オウバイ(黄梅)の花言葉は?由来や意味が似ている花も紹介
冬の厳しい寒さが和らぎ春が近づいてくると、色とりどりの花が咲き始めます。
黄色い花が特徴のオウバイ(黄梅)も、春の訪れを告げるかのように、可憐で美しい黄色の花を咲かせます。
この記事では、オウバイ(黄梅)の花言葉や特徴、意味が似ている花を紹介します。
Contents
オウバイ(黄梅)の花言葉は?
オウバイの花言葉は「恩恵」「控えめな美」「期待」です。
怖い意味の花言葉はなく、どれも素敵な花言葉ばかりなので贈り物としてもおすすめ。
また、オウバイは1月15・20・22日、2月20日、3月6日の誕生花。
誕生日祝いのプレゼントや新学期や新社会人など、新たな門出を迎える人に「期待」と素敵な「恩恵」を願ってオウバイを贈るのも素敵ですよ。
オウバイ(黄梅)の花言葉の由来は?
オウバイにはネガティブな意味の花言葉はなく、どれも素敵なものばかりです。
では、オウバイの花言葉の由来にはどのようなものがあるのでしょうか?
こちらでは、素敵なオウバイの花言葉の由来について紹介します。
「恩恵」の花言葉の由来
オウバイの「恩恵」という花言葉は、古代中国の治水伝説が由来。
洪水から街を救おうとした男性は娘を残したまま旅に出ます。
常に愛する娘のことを想いながら、長い年月をかけて川を鎮めようとしました。
ようやく洪水を落ち着かせて家に戻った時、娘は石化しており近くで根を生やした植物のツルが巻きついていたのです。
そんな娘の無残な姿をみた男性は悲しみ涙します。
その涙が娘に巻きついているツルに落ちると、美しいオウバイの花が一斉に咲き誇りました。
この治水伝説から、オウバイには自然の恵みと美しさを表現するような「恩恵」などの素敵な花言葉がつけられているのです。
「控えめな美」の花言葉の由来
「控えめな美」という花言葉は、オウバイの花の姿が由来です。
オウバイは垂れ下がった枝に小ぶりで愛らしい花を咲かせます。
全体を覆うように咲くのではなく、ぽつんと控えめに美しい花を咲かせる姿から「控えめな美」という花言葉がつけられました。
また、オウバイの花びらの枚数はやや少なめです。
花びらは少なくても美しく咲き誇るオウバイの姿も花言葉の由来となっています。
「期待」の花言葉の由来
「期待」という花言葉はオウバイの開花時期が由来です。
オウバイは中国の旧正月の時期に花を咲かせるため「春を告げる花」「迎春花」といわれています。
梅や桜の花が咲くと「春が来たな」と日本人が感じるように、オウバイも春の訪れを期待させる花なのです。
オウバイが開花時期を迎える2月頃は、まだまだ寒さが厳しい時期です。
そんな厳しい中で美しい花を咲かせるオウバイは、人々にとって待ちに待った春の訪れを示唆する素敵な贈り物といえるでしょう。
オウバイ(黄梅)の花言葉と似ている花はある?
オウバイには素敵な花言葉がたくさんあるため、お庭で育てたり家で生けたりするのにおすすめな植物です。
単独でも美しい花ですが、色んな花と組み合わせて生けるなどしてプレゼントするのも楽しいですよ。
花言葉を込めて贈るなら、花言葉の意味が似ている植物と組み合わせるのもおすすめです。
こちらでは、オウバイの花言葉と似ている花を紹介します。
ウスベニタチアオイ
薬用植物としても知られているウスベニタチアオイの花言葉は「恩恵」「慈善」「優しさ」などポジティブな花言葉が込められています。
白に近い薄紅色をした小花を咲かせるウスベニタチアオイは、同じく小ぶりな花のオウバイとも相性ばっちり。
生花はもちろんドライフラワーとしても人気の植物なので、季節問わず楽しめる花です。
シュンラン
オウバイと同じく春の訪れを知らせてくれる花として知られている「シュンラン」。
シュンランは「飾らない心」「控えめな美」「気品」「清純」という、美しい花言葉がたくさんあります。
個性的でありながら気品ある花の姿が花言葉の由来となっており、大正時代以降は何度もブームを引き起こすほどの人気の花です。
品種によって色や形もさまざまなので、育てるほどに愛着が沸く素朴で美しい花ですよ。
アネモネ
アネモネは色や本数によって花言葉の意味が変わりますが、白いアネモネには「期待」「希望」「真実」という花言葉がつけられています。
「はかない恋」「恋の苦しみ」など、アネモネ全般の花言葉にはネガティブな意味合いが多いですが、白いアネモネには素敵な花言葉ばかりなので贈り物にもおすすめ。
また、本数によって異なる意味があり、1本〜10本は「明るい未来へ」51本〜100本までが「希望」とオウバイの花言葉とも相性のいい意味がたくさんありますよ。
キクイモ
ギリシャ語で「太陽の花」という意味をもつキクイモの花言葉は「恵み」「気どらぬ愛らしさ」「陰徳」「美徳」。
オウバイの「恩恵」や「控えめな美」と似た意味をもっているので、花言葉にのせてメッセージを伝えたい人にぴったりの花です。
根にできる芋は食用で、フライや炒め物などさまざまな料理で楽しめるほか健康食品としても注目されています。
菊のような鮮やかな黄色の花が可愛らしい花です。
ガーベラ
白いガーベラには「期待」のほか「律儀」「希望」という花言葉があります。
1輪でもパッと華やかになるガーベラはウェディングシーンでも人気の花です。
また、1本が「あなたが私の運命の人」、8本が「あなたの思いやりに感謝します」というように本数で花言葉の意味が変わります。
大切な人へのお礼としてや、これからの門出をお祝いしたいときなどに、白いガーベラとオウバイを組み合わせたアレンジメントをプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
オウバイ(黄梅)ってどんな花?
