「自制心」とは?自制心がない人の特徴とその原因・鍛える方法まで解説

自制心は、男性・女性関係なく社会で生きていく上で必要な心であり、これがなければ仕事や恋愛で失敗してしまうのは明白です。
そこで今回は、自制心がない人の特徴とその原因を記事にまとめ、さらに自制心を鍛える方法についても解説していきます。
自制心のなさを自覚している人は、ぜひ参考にしてみてください。
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そもそも自制心とは
まずは、自制心という言葉の意味・類語・英語表記について解説していきます。
言葉の意味
自制心とは、「自分自身の感情や欲望などをうまく抑えたりコントロールしたりする気持ちや精神力」という意味です。
たとえば、「イライラした気持ちを相手にぶつけたい」など、衝動的な感情・欲望に対して自分自身で鎮めることを自制心と表現します。
類語
自制心の類語としては、次の言葉が当てはまります。
- 克己心
- 意思
- 意力
- 精神力
- 意志
どの言葉も、自分自身のふるまいを断固としてコントロールする特性を表しています。
英語表記
次に、自制心の英語表記を見ていきましょう。
- self-command
- self-will
- will power
- self-possession
- self-control
とくに、「self-control(セルフコントロール)」は日常で使用することのある言葉ですし、直訳すると「自分自身で制御する」になるため、イメージしやすいでしょう。
自制心がない人の特徴
自制心がない人にはどのような特徴があるのでしょうか。
ここでは、自制心がない人たちに見られる特徴を解説するので、自分自身に当てはまる項目があるかどうかチェックしてみてください。
すぐ感情的になってしまう
自制心がない人は自分の感情を上手くコントロールできないため、自分の感じていることをすぐに表に出してしまいます。
腹の立つことがあれば我慢できずに激しく怒る態度をとりますし、悲しいことがあれば時や場所に関係なく涙を流して泣くのです。
何事も三日坊主になりがち
自制心がない人は、その場の感情や情報に流されて行動する上に欲望に負けてしまいやすいため、何事も三日坊主になりがちです。
たとえば、テレビの影響で社会心理学にハマっても、「研究者の本を読むのが面倒」という理由でやめてしまうなど、とにかく継続力がないのが特徴といえます。
時間にルーズ
自制心がない人は、相手のことを考えず自分の欲望のままに行動することが多いため、時間にルーズという特徴があります。
たとえば、友達との待ち合わせ前にゲームで遊んでいた場合、ゲームが面白ければ区切りをつけることができずに平気で遅刻してしまうのです。
このような計画性のなさが原因でトラブルになるなど、デメリットをもたらすことも少なくありません。
誘惑に弱い
自制心がない人は何事も楽な方向に流されやすい傾向があり、すぐ誘惑に負けてしまいます。
たとえば、ダイエット中でお菓子を食べてはいけないとわかっていても、目の前にマシュマロがあれば「これくらいいいだろう」と我慢できずに食べてしまうのです。
反対に自制心が強い人の特徴は?
自制心がない人がいる一方で、自制心が強い人もいます。
自制心が強い人にはどのような特徴があるのか、見ていきましょう。
集中力が高い
自制心が強い人は集中力が高く、周囲からの誘惑に流されることがないため、たとえ苦手な仕事でも取り組むときは時間を忘れて作業に集中します。
また、誘惑に強いためプライベートの場面では、ムダなものをカートに入れて衝動買いをするような習慣がなく、本当に必要な商品しか買いません。
何事も最後までやり遂げる
自制心が強い人は、何事も最後までやり遂げる強い意志力や責任感を持っています。
なぜなら諦めなければ結果がついてくることを理解しているからです。
難しい実験をして結果が出れば周囲に評価されるように、困難な物事ほど成し遂げたときの見返りが大きいことをよくわかっています。
自分の信念を大事にしている
自制心が強い人は自分の信念を大事にしており、決してブレることのない芯の強さが仕事や恋愛の成功につながっています。
たとえば、「正直でいること」を信念として大事にしている人なら、顧客や異性を紹介されたときに相手から信頼を得る可能性が高いのです。
心身ともに健康維持を怠らない
自制心が強い人は心身の健康を維持することを怠りません、これは自分自身をコントロールする上でストレスが大敵であることを理解しているからです。
