したたかな人ってずる賢い人?しっかりした人?正しい意味や特徴を解説

「あの人はしたたかだ」と言われたら、あなたはどんな人物を想像しますか?
したたかという言葉からは『賢い』『しっかりしている』といったイメージが想起される一方、『ずる賢い』『計算高い』といった印象を持つこともできるでしょう。
そこで今回の記事では、したたかな人の正しい意味や特徴について解説していきます。
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「したたか」って良い意味?悪い意味?
そもそも「したたか」とは、良い意味と悪い意味、どちらで使われる言葉なのでしょうか。
「したたか」は漢字で「強か」あるいは「健か」と書き表される言葉です。
本来は、『粘り強く屈しないさま』『しっかりしていること』『勇猛であること』などを意味する言葉でした。
つまり、本来はポジティブな意味合いの言葉だったのです。
しかし、粘り強く屈しない人というのは他者にとって厄介になることもあります。
そのため、「したたか」という言葉に『しつこく面倒くさい』といったネガティブなイメージを持つ人が増え、その結果『計算高くしぶとい』『ずる賢く自分の思い通りにするさま』などの意味が付与されるようになったのです。
現在「したたか」という言葉は『粘り強く屈しないさま』『気丈で勇猛なこと』といったもともとの意味のほか、『計算高い』『ずる賢い』『図太い』といったマイナスの意味も持つようになりました。
日常会話や文章などで「したたか」を使う際には、意味の使い分けに注意が必要でしょう。
したたかな人の特徴10選
続いて、したたかな人に共通する特徴を紹介します。
自分自身や身近な人のしたたか度を知りたいなら、ぜひチェックしてみてください。
抜かりなくて計算高い
したたかな人の代表的な特徴といえば、抜かりなく計算高いところです。
自分の信念を実行するためには、多少の計算高さや狡猾さも必要でしょう。
したたかな人はそのあたりを熟知しているため、目標達成のために抜かりない準備をする傾向があります。
そうした性格が、周囲からすると計算高く映ることがあるのでしょう。
愛想がよくて世渡り上手
したたかな人は愛想がよく世渡り上手です。
単に愛想がよい人は世の中にいくらでもいますが、したたかな人の特徴としてはそれが計算してできるという点です。
愛想のよさはときに大きな武器となります。
したたかな人は世の中を上手く渡り、相手を懐柔するために計算して愛想をふりまいているのです。
人によって態度を変える
したたかな人は、相手によって態度を変える部分があります。
どの人に愛想よく接するのが得なのかを考えながら行動しているので、愛想をふりまく必要のない人には途端に冷淡になることもあります。
そうした態度の変化のせいで、周囲の人に「裏表のある嫌な人」だと思われてしまうこともあるでしょう。
嘘が上手い
したたかな人は嘘が上手いのも特徴です。
他人の心をとらえるためには、多少の嘘や誇張が必要な場合もあります。
したたかな人は、必要とあらば嘘やカモフラージュで相手を自分の味方につけることができるずる賢さを持っているのです。
自分の弱みを見せようとしない
したたかな人は自分の弱みを見せようとはしません。
弱みがバレれば、周囲の人たちに利用されたり批判されたりする危険性もあるでしょう。
そうした弱みにつけこまれないように、したたかな人は自分の弱点やマイナスポイントを他人に晒さないようにするのです。
自分のことを積極的に語らない
自分のことを積極的に語らないのも、したたかな人の特徴です。
自身のプライベートや悩み、人間関係などをわざわざ公表するようなことはないでしょう。
なぜなら、自分のことをあまりオープンにすると「弱点まで知られてしまうかもしれない」と思っているからです。
わざわざ相手に弱みを握らせるようなことはせず、ガードを高くすることで自分を守ろうとしているのでしょう。
自己中心的な性格
したたかな人は、少し自己中心的なところがあります。
そもそも、計算して自分に有利な方向に持っていこうとするのは、自分自身のことを一番に考えているからです。
自分のためなら多少の嘘や愛想も平気でふりまきますが、他人のために積極的に動くということはあまりありません。
したたかな人は自分が一番可愛く、利己的な性格をしていることが多い傾向にあります。
打たれ強くてへこたれない
打たれ強くてへこたれないのも、したたかな人の特徴といえるでしょう。
本来の「したたか」とは、打たれ強さや粘り強いさまを意味する言葉であり、その意味の通りしたたかな人は精神的強さと身体的強さを持っているのです。
そのため、たとえ上司や目上の人から怒られたとしても、大してへこまずに、逆に立ち向かっていくようなたくましさを持っていることも多いでしょう。
きちんと自立している
したたかな人はきちんと自立しています。
とくに精神面で自立している特徴があり、他人に依存せず自分の考えや意見に沿って行動することができるのです。
また、自己管理能力も高いので、生活でも仕事でも余裕をもって行動することできます。
常に自分軸で動いているため、他人の意見や批判に惑わされることは少ないでしょう。
野心家で上昇志向が強い
野心家で上昇志向が強いのも、したたかな人の特徴です。
「何かをするなら上に行きたい」「仕事をするならどんどん出世したい」と考える傾向があります。
そのためにコツコツと努力するのはもちろん、周囲の人を味方につけることも忘れません。
したたかな人は自分の能力だけでなく、必要ならば周囲の人間関係をも利用して上昇しようとする気の強さを持っているのです。
したたかな人には良い意味と悪い意味の2つがある
「したたか」という言葉には、いい意味と悪い意味どちらも存在します。
使い方によっては「ずる賢い」「計算高い」などの悪口になる可能性があるので、口にするときは注意が必要な言葉だといえるでしょう。
とはいえ、したたかは本来「粘り強い」「逆境に強いさま」といったポジティブな意味の言葉です。
ぜひ正しい意味や特徴を押さえた上で、活用の幅を広げてみてくださいね。
- 「したたか」は本来、『粘り強いさま』『しっかりしていること』を意味する言葉だが、一方で『計算高くしぶとい』『ずる賢い』といったネガティブな表現として使われることもある
- したたかな人には「抜かりなく計算高い」「自分の弱みを見せない」といった戦略的な部分があるが、「打たれ強くへこたれない」「自立している」といった特徴も持っている
- 「したたか」という言葉には良い意味と悪い意味の両方があるので、使うときには注意が必要