会社を辞めたい理由ランキング|退職前にやるべきこと・辞める判断方法とは
社会人なら誰でも一度は「会社を辞めたい…」と思ったことがありますよね。
労働環境に不満があったり、人間関係に悩みがあったりと、さまざまな理由が考えられます。
とはいえ、いくら辞めたくても「本当に辞めて良いのか?」と踏ん切りが付かないのが大人です。
そこでこの記事では、会社を辞めたい理由ランキングを一挙公開します。
あなたの現状に当てはまるものや、モヤモヤの原因が見つかるかもしれません。
また、会社を辞めたいときにやるべきことや辞めるか判断する方法も解説するので、ぜひ参考にしてください。
Contents
「会社を辞めたい…」理由ランキング
退職希望者たちはどのような理由で「会社を辞めたい…」と感じるのでしょうか。
さまざまなメディアでもプレスリリースされているものをギュッと凝縮して、ここでは会社を辞めたい理由をわかりやすいランキング形式で紹介します。
1:お金の問題
会社を辞めたい理由で最も多いのは何といっても、お金の問題です。
給与や福利厚生は働くモチベーションに直結します。
自分の働きと給料が見合っていなかったり、昇給が見込めなかったりなど、お金に関する不安がやる気を削いでしまうのです。
また、将来のことを考えたときに、福利厚生が充実していなければ「長く働き続けるのは難しい」と感じるでしょう。
2:人間関係
人間関係が理由で会社を辞めたいと感じる人は「お金の問題」と並んで多いです。
「上司と衝突してばかりいる」「後輩が言うことを聞いてくれない」など、職場での人間関係に悩みは付き物といえます。
職場に嫌いな人がいるせいで、働くこと自体がストレスに感じてしまうのです。
人間関係を気にするあまり、業務に支障をきたしたり、思うような成果を上げられなかったりすることもあるでしょう。
3:労働時間
「毎日終電までサービス残業」「休日出勤は当たり前」など、仕事のせいでプライベートの時間が少ない人は時代は進めど多く存在します。
労働時間が理由で会社を辞めたくなるのも当然のことでしょう。
平日の仕事が忙しくて休みの日は家で寝るだけ、そんな状況では充実した生活とはいえません。
趣味に熱中したり、恋愛を楽しんだりする時間もなければ「何のために働いているんだろう?」と疑問に感じてしまいます。
4:業務内容
業務内容が好きになれなくて、会社を辞めたくなる人もいます。
「人見知りなのにアンケート調査をさせられる」「高額な商品を売らされる」など、仕事内容が自分のスキルや性格と合わなければ毎日がストレスです。
どれだけ給料が良くても、やりがいを感じなければ仕事が苦痛になることもあります。
また、責任あるポジションに就いたことで、プレッシャーに耐えきれなくなることもあるでしょう。
5:評価・査定
正当な評価が受けられなかったり、査定に疑問を感じたりすれば、働き続けるモチベーションは維持できません。
努力しているのに周囲から認められないのは、つらいものがあります。
このまま同じ会社で働き続けても出世の見込みがなければ、自分の能力が活かせる転職先を探すのが得策かもしれませんね。
6:会社の風潮
職場の雰囲気や企業としての将来性など、会社の風潮が退職理由になる場合もあります。
体育会系のノリがきつかったり、新しいことにチャレンジさせてくれなかったりと、職場の雰囲気が自分の肌に合わないこともあるでしょう。
また、会社の経営状況を知って「この会社大丈夫?」と不安を感じるかもしれません。
とくに面接のときには分かりづらい会社の風潮は、入社後にギャップを感じて急激に働く気を失ってしまう可能性があります。
7:単純に働きたくない
「月曜が近づくと憂鬱」「好きなことだけしていたい」そんな気持ちになることは誰にでもありますよね。
とくに具体的な理由はなく、単純に働きたくないから会社を辞めたくなるパターンです。
この場合、自分でも辞めたい理由が明確ではないので、モヤモヤした気持ちのまま仕事を続けて、気分が晴れることはないでしょう。
会社を辞めたいときにやるべきこと
「会社を辞めたい!」と思っても、すぐに辞めるのは賢明な判断とはいえません。
しかし、実際に辞めたい気持ちでいっぱいになってしまっていると冷静な判断はできないものです。
ここでは、会社を辞めたいときにやるべき6つの対処法を解説します。
なぜ辞めたいのか理由すべてを書き出す
