「懐が深い」の意味とは?懐が深い人の特徴や好かれる理由を徹底解説!

懐が深い人が周りにいると、なにか自分がピンチに陥ったときやトラブルに巻き込まれたときなど、仕事でもプライベートでもついつい頼りたくなるものです。
自分もそんな懐が深い人間になりたいと憧れる人もいるでしょう。
この記事では「懐が深い」の意味や、懐が深い人の特徴、好かれる理由を徹底解説します!
人間として大きくなりたいと思っている人は、ぜひ読んでみてくださいね!
懐が深いとは
まずは「懐(ふところ)が深い」という言葉について解説します。
言葉の意味
「懐が深い」とは、「包容力があり、心にゆとりがあること」「理解や能力に非常に優れていること」という意味です。
ちなみに相撲の世界では、「胸と腕を使いガードして、相手にまわしを取らせない様子」を指します。
語源
「懐が深い」の語源は、昔着物を着ていた時代に、着物の懐に財布を入れて出かけたことがはじまりとされています。
そもそも「懐」とは、和服を着た際に生まれる胸のあたりのスペースを指します。
懐は「胸の内」だけでなく「お金」を意味することも少なくありません。
そのため「懐が寂しい」「懐を肥やす」など、お金に関する表現としても使われています。
類語&対義語
「懐が深い」の類語には「器のでかい」「物腰が柔らかい」などがあります。
一方、対義語には「度量が狭い」「器が小さい」などの言葉があります。
類語からはゆったりとしていて寛大さが感じられますが、対義語からは人間としてまだまだ未熟感があり、ネガティブなイメージを抱く人が多いでしょう。
懐が深い人の特徴
「懐が深いね」と言われて嫌な人はめったにいません。
この言葉はポジティブな意味で使われる場合がほとんどです。
ここでは、懐が深い人にはどのような特徴があるのか解説します。
どんな人とも分け隔てなく接する
懐が深い人は、どんな人とも分け隔てなく接する傾向にあります。
たとえば丁寧だけど仕事が遅い人や、人間的にはいい人でも仕事ができない人、自分のこだわりを押し付けてくる人など、職場にはさまざまなタイプの人間が集まりますよね。
できればそういう面倒なタイプの人とは関りを持ちたくない、と思う人も少なくないはずです。
しかし、懐が深い人はそういった「残念なタイプ」の人たちとも、分け隔てない態度で接することができます。
「最近調子はどう?」「なにか困ってることがあれば手伝うよ」などと、見返りを求めない姿勢で声をかけてあげられるのは、懐が深い人ならではの特徴的です。
空気を読んで行動する
懐が深い人の特徴として、その場の空気を読んで行動することも挙げられます。
懐が深い人は自分の利益ばかりを追及するのではなく、周囲との調和もバランスよく考え、「今自分はどういった振る舞いをするべきか」ということを瞬時に正しく判断できます。
持ち前の思慮深さと観察力で、周りへの気配りを忘れません。
相手を上手に立てることができる
懐が深い人は、相手を上手に立てることにも長けています。
このタイプの人はもともと、「自分が自分が」というオラオラタイプの人間ではないので、プライドが邪魔するということがありません。
相手の立場が自分と同格か自分より下だとしても、状況においては自然と相手を立たせてあげることができます。
そういったさりげないサポートに感謝されることが多く、日々徳を積んでいます。
些細なことを気にしない
間違いや考え方の違いなど、些細なことを気にしないのも、懐が深い人の特徴です。
人間ですからどんなに気を配っていたとしても、ミスをすることはあります。
懐が深い人は、自分のミスを引きずりませんし、ミスした相手にも「次は同じミスをしないようにしよう!」と明るく声をかけてあげます。
また、人混みで急いでいる人にぶつかられたとしても、「急いでるのかな」くらいに思い、イライラすることがありません。
相手の気持ちを考える習慣がついているので、自然とそういう考え方ができるのでしょう。
他人の才能や長所を素直に認める
懐が深い人はその心の広さから、他人の才能や長所を素直に認めることができます。
男性でも女性でも、自分より能力がある者が現れると、嫉妬心から素直に認められないこともありますよね。
しかし懐が深い人は、「あなたは〇〇の才能に溢れていて素晴らしい」「君の長所は〇〇なところだね」などと素直に認め、言葉にして伝えます。
他人の魅力を素直に認められるのは、いい意味で「自分は自分、他人は他人」と割り切った考え方ができているからかもしれません。
懐が深い人が好かれる理由
懐が深い人は、好かれることはあっても嫌われることはありません。
なぜ懐が深い人が好かれるのか、その理由を解説します。
相手を許すことができる器の広さがあるから
懐が深い人が好かれるのは、相手を許すことができる器の広さがあるからです。
自分の恋人がデートに1時間寝坊してきたら、「自分はこんなに楽しみにしていて時間通りに来たのに、1時間も遅刻!?」となかなか許せない人も多いのではないでしょうか。
しかし懐が深い人は、「相手を待っている間もデート」「この時間を有効活用しよう」と前向きに考え、読みたかった本を読んだり、最新ニュースの情報をチェックしたりして心穏やかに待ちます。
仕事でも同僚がした失敗によって自分に手間が増えたとしても、「ま、そういうこともあるよね」くらいに思い、サラッと許してあげられるのです。
困っている人を見捨てない優しさがあるから
懐が深い人が好かれるのは、困っている人を見捨てない優しさがあることも理由の1つです。
懐が深い人は根本的に余裕があり、自分の仕事がカツカツのときでも、周りの状況や様子などのチェックを欠かしません。
道端で男子が大きな荷物を持っているお年寄りに声を掛けている姿を見たら、女子はキュンとしますよね。
