徳を積むと人生で何が起こる?今日から始められる徳を積む方法も
「徳を積む」という言葉がありますが、どのような意味があるのでしょうか。
実際に徳を積むとどうなるのかも気になるところです。
今回の記事では、徳を積むことで人生で起こることと、今日から始められる徳を積む方法について解説します。
Contents
『徳を積む』とは?
徳とは立派な行いや優れた品性のことで、「徳を積む」とは善行を積み重ねることを意味する言葉です。
徳には「陽徳」と「陰徳」の2種類があります。
「陽徳」は人に知られる善行のことで、賞賛されたり恩返しを受けたり、すぐに見返りを受け取れます。
片や「陰徳」はひそかにする隠れた善行のことで、人知れず行うため、すぐにお返しが来ることはありません。
しかし陰徳を積んだ者には良い報いが訪れると昔からいわれています。
宗教的な考えでは、陰徳を積んで人徳が高まれば、神仏の加護を受けられその恩恵は孫子の代まで続くとされています。
また、前世の報いが現世へと引き継がれ、現世の陰徳は来世に影響を与えるとも考えられてきました。
人知れず徳を積めば心の持ちようが変わります。
日ごろの行動や習慣も影響を受け、生き方そのものが変わってくる可能性もあります。
神仏の加護や来世を信じない人も、今の生き方を変えたいなら徳を積むことを意識してみるといいかもしれませんね。
徳を積むとどんなことが起こる?
「徳を積むといい」とよくいわれますが、実際にはどのような影響があるのでしょうか。
ここでは、徳を積んで起こると考えられることについて見ていきましょう。
周囲から信頼される
徳を積むようになると、周囲から信頼されるようになります。
そもそも相手の立場に立って物事を考えられなければ人の役に立つことはできず、善い行いは人の気持ちに寄り添うことが大前提だからです。
その人の陰徳を知らずとも、相手の気持ちを尊重し、真摯に向き合ってくれる人間であれば、自然と人は信頼を寄せるものです。
徳を積むのは結果ですが、そのために必要な心の持ちようは自らの人間関係にも少なからず影響を与えることになるでしょう。
良い出会いが増え人脈が広がる
人に信頼されるようになれば、良い出会いが増え、人脈が広がっていくでしょう。
社会に出ると損得勘定で繋がることが多くなりがちですが、信頼による結びつきは損得を超えた出会いを引き寄せてくれます。
利益とは無縁だからこそ騙されるリスクを警戒する必要もなく、信頼に足る人との縁を繋いでいけるでしょう。
物事が順調に進むようになる
陰徳を積もうと考えるようになると、人目がなくても手を抜くことがなくなるため、これまで以上に物事が順調に進むようになります。
また、人のために努力し善行を積み重ねていくことで、周囲の協力も期待できるでしょう。
前向きになり運も良くなる
善い行いは、巡り巡って自分にかえってくるものです。
今すぐに戻ってくるものでなくとも、イイことが起こったときに「善行の結果かもしれない」と思えるようになれば、より前向きに徳を積めるようになるでしょう。
積極的に徳を積むようになり、運気も良くなるという好循環が生まれるのです。
贈り物をされることが増える
徳を積むと、自然と贈り物をされることが増えます。
徳を積んでいると本人が公言していなくても、人の心に寄り添い助けようとする姿勢は多くの人の信頼を集めやすいものです。
愚痴を聞いてくれたり、気持ちに理解を示してくれたりといった些細なことにも、恩を感じている人は意外と少なくありません。
徳を積む人の周りに何かしらの理由を見付け、贈り物を渡したい人たちが大勢いても何の不思議もないのです。
健康的に美しくなる
人に賞賛されようとされまいと徳を積もうと決めた人は、常に明るくポジティブです。
他人の顔色をうかがったり、人の評価に一喜一憂したりすることもなく、ストレスを感じづらくなるので、健康的に美しくなれます。
険しい表情で悩むことがないため眉間のシワを気にする必要もなく、不満の表情を浮かべることもないので、口角が下がることもありません。
笑いジワはできるかもしれませんが、それを醜いと思う人はいないでしょう。
徳を積むことで起こるスピリチュアルなことは?