冬の寒さ厳しい時期に可憐な小花を咲かせるオウバイ。
花言葉の「控えめな美」らしく、控えめながら美しい色や花姿が魅力の花で、庭木や盆栽としても人気の花です。
こちらでは、オウバイの花とはどんな花なのか特徴について解説します。
中国西部が原産地の落葉低木
オウバイは中国西部が原産地の植物で、江戸時代に日本に渡来してきました。
比較的寒さに強い落葉低木で、庭木として用いられることが多いです。
日当たりと水はけが良く、やや乾燥した土を好む花木ですが、とても丈夫なので土壌を選ばずに育ってくれます。
また、病気や害虫などのトラブルもほとんどないので、ガーデニング初心者でも育てやすいですよ。
梅の花に似た黄色い花が特徴
「黄色い梅」という花の見た目が名前の由来となっているオウバイは、梅の花に似た黄色い花が特徴です。
しかし、オウバイはモクセイ科ソケイ属で、梅とは全く別の植物。
枝に控えめに咲く姿は梅の花と似ていますが、近くでオウバイの花を見ると梅の花とは異なる花の姿をしていますよ。
ジャスミンの仲間だけど香りはほとんどしない
オウバイの英名は「ウインタージャスミン」というように、オウバイは梅ではなくジャスミンの仲間。
ジャスミンと聞くといい香りがするような気がしますが、オウバイはほとんど香りがしない植物です。
オウバイは大きく分けると落葉樹のオウバイと常緑樹のウンナンオウバイがあり、同じオウバイでも特性は異なります。
花や葉は小ぶりですが美しい一重の花を咲かせるオウバイに対して、ウンナンオウバイは多くの品種が二重の花を咲かせ、花や葉が大きめです。
どちらにも良さがあるので、お庭の雰囲気や好みでオウバイをチョイスするのも楽しいですよ。
盆栽としても人気の植物
オウバイは庭に植えると地面に張って広がっていきますが、小鉢などに仕立てると幹が太らずに小ぶりのままを維持するため、盆栽としても楽しめます。
根元から生える若芽も多いので、盆栽の楽しさの1つである根連なりも可能。
開花時期になると、控えめながら美しい黄色い花を一斉に咲かせる姿は何とも愛らしいですよ。
風水的にも縁起がいいとされている
原産国である中国でオウバイは富を表す縁起がいい花として知られています。
また、風水においても黄色は金運や財政運、富を表す色です。
金運の気をもつとされている西側に植えて金運アップに期待するのもおすすめ。
また、オウバイは活力の象徴と考えられる説もあります。
オウバイと同じ水の気をもつ北の方角に植えることで、お家の浄化や貯蓄運や金運向上に期待できるでしょう。
オウバイは素敵な花言葉がたくさん!見た目も愛らしいからプレゼントにもぴったり!
「期待」「恩恵」「控えめな美」など素敵な花言葉がたくさんあるオウバイ(黄梅)。
寒さ厳しい季節に黄色の可憐な花を咲かせます。
春の訪れを知らせているかのごとく咲く姿を見ていると、明るい気分になるでしょう。
日本の和風家屋とも相性がいいのでお庭に植えると、オウバイと共に季節を感じられるでしょう。
また、盆栽としても人気がある植物なので、素敵な花言葉を込めて大切な人へプレゼントするのもおすすめですよ。
- オウバイは「期待」「恩恵」「控えめな美」という素敵な花言葉がある
- 中国の治水伝説が由来となっている花言葉もある
- ウスベニタチアオイやシュンランなど花言葉が似ている植物も多い
- オウバイは梅ではなくジャスミンの仲間