸が苦しい」「恋なんてしなければ良かった」といった気持ちが生まれるのは、このセロトニンの減少によるものだと考えられています。
自分で診断!恋の病の症状
続いて、恋の病にかかったときに現れる具体的な症状を解説します。
「自分は恋の病なのかもしれない」と悩んでいる人は、当てはまっている症状がないか確認してみてください。
好きな人のことばかり考えてしまう
好きな人のことばかり考えてしまうのは、恋の病の代表的な症状です。
恋の病にかかると「好きな人は今何してるのかな」「あの人はどんなことが好きなのかな」などと、相手のことを一日中考えてしまいます。
重症化すると仕事や学業が手につかなくなり、日常生活に影響が出てしまうこともあるでしょう。
LINEの返信が来ているか頻繁に確認してしまう
LINEの返信が気になりすぎてしまうのも、恋の病の症状です。
好きな相手とLINEをしているときは、この上ない幸せを感じられる一方、返信がないととにかく心配で夜も眠れなくなります。
「LINEの内容が気に障ったのだろうか」「他に好きな人ができたのだろうか」などと、ネガティブな考えで頭が支配されてしまうこともあるでしょう。
好きな人が異性と仲良くしていると不安になる
好きな人に嫉妬しやすくなるのも、恋の病の症状といえます。
他の異性と仲良くしているところを見るだけで、「あの人のことが好きなのかな」「取られてしまったらどうしよう」といった不安で頭がいっぱいになってしまうのです。
そのため、異性との交流が多いタイプの相手だと、常に不安に襲われることにもなってしまいます。
好きな人との予定を最優先してしまう
恋の病にかかっていると、好きな人との予定を最優先しがちです。
前々から約束していた友達との予定をキャンセルしてでも、好きな人との予定を入れてしまうこともあるでしょう。
ドタキャンが続くと周囲の人の信頼を失う恐れがあるので、いくら好きでも注意が必要です。
好きな人のSNSをマメにチェックしてしまう
好きな人のSNSをマメにチェックするのも、恋の病の症状といえます。
「今何してるのかな」「どんなことを考えてるのかな」などといったことが気になり、一日に何度も相手のSNSを見てしまうのです。
人によっては過去の投稿全てを遡り、相手の恋愛や経歴を調べようとすることもあるでしょう。
胸がいっぱいで食欲がなくなる
恋の病にかかると、胸がいっぱいで食欲がなくなることもあります。
相手と楽しく話ができた嬉しさや、距離を縮められないことへの不安など、いろいろな感情で心が埋め尽くされて食欲を失ってしまうのです。
とくに、相手と距離を縮められず悩んでいる場合は、ネガティブな気持ちに支配されやすく、食欲を失いやすい傾向があります。
好きな人とのLINEを何度も読み返してしまう
恋の病にかかってしまうと、好きな人とのLINEを何度も読み返すことがあります。
過去の楽しかったやりとりを見返して嬉しくなり、ついニヤニヤしてしまうということもあるでしょう。
ただし、1日に何度もLINEを見返すようなことが続く場合は、相手に依存しすぎている可能性があります。
過剰に依存しすぎないように注意が必要です。
重たいプレゼントを送りたくなる
好きな人に重たいプレゼントを送りたくなるのも、恋の病にかかったときの症状のひとつといえるでしょう。
「相手に気に入られたい」「相手とおそろいになりたい」という気持ちが強くなりすぎて、高価すぎるプレゼントを渡そうとしたり、付き合ってもいないのにペアアイテムを渡そうとしたりしてしまうのです。
実際に渡してしまうと相手が引く可能性が高いので、控えた方がいいかもしれません。
恋の病の治療法4選
「恋の病のせいで苦しい」「恋の病を治したい」と思っている人もいるでしょう。
最後に、恋の病の治療法を4つ紹介するので、恋の病を治したい人は実践してみてください。
好きな気持ちをはっきりと伝える
好きな気持ちを相手にはっきりと伝えれば、恋の病を治すことができます。
「自分の気持ちが伝わらないのがもどかしい」「今の関係性のままでいたくない」と悩んでいる人には、とくに効果的な治療法です。
もちろん、告白しても100%付き合えるというわけではありません。
それでも、気持ちを伝えてスッキリすれば、恋の病を治すことにつながります。
好きな人から距離を置いてみる
付き合えない可能性が高い相手に恋している場合は、一度距離を置きましょう。
できる限り相手と接触する時間を減らし、相手のことを考えないようにするのです。
写真や過去のやりとりなどをスマホから消去すると、より効果があります。
時間が経つにつれて相手への気持ちが徐々に冷めていき、やがて恋の病も改善するでしょう。
前向きに考えるように心がける
恋の病によってネガティブになっているのなら、前向きな考え方を意識するといいでしょう。
「どうせ自分なんか付き合えるわけがない」と考えるのではなく、「付き合える可能性はゼロではないし、たとえ付き合えなくてもこの経験は無駄にならない」と考えてみてください。
実際、相手に気に入られようと自分磨きをしたり、アプローチの仕方を考えたりしたはずです。
結果がどうであれ、相手のためにした今回の努力が無駄になることは決してありません。
そう考えれば、前向きな気持ちを持てて、恋の病をやわらげることができるでしょう。
恋愛以外の打ち込めるものを見つける
恋の病にかかると、恋愛のことばかり考えてしまいがちです。
なので、恋愛以外に打ち込めるものを見つけられれば、恋の病を改善することができます。
映画鑑賞やスポーツなどの趣味に打ち込んでみたり、これまでやってこなかったことに挑戦してみたりして、恋愛への依存度を徐々に下げていきましょう。
そうした行動によって、新たな出会いが訪れる可能性も十分ありますよ。
恋の病が重症化する前に対処しよう
恋の病は、片思いをしている人なら誰にでも起こりうる、ごく普通の反応です。
相手のことを本当に好きな証拠なので、その気持ちを大切にするのもいいでしょう。
しかし、恋の病が重症化するとネガティブな気持ちに支配されやすくなり、日常生活に支障が出る恐れがあります。
そうなる前に上手に対処して、前向きな考え方ができるようになりましょう。
- 恋の病とは、誰かに恋をしたときに起こりうる心身の不調のこと
- 恋の病は、セロトニンという心の安定を支える脳内ホルモンが減少することで起こるとされている
- 恋の病の症状は「好きな人のことばかり考えてしまう」「LINEの返信が来ているか頻繁に確認してしまう」「好きな人が異性と仲良くしていると不安になる」など
- 恋の病の治療法は「好きな気持ちをはっきりと伝える」「好きな人から距離を置いてみる」「前向きに考えるように心がける」「恋愛以外の打ち込めるものを見つける」