ウメモドキの花言葉とは?花や実の特徴や生け花・盆栽など楽しみ方を解説
ウメモドキという名前だけ聞くと、どんなものか想像がつかない人も多いかもしれません。
しかし、ウメモドキは日本の多くの地域に自生しており、その赤い実が特徴的な植物。
実際目にすれば「見たことがある」と思う人も多いでしょう。
今回はそんなウメモドキについて、花言葉をはじめ基本情報、観賞用としての楽しみ方などを紹介します。
Contents
ウメモドキの花言葉とは?
ウメモドキにはどのような花言葉があるのでしょうか。
ここでは、主に使われている言葉とその由来について紹介します。
知恵
ウメモドキの果実は発芽抑制物質を含んでおり、そのままでは発芽しません。
しかし約5mmの大きさに成長した果実は鳥に食べられ、糞として排出された後に初めて発芽します。
この巧みな繁殖の仕組みにより、ウメモドキは遠くの地へ運ばれて子孫を繁栄させられるのです。
この知恵ある繁殖方法が「知恵」という花言葉に影響を与えたとされています。
明朗
ウメモドキが実らせる愛らしい花や真赤な果実は、美しさや清らかさ、そして明るいイメージを連想させるため「明朗」という花言葉がついたと考えられます。
この花言葉は、希望や明るい未来への期待も表すものでもあり、新しい挑戦を始める人や門出を祝う花束の中に、ウメモドキが含まれるケースも少なくありません。
深い愛情
ウメモドキの花は、非常に香り高く、人々の心を癒し、幸福感を与えるとされています。
また、ウメモドキの木自体が長寿であり年月を経ても美しい花を咲かせることから、永遠の愛や絆を表すシンボルとしても捉えられているのです。
これらの特性から、愛や希望、幸福、絆など、人々の心に寄り添う感情を表現する象徴として「深い愛情」という花言葉がつけられたとされています。
ウメモドキの花や実の特徴
ここでは、ウメモドキの生態・見た目など基本的な花情報について紹介します。
ウメモドキを楽しむためにもぜひチェックしてみてください。
基本情報
ウメモドキは、モチノキ科モチノキ属に属する落葉低木で、学名は「Ilex serrata」です。
原産国は中国と日本で、5月〜7月頃には小さな淡い紫色の花が咲き、冬の季節になると実らせる鮮やかで可愛い赤色の果実が特徴的。
ウメモドキは耐寒性や耐暑性に優れ、半日陰でも育ちますが、実を多くつけたい場合は日なたでの育成がおすすめです。
名前の由来
ウメモドキ(梅擬)という花名は、葉や枝が梅に似ていることから名付けられました。
学名の「Ilex serrata」の「Ilex」はラテン語でヒイラギを意味し「serrata」は葉にギザギザがあることを表しています。
英名である「Japanese winterbelly」は、日本原産のウメモドキが冬に赤く小さな果実をつけることに由来しているのです。
見た目の特徴
ウメモドキは約2m〜3mの高さまで成長する落葉低木です。
北海道、本州、四国、そして九州に自生しているため、目にすることも少なくはないでしょう。
葉にはギザギザがあり、5月〜7月には小さな淡い紫色の花が咲きます。
花も美しいですが、観賞の対象となるのは秋から冬にかけて雌株にのみ実る、5mm程の赤い実のほうが多いです。
耐寒性や耐暑性に優れているため、園芸初心者でも育てられます。
開花時期・見ごろ
ウメモドキの花は5月〜7月にかけて咲きます。
花は小さく淡い紫色で、その後10月頃には約5mmの赤い果実を実らせるのです。
果実は冬の間でも残り、落葉後も長く観賞できるため、冬の景色を彩る存在となります。
また、美濃見ごろが10月からとされていて10月6日の誕生花にもなっているので、誕生日プレゼントとして贈る際にはチェックしておきましょう。
ウメモドキの種類
ウメモドキが属するモチノキ科の植物は、世界で2属、約600種類あります。
日本ではモチノキ属のみが分布し、23種類が生息。
その中で、ウメモドキの名がつくカテゴリには以下のようなものがあります。
- 大納言
- キミノウメモドキ
- シロウメモドキ
- フウリンウメモドキ
- イヌウメモドキ
- 源平ウメモドキ
中でも大納言(オオバウメモドキ)は、大実品種で大きな迫力があり、観賞用として人気があります。
ウメモドキの楽しみ方
ウメモドキには、その見た目や生態を活かしたさまざまな楽しみ方があります。
ここでは、初心者でも挑戦しやすいウメモドキの楽しみ方を見ていきましょう。
生垣や盆栽
ウメモドキは低木で手入れ方法も難しくなく管理がしやすいため、生垣や盆栽としても非常に人気があります。
生垣として使用する場合、自然な形を活かした剪定方法で、庭に美しい緑の壁を作ることが可能です。
また、盆栽としては、ウメモドキの赤い果実が魅力的に季節の変化を楽しませてくれるため、小さな空間でも自然の美しさを感じられます。
野鳥観察
ウメモドキの赤い果実を好物にしている野鳥が多くいます。
果実が成熟する秋から冬にかけては、特に多くの野鳥が訪れるため、自宅の庭や盆栽を置いているバルコニーで簡単に野鳥観察を楽しむことが可能です。
野鳥が訪れる様子を観察することで、自然とのつながりを感じられるので、ご自身はもちろんお子さんがいる家庭にもおすすめな楽しみ方になります。
フラワーアレンジメント
ウメモドキの枝は、その鮮やかな赤い果実を活かしてフラワーアレンジメントを楽しむのもおすすめです。
特に冬の時期には、落葉後に枝に残った赤い果実だけを際立たせた、クリスマス・新年のデコレーションとしても活用されています。
シンプルながらも、自然を感じられる植物なのでプレゼントとして贈るのにも喜ばれるでしょう。
赤い果実が特徴のウメモドキは観賞用に最適!初心者でも扱いやすい点が魅力
赤い果実が特徴のウメモドキは観賞用に最適で、その管理のしやすさから初心者にも扱いやすい植物です。
自然な生垣や盆栽としての利用はもちろん、美しい果実は野鳥を引き寄せるため、野鳥観察・フラワーアレンジメントと楽しみ方も多彩。
小ぶりな鉢でも存在感を持つため、季節のデコレーションとしてもインテリアに活用しても、素敵な空間を演出してくれます。
- ウメモドキは冬に赤い実をつける、モチノキ属の落葉低木
- 名前の通り葉や枝が梅に似ているからついた名前で、梅とは別物
- 花言葉は「知恵」「明朗」「深い愛情」
- 手入れが簡単なため、初心者にも扱いやすく室内室外で楽しめる