野心家っていい意味?悪い意味?野心がある人の特徴や言い換え表現を解説

大きな目標や野望に向かって邁進する人は「野心家」と呼ばれます。
しかし、他人から野心家だと指摘された場合、それが褒め言葉なのか、悪い意味で言われたのか疑問に感じてしまう人も多いでしょう。
一見いい意味にも思える野心家という言葉ですが、正しくはどんなときに使われるものなのでしょうか。
そこで今回の記事では、野心家の意味や特徴、言い換え表現について解説していきます。
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野心家とは
野心家とは一体どのような意味で、どのようなときに使われるのが一般的なのでしょうか。
詳しくみていきましょう。
野心家の意味
野心家とは、「野心を抱いている人」「野心を持って行動する人」のことを指します。
では、その野心とは一体どういったものなのでしょうか。
野心という言葉自体は、「大きな望み」や「新しいことに挑戦しようとする気持ち」を意味します。
つまり野心家とは、「大きな望みのために邁進する人」や「新しいことに挑戦したいという志向の強い人」のことをいうのです。
また、野心には「新しい試み」という意味もあります。
斬新な芸術作品などを「野心作」と呼ぶ場合もあるでしょう。
野心家って褒め言葉?
大きな望みを持つのは決して悪いことではありませんが、「野心」という言葉には一般的にネガティブなニュアンスが含まれている場合も多い傾向にあります。
それは、野心に「身分不相応の大きな望み」「権力志向の強い野望」といった意味があるからです。
そのため、他人に対して「野心家」と指摘する場合「ギラギラとした野望を持った人」「どんな手を使っても目標を達成しようとする人」といったニュアンスが強くなるので、ストレートな褒め言葉としてはあまり適切ではないといえるでしょう。
野心家の類語・言い換え表現
野心家には以下のような類語や言い換え表現があります。
野心家の大きな望みを叶えようとする、ポジティブな面を強調したいなら
- エネルギッシュな人
- バイタリティのある人
- 行動力のある人
といった言い換え表現が適当でしょう。
一方、野心には「大きなたくらみ」や「権力志向」といったニュアンスもあります。
そちらを強調したい場合は
- 野望を持った人
- 風雲の志を持った人
などの言い換えができそうです。
野心家の特徴
エネルギッシュで行動的な野心家の人は、どんな強みや弱みを備えているのでしょうか。
ここでは、野心家の人に共通する特徴を紹介していきます。
挑戦することを恐れない
野心家の人は挑戦することを恐れません。
野心のないタイプの人は、失敗を恐れてチャレンジする前に諦めてしまうこともあるでしょう。
しかし、野心家の人は失敗することを恐れず前向きに行動することができます。
自分の目標を叶えるためなら、どんなことでも迷わずできる「タフさ」を持っているのです。
向上心が高く上を目指している
野心家の人は向上心が高いです。
今現在の自分に満足することがなく「もっと高みを目指したい」という気持ちを常に持っています。
また、上を目指すための地道な努力をコツコツ続けられるタイプであり、「〇〇歳までに△△を達成する」といった具体的な目標を持ちながら出世コースに乗る人も多いです。
自分に自信がある
自分に自信があるのも野心家の人の特徴です。
自分の能力を信頼しているので、多少の失敗にもめげず、やり直すことができます。
野心家にはそもそも優秀なタイプが多い傾向にあります。
幼少時から成功体験をたくさん積んできたので、自信にあふれているのでしょう。
負けることがとにかく嫌い
野心家の人は負けることがとにかく嫌いです。
常に「一番でいたい!」という気持ちが強いので、そのための努力は惜しみません。
一方、負けると急に怒り出したり落ち込んでしまったりするなど、大人げない面もあります。
負けず嫌いがゆえにプライドが高く、周囲との軋轢を生んでしまうこともあるでしょう。
「野心家」と言われたときに気をつけるべきこと
野心家の人は努力を惜しまず、高い目標も達成できるようなバイタリティに溢れた人物です。
しかし、一方で周囲の反感を買ってしまうことも少なくありません。
長所を生かしながら周囲と上手く付き合っていくためにも、野心家タイプの人は以下のポイントに十分気をつけるようにしましょう。
周囲への配慮を怠らない
野心家の人は、高みを目指すための闘志を隠さないため、周囲からすると少し厄介な人物に見えることがあります。
「面倒な人だ」と思われないためにも、周囲への配慮は常に怠らないことが大事です。
とくに、チーム間の協力が必要な環境では周りの人の意見にも耳を傾け、自分だけのやり方で突っ走らないようにしましょう。
他人の価値観を許容する
野心家の人は自信家でもあり、自分の考えが常に正しいと思いがちです。
しかし、そうした態度が丸見えだと周囲から反感を買う危険性があります。
そもそも「これが唯一の正解」という価値観はありません。
周囲との協調を第一に考えている人だっているでしょう。
もし自分と相容れない価値観の人がいても、責めるのはNGです。
「そういう価値観の人もいるのだな」と許容し、必要以上に干渉しないことを心がけましょう。
否定してくる人とは距離を置く
活動的な野心家の人はとにかく目立ちます。
中にはそうした態度が気に入らず、あなたのやり方を否定してくる人もいるでしょう。
しかし、そうした人と対立するのは良いやり方とはいえません。
有用なアドバイスなら聞き入れることも必要ですが、妬みや僻みを向けてくるのであれば、その相手とは一定の距離を置くことが大切です。
野心家は野心とエネルギーに満ちている
野心家の人は、野心とエネルギーに満ち溢れた存在です。
そうしたパワーが大きな目標を達成させたり周囲の士気を上げたりすることも多いです。
しかし、一方であからさまな野心は他人に煙たがられがちであることも忘れてはいけません。
もし他人から「野心家」だと指摘されたときは、良い部分は伸ばしつつも、無神経な言動で他人に迷惑をかけていないか、自分自身を見直してみることをおすすめします。
- 「野心家」とは、大きな望みや新しいことへの展望を持って積極的に行動する人のこと
- 野心家には「身分不相応の大きな望みを持つ人」「権力志向の強い人」といったニュアンスが含まれるため、あまり褒め言葉としては使用されない
- 野心家は「向上心が高い」「自分に自信がある」「負けず嫌い」などの特徴がある
- 野心家だと指摘されたら、周囲とうまく付き合っていくためにも配慮を怠らず、自分と異なる他人の価値観を許容することが大事