ゆすらうめ(山桜桃梅/梅桃)の花言葉とは?毒性・風水効果や楽しみ方を解説
ゆすらうめ(山桜桃梅/梅桃)は、春に桜や梅に似た花を咲かせ、初夏には丸くかわいらしい実をつける植物です。
どこか懐かしさを感じる、ゆすらうめの花にはどのような花言葉があるのでしょうか。
この記事では、ゆすらうめの花言葉や特徴、風水効果について解説していきます。
Contents
ゆすらうめ(山桜桃梅)の花言葉とは?怖い意味はあるの?
ゆすらうめ(山桜桃梅)の花言葉は「輝き」「尊び」「郷愁」「ノスタルジー」で、怖い意味の花言葉はありません。
人に鉢植えなどをプレゼントする場合でも、花言葉のことで心配する必要はないでしょう。
はじめに、ゆすらうめの花言葉と由来について解説します。
「輝き」「貴び」
ゆすらうめの花言葉「輝き」「貴び」は、ゆすらうめの実がツヤツヤとした光沢を持ち、まるで宝石のように美しいことからできた花言葉です。
一般的なゆすらうめの実の色は赤ですが、白い実をつける「白実ゆすらうめ」という品種もあります。
手のひらいっぱいに収穫した、赤や白に輝くゆすらうめの実を見ると、食べるのがもったいなくなるかもしれません。
「郷愁」「ノスタルジー」
ゆすらうめには「郷愁」「ノスタルジー」という、趣の深い花言葉もあります。
「郷愁」は離れた土地から故郷を懐かしく思うことで「ノスタルジー」は過ぎ去った時間や過去の時代を懐かしむ気持ちのこと。
ゆすらうめは、花を眺めた故郷の春の思い出や、幼いころに実を摘んで口にした記憶など、懐かしさを感じるような素朴な魅力があります。
そんなゆすらうめは、故郷の家族や知人、昔お世話になった人などへのギフトにもおすすめです。
ゆすらうめの花の特徴!毒性があるってホント?
ゆすらうめ(山桜桃梅)は、バラ科サクラ属の果樹です。
原産地である中国、朝鮮半島から日本にやって来たのは江戸時代頃と言われています。
最初は「桜桃」と呼ばれていましたが、さくらんぼ(桜桃)と混乱するので「朱桜」と呼ばれるようになったそうです。
続いては、ゆすらうめの特徴について紹介しましょう。
名前の由来
ゆすらうめの名前の由来は2つあり、最もポピュラーなのは、果実を収穫する時に木を「ゆする」ことからつけられたという説です。
また、原産地の韓国では「イサラ」と呼ばれていたため、それが変化して「ユスラ」になったという説もあります。
現在ゆすらうめには「山桜桃梅」「梅桃」「山桜桃」「山桜梅桃」など複数の漢字表記がありますが、どれも「ユスラウメ」または略称の「ユスラ」と読みます。
サクランボに似た味がする
ゆすらうめの実は見た目がサクランボに似ていますが、味もサクランボのように甘酸っぱい味です。
ゆすらうめの実にはクエン酸やビタミンCが含まれているため、疲労回復や免疫強化、抗酸化作用などに効果があると言われています。
ゆすらうめの甘酸っぱい実は小鳥が好んで食べるので、庭の木にかわいい小鳥たちを呼ぶために植えられることもあります。
種には毒性がある
ゆすらうめの実や花に毒性はありませんが、種には微量の青酸配糖体(シアン配糖体)が含まれています。
青酸配糖体(シアン配糖体)を大量に摂取した場合、有毒となる可能性があるため、ゆすらうめを食べる際は種を食べないように注意しましょう。
ゆすらうめを食べて深刻な健康被害があった症例はありませんが、小さなお子さんやワンちゃん、猫ちゃんがいる家庭では、種を食べないように気をつける必要があります。
ニワウメとの見分け方
ゆすらうめと似ていると言われるニワウメは、花も実もそっくりなので、なかなか区別がつきにくいかもしれません。
見分ける方法は葉の違いをチェックすることで、ゆすらうめの葉や若い枝には細かい毛が生えていますが、ニワウメの葉はつるっとしています。
また、ゆすらうめは木の高さが成長すると2メートル以上になるものもありますが、ニワウメは高くても1.8メートル程度と小ぶりです。
ゆすらうめの花には風水効果がある?
