安井金比羅宮に行ってはいけない人は?やってはいけないことや不幸返しを解説
「祇園さん」として親しまれる八坂神社のほど近く、京都市東山区にある安井金比羅宮。
古来より、断ち物の祈願所として信仰が厚かったことから、縁切り神社として広く知られています。
一方で、人によっては行ってはいけないと言われることも。
今回は、安井金比羅宮について解説していきます。
参拝を検討している人は、ぜひ本記事をご一読ください。
Contents
安井金比羅宮に行ってはいけない人がいる理由
安井金比羅宮に行ってはいけない人がいる理由は、恋人や友達など今ある良縁が切れる可能性があるからです。
というのも、安井金比羅宮はパワースポットと同時に国内屈指の縁切り神社。
もし、観光ついでに軽い気持ちで参拝した場合、良縁で結ばれた人・事・物と縁が切れる恐れがあります。
また、この神社は縁切りしたい人の念が込められた願い事を見る場所でもあるため、人の感情に敏感な人は行けないかもしれませんよ。
しかし本来ここは、別れてくれない彼氏と別れたい・嫌な上司や先輩と縁を切りたいなど、悪縁を断ち切りたいと願う人が行くべき場所です。
なので、縁切りの必要がないのに参拝するのはNG。
良縁を切らないよう、参拝する際は覚悟が必要です。
安井金比羅宮に行ってはいけない人の特性
縁切りで有名な安井金比羅宮のご利益は、悪縁を断ち切りたいという願いにピッタリです。
しかし、だからといって誰もが参拝できるというわけではありません。
ここでは、安井金比羅宮に行ってはいけない人の特性を見ていきましょう。
本気で縁切りを望んでいない人
まず、本気で縁切りを望んでいない人は行くべきではありません。
というのも、安井金比羅宮では御祭神を3柱も祀っているため、ご利益はとても強力です。
なので、ちょっと試したいといった軽い気持ちで参拝するのは神々への非礼にあたります。
そもそも、神社は神聖な場所であり、神様に願い事を届けるために真摯に向き合わなければいけません。
また、境内には真剣に縁切りを望んで訪れる人がたくさんいます。
面白半分で参拝すると、その人たちの気分を害するので、本気で縁切りを望まない人は行かないようにしましょう。
縁切りに迷いがある人
縁切りに迷いがある人も行ってはいけません。
なぜなら、一時の気の迷いで縁を切ると、後悔する可能性があるからです。
これまでに記載した通り、安井金比羅宮の縁切りのご利益は由緒正しきもの。
しっかりと縁切りの意志がある人の願いのみを聞き届けてくれます。
しかし誰かと喧嘩したり、そりが合わないと感じたりした際に「縁を切ろうかな…」と、軽くぼんやり考えながら参拝するのはNGです。
おそらく、願わなければよかったと後悔するでしょう。
一度切れた縁を修復するのはとても難しいですし、一生切れたままの可能性も。
迷いがあるうちの参拝は控えてください。
精神的に弱っている・疲れている人
精神的に弱っていたり、疲れていたりする人は安井金比羅宮への参拝を控えましょう。
境内には、悪縁を断ち切りたいと願う人々のさまざまな思いが渦巻いています。
とくに、怒り・悲しみ・恨みなど負のエネルギーが満ちているため、人によっては悪影響を受ける可能性があります。
心身の健康を害することもあるので、参拝は体調が万全なときがおすすめです。
霊感が強い人
霊感が強い人も安井金比羅宮に行かないほうが賢明です。
先述通り、境内にはさまざまな感情が渦巻いています。
その多くは負のエネルギーとされ、神社という聖域の力も相まってかなり強力なもの。
つまり、霊感が強い人が行くと、負のエネルギーにあてられ体調不良になる可能性があるのです。
とくに、外界からの刺激や感情を受けやすい感受性豊かな人は参拝NG。
ただし、どうしても悪縁を切りたい人は、参拝者が少ない平日に行くのがおすすめです。
縁切りのルールや作法を守れない人
縁切りのルールや作法を守れない人は、安井金比羅宮に行くべきではありません。
神社は神様がいるとても神聖な場所。
なので境内で騒いだり、設備を雑に扱ったりするのは、神様に大変失礼です。
そうではなく神様に敬意を払い、誠実な行いを心がけることがご利益につながるでしょう。
また、安井金比羅宮には独自の参拝ルールがあります。
知らないうちにルールを破っていたら縁切りの効果も得られないので、不安な人は事前に予習することをおすすめします。
安井金比羅宮に歓迎されていない人
安井金比羅宮に歓迎されていないと感じたら行くのをやめましょう。
今行くべきではないサインが出ていれば、歓迎されていないということです。
たとえば、当日になって体調が悪くなったり、天候が急変したりなどがサインとして挙げられます。
道中で動物の死骸を見るというのも、よくない兆候です。
また、直感的に「今日は参拝しないほうがいいかも!」と感じた場合も無理に参拝に行く必要はありません。
神様はずっといらっしゃいますから、日を改めて訪れましょう。
カップルで安井金比羅宮に参っても大丈夫?
