ヤンデレな花言葉とは?狂気や絶望・依存や執着を感じる怖い意味を持つ花を紹介
かわいらしい花には、見た目からは想像できないヤンデレな花言葉を持つものが、案外多いことを知っていますか?
ヤンデレとは「病み」と「デレ」の合成語で、相手を好きになりすぎて病的な精神状態になってしまうこと。
この記事では、わかると怖い「狂気系」「絶望系」「依存・執着系」など、ヤンデレな意味の花言葉を持つ花たちを紹介していきます。
Contents
ヤンデレな花言葉とは?
花言葉は「愛」「幸せ」など、ポジティブで美しいものが多いと思われがちですが、ヤンデレな意味の花言葉も珍しくありません。
たとえば、相手にハマりすぎた狂気を感じさせる「死」「呪い」や、期待に応えてもらえない絶望を意味する「悲嘆」などです。
花自体の花言葉は美しくても、花の色によってはヤンデレな花言葉になってしまうものもあります。
花言葉の由来は神話や伝説からつけられたものが多く、意味がわかると納得できるのですが、言葉の印象だけでは重かったり怖かったりするものも多いでしょう。
【狂気系】ヤンデレな花言葉を持つ花
誰かを好きになることは素晴らしいことですが、度が過ぎると冷静さを失い、相手を恨んだり傷つけたりするような、狂気に変わることもあります。
はじめに、狂気を連想させるヤンデレな花言葉を持つ花を紹介しましょう。
ゼラニウム「私はあなたの愛を信じない」
色とりどりのかわいらしい花を咲かせ、鉢植えなどとしてポピュラーなゼラニウム。
白いゼラニウムには「私はあなたの愛を信じない」というヤンデレな花言葉があります。
素直に相手の愛情を受け止められず、逆に相手の気持ちに疑いを持ってしまう、歪んだ感情のようにも感じられる花言葉です。
ゼラニウム全般の花言葉は「信頼」「尊敬」「真の友情」でポジティブなのですが、色別の花言葉には、真紅のゼラニウムの「憂鬱」などメンヘラなものもあります。
クワ「共に死のう」
マルベリーとも呼ばれるクワは、赤や紫のベリー系の果実をつける植物ですが「共に死のう」というヤンデレ花言葉があります。
この花言葉の由来は、シェイクスピアの小説「ロミオとジュリエット」のモチーフとされたギリシャ神話。
愛し合う恋人たちが家族に交際を反対されて、駆け落ちのためにクワの木の下で会う約束をするのですが、勘違いが原因で命を落としてしまうのです。
「ロミオとジュリエット」の花と思えばロマンチックですが、花言葉だけ聞くとドキッとするかもしれません。
クロユリ「呪い」
初夏から夏にかけて、黒っぽい紫色の花を咲かせるクロユリの花言葉は「呪い」です。
このヤンデレ系な花言葉の由来は、日本に古くから伝わる黒百合伝説。
戦国時代の武将、佐々成政の側室さゆりは、身に覚えのない不倫の噂を立てられて、無実なのに処刑されることになってしまいました。
処刑される前、さゆりは「立山に黒百合が咲く頃、佐々家は滅亡する」と呪いの言葉を残して亡くなり、呪いの通り佐々家は滅亡したのです。
そんな恐ろしくも悲しい話から、クロユリに「呪い」という花言葉がつけられました。
アザミ「報復」
紫や赤色の花と、鋭いトゲのある葉が特徴的なアザミには、ヤンデレを感じさせる「報復」という花言葉があります。
好きな気持ちが過剰になると、逆に相手が憎く感じて復讐したくなることもあるでしょう。
しかし、この花言葉はスコットランドに伝わる逸話からつけられたもの。
音を立てないよう、裸足で夜襲をかけようとしたノルウェー軍の兵士が、その辺りに生えていたアザミのトゲを踏み、思わず声をあげてしまったのです。
その声に気付いたスコットランド軍は、敵を撃退できたので「報復」という花言葉ができました。
リンドウ「悲しんでいるあなたを愛する」