徳を積むことによる変化はさまざまですが、スピリチュアル的にも何かあるのでしょうか。
ここでは、徳を積むことで起こるスピリチュアルなことを紹介します。
魂のレベルが上昇する
スピリチュアル的には、徳を積むことで魂のレベルが上昇するといわれています。
人の魂にはいくつか異なるレベルがあり、徳を積むことでその段階を引き上げることができると考えられているわけです。
もともと「徳を積む」ことで人徳が高まり、神仏の加護が得られるといわれていますから、それと似た考え方といっていいでしょう。
来世に記憶が受け継がれる
現世で積んだ徳が来世に影響を与えるという考え方があることを先に紹介しましたが、スピリチュアルでも来世への影響が言及されています。
輪廻転生を説く信仰では、前世の記憶が消えた状態で現世に生まれるとするところがほとんどです。
しかし、徳を積むと前世の記憶を持ったまま現世に生まれ、来世に記憶が受け継がれると考えるところもあります。
オーラが輝く
なかには、徳を積むことによって、その人が持つオーラが輝くとするところもあります。
徳を積むと魂がより高みへと近づき、その結果としてオーラにも影響が見られるという考え方です。
スピリチュアルにはさまざまな考え方がありますが、徳を積むことに否定的な見解を述べているところはほとんどありません。
スピリチュアル的な考えにおいても、徳を積むことは良いことであると考えていいでしょう。
今日からできる!徳を積む3つの方法
徳を積もうと思ったら、何から始めるべきでしょうか。
最後に、今日からできる徳を積む3つの方法を紹介します。
小まめに掃除をして綺麗にする
人助けをしなければ徳を積めないということはありません。
汚れているところがあったら、小まめに掃除をして綺麗にするのも立派な徳積み方法です。
場が清められれば、そこを利用する人も気持ちよく過ごせますし、間接的に人の役にも立つでしょう。
徳を積みたいけど人とうまく関われないという人は、まずは掃除から始めてみましょう。
少額でも寄付をする
困った人と直接関わることはできなくても、徳を積むことはできます。
募金活動を見かけたら、少額でも寄付をしましょう。
大勢の人がお金を出し合って困った人を助けるのが募金ですから、金額は気にせず、無理のない範囲で始めましょう。
もっとも中には募金団体を謳いながら、寄付金を着服してしまう詐欺集団もいます。
どこに寄付すれば困った人の手元に届くのか、きちんと調べた上で始めてくださいね。
笑顔でいることを忘れない
いいことをしようと思っても、緊張するとつい表情が硬くなってしまうものです。
徳を積もうと思ったら、笑顔でいることを忘れないようにしましょう。
笑顔は自分の楽しい気持ちを表すためだけのものではありません。
友好の証として敵意がないことを示せるので、相手の緊張を解くことができるでしょう。
また、仏教には財を持たずともできる善行として「無財の七施」(むざいのしちせ)と呼ばれるものがあります。
笑顔はその中のひとつで「和顔施(わがんせ)」あるいは「和顔悦色施(わげんえつじきせ)」と呼ばれ、徳を積む方法のひとつです。
笑顔でいることも徳を積むことになるのですから、常にほがらかな表情でいましょう。
徳を積むと人から信頼されたり運が良くなったり、人生にいい流れができるはず!
「徳を積む」といわれてもピンと来ない人が多いでしょうが、決して難しいことをしなければならないわけではありません。
すぐに良い報いが期待できる「陽徳」なら積極的に取り組む気になれますが、人知れず行う「陰徳」となるとなかなか手が出ない人もいるかもしれません。
しかし、徳を積むと人から信頼されたり運が良くなったり、人生にいい流れができるはずです。
「情けは人のためならず巡り巡って我が身に返る」ともいいますし、人のために尽くすことで得られる経験は得難いものです。
見返りにこだわらず、できることから始めてみましょう。
- 徳を積むとは善行を積み重ねることを意味する言葉
- 徳を積むことで起こるのは、周囲から信頼される・良い出会いが増え人脈が広がる・物事が順調に進むようになる・前向きになり運も良くなる・贈り物をされることが増える・健康的に美しくなる
- 徳を積むことで起こるスピリチュアルなことは、魂のレベルが上昇する・来世に記憶が受け継がれる・オーラが輝く
- 今日からできる徳を積む3つの方法は、小まめに掃除をして綺麗にする・少額でも寄付をする・笑顔でいることを忘れない