お賽銭で縁起がいい金額や硬貨は?神社・お寺の正しい参拝方法も解説
お賽銭の金額を決める際、いくらにすればいいかと迷ったことはありませんか。
お寺や神社に参拝する時は、福を呼び込めそうな金額のお賽銭で、験を担ぎたい人が多いでしょう。
この記事では、お賽銭で縁起がいいとされる金額・硬貨の解説や、願い事別のお賽銭おすすめ金額、正しい参拝方法を紹介します。
Contents
お賽銭で縁起がいい金額一覧
- 5円(ご縁に恵まれる)
- 10円(2倍のご縁・ご縁が重なる)
- 15円(十分なご縁)
- 20円(二重のご縁)
- 25円(二重のご縁)
- 40円(5円×8枚)(末広がりにご縁が広がる)
- 41円(始終絶えることないご縁)
- 45円(始終絶えることないご縁)
- 50円(見通しがいい・ご縁に恵まれる)
- 55円(いつでもご縁に恵まれる)
- 111円(全てにおいて1番)
- 115円(いいご縁に恵まれる)
- 125円(十二分なほどのご縁)
- 485円(四方八方にご縁)
- 2,951円(福、来い!)
- 10,000円(何もかも円満)
縁起がいいお賽銭は、願い事を語呂合わせで表現したものが多いでしょう。
最もポピュラーなのは5円を「ご縁」とする語呂合わせで、金額によりいろいろな表現があります。
その他にも硬貨8枚で「末広がり」、2951円で「福来い」など。
硬貨にこだわる場合は、穴があいた5円玉または50円玉は「見通しが良い」という意味があり、縁起がいいでしょう。
10円は「とおえん(遠縁)」、500円は「さらなる効果(硬貨)なし」で、縁起が悪いと言われています。
お賽銭で縁起がいい金額【願い事別】

どうしても叶えたい願掛けの参拝や、今年1年の福を呼びたい初詣などでは、自分の気持ちを代弁するようなお賽銭で気分を盛り上げたいですよね。
続いては、縁起のいいお賽銭金額を願い事別に紹介します。
縁結び
婚活中、恋活中の人が縁結びのお参りをする時は、いいご縁を意味する5円玉を入れたお賽銭にすると縁起がいいでしょう。
特に115円のお賽銭の意味は「いいご縁」で、素敵なご縁を引き寄せられそうです。
ただし、10円玉は「遠縁(とおえん)」になってしまうため、10円玉を入れない組み合わせにするといいでしょう。
別れた相手と復縁したい場合は、5円玉を2枚にして「(離れた)ご縁がまた重なりますように」と祈るのがおすすめです。
恋愛継続・夫婦円満
交際中のカップルや夫婦で参拝し、ずっと仲良しでいられるよう願う場合は、逆から読むと「円満」になる1万円のお賽銭が縁起がいいでしょう。
思い切った金額ですが、1万円のお賽銭には「万事円満」の意味もあるので、恋愛運以外もアップしそうです。
他に、割れない金額を「別れない(関係)」とするお賽銭もあります。
例えば、5円玉と1円玉を組み合わせた11円や31円は、2人の仲がこれからも続き別れないという意味になるのです。
金運アップ・商売繁盛
金運アップや商売繁盛に欠かせないのは、いいご縁です。
仕事上の良縁を願う際に縁起がいいお賽銭は「十分なご縁」を意味する15円。
また、29円「ふく(福)」や2951円「ふくこい(福来い)」などのおめでたい語呂合わせや、111円「全てが一番」のお賽銭も人気があります。
ビジネスの成功を願って紙幣でお賽銭を納める場合には、そのまま賽銭箱に入れずに、封筒に入れて裏に自分の住所と名前を書いて納めましょう。
合格祈願・学業成就
受験生の合格祈願や学生の学業成就祈願には、穴があいた5円玉、または50円玉を入れたお賽銭が良いとされています。
穴があいた硬貨には「見通しがいい」という意味があり、希望校の合格や成績アップなど、明るい先行きが期待できるでしょう。
50円は「将来の見通しがいい」、55円は「いつもご縁がある」の意味を持ち、先が見えなくて不安な人に安心感を与えてくれそうです。
55円のお賽銭を納める時は、午後に参拝した方が吉と言われています。
家内安全・健康祈願
家内安全や健康祈願では、1年を通じて家族が安泰で健やかに過ごせるよう、安定した運気が欲しいですよね。
「始終いいご縁がやって来ますように」の語呂合わせで41円のお賽銭、または「始終ご縁が絶えませんように」の45円がおすすめです。
特に健康面を重点的に願う場合は「健康」の画数である22円のお賽銭にすると、健康運がアップすると言われています。
また、3と8は風水で健康を意味する数字のため、38円も縁起がいいでしょう。
お賽銭の金額を気にする意味はある?