自分も時間に追われているかもしれないのに、困っている人を助けようとする人間性が、周りから好かれるポイントといえるでしょう。
精神的に安定していて心に余裕があるから
懐が深い人が好かれる大きな理由は、精神的に安定していて心に余裕があるからです。
感情の起伏が激しい人は、自分がいっぱいいっぱいになると、情緒不安定になったり、他人にキツイ態度を取ったりしてしまいがちです。
反対に精神が安定している人は、基本的にいつも笑顔で落ち着いており、イライラした素振りや相手を不快にさせるような振る舞いはしません。
そういう性格の異性が近くにいれば、恋愛対象として見てしまう人は多いはずです。
人を見かけで判断しないから
懐が深い人は人を見かけで判断しないため、周囲から好かれる傾向があります。
人間が最初に受ける印象は、どうしても外見や服装などの見た目が大きく影響しますよね。
第一印象が悪ければ、そこから仲良くなろうと行動する人はあまり多くはないはずです。
懐が深い人は人の外見にはあまり興味がなく、その人がどういう価値観を持っていて、どんな性格の持ち主なのかということにフォーカスします。
相手の内面を見ようとする人は、「カッコいい」「可愛い」などの見た目だけで判断する人より何倍も素敵ですよね。
人の長所だけでなく短所も受け入れるから
懐が深い人は、人の長所だけでなく短所も受け入れることができるからこそ、多くの人から好かれます。
長所を受け入れるのは簡単ですが、他人の短所を受け入れるのはなかなか難しいことです。
どんなに好きな相手でも、「ごはんの食べ方が汚い」「家の中がゴミだらけ」など生理的に受け入れられないことがあれば、なかなか関係を持続するのは厳しいでしょう。
しかし懐が深い人は、「良い部分もそうじゃない部分もその人の一部」としてまるっと受け入れる度量があるので、たとえ相手の短所が見えてもあまり気にしません。
人はそのままの自分を受け入れてくれる人に惹かれやすいですが、そういった人は少数派なので、懐が深い人は重宝されています。
懐が深い人になるための心得
「私ってどうして器が狭いのだろう」と悩んでいる人もいるでしょう。
そんな人のために、懐が深い人になるための心得を伝授します!
微笑みを絶やさず穏やかに過ごすべし
懐が深い人になるには、微笑みを絶やさず穏やかに過ごすことが大切です。
毎日毎日一生懸命生きていると、もちろん笑顔ではいられない瞬間もありますよね。
しかし、気持ちに余裕がない心理状態のときでも、笑顔を絶やさないことでハッピーを引き寄せることができますし、不機嫌な表情をしているよりも、心が落ち着くはずです。
周りからすると眉間のシワが形状記憶されている人より、いつも微笑んでいる人のほうが親しみやすく、話を聞いてもらいたくなるものです。
切羽詰まった状況でも、深呼吸して一度心を落ちつかせることを意識してみてください。
他人がミスをした際は冷静に対応すべし
懐が深い人になるには、他人がミスをした際は冷静に対応しましょう。
「ミスするなって言ったじゃないか!」などと相手を責めても、起こってしまったトラブルはひっくり返りません。
他人がミスしたときは、「同じことを繰り返さないための教訓は何か」「この経験をどうやって活かすか」ということを考えてください。
的確にアドバイスすることで、「あの人は理解力に優れ、常に冷静に指示をしてくれる」と周りからの信頼感を得られるはずです。
自分軸を持つべし
しっかりと自分軸を持つことも、懐が深い人になる方法として有効です。
集団の中で生きていくにはある程度協調性は必要ですが、その場その場で常に合わせている人は、まず自分という人間を確立させるために、自分の価値観を今一度再確認することが大切です。
1つのテーマに対し、自分はどういう思考をしているのか紙に書き出したり、友達と軽くディスカッションをしてみたりするのもいいでしょう。
誰かと比較することをやめるべし
懐が深い人になりたいのなら、誰かと比較する癖がある場合は今すぐやめましょう。
他人と比較して前向きになれる場合はいいですが、イライラしたり落ち込んだりするなら、心に余裕がなくなっている証拠です。
自分より優れている人なんて、世の中には数えられないほどいます。
そういう人たちと自分をいちいち比べても、何もいいことはありません。
人と比べて優れている人を羨ましがるよりも、自分自身に目を向けて向上できるように考え方をシフトしていきましょう。
噂に流されず確認するべし
懐が深い人になるには、噂に流されずに事実を確認する習慣をつけることも大切です。
自分の目で確認していないことに振り回されていては、物事の本質を見抜くことはできません。
良い噂でも悪い噂でも、気になることがあれば自分の目でしっかり確認し、噂を真に受けないようにしましょう。
懐が深い人が嫁・夫になったら最高かも!
懐が深い人と一緒にいると、相手の持つ見えない大きな包容力に包まれているようで、なんともいえない安心感から心地のいい気持ちになりますよね。
そんな人と結婚することができたら、どんなに仕事が忙しくても、家に帰れば毎日安心した生活を送ることができるはずです。
また、自分の懐が深くなれば、仲間や家族を大切にできるようになるでしょう。
自分の器が小さいと思う人は、自分ができそうなことから習慣づけをし、ぜひ周りの人から尊敬されるような懐が深い人を目指してください!
- 「懐が深い」とは「包容力があり、心にゆとりがある」ということ
- 懐が深い人の特徴は「どんな人とも分け隔てなく接する」「空気を読んで行動する」「相手を上手に立てることができる」などがある
- 懐が深い人が好かれる理由には、相手を許すことができる器の広さや、困っている人を見捨てない優しさ、心の余裕などがある
- 懐が深い人になるためには、いつも微笑みを絶やさないように意識して、誰かと比較することをやめることがおすすめ