不幸になる…人と比べてしまう心理&原因・比較癖の改善方法を解説!
周りと自分を比べてしまう人は、決して少なくありません。
しかし、比べた相手を羨ましく思って妬んだり、「自分はダメだ」と沈んだりしていては、どんどん不幸になってしまいます。
この記事では、人と比べてしまう心理や原因、比較癖の改善方法を解説します。
人と比較する癖を直すことで、今より幸福感を味わえるようになるでしょう。
Contents
人と比べてしまうとどんどん不幸になる…
他人と自分を比べてばかりいると、どんどん不幸な人生になってしまいます。
どんなに優秀な人でも、上には上がいるものです。
そのため、自分が上でなければ気がすまない人たちは、いつまでたっても満足できません。
上の人と自分を比較することを「上方比較」といいます。
上方比較によって「もっと頑張ろう」というモチベーションにつながればいいですが、多くの人はネガティブな感情に囚われがちです。
自分の欠点ばかりに目が向くため、気持ちがどんどん沈んでいってしまいます。
原因究明!人と比べてしまう3つの心理
人はなぜ、他人と自分を比べてしまうのでしょうか。
人と比べてしまう理由は、次の3つの心理が関係しています。
心理①自分に自信がない
自分に自信がない人は、自分より劣っている人や不幸な人を見つけて、「あの人よりはマシだ」と優越感に浸ったり安心したりする傾向があります。
安心材料を探すために、つい人と比べてしまうのです。
この行為を「下方比較」といいます。
下方比較は現状で安心してしまうため、自分の成長を阻むリスクがあるのが特徴です。
自分よりも下の人を探す癖がある人は注意したほうがいいでしょう。
心理②負けず嫌い
人と比べてしまう人は、負けず嫌いな傾向があります。
負けず嫌いな人は何かにつけて勝敗にこだわるのが特徴です。
勝つことに快感を覚えるため、常に周りと比べて自分が勝たなければ気がすみません。
営業実績やスキル、ゲームなどあらゆる分野で他人と比較しては、優越感に浸っているのです。
心理③承認欲求が強い
承認欲求が強すぎると自分と人を比べる原因になってしまいます。
他人より自分が勝っている点を見つけては、認められているような気持ちになるのです。
SNSに豪華な食事やブランド品を投稿したくなるのも、承認欲求が強い表れといえるでしょう。
友達から褒められたり羨ましがられたりするために、つい自分と人を比べて勝っている部分を探してしまうのです。
人と比べてしまう性格を直したい!比較癖の改善方法
人と比べて優越感や劣等感を抱く性格では、いつまでたっても幸せになれません。
比較癖の改善方法を解説しますので、ぜひ実践してみてください。
SNSを見るのをやめる
友達や知人のSNSを見ると、楽しいというより嫌な気分になる人は少なくないでしょう。
充実したプライベートを見せられると、自慢されているような感覚を覚えて不快になる人もいるはずです。
「それに比べて私は…」と惨めな気分になることが多いなら、SNSを見るメリットはありません。
SNSへの対処法として、思い切って見るのをやめてみることがおすすめです。
そうすれば周りの人と自分を比較して落ち込む時間をなくせます。
SNSをやめれば「話題に遅れそう」「仲間外れになりそう」と不安になるかもしれませんが、友達とLINEで直接やりとりすることで、そうした問題はクリアできるはずです。
空いた時間は趣味や好きなことに費やしてはいかがでしょうか。
自分の目標達成に集中する
達成したい目標があっても、人と比べてしまう性格の人は周りが気になって集中できません。
いちいち自分と他人を比較していれば、取り組んでいる業務がなかなか進まない…という事態に陥ってしまいます。
比較癖を改善するためには、目標を達成することだけに集中しましょう。
周りを気にしないようにすることで、自分が今何をすべきかはっきり見えてきます。
自己肯定感を高める
日本は諸外国に比べて自己肯定感が低い人が多いといわれています。
自己肯定感が低い人は、人と比べて「自分のほうがマシ」という安心材料を探しがちです。
比較癖を改善したいなら、自分に自信を持ちましょう。
簡単な方法は短所を長所として捉えることです。
たとえば、飽きっぽいのは切り替えが早いといえますし、流されやすいのは協調性が高いと言い換えられます。
まずは自分のネガティブな部分をポジティブに変換することからはじめてみてください。