秋に青紫の可憐な花を咲かせるリンドウには「悲しんでいるあなたを愛する」という、ヤンデレなイメージの花言葉があります。
好きな人には幸せでいて欲しいはずなのに、悲しんでいるところが好きと聞くと、屈折しているようにも感じますよね。
しかし、この花言葉は、リンドウが群生しないで1本ずつ生えている様子が、孤独そうに見えることからつけられたと言われています。
青紫の花色は悲しげな印象があるので、実際は「孤独なあなたの悲しい心に寄り添いたい」という意味なのかもしれません。
【絶望系】ヤンデレな花言葉を持つ花
恋愛は楽しい反面、独占欲や嫉妬、片思いなどによって、苦しい思いをすることもあります。
相手を自分の思い通りにできない悲しみが続くと、絶望してしまうこともあるでしょう。
続いては、絶望系のヤンデレ花言葉を持つ花を紹介します。
マリーゴールド「悲嘆」
あいみょんさんの歌でも有名なマリーゴールドは、輝くようなオレンジや黄色のかわいい花。
マリーゴールド全般の花言葉は「変わらぬ愛」「生命の輝き」などポジティブですが、黄色のマリーゴールドには「悲嘆」「嫉妬」といったヤンデレな花言葉があります。
この花言葉は、ギリシャ神話でアポロンに片思いをした妖精クリスティが、恋を叶えるためにとった行動によって、アポロンの恋人が命を落としてしまった話に由来したもの。
クリスティは自分の罪を嘆き続け、マリーゴールドに姿を変えたと言われています。
キンセンカ「悲しみ」「悲観」
黄色やオレンジ色の花が上を向いて咲くキンセンカは、元気なイメージの花ですが「悲しみ」「悲観」「別れの悲しみ」など、ヤンデレ花言葉がつけられています。
この花言葉が生まれた理由は、黄色がキリスト教を迫害したローマを象徴する色なので、ネガティブな印象がある色だからと言われています。
また、ギリシャ神話で太陽神アポロンに恋した少年クリムノンが、太陽が数日の間雲に隠れて、アポロンを見られない悲しみで死んでしまったという話が由来という説もあります。
トリカブト「人間嫌い」
猛毒があり食べると死に至ることもあるトリカブトは、名前の由来でもある、能楽衣装の鳥兜(とりかぶと)に似た形をした、紫やピンクの花を咲かせる植物です。
日本では鳥兜に似ていると言われていますが、西洋では「修道士の頭巾」を意味するmonkshoodと呼ばれています。
トリカブトの花言葉は、世間から隔絶された修道士のイメージから「人間嫌い」で、人と関わるのを拒絶しているようなヤンデレなイメージです。
トリカブトには毒性があることから「あなたは私に死を与えた」という怖い花言葉もあります。
アネモネ「見捨てられた」
赤や白、紫などの色で丸みを帯びた花が人気のアネモネには「見捨てられた」というヤンデレ花言葉があります。
この花言葉は、ギリシャ神話で女神アフロディーテに愛された美少年アドニスが、イノシシの牙で傷ついて死んでしまった話に基づいたもの。
アドニスが血を流した場所から、赤いアネモネが咲いたと言われています。
愛する人を失った悲しみを込めた花言葉ですが、赤いアネモネには「あなたを愛します」紫のアネモネには「あなたを信じて待ちます」というポジティブな花言葉もあります。
ムスカリ「失望」
ムスカリは、春にぶどうのような丸い形の青や紫、白色の花を咲かせる球根植物です。
ムスカリのヤンデレな花言葉は「失望」「絶望」で、望みが叶えられず悲しみに暮れている印象があります。
この花言葉がついた理由は、ヨーロッパでは青や紫は悲しみを象徴する色だからだと言われています。
また、ムスカリと花の形が似ている、ヒヤシンスの花言葉が「悲しみ」だからかもしれません。
西洋では悲しい印象の花言葉なのに対し、東洋では「寛大な愛」「明るい未来」など、真逆の意味の花言葉がつけられています。