「会社を辞めたい!」と強く感じているときは、冷静な判断ができる心理状態ではありません。
衝動的に辞めてしまわないために、まずは「なぜ辞めたいのか」の理由をすべて書き出しましょう。
会社を辞めたくなる理由は大抵、1つではなく複数抱えているものです。
「何に不満があるのか」「つらい経験をしたのか」など、思いつく限りノートやスマホのメモに書き出すことで気持ちを落ち着かせることができます。
書き出した理由を嫌なランキングにする
ノートやスマホに書き出した辞めたい理由に順位付けをして、ランキングを作ります。
「自分はいったい何が嫌なのか」抱えている問題を分析することは大切です。
順位を付けることで、頭の中が整理されて解決の糸口が見えてくるでしょう。
自分で解決できるかできないか分類する
会社を辞めたい理由が整理できたら、それらが自分で解決できるかできないかに分類しましょう。
経営方針や職場の雰囲気は、自分の力では改善しようがない場合が多いです。
ただ「上司の説教がうるさい」「なんとなく働きたくない」といった理由は、自分が努力したり考え方を変えたりすることで解決できる問題といえます。
分類をして、自分で解決できる問題が大半だったら、会社を辞める必要はないかもしれませんね。
解決できることの対処法を考える
会社を辞めたい理由の中で、自分で解決できるものの対処法を考えることが重要です。
たとえば「簡単な仕事しか振られない」なら、自分のスキルが足りていない可能性があります。
勉強したり、資格取得に挑戦したりすることで解決に繋がるかもしれません。
結果的に解決しなかったとしても、これらの努力は転職活動のときに大いに役立つので損はないでしょう。
利害関係のない人に相談する
「会社を辞めたい」と思ったときは人に相談するのもいいでしょう。
相談する相手は自分と利害関係がない人を選ぶのがポイント。
今の職場の上司や同僚に相談しても、相手は人員が減るデメリットを抱えるので引き止める方向に話を持っていく可能性があります。
おすすめは社外の友人で、理想は転職経験者です。
できることを行動に移す
会社に退職願を出してしまえば、そこまでです。
「本当は改善できたかもしれない」「辞めるに値しなかったかも」と後悔するかもしれません。
職場の人間関係に問題を抱えているなら、部署の異動を申し出ることも1つの手段です。
休職して会社から距離を置くことで、心も体もリフレッシュして考えもしなかった解決策が見つかることもあります。
今の業務から離れて考える場合は、上司や人事担当に相談してみましょう。
会社を辞めるか判断する方法
会社を辞めたい理由や置かれている状況は人それぞれです。
辞めたくても「本当に辞めて良いのか?」と退職届を出すことに躊躇している人もいるでしょう。
ここでは、シチュエーションごとに会社を辞めるか判断する方法を解説します。
人間関係が一番のネック
他人の性格や考え方を変えることはできません。
職場の人間関係が一番のネックになっている人は思い切って辞めましょう。
しかし、部署を異動したり転勤したりすることで人間関係をリセットできるチャンスがあるなら、踏みとどまった方がいいかもしれません。
ただ人間関係を理由に退職した経験がある人は、次の職場でも同じことを繰り返す可能性があるので、自身の考え方にも目を向けるようにしましょう。
人間関係以外のストレス
「正当な評価をされない」「給与が低い」「仕事が多すぎる」など会社に対する不満や愚痴を抱えている人は多いです。
人間関係以外のストレスを理由に退職するのはおすすめしません。
評価されないことや働きに給与が見合っていないことは、上司に相談すれば解決する可能性はあります。
仕事が多すぎるのも、自分の働き方を見直すことで状況が変わるかもしれません。
現状を見直して、それでも解決しないときに「会社を辞める」という選択をしましょう。
心の病に陥りそう…
仕事のストレスが原因で、うつ病になってしまった人、陥りそうな人はすぐに会社を辞めるべきです。
精神的にも肉体的にも限界である証拠なので、「会社を辞めたい」と悩む段階ではありません。
休職を申請してでも戻りたい魅力のある会社であればおすすめしますが、すでに体調を崩すくらい追い詰められているのならば退職を選択しても余儀ないでしょう。
独身女性の「寿退社」
仕事のつらさから「結婚して会社を辞めたい」と考えている女性も多いでしょう。
