話題の「マンダラート」とは?作成方法を知って目標達成・発想に役立てよう
今話題の「マンダラート」を知っていますか?
マンダラートとはアイデア発想法の1つであり、現在さまざまな企業やスポーツの現場で活用されています。
マンダラートを上手に使えば、あなた自身の目標も達成しやすくなるかもしれません。
そこで今回の記事では、「マンダラート」の作成方法や目標達成・発想に役立てるための活用法を紹介します。
Contents
話題の「マンダラート」とは?
マンダラートとは、仏教の「曼荼羅」と「アート」を組み合わせた造語で「マンダラチャート」とも呼ばれます。
曼荼羅に似たデザインのマス目枠の中に自身のアイデアを書き込むことで、思考整理や目標管理を手助けできる優れた目標達成ツールであり、ビジネスシーンはもちろんさまざまな場面で活用することが可能です。
大谷翔平選手も活用!
実は、二刀流を武器にメジャーリーグで活躍中の大谷翔平選手もこのマンダラートを活用した成功者の一人です。
大谷選手の母校である花巻東高校では目標達成用紙(マンダラート)を活用し、目標をクリアするために自身がやるべきことを具体化させる、という指導を採用しています。
例えば、「160キロ以上の球速を出したい(目標)」のためには「体幹強化」「肩回りの強化」「ピッチングを増やす」…といったことが必要だと、思考を発展させながらマス目にどんどん書き込んでいくのです。
マス目の真ん中にはメインテーマを設定し、その周囲に連想できるものを書くことで思考を整理し、本当に必要なことを明確にすることができます。
この方法は非常にシステマティックであり、戦略的なものです。
マスを埋めていくことで、思考を整理するコツをつけた大谷選手だからこそ、大舞台でも臆することなく自分の才能を発揮できたのかもしれません。
マトリックス法との違い
マンダラートと似た思考法に「マトリックス法」があります。
マトリックス法もマンダラートと同じく9個のマス目を使いますが、縦軸と横軸それぞれに異なった要素や条件を書きその組み合わせから発想させていくものです。
そのため、目標設定や思考の発展に役立つマンダラートよりも、マーケティングや開発といった具体的な戦略設定に向いているといえるでしょう。
マンダラートを作るメリット
続いては、マンダラートを作る具体的なメリットを解説していきます。
簡単に作成できる
マンダラートの第一のメリットは、誰でも簡単に作成できる点です。
3×3のマス目を増やしていくだけなので、専門的なビジネス戦略やフレームワークを知らない人でも手軽に活用することが可能です。
物事を客観的に捉えられる
マンダラートを使えば、物事を客観的に捉えられるようになります。
目標を立てるにしても、ビジネスの具体的な戦略を練るにしても、必要なのは客観性です。
マンダラートのような思考法を活用すれば、マクロ的にもミクロ的にも、さらには事象全体のつながりをも見直すことができます。
こうしたさまざまな視点から物事を客観的に分析し評価することが、発想の飛躍や課題設定には重要です。
ひいては目標実現のための近道となるでしょう。
多くのアイデアを一気に見つけられる
アイデアを引き出したいと思ったら、ただ考えるだけではなかなか難しいです。
しかし、マンダラートを作れば連想的に様々なアイデアを引き出しやすくなります。
もちろんある程度時間は必要であり、魔法のようにはいきませんが、机の前でうなるだけよりはずっとスムーズに多くのアイデアを見つけやすくなるでしょう。
脳の整理ができる
マンダラートの作成は脳の整理にも役立ちます。
目標のために課題を考える場合でも、それが本当に必要なものかどうかを判断するのは大変な作業です。
しかし、マンダラートによってメインテーマ(目標)とそのための課題を一覧化すれば、脳内が整理されて本当に必要かどうかを見極めやすくなるはずです。
次のステップがわかる
マンダラートによって脳内の整理ができれば、次に必要なステップもわかりやすくなります。
マス目を埋めていく作業の中で、ここは十分だがここは不足している、のように弱点や課題を発見できるようになるでしょう。
意見交換ができる
マンダラートを利用すれば周囲の人との意見交換もスムーズです。
課題をマス目の中心に書き込み、それに必要な改善点を意見交換しながらマス目を埋めることで、よりアイデアや必要なものが明確化していきます。
マンダラートの書き方〜基本・例〜