たとえば、「Kindle版で好きな著者の本を読みあさってつい夜更かししてしまった」なんてことはなく、寝るべき時間にきちんと寝るため、体調管理が自然と行き届いているのです。
自制心がなくなってしまうのはなぜ?その原因とは
自制心がなくなってしまうのは単に性格だけの問題ではなく、以下のことが原因となっている可能性が高いと考えられます。
ストレスを溜め込んでいる
ストレスが溜まると、溜まったストレスを解消させるために、感情を爆発させたり過食などの無茶な行動をとってしまったりすることがあります。
過食を危険視せず、「我慢した方が不健康」と都合の良い判断してしまい、自制心が働かなくなるのです。
人生において今までつまずいた経験がない
人生において今までつまずいた経験がないと、失敗から自制心の大切さを学ぶことができていないため、自分の感情を抑えなくなります。
たとえば、美人でルックスだけを武器に仕事も恋愛も成功してきた女性は、自分の辞書の一覧の中に「自制心の必要性」という言葉がないのです。
子供の頃の環境が影響していることも
子どもの頃に我慢を強いられる生活をしていると、大人になって我慢することから解放されたときに反動で感情的になってしまうことがあります。
今までは我慢しなければ叱られていたことが、親から離れたことで叱られなくなりますから、感情のままに行動できる自由さについ甘えてしまうのです。
自制心を鍛える方法5選
自制心はトレーニング次第で鍛えることが可能です。
そこで、自制心を鍛えるためのおすすめの方法を5つ紹介するので、自制心のなさを気にしている人はぜひ実践してみてください。
一呼吸置いてから行動に移す
何事も思い立った瞬間に行動してしまうのではなく、一呼吸置いてから行動に移すよう心がけましょう。
そうすることで、自分の欲求・気持ちなどを冷静に判断できるようになるため、感情的にならず落ち着いて行動できるようになります。
小さな目標を立てて達成していく
自制心を鍛えるためには我慢や努力が必要です。
そこで効果的なのが、目標を立てて目標達成を積み重ねていくこと。
ただし、大きな目標だと途中で挫折してしまう可能性があるため、「毎日運動する」など小さな目標から設定するのがポイントです。
ストレスはこまめに発散する
自分の感情をコントロールできないということは、「自分の感情をコントロールするほどの余裕がない」とも解釈できます。
そこで、ストレスはこまめに発散するようにして、まずは自分の感情をコントロールできるだけの心の余裕を持つことから始めましょう。
自分の行動を日記につけてみる
自分の行動を日記につけるようにすれば、感情的になったときでも日記を見直して客観的な視点で判断できるようになります。
また、日記をつけることで自分の行動パターンもわかってくるので、改善点も見つけやすくなり、自制心の大切さを見出すこともできるのです。
規則正しい生活を心がける
不規則な生活を続けていれば、ストレスを感じる状態に陥りやすく、感情のコントロールができなくなることも珍しくありません。
そのため、日頃から規則正しい生活を送るように心がけましょう。
毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きるだけでも生活リズムが整い、感情の波も落ち着いていきます。
規則正しい生活を継続すれば心にゆとりが持てるようになり、自制心も養われていくのです。
自制心とはあらゆる場面で必要なもの!鍛え方を参考に自制心を高めよう!
自制心はあらゆる場面で必要になりますし、自制心がなければ良好な人間関係を築くことができません。
そのため、自制心がない人はそれを自分の性格だと割り切るのではなく、鍛え方を参考にして自分の自制心を高めるようにしましょう。
自制心を高めれば周囲からの信頼が厚くなるため、仕事で結果を出すことができやすくなりますし、恋愛においても有利になるのです。
- 自制心とは、「自分自身の感情や欲望などをうまく抑えたりコントロールしたりする気持ちや精神力」という意味
- 自制心がない人には、「すぐ感情的になってしまう」「何事も三日坊主になりがち」などの特徴が見られる
- 自制心が強い人には、「集中力が高い」「何事も最後までやり遂げる」などの特徴が見られる
- 自制心がないことは性格の問題ではなく、「ストレスを溜め込んでいる」「人生において今までつまずいた経験がない」などが原因として考えられる
- 自制心は、「一呼吸置いてから行動に移す」「小さな目標を立てて達成していく」などの方法で鍛えることができる