お賽銭を納める際「10円より100円の方が願いが叶いやすくなるのでは」などと、思ったことはありませんか。
次は、お賽銭を納める際に金額を気にする必要があるのかどうかを解説します。
お賽銭の金額や硬貨に決まりはない
お賽銭には金額の上限下限や、願い事別の金額相場といった決まりはありません。
お賽銭の金額は、自分の心に従って決めましょう。
そもそもお賽銭とは、豊作への感謝の気持ちをあらわすため、神様に農作物や海産物をお供えしたのが始まりでした。
つまりお賽銭の目的は神様への感謝の気持ちで、高いお賽銭を出せば、その分見返りが得られるといったものではないのです。
硬貨についても同じで、気持ちが込められていればどの硬貨でも問題ありません。
語呂合わせを気にし過ぎる必要はない
縁起のいいお賽銭として語呂合わせを紹介しましたが、決める際の参考にすれば良いもので、気にし過ぎる必要はありません。
なぜなら、本来お賽銭の金額はいくらでも構わないからです。
しかし、より気持ちをこめた参拝をするために、語呂合わせするのも悪くないでしょう。
日本には昔から、縁起を担いで語呂合わせをしてきた文化があります。
縁起のいいお賽銭にするため語呂合わせする発想は、日本人にとって自然なものかもしれません。
余った小銭の消化はNG
お賽銭の金額に決まりはないと言っても、余った小銭の消化目的で、余った硬貨をお賽銭にするのは神様へのマナー違反です。
汚れたお金や不要な小銭をお賽銭にしても、感謝の気持ちは伝わらないでしょう。
新札や新しいお金を用意する必要はありませんが、きれいなお金を選んでお賽銭にする方が気分良くお参りできて、神様への敬意も感じられます。
金額は生活に支障が出るような高額よりも、無理のない範囲で決めるようにしましょう。
お賽銭を納める時の正しい参拝方法

お賽銭を納める時は、参拝の手順、作法を守って、正しい参拝を心がけましょう。
神社でもお寺でも、マナーを守って神仏への敬意を忘れないことが大切です。
最後は、神社仏閣でお賽銭を納める時の正しい参拝方法を紹介します。
神社でお賽銭を納める時の正しい参拝方法
神社とお寺は参拝方法が異なるため、それぞれの参拝マナーを守りましょう。
神社は神様が住んでいるところであるため、カジュアルすぎる服装は避けた方がいいです。
神様への敬意を忘れないようにして、願い事を伝える前に日頃の感謝の気持ちを伝えましょう。
鳥居の前で一礼する
神社に入る場所には、人間の世界と神聖な領域を分ける鳥居があるため、必ず鳥居の前で一礼してから境内に入りましょう。
お辞儀は、神様の神聖な場所に入らせて頂くための挨拶です。
鳥居が複数ある場合は、その度に立ち止まってお辞儀する必要はありませんが、そこに鳥居がある意味を考えながら前に進みましょう。
参道を歩く際には、神様が歩くとされる中央を避けて、道の端を歩いてください。
手水を使う
参拝をする前には、手水舎で手と口を清めるのがマナーです。
手水の手順は、最初に右手で柄杓の柄を持って水をすくい、左手に水をかけて清めます。
そのまま何度か水を使うため、一度に水を全部使い切ってしまわないよう注意しましょう。
左手を清めた後は、柄杓を左手に持ち替えて右手を同じように清めます。
その後もう一度柄杓を右手に持ち替え、左手に水をためて口をすすぎます。
口をつけた左手を軽く洗った後、柄杓を傾けて残った水で柄を清めたら、もとの場所に戻して終了です。
