上から目線になる人の心理とは?共通する5つの特徴と上手な関わり方

男性・女性問わず、上から目線な言動をしてくる人は多くいます。
職場やプライベートの場でそんな人がいると、イライラして感情的になってしまいそうになることもあるでしょう。
そこで今回は、上から目線の意味や上から目線になる心理、上から目線の人に共通する特徴、上手な関わり方・対処法を詳しく解説します。
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上から目線の意味
「上から目線」とは、相手よりも上の立場であるかのような接し方や話し方をすることです。
実際に上の立場の人であっても、下の立場の人に対して見下したり偉ぶったりするような言動をとると「上から目線」といわれます。
上から目線の類義語・言い換えには、
- 高圧的
- 高飛車
- 高慢
- なめている
- 上から物を言う
などがあります。
上から目線になる心理
上から目線の人は、どのような心理状態なのでしょうか。
ここでは、上から目線になる心理を3つ紹介します。
人の上に立つことで安心したい
上から目線になる人は、上に立つことで安心感を得ようとしています。
相手が自分に対して見下した態度をとらないように、先手を打っているのです。
この場合、過去に人から見下されて嫌な思いをしたことがあり、二度と同じような経験はしたくないと考えている人が実は多いもの。
深層心理では、そんな思いをしないためにも自分を守りたいという気持ちの表れだと考えられます。
自信がない本当の自分を隠したい
自分に自信がない人は、本当の自分を隠したいという気持ちで上から目線になることがあります。
上司やリーダーが上から目線になっている場合、「強気に出ないと部下になめられてしまう」「頼りないと思われたくない」という不安や恐怖を抱えている可能性があるでしょう。
常に自分が正しいと思っている
上から目線の人の中には、常に自分が正しいと思っているタイプもいます。
このタイプは自己愛が強く、周りの人に自分の価値観を認めてもらいたいという気持ちを持っています。
上に立って支配したいという気持ちが強いので、間違いを指摘しても聞く耳を持たず、相手が認めるまで主張を続けることが多いといえるでしょう。
上から目線の人に共通する5つの特徴
上から目線の人にはさまざまなタイプがいますが、それぞれ共通する特徴を持っています。
ここでは、上から目線の人に共通する5つの特徴を紹介します。
自分の基準で相手を評価する
上から目線の人は、自分基準で相手を評価するのが特徴です。
客観的に物事を判断できないので、周りの人からすると正確な評価ができていない人だと感じることもあるでしょう。
また上から目線の人は自分が優位に立ちたいという気持ちが強いので、素直に相手を褒めません。
「よくできていると思うけど…」と余計な一言を付け加えてダメ出ししてくるので、不快な気分になりやすいです。
承認欲求が強い
上から目線の人は、承認欲求が強いのも特徴のひとつ。
承認欲求には、自分自身を認めたいという「自己承認欲求」と他人から認められたいという「他者承認欲求」があります。
自己承認欲求が満たされずにいると、その不満を他者承認欲求で満たそうとします。
上から目線の人は周りの人に自分を認めてもらいたいと思いすぎて、高慢な態度になってしまっているのでしょう。
人の気持ちに無頓着
上から目線の人は、人の気持ちに無頓着でデリカシーがないという特徴もあります。
相手の気持ちを考えないので、思いやりのない言い方をして相手を傷つけるケースも少なくありません。
TPOを考えない発言をして、その場の空気を悪くすることもあります。
プライドが高く、負けず嫌い
上から目線の人はプライドが高く、負けず嫌いな性格をしています。
勝ち負けにこだわってすぐに優劣をつけたがり、自分以外の人が褒められていると良い顔をしません。
周囲の人よりも自分は優れていると感じたいため、自慢話をする・必要以上に専門用語を使うといった言動をとって優越感に浸ることもあります。
自分の意見を伝えたい気持ちが強い
自己主張が激しくて、自分の意見を伝えたい気持ちが強いのも上から目線の人の特徴です。
