座敷わらしがいる家の特徴5️選!現象・いなくなる理由・呼ぶ方法も解説

座敷わらし(座敷童子)は、岩手県を中心とした東北地方に伝わる子どもの姿をした妖怪で、座敷や蔵に住み着き、その家に福を呼ぶと言われています。
誰もいないはずなのに、人の気配を感じたり足音が聞こえたりしたら、座敷わらしかもしれません。
この記事では、座敷わらしがいる家の特徴や現象を解説し、家からいなくなる理由や呼ぶ方法も紹介していきます。
Contents
座敷わらしがいる家の特徴
座敷わらしは、自分が気に入った家に住み着くと言われています。
座敷わらしが住む家には、迎え入れるのにふさわしい環境が必要で、いくら豪華な住宅でも気に入らなければ住み着きません。
はじめに、座敷わらしがいる家の特徴を解説します。
家族が仲良し
座敷わらしは、家族が仲良しで和気あいあいとした家庭が好きです。
家族の仲が円満で、いつも家の中にポジティブな空気が流れている家を好み、その家に長く住み着きます。
家族全員で食卓を囲む習慣がある家や、家族同士で良い関係が築かれている家、料理好きな人がいておいしい食事がある家も、座敷わらしに好かれると言われています。
逆に、家族の仲が悪くて険悪なムードが漂う家には、寄り付きません。
古い建物
座敷わらしは古い住宅や旅館など、長年に渡って人が住み続けてきた歴史ある建物を好む傾向があります。
昔から伝承されてきた話によると、座敷わらしはとても人懐っこい妖怪で、古い家や宿がもつ伝統や、住んできた人たちの歴史に惹かれると言われています。
古い建物には、長い時間を経た建物やそこで暮らした人の波長が染み付いているため、座敷わらしに好まれるのでしょう。
ただし、新しい家やマンションに住む座敷わらしもいるようです。
掃除が行き届いて清潔
古い建物でも、手入れが行き届いていないボロボロの建物や、きちんと掃除をしないで散らかったまま放置されている家に、座敷わらしはいません。
人間と同じで、座敷わらしが気に入って長く住みたいと思うような家は、きれいに片付けられた清潔で住みやすい家なのです。
座敷わらしは、家や住人との波長が合うと住み着く習性があります。
そのため、愛情を込めて大切に扱われてきた家や、そこで暮らしてきた人々の気持ちに敏感なのでしょう。
木造の住宅
座敷わらしがいる家によくある特徴は、木を使って建てられた伝統的な木造の住宅です。
特に、杉や松、ヒノキ、桜の木を大黒柱に使っている家は、座敷わらしから好まれると言われています。
木は長い年月をかけて成長し、中には御神木と呼ばれるほど高いエネルギーを持つようになる植物で、建材となってもずっと自然のエネルギーを感じさせます。
座敷わらしは、木造の住宅から自然界の長い歴史を感じとって心地良く感じるとともに、自分も同じように長く住み着こうと思うのかもしれません。
騒々しくなく落ち着いた雰囲気
人や車の騒音があまり聞こえない環境で、落ち着いた雰囲気の家も、座敷わらしが必要とする条件です。
座敷わらしは、安心して過ごせる静かな場所に住み着くので、喧騒や慌ただしい雰囲気が苦手です。
奥座敷があって落ち着けるスペースがある家や、普段は家族や来客が出入りすることのない静かな部屋がある家なら、安心して座敷わらしが住めるでしょう。
福の神的存在で家に幸福を招くと言われている座敷わらしは、家に神棚や仏壇が祀られていて、信仰心のある家に住むことも多いです。
座敷わらしが起こす現象
座敷わらしは、人の目に触れることがありませんが、存在を感じることはあります。
それでも、なぜか怖いとか嫌な感じはしないでしょう。
スピリチュアルな感覚がないと、気のせいか夢だと思ってしまうかもしれません。
続いては、座敷わらしがいる家で起きる現象を紹介します。
足音が聞こえる
座敷わらしがいると言われている家でよく聞く体験談が、人がいない場所からパタパタと足音が聞こえる現象です。
自分以外は誰もいないはずなのに、廊下、階段、天井裏などで子どもが走っているような足音が聞こえます。
中には自分が寝ている布団やベッドの周りで、小さな足音や衣擦れが聞こえることも。
その他、風もないのに窓や扉が閉まる音や、しまい忘れたおもちゃが小さな音を立てることもあるでしょう。
気配がする
何も見たり聞いたりしなくても、説明できない感覚によって、家の中に誰かがいる気配を感じた時に、なぜか怖いと感じなければ座敷わらしの可能性があります。
そばに誰かがいる気配で目が覚める時や、無人の部屋に誰か来たような気がした時、心霊現象なら怖いはずですが、恐怖よりも温かい気持ちになるのです。
その時は意味がわからなくても、自分や家族の運気がアップして次々と良いことが起こるようになると「家に座敷わらしがいるからだ」と気づくこともあるでしょう。
物がなくなる
座敷わらしがいる家では置いたはずの物がなくなったり、誰も触っていないはずなのになぜか物が違う場所にあったりするなど、不思議な現象が時々起こります。
それは、いたずら好きで子どものような性格の座敷わらしが、こっそり物を隠して影からみんなが慌てる様子を見て、楽しんでいるからかもしれません。
悪気はないので、大切な物が永久になくなるような酷い事態にはならないです。
ふとした瞬間に元あった場所に、突然戻っていることがほとんどでしょう。
触れられた感じがする