独身女性の寿退社は、それまでのキャリアが途切れてしまう危険性があります。
結婚を理由に退職した人が再就職しようとしても「すぐに産休に入ってしまうのでは?」と難色を示される場合が多いです。
最近では共働きの家庭を望む男性も多く「結婚して会社を辞めたい」は現実逃避かもしれません。
親の介護が始まる
親の介護を理由に会社を辞めるのは、極力避けましょう。
介護による心労で仕事を続けられなくなる人や、親類の助けや行政にも頼れず介護せざるを得ない状況の人も多いです。
介護をしている段階では親の年金が収入としてありますが、親が亡くなれば収入はゼロ。
離職期間が長ければ再就職も難しいでしょう。
現状だけでなく、介護が終わったあとの自分のことも考えて行動しなけばいけません。
とにかく疲れた
毎日の激務や長時間労働でとにかく疲れている人は、辞める前に休むことをおすすめします。
心も体もしっかり休養して、会社を辞めるかの選択は時間をかけて決めましょう。
年齢を重ねたことで、若い頃のようにバリバリ働くのが体力的に難しくなっている場合もあります。
とくに頑張りすぎたり、ストレスを抱えやすい人は、休むことは「悪いこと」と考えていることが多いです。
自分に合った働き方を抜本的に見直す必要があるでしょう。
新卒・勤続年数1年未満
「この仕事は自分に向いてない」という理由で会社を辞めようとするのは若い人に多い考え方です。
新卒で入社してすぐだったり、勤続年数1年未満だったりする場合は退職するべきではありません。
どんな仕事でも慣れたり、やりがいをみつけたりするまでには、ある程度の時間がかかります。
些細な失敗や「向いていない」という決めつけで辞めると、次の職場でも同じような理由ですぐに退職する可能性が高いです。
また、短期間で転職を繰り返してもキャリアは積めないどころか、就職面接では良い印象を与えないので、デメリットだらけになります。
長期間辞めたいと悩んでいる
会社を辞めたくても「今辞めたら周りに迷惑だから」「甘えてるだけだ」と思って、働き続けている人もいるでしょう。
長期間辞めたいと悩んでいる人は、思い切って辞めるべきです。
こういった悩みは真面目で責任感が強いタイプに多く、会社側に問題があるケースがほとんど。
「辞められない」という状況に追い込まれている可能性があります。
真面目で責任感の強い長所を他の場所で活かすことでもっと輝けるはずです。
「あの人会社辞めたいのかも?」退職者診断
最後に会社を辞めたいと思っている人を見分ける退職者診断シートを紹介します。
「あの人会社辞めたいのかも?」と最近様子が変わった人がいたら、ぜひチェックしてみてくださいね。
【退職者診断】
- 挨拶をしなくなった
- 愚痴・不満が多い
- 雑談しない
- 一人ランチするようになった
- 堂々と求人サイトをみている
- 堂々と資格の勉強をしている
- ボーナス支給からモチベが下がった
- 遅刻・早退が多い
- 私用電話をしている
- 提案をしない
- 身の回りが片付いている
- 引継ぎ準備を始めている
- 新しい業務に興味がない
13個の診断項目に多く当てはまる人は、会社を辞める準備を進めているかもしれません。
もし辞めて欲しくない人材の場合、あなたから声をかけてあげてみてはいかがでしょうか?
きっと辞めたい人の気持ちに寄り添うことができるでしょう。
20代30代40代50代、何歳になっても計画的な退職を心がけよう!
何歳になっても「会社を辞めたい」という悩みは付き物です。
どうしても仕事の楽しみを見つけられなかったり、長い間悩んでいたりする場合は思い切って辞めてしまいましょう!
人生の貴重な時間をモヤモヤしたまま生きるのはもったいないです。
ただし、明確な転職理由がなかったり、転職先に当てがなかったりする退職はNGです!
退職日までに転職エージェントや転職者向け情報サイトなどを活用して、将来を考えた転職先を見つけなければいけません。
計画的に準備して円満退職を目指しましょう!
- 会社を辞めたいと思う理由は「お金の問題」「人間関係」など
- 会社を辞めたいと思ったら「辞めたい理由を書き出す」「利害関係のない相手に相談」などが効果的な対処法
- 「心の病」「長期間辞めたいと思っている」などは辞めるべき理由
- 会社を辞めたくても「寿退社」「親の介護」などは退職を避けるべき