相手のことを思って意見を伝えるのではなく、自分の経験や知識をアピールして褒められたいと思っています。
そのため、勝手にアドバイスをしてきたり、聞いてもいない話を長々と話したりすることもあります。
上から目線の人との上手な関わり方・対処法
上から目線の人とうまくやっていくにはどうしたらいいのでしょうか。
ここでは、上から目線の人との上手な関わり方・対処法を4つ紹介します。
適度に聞き流す
上から目線の人の言葉をすべて受け止めていると疲れてしまうため、適度に聞き流すようにしましょう。
相手の言うことを否定したり自分の意見を話したりすると話が長くなる可能性が高いので、「そうなんですね」と相槌を打って受け流すのがポイントです。
あえて褒める・肯定する
相槌を打って聞き流そうとしても、
- いつまでも話が終わらない
- 「ちゃんと話聞いてる?」と不機嫌になる
という場合もあります。
他人に認めてほしい気持ちが強いタイプなら、あえて褒めたり肯定したりして相手の心を満たしてあげる方法が良いでしょう。
満足感が得られれば相手は気分が良くなり、円滑なコミュニケーションをとりやすくなります。
気持ちに余裕を持って接する
上から目線の人は、高慢な言動をとることで弱気なところを隠そうとしている場合があります。
上から目線の人の心理を理解して、気持ちに余裕を持って接するようにするとイラっとすることが少なくなるでしょう。
友人・彼氏・部下ならはっきり指摘する
友人・彼氏・部下などこれからも良い関係を続けていきたい相手なら、勇気を出してはっきりと指摘しましょう。
部下は仕事仲間ですから、言いづらいこともあるかもしれません。
しかし、上司として伝えるべきことはきちんと話すべきです。
プライドを傷つけないように相手の良いところは褒めつつ、注意してほしいところを話してみましょう。
上から目線の自分を改善する方法
自分が上から目線になっているかも…という人は、周囲の人と良好な人間関係を築くためにも改善することをおすすめします。
最後に、上から目線の自分を改善する方法をチェックしてみましょう。
謙虚さを忘れないよう意識する
偉ぶったり見下したりするような言動をとってしまうときは、謙虚さを忘れないように意識しましょう。
他人よりも自分の方が優れていると思わず、感謝の気持ちを持って周囲の人と接することが大切です。
自分の意見を押し付けないようにして、他人の意見を聞き入れる心の余裕を作りましょう。
相手の立場に立って物事を考える
上から目線の人は相手のことを考えないため、無意識のうちに傷つけたり苛立たせたりしていることがあります。
自分勝手な言動は、仕事や人間関係に悪影響を与えます。
何かを言ったり行ったりする前に、相手は自分の意見を必要としているか、自分がされたらどう感じるかを考えるようにしましょう。
自分の主観だけで話をしないように気をつける
上から目線な人は主観的で、自分の主張を押し付けたり間違ったことでも正しいと思い込んだりしやすい傾向があります。
そんなときはさまざまな意見を聞くようにすると、視野が広がって自分の成長につながります。
客観的になると冷静に物事を判断しやすくなるメリットもあるので、自分の主観だけで話をしないように気をつけましょう。
上から目線になる心理を理解して、上手に対処しよう!
自分の近くに上から目線の人がいると、イライラしてしまうこともあるでしょう。
上から目線の人は他人の意見を受け入れる余裕がない場合が多いので、冷静に対応して上から目線の人をうまくコントロールするのがおすすめです。
今回紹介した情報を参考に、上から目線になる心理を理解して上手に対処してくださいね!
- 上から目線の意味は、相手よりも上の立場のような接し方や話し方をすること
- 上から目線になるのは、人の上に立つことで、安心感を得たい・自信のなさを隠したい・自分が正しいことを示したいという心理がある
- 上から目線になる人の特徴は、承認欲求が強い・プライドが高くて負けず嫌いなど
- 上から目線の人と関わり方は、適度に聞き流す・気持ちに余裕を持って接するなど
- 上から目線の自分を改善するには、謙虚になって相手のことを考えるようにするのがおすすめ