お賽銭の金額を115円にする意味は？縁起がいい硬貨の組み合わせ方を解説

お賽銭の金額は人それぞれですが、縁起を担いで115円にする人が多いと言われています。

この記事では、お賽銭を115円にする意味や、より吉を呼ぶ硬貨の組み合わせ方をご紹介。

また、他にもお賽銭で縁起がいい金額やダメなお賽銭と、神社やお寺でお賽銭を納める時の正しい手順を紹介していきます。

お賽銭の金額を115円にする意味

お賽銭は高ければご利益があり、安ければない、というものではなく、気持ちがこもっていれば、いくらでも構いません。

従って、自分がふさわしいと思う金額でいいのですが、115円にはご利益への期待が込められているのです。

はじめに、115円が縁起がよいとされる2つの理由を解説しましょう。

「いいご(115)縁」の語呂合わせ

115円は「いいご(115)縁(円)」と読めることから、良い縁に恵まれるというご利益が期待できるでしょう。

ツキを呼ぶと言われるお賽銭の金額は、語呂合わせを重視する傾向があります。

「いいご縁」は婚活中や恋活中の人なら理想の相手との出会いを、商売をしている人にはビジネスチャンスやお金など、さまざまな幸運に繋がります。

神様に期待するご利益は人それぞれですが「いいご縁」は、オールマイティーに効果がありそうなので、誰からも人気なのでしょう。

風水では天下を取る数字だから

115円は語呂合わせだけでなく、風水でも吉となる数字です。

115は風水で最高にラッキーな数字で、天下を取るラッキーナンバーと言われることもあります。

仕事運や金運アップ、恋愛運の向上など、全てのツキを呼ぶ数字なので、お賽銭を115円にすると、神様からより多くのご利益が得られそうな気がします。

「115」が含まれている金額なら全て吉とされており「1,150円」「11,500円」なども縁起がいい金額です。

お賽銭の金額を115円にする組み合わせ方は？

お賽銭として硬貨の合計を115円にするには、いろいろな組み合わせがありますが、どの組み合わせが吉とされているのでしょうか。

硬貨の種類や組み合わせによって、より良い運気を招きたいですよね。

続いては、115円がさらにラッキーになる、硬貨の組み合わせを紹介します。

5円玉や50円玉を使うと良い

お賽銭の金額を115円にする組み合わせはいろいろありますが、ベストなのは「100円玉1枚と5円玉3枚」または「50円玉2枚と5円玉3枚」だと言われています。

その理由は、お賽銭で納めるお金は、5円玉や50円玉など穴が空いた硬貨を入れるのが吉とされているからです。

穴が空いた硬貨は、良い運気が入ってくる風通しの良さや、今後の見通しの良さを連想させます。

数学的に「5円玉23枚」でも115円になるのですが、23枚もの5円玉硬貨を準備するのは大変なので、あまり現実的ではないでしょう。

10円玉は入れないほうが良い

「白い硬貨、赤い硬貨、穴の空いた硬貨を組み合わせると縁起がいい」という説もあります。

そうすると「100円玉1枚と10円玉1枚と5円玉1枚」になるのですが、これには1つ問題があります。

なぜなら10円は別の読み方をすると「とおえん」となり、良い縁を遠ざけてしまう「遠縁」をイメージさせる響きがあるからです。

そのことから、お賽銭は10円玉を含まない組み合わせを選ぶ人が多いようです。

お賽銭で115円以外の縁起がいい金額は？

お賽銭の金額でご利益がアップしそうなものは、他にもいろいろあります。

叶えたい夢や財布の中にある小銭の数、インスピレーションなどによって、金額を変えて参拝してみるのもいいでしょう。

ご縁の語呂合わせになる金額

5円硬貨は「ご縁に恵まれる」ことを連想させるので、お賽銭に使われる際はいろいろな語呂合わせが考えられています。

上記のように「なるほど…！」と思う、バラエティーに富んだものばかり。

11円(いいえん)も良縁を意味するのですが、10円玉を入れると遠縁(とおえん)になるので、5円玉2枚に1円玉をプラスするといいでしょう。

福を呼ぶ語呂合わせになる金額

「福」の語呂合わせもラッキーな響きがあるため、お賽銭の金額で人気があります。

例えば「2,951円」のお賽銭は「29=ふく、51=こい(福来い)」となり、福を呼べそうなお賽銭になります。

また「良い福」と読める「1,129円」や「4,129円」のお賽銭も、幸運を呼び込めそうなお賽銭です。

実際には小銭を用意するのが大変なのですが、言葉遊びや言霊を大切にする日本人らしい発想のお賽銭なので、楽しみながら決めましょう。

ゾロ目やラッキーな語呂合わせになる金額

ラッキーナンバー、エンジェルナンバーとも言われる「111」「555」「777」「888」など、ゾロ目の金額のお賽銭を納める人も多いようです。

また「2,525円(ニコニコ)」「8,981円(やくばらい=厄払い)」など、期待するご利益を語呂合わせにして、お賽銭の金額を決める人もいます。

一万円紙幣や合計金額を一万円にするお賽銭は、下から読むと「えんまん」になるため、万事円満を叶えるお賽銭だと言われています。

風水的に良い金額

風水が好きな人の間では、お賽銭は金額を「16円」にすると運気がアップすると、話題になっています。

その理由は、風水では陰陽のバランスがとれていることが吉とされているからです。

陽のエネルギーを持つ偶数の10円玉、陰のエネルギーを持つ奇数の1円玉、陰陽両方の意味を持ち、穴の開いた5円玉の組み合わせは、風水では最強のバランスが取れた金額です。