【依存・執着系】ヤンデレな花言葉を持つ花
程よい距離感の恋愛は幸せですが、相手に依存したり執着したりするようになると、ヤンデレな関係になってきます。
相手を束縛して自分だけのものにしたいという欲望で、他のことが考えられなくなることもあるでしょう。
最後は、依存・執着系のヤンデレな花言葉を持つ花を紹介します。
アイビー「死んでも離れない」
観葉植物のイメージがあるアイビーですが、秋から冬にかけて黄緑色の花を咲かせる植物です。
アイビーは、家の壁や他の木を這うように成長していくことから「死んでも離れない」という、ヤンデレ系花言葉を持っています。
相手に執着して諦めないような怖い花言葉ですが、実際にアイビーは対象となる壁や木にしっかりと絡みつき、簡単には離れません。
しかし、アイビーには「永遠の愛」「結婚」などロマンチックな花言葉もあるので、ウェディングブーケなどに使われることもあります。
スイセン「私のもとへ帰って」
香りの良い可憐な花を咲かせるスイセンですが、黄色いスイセンには「私のもとへ帰って」というヤンデレ系な花言葉があります。
この由来はギリシャ神話で、冥界の王ハーデスが一目惚れしたペルセポネを死の国へ連れ去り、その時ペルセポネが落とした花が黄色いスイセンだったと言われています。
ペルセポネの母デメテルの悲しみを表現した花言葉ですが、由来を知らないとただ別れた相手への執着のように感じるかもしれません。
スイセン全般の花言葉は、自分の美しさに陶酔して死んだナルキッソスの話からつけられた「うぬぼれ」「自己愛」です。
黒いバラ「あなたは私だけのもの」
告白やプロポーズに渡す花としてメジャーなバラ全般の花言葉は「愛」「美」ですが、黒いバラだけは「あなたは私だけのもの」というヤンデレな花言葉があります。
ラブラブな2人ならロマンチックかもしれませんが、渡す相手によっては束縛されているようで怖いと思うかもしれません。
黒薔薇は自然界には存在せず、改良して黒っぽく見える真紅のバラに漆黒の色素を入れて黒くしたもので、他のバラにはないシックな雰囲気。
自分用に買って飾るのもおしゃれでしょう。
イカリソウ「君を離さない」
イカリソウは、船のイカリに似た形をした紫色の花を咲かせる植物で、花言葉はヤンデレ系な「君を離さない」です。
これは、船のイカリが船を波にさらわれないように、しっかりと海底に固定することに由来したもので、安全性や安定した絆をイメージしてできた花言葉です。
渡す相手によっては、文字通り重く感じるかもしれませんが、相手に対する深い気持ちや変わらない愛情を示すにはぴったりでしょう。
船のイカリに似ていることから「旅立ち」というポジティブな花言葉もあります。
ヤンデレな花言葉を持つ花は意外と多い!花を贈る時は相手を怖がらせないよう気をつけて
花言葉は、美しい言葉やポジティブなものばかりではなく、ヤンデレな意味の花言葉を持つ植物も少なくありません。
見た目のかわいさからは想像できない、狂気や絶望が表現されているものや、執着や依存を連想させるものなどさまざまで、色によって恐ろしい意味を持つものもあります。
ギリシャ神話などの悲劇からできた花言葉も多く、受け取り方によってはロマンチックな花言葉もあるでしょう。
ヤンデレな花言葉を持つ花は自分用なら大丈夫ですが、人に贈る場合は相手を怖がらせないよう気をつけましょう。
- ヤンデレな花言葉を持つ花は意外と多く、色によって怖い意味になるものもある
- 狂気系、絶望系、依存・執着系など、さまざまなヤンデレ系花言葉がある
- 花言葉の由来はギリシャ神話や伝説が多く、解釈次第ではロマンチックなものも
- ヤンデレ花言葉を持つ花をプレゼントする時は、誤解されないよう気をつけよう