また、小さな成功体験を1つずつ積み重ねていくことも効果的です。
自分に自信がつけば、人と比べる必要はなくなるでしょう。
過去の自分と比べる
人と比べてしまう癖を直したいなら、比較の対象を周りの人ではなく、過去の自分にしましょう。
過去の自分と比べることはいいことづくめです。
以前と比べてできることが増えていれば、成長したということになります。
過去の自分と比べて成長が見られたら、モチベーションアップにつながるでしょう。
努力する分だけ、結果はついてきます。
少しずつでも自己成長を実感できれば、自分に自信を持てますし、比較癖が自然と改善されるでしょう。
相手の長所を真似する
自分より優秀な人と比較すると妬んだり落ち込んだりするものです。
人と比べてしまうことで気分が沈むなら、その行為にメリットはありません。
比較癖を直したいなら、相手の長所や優れた面を真似するようにしてみましょう。
単純にリスペクトの眼差しで見ることができれば、ネガティブな感情は湧きません。
「あのようになりたい」というポジティブな思いで相手の長所を真似して、どんどん吸収するのがおすすめです。
他人をバカにするようなことはしない
人と比較する癖を改善したいなら、他人をバカにする行為は控えるようにしましょう。
他人をバカにする行為は、人を貶めて自分を優位に見せたいという気持ちの表れです。
匿名性の高いSNSへの誹謗中傷の書き込みは、その最たるものといえます。
人と比べてしまう性格を改善したいなら、他人をバカにするようなことをしてはいけません。
悪口を言わない人は信頼されるため、周囲の自分に対する評価が自然と上がり、人と比較したいと思わなくなるでしょう。
さまざまなことを経験する
どうしても人と比べてしまう人は、さまざまなことを経験してみるのがおすすめです。
「隣の芝生は青く見える」といいますが、実際に経験してみれば魅力的に見えるものにもデメリットがあることに気付けます。
また、人それぞれ価値観は異なるため、他人にとっては幸せでも自分にとっては不満に感じることがあるものです。
さまざまなことを経験して視野が広がれば、人と比べても意味がないことに気付けるでしょう。
人と比べてしまうのをやめたい人におすすめな本
最後は人と比べてしまうのをやめたい人におすすめの本を2冊紹介します。
人と比べるのをやめる方法がわかれば、心が軽くなるでしょう。
『比べずにはいられない症候群』
出典:https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-9990602840
精神科医・香山リカさんの著書「比べずにはいられない症候群」は、人と比べてしまう性格を改善したい人にぴったりです。
日常で起こるさまざまな比べあいを考察し、比べあい地獄から脱出するヒントをわかりやすく教えてくれます。
人と比べてしまうことに悩んでいるなら、ぜひ読んでみてください。
『人と比べないで生きていけ』
出典:https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-81928-0
千田琢哉さんの著書「人と比べないで生きていけ」は、仕事や年収など他人と比べる原因や幸せを手に入れる方法を伝授してくれます。
本当に好きなことをやって生きている人は、自分と他人を比べることはしません。
人と比べて劣等感を持つのはやめて、自分らしく生きたいなら、ぜひ読んでみてください。
人と比べてしまうと辛い思いをする可能性大!
自分の能力や幸福度などがどの程度か知るために、周りと比較してしまう人は少なくないはずです。
しかし、人と比較しなければ満足できない生き方をしていては、いつか息が詰まります。
それでは真の幸せを見つけるのは難しいでしょう。
人と比べてしまうと辛い思いをする可能性大です。
比較癖がある人は、本記事で紹介した改善方法を試してみてください。
- 人と比べてしまうとどんどん不幸になる
- 人と比べてしまう人には「自分に自信がない」「負けず嫌い」「承認欲求が強い」といった心理がある
- 人と比べてしまう性格を改善するには「SNSを見るのをやめる」「自分の目標達成に集中する」「自己肯定感を高める」などの方法がある
- 人と比べてしまうのをやめたい人におすすめの本として、『比べずにはいられない症候群』『人と比べずに生きていけ』の2冊が挙げられる