庭の木を切ると不幸になる？縁起が悪いと言われる理由やお祓いなどの対処法を解説

庭木は、癒やしやリラックス効果などが期待できる反面「庭の木を切ると縁起が悪い」という説があるのを知っていますか？

樹木はいずれ「枯れそう」「育ちすぎた」などの状況を迎えますが、不運を招くことを懸念して伐採にふみきれない人も少なくありません。

この記事では、庭の木を切ると不幸になる説の信憑性や処置方法を解説します。

庭の木を切ると不幸になるって本当？

「庭の木を切ると不運を招く」という説は、迷信や風水などから広まったと言われています。

しかし、実際は必ずしも不幸になるとは限らず、科学的根拠に基づくものではありません。

「不幸になる」という説に過剰な反応を示すより、現状を把握したうえで、正しい伐採方法を実施することが大切です。

費用を抑えたいのであれば、自分で木を切るのも1つの方法ですが、専門業者に依頼して安全に伐採作業してもらうことをおすすめします。

庭の木を切ると不幸になると言われる理由

「庭の木を切ると不幸になる」という迷信が信じられているのには、理由があります。

まずは縁起が悪いといわれる背景を知り、迷信に振り回されることなく、正しく判断することが大切です。

ここでは「庭の木を切ると不運を招く」という迷信が広まった理由について解説します。

気のバランスが乱れるため

庭の木を切ると不幸になるといわれている理由として、エネルギーバランスが乱れることが考えられます。

風水の観点から見ると、気は「火」「水」「木」「金」「土」の5つの要素から成り立ちます。

伐採することで、5つのエネルギーバランスが崩れ、庭木を切ると災いを招くといわれているのです。

木の幹が太く、力強く根を張った樹木であるほどエネルギーが強く、伐採の影響を受けやすい傾向があります。

伐採や枝を剪定する時は安易に決断せず、慎重に考えましょう。

木に神様が宿っているため

神社にそびえ立つご神木は、スピリチュアルな観点で見ると、神様が宿ると信じられています。

この考え方は庭木にも通じるところがあり、日常生活や安全を守る神様が息づいているといわれているのです。

木には精霊、土地には土公神(どこうしん、どくじん)が宿るとされ、むやみに切ると災いを招くと考えられているのでしょう。

木は月日を重ねるごとに成長を遂げ、大きいものは100ｍを超えるほどにまで育ちます。

長く生活を守ってきてくれた神聖な存在であることから「木を切ることは命を断つこと」と捉える人も少なくありません。

伐採せざるを得ない場合は「ありがとう」の気持ちとともに、お清めをするなどして処置するのが望ましいでしょう。

事故の発生を防ぐため

庭の木を切る時、事故を招くケースがあります。

素人が行うと、トラブルや事故に繋がるケースも少なくありません。

庭の木を切る場合は伐採業者に依頼し、安全を確保したうえで作業を進めることが大切です。

また、住宅や狭い敷地の木を切る時は、特殊伐採を検討する必要があります。

安全に作業ができるうえに、別途料金が発生する可能性は高いものの、専門業者の多くは伐採した木の処分まで対応してくれます。

自分の住んでいる場所が対応エリアなのかを確認したうえで、注意点を熟知したプロに頼み、正しい方法で行いましょう。

庭の木を切る必要がある時の正しい対処法

庭の木を切る時は、事前に行うべき儀式があります。

伐採や剪定が原因で不幸を招かないように、木を切る前の適切な処置方法を頭に入れておきましょう。

ここでは、庭木を伐採する時の正しい対処法を解説します。

お祓いする

庭の木を切る前に、お祓いすることをおすすめします。

お祓いによって不幸の訪れを防ぐうえに、木に宿る神様に感謝の気持ちを伝えられるからです。

また、土地に宿る土公神に伐採を報告することで、怒りを買わずにすむという説も。

しかし、お祓いは庭の木を切る時に「必ず行う」という厳密なルールはありません。

伐採した後に災難が起こることを懸念している人は、お寺や神社に相談しましょう。

塩をまく

「お祓いをする時間がとれない」「手軽に浄化したい」という人は、伐採前に塩をまきましょう。