庭木として人気があるゆすらうめですが、風水効果も得られると言われています。
おすすめの配置は、実のなる木を植えると吉とされている「南西」の方位です。
南西に大木を植えるのは逆に凶となるため、実はなるけれどそれほど大きくならない、ゆすらうめが最適なのです。
南西は「裏鬼門」と呼ばれ、表鬼門の北東と同じように魔が入りやすい方位とされているので、ゆすらうめを植えて魔を入れないようにしましょう。
ゆすらうめには赤い実がなる品種と白い実がなる品種があるので、両方植えれば紅白となりいっそう縁起が良くなります。
ゆすらうめの花・実の楽しみ方
ゆすらうめは育てやすい木なので、庭木や盆栽として育てれば、初心者でも春にかわいい花を楽しめます。
また、花が咲いた後は収穫した実をそのまま食べたり、加工したりしてお菓子や飲み物にする楽しみもあります。
次は、ゆすらうめの花と実の楽しみ方を紹介しましょう。
花の楽しみ方
ゆすらうめは暑さにも寒さにも強いうえ、病気になりにくく土を選ばないため、日本の広いエリアで庭木として育てられます。
ただし、日光が当たりにくい場所や湿度が高い所では上手に成長できないので、日が当たりやすく水はけが良い土壌で育てましょう。
地植えだけでなく、花も実も楽しめる鉢植えや盆栽として観賞することもできます。
実の楽しみ方
甘酸っぱいゆすらうめの実はそのまま食べても十分おいしいのですが、加工して楽しむのもおすすめです。
最後は、ゆすらうめの実を使ったおいしいレシピを紹介しましょう。
ジャムにする
ゆすらうめの実を生では食べきれないほど収穫できたら、ジャムを作って季節の味をパンやヨーグルトと一緒に楽しみましょう。
砂糖の量を自分で調節できるので、市販のジャムより自分好みの味にできます。
【作り方】
きれいに洗ったゆすらうめの実を、お好みの量のグラニュー糖と一緒に煮込みます。
柔らかくなったらざるにあけて、おたまなどで種から実をこそげ落とし、再び鍋に戻してレモン汁と一緒に煮詰めればできあがりです。
ゼリーにする
ジャムにするほど大量にない場合は、ゼリーにしてみましょう。
【作り方】
きれいに洗ったゆすらうめを水で煮込み、柔らかくなったら「あくとり」などで実を取り出して煮汁だけにします。
砂糖とゼラチンを加えて溶かし、粗熱が取れたらグラスなどに入れて冷やし固めます。
ゆすらうめが多ければ赤みの強いゼリーになり、少なければ淡いピンクなど色味の薄いゼリーができます。
果実酒にする
ゆすらうめの爽やかな色と香りは、果実酒にもおすすめです。
【作り方】
きれいに洗ったゆすらうめの実の水気を拭いて、砂糖または氷砂糖と、ホワイトリカーか焼酎と一緒に、殺菌した瓶に入れて漬け込みます。
赤い実のゆすらうめなら、だんだんきれいなピンク色になっていくので、色の変化も楽しめるでしょう。
砂糖の量や漬け込む期間は、お好みで調節しましょう。
ドリンクにする
お酒が苦手な方やお子さんにも楽しめる、ゆすらうめの実を使ったノンアルのサワーを作ることもできます。
【作り方】
きれいに洗ったゆすらうめの実の水気を拭き、殺菌した瓶にゆすらうめの実と砂糖、穀物酢かリンゴ酢を注いで、一緒に漬け込みます。
砂糖が完全に溶けたころから飲めるようになるので、水か炭酸で割って甘酸っぱいドリンクを楽しみましょう。
ゆすらうめの花言葉は懐かしさを感じるものばかり!花も実も楽しめるのでギフトにもおすすめ
ゆすらうめは、春に桜や梅に似た花が咲き、初夏に丸い実をつける果樹です。
花言葉は「輝き」「郷愁」などで、怖い意味の花言葉はありません。
「山桜桃梅」「梅桃」など、いくつかの漢字表記がありますが、読み方は「ゆすらうめ」または略称の「ゆすら」です。
実はさくらんぼに似た甘酸っぱい味ですが、種には毒性があるので食べないようにしましょう。
裏鬼門に当たる南西の方角に植えれば、風水効果が得られます。
庭木、鉢植え、盆栽などで花を楽しむだけでなく、実を使ってジャムや果実酒も楽しめるゆすらうめは、ギフトにもおすすめ。
大切な人にぜひプレゼントしてみてくださいね。
- ゆすらうめの花言葉は「輝き」「郷愁」で怖い意味の花言葉はない
- 「山桜桃梅」「梅桃」など複数の漢字表記がある
- ゆすらうめの実はさくらんぼに似ているが種には毒性がある
- 南西の方位にゆすらうめを植えると風水効果が得られる。
- 花は庭木や盆栽として、実はジャムや果実酒などで花も実も楽しめる