結論からいうと、カップルや夫婦で参拝しても大丈夫です。
というのも、安井金比羅宮はあくまで悪い縁を切る神社。
つまり、円満な関係の壁となる依存心・嫉妬心・恨み・独占欲・執着心などを断ち切ってくれるのです。
なので、出会うべくして出会った2人なら参拝しても問題がなく、むしろ悪縁を断ち切ることで2人に幸福が訪れるはず。
もし、2人が悪縁を切りたいと願うなら、ぜひ安井金比羅宮に足を運んでみてください。
安井金比羅宮でやってはいけないことは?
本気で縁切りを願うなら、神様はきっとあなたの祈りを聞き届けてくれるはずです。
しかし、それはあくまで誠実な振る舞いをしている人のみ。
次に、強力な神力で満ち溢れている境内でやってはいけないことを紹介します。
縁切り相手の不幸を願うこと
たとえ、どんなに縁を切りたい相手でも不幸を願うのはNGです。
確かに、縁を切りたいと願うほどの相手なら「不幸になればいいのに!」と思うのも無理はありません。
少なからず好きではないのですから、縁切り以上のことを願う人もいるでしょう。
しかし相手の不幸を願えば、その願った不幸が自分に返ってくる「不幸返し」に遭います。
なので、安井金比羅宮に参拝する際は、まずは自分が良縁に恵まれることを願ってください。
誰かが不幸になれば自分が幸せだという気持ちはなくなるでしょう。
迷いがある状態で縁切りを願うこと
安井金比羅宮に訪れたものの、迷いがある状態なら縁切りを願ってはいけません。
縁切りはめったに願うことではありませんから、どうしても心が揺れてしまいますよね。
「本当にいいのかな…」「縁切りするべき…?」と迷うのも無理はないでしょう。
しかし迷ったまま願うことは、御祭神に対して失礼にあたります。
たとえ、願いを聞いてくれたとしても必ず成就するとは限りません。
なので縁切りに行く際は、しっかりと意志を固めてからにしましょう。
一度にいくつもの願い事をすること
安井金比羅宮に参拝した際、一度にいくつもの願い事をするのはNGです。
願い事が複数あると神様は聞き入れてくれず、さらに、すべてが中途半端になります。
多くの人の願い事を聞いている御祭神とはいえ、一人であれこれ願い事をしては本当に叶えたいことがわかりません。
なので、本殿前ではお願いを1つだけして、縁切り縁結び碑という場所では形代と呼ばれる紙に願いを書きますが、ここでも1つにしましょう。
叶えたいことがしっかり決まっていれば、神様も迷いなくご利益を授けてくれるはずです。
絵馬や形代を記念に撮影すること
安井金比羅宮に参拝した際、絵馬や形代を記念に撮影してはいけません。
境内にある、形代がたくさん貼られた縁切り縁結び碑は、ほかの神社にはない珍しい碑です。
なので、なかには写真に撮っておこうとカメラを向ける人もいるでしょう。
しかし、形代や絵馬に書かれている願い事には、参拝者の強い念が込められています。
願い事を知られたくない人も多いため、写真として残すのはやめましょう。
縁切り希望者の真剣な気持ちを妨げないよう、ルールを守って参拝してください。
安井金比羅宮とは?縁切り縁結び碑の参拝方法
安井金比羅宮とは、悪縁を断ち切る際にくぐるとご利益があるといわれる、縁切り縁結び碑が有名な神社です。
身代わりのお札である形代(かたしろ)に願いを書き、碑に貼るという独自の参拝方法があります。
縁切り縁結び碑の参拝方法