拝礼のマナー
拝礼の作法は神社によって異なりますが、一般的なマナーは以下のとおりです。
拝殿についたら軽く一礼し、鈴やドラを鳴らします。
お賽銭を賽銭箱に納める時は、静かに丁寧に入れましょう。
決して投げ入れてはいけません。
所作は二拝二拍手一拝、または二礼二拍手一礼で行いましょう。
まず2回の深いお辞儀、次に2回柏手を打ってお参りし、最後に深いお辞儀を1回します。
お参りする時は、願い事だけでなく神様に自分の住所と氏名、日頃の感謝を伝えましょう。
お寺でお賽銭を納める時の正しい参拝方法
お寺の参拝方法は、お寺によって異なる場合があるため、参拝する前にお寺や宗派の参拝マナーに注意点がないかチェックしておくといいでしょう。
神社の参拝マナーとほとんど同じですが、お寺は仏の教えを学ぶ宗教施設であることを意識して参拝することが大切です。
山門に入る
お寺によって無い場合もありますが、一般的にお寺の前には俗世界との境界を意味する山門があります。
山門に入る前には、まず合掌して1度お辞儀をしてから入りましょう。
合掌とは胸の前で手を合わせる作法で、仏と一緒になるという意味があります。
神社の参拝と異なり、音を立てずにそっと手を合わせましょう。
山門に入る時は、敷居を踏まないよう気を付けて足を踏み入れ、境内へと進みます。
手水を使う
お寺で礼拝する前には、手水舎で手水を使って手と口を清めましょう。
手水の手順は神社と同じで、柄杓ですくった水で左手、右手の順に清め、柄杓を右手に持ち替えてから左手に水をためて、口を清め水を静かに吐き出します。
終わったら左手を清め、最後に柄杓を立てるようにして柄を清めてから、置いてあった場所に戻して終了です。
常香炉があれば、煙でさらに身を清めましょう。
礼拝のマナー
礼拝の作法は宗派によって異なりますが、最初に賽銭箱にお賽銭を納めるのが一般的です。
投げ入れるのではなく、丁寧に納めましょう。
鰐口があれば、自分が来たことを伝えるために、適度な音量で鳴らします。
本堂の前まで来たら合掌してお辞儀し、お参りをしましょう。
焼香台や献灯台がある場合は、線香やろうそくに火を灯します。
線香の火は手であおいで消し、宗派の作法により香炉に立てるか、寝かせましょう。
お賽銭の金額は縁起のいい語呂合わせや願い事を参考にしよう!神仏への敬意を忘れずに
縁起がいいお賽銭の金額は、5円を「ご縁」の意味にするなど、いろいろな語呂合わせがあり、硬貨で縁起がいいのは「見通しがいい」穴があいた5円や50円で、10円や500円は良くないと言われています。
お賽銭の金額を決める時は、叶えたい願い事の語呂合わせを参考にして、無理のない範囲で決めるようにしましょう。
基本的にお賽銭は神仏への感謝の気持ちであるため、金額を気にする必要はなく、語呂合わせも参考程度で問題ありません。
神社仏閣でお賽銭を納める時は、参拝マナーを守って新仏への敬意を忘れないようにしましょう。
- お賽銭で縁起がいい金額は語呂合わせによるものが多く、5円を「ご縁」とするものがポピュラー
- 穴があいた硬貨は見通しが良く、縁起がいいと言われる
- お賽銭は新仏への感謝の気持ちであるため、語呂合わせを気にし過ぎる必要はない
- お賽銭を納める時は、親仏への敬意を払い参拝マナーを守ろう
- 縁起がいいお賽銭は、語呂合わせや願い事を参考にして決めよう