アイデアを整理したいとき、目標を明確化したいときはマンダラートがぴったりですが、書き方がよくわからないという人もいるでしょう。
ここでは、目標達成シートとしてマンダラートを作成する場合の基本的な書き方を紹介していきます。
テーマを書き込む
マンダラートの中心となるのは3×3でできた9個のマス目です。
まずは、このマス目の真ん中にメインテーマとなる語句を書くことからはじめます。
【例】絵の上達
関連語句を書き込む
メインテーマを中心に書き込んだら、次は残りの8個のマス目に連想される語句や関連語句を書き込んでいきます。
ここで注意したいのは、とにかくマス目はすべて埋めるということです。
間違っているかもしれない…と書くのを躊躇せずに思いのまま埋めていくと良いでしょう。
【例】
美術鑑賞 |
YouTubeで独学 |
教室に通う |
とにかく描く |
絵の上達 |
絵の道具を揃える |
専門書の購入 | プロに教わる | 描くことを好きになる |
マンダラートを派生する
続いて周辺の8マスの語句をそれぞれ小テーマとして、新たな3×3のマス目を作成していきます。
小テーマを中心に書き込んだら、あとは同様に連想語句で残りのマスを埋めていきましょう。
すべての関連語句のマンダラートを作成
8個の小テーマすべての関連語句を描き終えたら、目標達成マンダラートの完成です。
最終的には9×9、81個のマス目が出来上がります。
最初はすべてのマス目を埋めるのが難しいかもしれませんが、どんどん書き込んでいくことで脳の回転が速くなりひらめきが生まれやすくなります。
全マスの関連語句から発想をピックアップ
すべてのマスを埋めたら、それらの語句から似た発想のものをピックアップしていきます。
そうすることで、より具体的に自分の求めているものや不安に思っている点、興味・関心などが分かります。
マンダラートはいわば自分の脳内の可視化であり、それらを自分自身の目で見ることでより思考をクリアにすることが可能なのです。
マンダラート作成に役立つツール&アプリ
最後に、マンダラートを作成したい人におすすめのツール&アプリを紹介します。
エクセル
普段パソコンを使い慣れている人なら、身近なツールであるエクセルでマンダラートを作成することができます。
また、マンダラート用のテンプレートを配布しているサービスもあるので、そちらを利用すればより手軽に作成できるでしょう。
マンダラート
plusblogのWEBサービスである「マンダラート」なら、パソコン上ですぐに自分のマンダラートを作成することが可能です。
無料ですぐに始められるので、手っ取り早くマンダラートに挑戦したい人にはぴったりでしょう。
MandalArt
「MandalArt」は iOS対応のマンダラート作成アプリです。
マンダラートの生みの親である今泉浩晃氏による公式アプリであり、シンプルな作りなので思い立ったらすぐ作成することができます。
また、画像やファイルでの共有も可能なのでビジネスで利用したい人にもおすすめです。
LifeArt
目標達成アプリである「LifeArt」は、自分のマンダラートを時系列で表示することが可能です。
書き込んだことを見直しやすいのが特徴で、長期的な計画を意識することに向いています。
目標達成を目指す人や自分の可能性を広げたい人におすすめです。
マンダラートを作成して、人生を豊かなものにしよう!
やりたいことや夢があっても、何から着手すればいいかわからないという人は多いものです。
そんなときはマンダラートを作成することをおすすめします。
マンダラートを作れば自分の考えややるべきことが整理でき、目標への足がかりを作りやすくなるでしょう。
また個人的な目標だけでなく、ビジネスやスキルアップにも役立てることも可能です。
思考を整理したい、もっと画期的なアイデアが欲しいと思ったら、ぜひマンダラートの力を借りてみてくださいね。
- マンダラートとは、曼荼羅のように3×3のマス目に連想語を書き込んでいく発想法の1つ
- あの大谷翔平選手も目標達成表としてマンダラートを活用していた!
- 簡単に作成できる・物事を客観的に捉えられる・脳の整理ができるなど、マンダラートにはメリットがたくさんある
- マンダラートの基本の作り方は、主テーマを決めて周囲のマスに連想語をどんどん書き込んでいけばよい
- 目標を達成したいとき、みんなでアイデアを可視化したいときなど、ぜひマンダラートを活用しょう!