家に1人でいる時に誰かが髪に触れた感じがしたり、一瞬頬を撫でられたと感じたりしたなら、座敷わらしの仕業かもしれません。
袖を引っ張られたり、手に触れられたりした気がして、驚くこともあるでしょう。
原因は、子どものような心を持つ座敷わらしが、家の人をびっくりさせたかったのかもしれませんし、一緒に遊んで欲しくて存在をアピールしたのかもしれません。
いずれにせよ「怖い」と感じなかった場合は、座敷わらしが遊びに来ているのでしょう。
座敷わらしがいなくなる理由
座敷わらしは同じ家に長く住み着くと言われていますが、突然いなくなってしまうこともあります。
その原因は、座敷わらしは住みにくくなるとその家から離れてしまうからです。
次は、座敷わらしが家からいなくなる理由を紹介しましょう。
家族仲が悪くなった
家族仲が悪くなって争いが絶えなくなった家からは、座敷わらしが離れていってしまいます。
座敷わらしは幸せでポジティブな空気が好きなので、家族が喧嘩ばかりでピリピリした雰囲気の家や、怒りや悲しみに満ちた家では居心地が悪いと感じるのです。
家族の一員が亡くなったり別居したりするようになり、家庭の雰囲気が変わってしまった場合にも、敏感に変化を察知して座敷わらしがいなくなることもあります。
家が汚くなった
座敷わらしは手入れが行き届いた清潔な家に住み着くので、掃除をしない場所や使わない物がたまって、汚くなってしまった家から逃げ出していきます。
一度住み着いた家でも、老朽化してお手入れをせず放置している家や、ゴミやホコリがたまって汚れた家になると、住み心地が悪くなって家からいなくなります。
座敷わらしがいなくなった家は衰退すると言われているので、座敷わらしがどこかに行ってしまわないように、家はいつも居心地が良くきれいな状態を保つよう心がけたいものです。
居心地の悪い環境ができた
座敷わらしにとって居心地の悪い環境ができた場合には、住み着いた家からいなくなってしまうこともあります。
家に住んでいる人が、座敷わらしのちょっとしたいたずらや足音などを真剣に嫌がって、お祓いをしたり悪口を言ったりすると、繊細な座敷わらしは消えてしまうでしょう。
また、家の近所に大きな道路や鉄道ができたり、人の出入りが激しくなって騒音が酷くなったりするのも、静かな雰囲気を好む座敷わらしがいなくなる原因になります。
座敷わらしを家に呼ぶ方法
座敷わらしの正体は明らかにされていませんが、昔から座敷わらしが家にいると「家に福をもたらす」「金運がアップする」などと言われています。
自分の家にも、来て欲しいですよね。
最後は、座敷わらしを家に呼ぶ方法について紹介します。
床下に人形を埋める
青森県で伝えられている伝統によると、家を新築する際に金の玉を床下に埋めておくと、座敷わらしがやって来て家に住み着くようになると言われています。
また、座敷わらしをモチーフにした木彫りの人形を埋めるのも、同じ効果があるようです。
もし、自分の家が新しいので、古い家が好きな座敷わらしがいないのではと心配な場合は、床下に木彫りの人形か金の玉を埋めておくと、座敷わらしを呼べるかもしれません。
好物を置いておく
家のどこかに座敷わらしの好物を置いておくと、座敷わらしがやって来て住み着くようになると言われています。
座敷わらしは小豆が好きなので、小豆飯や赤飯が置いてあると喜ぶようです。
小豆以外では、お菓子や塩せんべいも好物なので、普段あまり人が入らないような部屋に置いておくと、座敷わらしが寄ってくるかもしれません。
食べ物だけでなく、部屋におもちゃを置いておくと座敷わらしが遊びに来て、気に入ったらそのまま住み着くと言われています。
居心地が良い家にする
せっかく座敷わらしを呼んでも、居心地が悪い家では住み着きませんので、日頃から座敷わらしが住みやすい環境を整えておくことも大切です。
古い家でも必要に応じて手入れをしながら、毎日きれいに掃除をして、家族の一員を迎えるような優しい気持ちで座敷わらしの場所を整えてあげましょう。
神棚や仏壇がある家は、水やお供えを欠かさないようにするとともに、日本の伝統的な季節の行事を行うようにすれば、座敷わらしが楽しみにして家に住み着きます。
座敷わらしがいる家は繁栄する!日頃から良い行いを心がけて、ずっとそばにいてもらおう
座敷わらしは子どもの姿をした妖怪で、住み着いた家が繁栄すると言われています。
古い家や木造住宅にいることが多いですが、座敷わらしが住みやすい静かで雰囲気の良い環境が必要です。
足音が聞こえたり気配を感じたりしても「怖い」と感じることはなく、時には子どものようにいたずらをすることもあるでしょう。
しかし、座敷わらしが住みにくくなれば、いなくなることもあります。
座敷わらしを家に呼ぶには、好物を置いておいたり床下に人形を埋めたりする方法があります。
座敷わらしがずっと住みたくなるように、日頃から掃除や家族団らんなど良い行いを心がけましょう。
- 座敷わらしがいる家は家族仲が良くて清潔で静かな、住みやすく感じられる家
- 足音を聞いたり気配を感じたりしても、怖いと感じることはない
- 家族が不仲になったり家が汚くなったりすると、座敷わらしがいなくなる
- 座敷わらしを呼ぶ方法を実践し居心地が良い家にすると、座敷わらしが住み着く
- 座敷わらしがずっといてくれるように、良い行いを心がけよう