執着心とは?執着心が強い人の特徴や執着心をなくす方法をわかりやすく解説

「過去の栄光が忘れられない」「昔の恋人からの思い出の品が捨てられない」「好きな人ができると強い嫉妬や束縛をしてしまう」といった悩みを抱えている人はいませんか。
このような経験がある人は、執着心が強いのかもしれません。
今回は、執着心が強い人の特徴や執着心をなくす方法について詳しく解説します。
「執着心が強いかも…」と思う人は、ぜひ参考にしてください。
執着心とは
まずは、執着心の意味と具体例を紹介します。
執着心の意味
「執着」とは、特定のことに心がとらわれて離れられなくなることです。
つまり、「執着心」とは、特定のことに心がとらわれて離れられなくなっている心理状態を指します。
執着心は「目標達成を目指して向上心や意欲が高まる」などプラスに作用することがありますが、「不安からストレスを感じやすくなる」といったようにマイナスに作用することもあります。
執着心の具体的な例
ここでは、執着心の具体的な例を紹介します。
【恋愛】
恋愛における執着は、恋人を失いたくないあまり、過度に嫉妬したり束縛したりしてしまうことです。
誰かを想うのは素敵なことですが、執着心が強いと相手は恐怖を感じてしまうかもしれません。
また、かつての恋人のことを引きずり、新しい恋愛を始められないのも執着のひとつです。
【お金】
お金は、安心感を与えてくれるものです。
お金が多ければ多いほど、将来に対する不安は少なくなるでしょう。
しかし、お金に執着しすぎると、お金以上に大切なものを見失ってしまう恐れがあります。
最終的に心が貧しくなってしまうでしょう。
【友人】
友人の存在が心の支えになっている人は少なくないでしょう。
しかし、孤独感を埋めたい気持ちから、友人に執着してしまうのは禁物です。
友人に執着しすぎると、自分の意見を蔑ろにしてしまい、対等な関係を築けなくなります。
また、友人に依存してしまい、相手に嫌われる可能性もあります。
執着心が強い人の特徴7選
執着心が強い人には、どんな特徴があるのでしょうか。
ここでは、執着心が強い人の特徴を7つ紹介します。
自分に自信が持てない
執着心が強い人は自己肯定感が低く、自分に自信が持てないという特徴があります。
そのため、「他人から認められたい」「愛されたい」という欲求が強く、友人や恋人などの人間関係に執着してしまうことが多いです。
また、「価値のある人間だと思われたい」という心理から、他人から羨ましがられる物や評価が高い物などを所有したがることもあります。
物事を客観視するのが苦手
執着心が強い人は、物事を客観視するのが苦手です。
固定概念にとらわれており、柔軟な対応をとることができません。
冷静に自己分析したり反省したりする機会がないため、周りの人の意見を受け入れられないことも多いでしょう。
何かが満たされなかった過去がある
何かが満たされなかった過去があって、執着心が強くなってしまう人もいます。
たとえば、
- 貧しい暮らしをしていた
- 親から十分な愛情を受けられなかった
- 人間関係が希薄だった
などの経験から、特定の物や人に執着してしまう場合があります。
過去の経験がトラウマとなっていて、執着することで心の空白を埋めようとしているのでしょう。
ネガティブな考え方をしてしまう
ネガティブな考え方をしてしまうのも、執着心が強い人の特徴です。
恋人と円満な関係であっても、「嫌われて別れることになるかも」と最悪の事態を想定し、失う怖さから執着心が強くなってしまいます。
また、感情のコントロールが苦手なので、ネガティブな感情をぶつけてしまい、周囲の人とトラブルになることもあります。
敵と味方の線引きをする
執着が強い人は、敵と味方の線引きをすることがあります。
「この人は味方だ」と思い込むと、とことん相手を信頼します。
しかし、自分の意見を否定したり、敵だと思っている人と仲良くしているのを見たりすると、相手に強い恨みを持つようになります。