お祓いができなくても、お清めするだけで十分な意味があるとされます。

そこで、塩でお清めする時の正しい手順を紹介します。

もし、伐採前にお清めをしていない場合、切った後に塩をまいても問題ありません。

何よりも、気持ちを込めて浄化することが大切です。

庭の木を切ってはいけない日

庭の木を切るにあたって、日取りも重要です。

ここでは、庭木を伐採してはいけない日を紹介します。

伐採に適した日取りを選択して、運気ダウンに繋がる要素を取り除きましょう。

土用の日

陰陽五行の考え方として、土用の日は庭木の伐採には相応しくない日として知られています。

土を司る神様「土公神」を怒らせるケースがあるからです。

この時期は、土公神が宿る日として古くからの迷信があります。

伐採以外にも土を掘り起こしたり、地面をいじったりする行為は避けましょう。

つちの日

庭木の伐採は、つちの日も好ましくありません。

つちの日は「大つち」「小つち」と2つにわかれ、それぞれ7日間あります。

土用の日と同様、土公神が宿る時期と重なるため、木の伐採はタブーとされているのです。

やむを得ず庭木を切る場合は、土用の日・つちの日以外で日程を組みましょう。

お祓いせずに庭の木を切ってしまった時は？

「庭木を切ると不幸を招く」というネガティブな迷信があるため、不安になる人もいるでしょう。

しかし、過度に不安を抱く必要はありません。

伐採した後に適切な行動をとれば、不運を招きづらくなります。

ここでは、お祓いを済ます前に庭の木を切った時の解決策を紹介します。

土地を清掃する

お祓いを済ます前に庭木を切った場合、木が植えてあった場所を清めることが大切。

浄化の方法として有効的なのが、土地の清掃です。

木を切るまでの長い間、その土地を守ってくれていたことへの感謝や敬意を表しましょう。

重要なのは「切って終わりにしないこと」です。

感謝や敬意を示すことで、その土地のエネルギーを整え、ポジティブな気を引き寄せてくれるでしょう。

庭の木を切った後にお祓いを依頼する

お祓いは、木を切った後でも遅くはありません。

「災難が起きたらどうしよう」というネガティブな感情や、モヤモヤを抱き続けることがネガティブなエネルギーを引き寄せる原因になります。

適切な方法を用いた浄化は、ポジティブなエネルギーを活性化させるために行う1つの手段です。

お祓いをしていないことが気になる場合は、神社やお寺に相談しましょう。

新しい草木を植える

お祓いを済ませずに庭木を伐採した場合は、新しい草木を植えることも適切な処置方法の1つ。

もともと木があった場所に、新たな生命力を誕生させることに繋がるからです。

木がなくなると、緑がなくなって殺風景になり、寂しさを感じる人も少なくありません。

新しい植物を植えることで華やかさや明るさが戻り、生命力が失われつつあった土地が元気を取り戻します。

イキイキとした植物が育てば、ポジティブなエネルギーを引き寄せ、運気の活性化に繋がるでしょう。

浄化効果のあるアイテムを置く

浄化効果が期待できるアイテムを置いて、負のエネルギーを取り除きましょう。

庭の木を切ると、縁起の悪さを象徴するネガティブな迷信がありますが、浄化効果のあるアイテムによって負のエネルギーを寄せつけません。

そこで、おすすめのアイテムを紹介します。

ネガティブのエネルギーを取り除くだけではなく、インテリアとして飾れるオシャレな浄化グッズが多くあります。

家の雰囲気に合わせて選べば、気持ちも徐々に上向きになっていくはずです。

庭の木を切ると不幸になる説は迷信！伐採前はお祓いをして感謝の気持ちを示そう

庭の木を切ると不幸になる説の信憑性や、処置方法について解説しました。

庭の木を切ると縁起が悪いというのは迷信であり、科学的な根拠を裏づけるものではありません。

過度に気にすると、ネガティブな感情が不運を引き寄せる原因になるため、迷信に囚われすぎないように注意が必要です。

心からの「ありがとう」を届けつつ、伐採前にネガティブなエネルギーを浄化して、不運を寄せつけないようにしましょう。