- ご本殿に向かい、参拝する
- 形代(人の身代わりになるもの)に切りたい・結びたい縁を書く
- 形代を手にして願いを言いながら、表から裏へ「縁切り縁結び碑」をくぐる
- 同じことをしながら、表から裏へ「縁切り縁結び碑」をくぐる
- 縁切り縁結び碑の好き箇所に形代を貼る
縁切り神社の由縁は崇徳天皇の境遇から
安井金比羅宮が縁切り神社として信仰されるようになった理由は、御祭神の一人である崇徳天皇(すとくてんのう)の歴史的背景にあります。
崇徳天皇は、74代天皇・鳥羽上皇の子どもでしたが、1156年に起きた貴族の内部抗争「保元の乱」で後白河天皇に敗戦。
その後、讃岐の国(現在の香川県)に流刑となり、愛する妻とも別れてしまいます。
しかし、そんななかでも崇徳天皇は極楽往生を願うほど仏教に傾倒。
あらゆる俗世の欲を断ち切るため、金刀比羅宮(ことひらぐう)でおこもりされたそうです。
おこもり(参籠)とは、お堂にこもり祈願・祈祷を行うこと。
つまり、崇徳天皇が安井金比羅宮の御祭神として祀られるようになったのは、後世の人々が自分と同じ境遇にならないよう、悪縁を断ち切ることを願ったからです。
壮絶な生涯を送ってきた崇徳天皇ですが、彼の祈りがあってこそ我々が良縁を結ぶことができるのですね。
3人の御祭神がいる
安井金比羅宮には崇徳天皇をはじめ、源頼政・大物主神(おおものぬしのかみ)の3柱の御祭神がいらっしゃいます。
源頼政は、弓を射て鵺(ぬえ)という妖怪を倒したため悪縁を断ち切る存在として祀られています。
そして大物主神は、かつて国造りをしたことから産業開発・酒造り・縁結び・家庭円満など、人々が安心して暮らしていけるようにと祀られました。
3柱とも、とても強力なパワーの持ち主です。
もし、縁切り縁結びで訪れた際は、ぜひ手をあわせてください。
交通安全・海上安全のご利益も
大物主神は、香川県の金刀比羅宮で海上守護の神として多くの人に信仰されています。
いわゆる海の神様です。
また、交通安全・旅行安全など、平穏にまつわるあらゆるご利益もあります。
このことから、安井金比羅宮は金比羅さんの愛称で親しまれるようになったのです。
安井金比羅宮は縁切りを望む人が行くべき場所!ただ良縁で結ばれたならカップルで参拝しても良い
安井金比羅宮は、遠方からわざわざ訪れるほどご利益のある縁切り縁結び神社です。
あらゆる悪縁を断ち切り、良縁を結んでくれますよ。
しかし、本気で縁切りを望んでいなかったり、迷いがあったりするなど、安井金比羅宮に行ってはいけない人もいます。
とくに、相手の不幸を願う人は不幸返しに遭う可能性が。
縁切り神社が怖いといわれる由縁ですが、相手の幸せを願い、神様に真摯に向き合えば願いは成就するはずです。
崇徳天皇のように信仰心を持てば、悪縁が切れ、必要な縁だけが残るでしょう。
良縁に恵まれ、安定した幸福に満ち溢れた人生を送りたい人は、ぜひ安井金比羅宮を訪れてみてください。
- 安井金比羅宮は、悪縁を切り良縁を結ぶ国内屈指の縁切り神社
- 強力なパワースポットなため、行ってはいけない人もいる
- あくまで悪縁を切る神社なので、カップルや夫婦で参拝しても大丈夫
- 神様に対して失礼にあたらないよう、ルールや作法をしっかり守ったうえで参拝すること
- 縁切り縁結び碑の参拝方法を予習したうえで、正しく縁切りを願うことが大切