派閥やグループを作る人によく見られる執着です。
過去の出来事をいつまでも引きずってしまう
執着心が強い人は、過去の出来事に固執して、いつまでも引きずってしまうことが多いです。
たとえば、過去の失敗や挫折に強く執着して、「また上手くいかないだろう」と消極的になってしまいます。
また、過去の成功体験にとらわれて、新しい方法を受け入れられなかったり、臨機応変に対応できなかったりすることもあります。
上手くいかない原因を外に求めてしまう
上手くいかない原因を自分の失敗や問題だと考えず、外に求めてしまうのも、執着心が強い人の特徴です。
このタイプの人は、何か悪いことが起こったときに、「こんなことになったのは〇〇さんのせいだ」と考えてしまいます。
また、恨みにとらわれて、過去の出来事に執着してしまうこともあるでしょう。
執着心をなくす方法
最後に、執着心をなくす方法を5つ紹介します。
執着心をなくして、前向きに人生を歩みましょう。
執着しやすい自分を認めて受け入れる
執着心をなくしたいのなら、執着しやすい自分を認めて受け入れてあげましょう。
自分自身を否定すると、ネガティブな感情が強くなり、前向きな行動を起こしにくくなります。
「執着しやすいのは仕方ない」と受け入れた上で、どう取り組むべきか考えることが大切です。
毎日続けられる簡単な習慣を作る
小さな成功体験を積み重ねて自己肯定感を高めると、執着心を手放しやすくなります。
毎日続けられる簡単な習慣を作って、できたら自分を褒めてあげましょう。
習慣とするのは、「1日5分読書をする」「自分から挨拶をする」など、無理せずにできることがおすすめです。
できたことを思い出して大切にする
「過去の失敗を引きずっている」「ネガティブに考えてしまう」という人は、できたことを思い出して大切にするのがおすすめです。
「できなかったけど、あそこはできていた」といったように、意識を変えると物事をポジティブに考えやすくなります。
物事をポジティブに考えることができれば、過去の出来事への執着も弱まるはずです。
自分のやりたいことや気持ちを優先する
人間関係に執着する人は、他人の意見や評価を気にせず、自分のやりたいことや気持ちを優先するように心がけてみましょう。
自分自身を大切にすることで、自己肯定感が高まり、他人への執着心が薄れるはずです。
自分のやりたいことをリストにして、できることから達成していきましょう。
成功体験を積み重ねれば、ますます自己肯定感が高まります。
新しいことにチャレンジして価値観を広げる
執着心が強い人は特定の人や物にとらわれて、視野が狭くなっています。
そのため、新しいことにチャレンジして価値観を広げるのも対処法のひとつです。
たとえば、「新しい趣味や習い事を始める」「いろいろな人と交流する」などの方法があります。
さまざまなことに関心を持ち、未経験のことにも積極的に挑戦していきましょう。
自分とは異なる価値観や考え方があることを知れば、別の視点を持つことができるはずです。
自分を大切にして執着心を手放そう
執着心が強いと、日常生活に支障をきたす可能性があります。
執着心が強いことが原因で苦しい思いをしていたり、人間関係に悪影響を及ぼしていたりするなら、早急に対処しましょう。
「執着しやすい自分を認めて受け入れる」「毎日続けられる簡単な習慣を作る」などの方法を実践すれば、少しずつ執着心を手放せるはずです。
自分のことを大切にして、執着心を手放しましょう。
- 「執着心」とは、特定のことに心がとらわれて離れられなくなっている心理状態
- 執着心が強い人の特徴は、「自分に自信が持てない」「ネガティブな考え方をしてしまう」「過去の出来事をいつまでも引きずってしまう」「上手くいかない原因を外に求めてしまう」など
- 執着心をなくす方法は、「執着しやすい自分を受け入れる」「できなかったことよりもできたことを大切にする」「新しいことにチャレンジして価値観を広げる」など