風水や陰陽に興味がある方は、10円と5円と1円で16円のお賽銭にするといいでしょう。

割り切れない金額

結婚式のご祝儀は割り切れない「30,000円」や「50,000円」が一般的ですが、夫婦円満や恋人との恋愛継続を願う人は、お賽銭を割り切れない数字にすると良いと言われています。

割り切れないと言っても、数学的に厳密に割り切れない数字ではなく、2で割れない「21円」「31円」など奇数の金額を、お賽銭にする場合が多いようです。

恋人やパートナーとお寺や神社に行く場合は、割り切れないお賽銭で、関係が続くようお願いしてみましょう。

お賽銭でダメな金額は？

お賽銭の金額に特別な決まりはないのですが、不幸を招きそうな金額はなるべく避けたいですよね。

縁起が悪くなる場合は金額を変えたり、他の硬貨を組み合わせたりして、凶運を避けましょう。

次は、お賽銭にしたらダメだと言われることもある硬貨・金額を紹介します。

10円硬貨

115円のお賽銭にする組み合わせ方でも説明した通り、10円硬貨は「とおえん」とも読めることから、良い縁が遠ざかってしまい福が遠ざかるお賽銭とされています。

比較的財布に入っていることが多いため、お賽銭として10円を納める人も多いかもしれませんが、次からは考えた方がいいかもしれません。

気になる場合は、参拝に行く前に縁起がいいとされる5円玉や50円玉を、お賽銭用に準備しておくといいでしょう。

65円・75円・85円・95円

お賽銭の金額で「語呂合わせ」にするのは、いい意味だけでなく不吉な意味の語呂合わせをすることもあります。

たとえば、65円は「ろくなご縁が来なくなる」、75円は「なにもご縁がなくなる」、85円は「やっぱりご縁が来ない」95円は「苦しいご縁が訪れる」と言われています。

ちょっとこじつけのような気もしますが、気分良く参拝するためには、この金額を避けるという考え方もあるでしょう。

500円硬貨

500円硬貨は日本で最も高額な硬貨なのですが、お賽銭には良くないと言われ、避けられる傾向があります。

その理由は「これ以上の効果(硬貨)はない」という語呂合わせができるため、今以上の運気やご利益が得られなくなってしまうイメージがあるからです。

気になる場合は、お賽銭で500円硬貨を納めたり、組み合わせてお賽銭にしたりするのは、避けた方がいいかもしれません。

硬貨を組み合わせてお賽銭を納める場合は、500円玉が入らないように別の組み合わせ方を工夫しましょう。

神社やお寺でお賽銭を納める正しい手順

縁起がいいお賽銭を用意するばかりではなく、正しい参拝方法を心がけると、より気分良く参拝できるでしょう。

参拝する際に意識したいのは、自分の願望を叶えてもらおうとすることばかり考えず、神様や仏様に敬意を払うことです。

最後は、神社やお寺でお賽銭を納める手順とマナーを紹介します。

神社でお賽銭を納める正しい手順

神社に参拝する際は、鳥居の左右どちらかの前で一礼し、境内に入った後は神様が通る中央を避けて進みましょう。

手水を行って手と口を清めた後、一礼してから鈴やドラを鳴らします。

お賽銭は投げ入れるのではなく、心をこめてそっと賽銭箱に納めるようにします。

神社によって作法は異なりますが「二拝(深いお辞儀)」「二拍手」「参拝」「一拝(最後の深いお辞儀)」の順が一般的です。

柏手(かしわで)を2回打つのは、1回目が神様に自分が来たことを伝えるためで、2回目は神様と自分の心がつながったことを意味します。

お寺でお賽銭を納める正しい手順

本来お寺は、お願い事をする場所ではなく、自分を見つめ直して清らかな心を保てるよう念じたり、無事に感謝したりすると良いとされています。

参拝方法は宗派によって異なりますが、一般的な方法は山門の前で音を立てずに手を合わせて一礼し、敷居を踏まないようにして境内に入ります。

まず手水に進み、手と口を清めた後、本堂に進みます。

お賽銭は丁寧に納めるようにしましょう。

鰐口がある場合は、仏様に自分が来たことを伝えるために、心地よい音を鳴らします。

合掌してお参りした後は一礼し、山門を出る時も一礼しましょう。

お賽銭の金額は115円がおすすめ！縁起のいい語呂合わせや硬貨を組み合わせて開運を祈ろう

お賽銭の金額を115円にするのは「いいご縁がありますように」という願いがこめられているからで、風水的にも115は運気をアップする吉数字と言われています。

コインの組み合わせが気になる場合は、不運をイメージする硬貨は避けるようにしましょう。

115円以外にも「ご縁」や「福」をイメージする語呂合わせや、ゾロ目の金額、風水的にいい金額など、縁起がいいお賽銭はたくさんあります。

語呂合わせには悪い意味もあり、不吉とされる硬貨もあるので、気をつけましょう。

正しい参拝方法を実践し、縁起のいい金額や硬貨の組み合わせで用意したお賽銭を納めて、開運を祈りましょう。