地味婚はシンプルな結婚式スタイル!具体的な内容や費用・注意点を紹介
近年ではスマ婚や共有婚など、結婚式のスタイルが多様化してきています。
中でも最近は慎ましやかな地味婚が人気です。
予算や希望する演出によっては、派手婚より地味婚を選んだほうが結婚式への満足度が高くなるでしょう。
この記事では、地味婚の具体的な内容や費用・注意点を紹介します。
結婚式にお金をかけすぎるのはもったいないかな…と思っているカップルは、ぜひチェックしてみてください。
Contents
「地味婚」ってどんな結婚式スタイル?
地味婚に明確な定義はありませんが、シンプルな結婚式スタイルをイメージするとよいでしょう。
まずは地味婚の特徴やナシ婚との違いについて解説していきます。
派手な演出はしない
バブルの頃は巨大なウェディングケーキを用意したり、新郎新婦がゴンドラに乗って入場したりと、派手な演出が盛り込まれた派手婚が人気でした。
しかしバブル崩壊後は、豪華な演出を控えた地味婚を選ぶカップルが増加。
プログラムに大がかりな余興やサプライズ、スピーチが組み込まれていなければ、地味婚といえるでしょう。
準備にさほど手間がかからないので、忙しい男女にぴったりなウェディングスタイルです。
招待客が少ない
地味婚は少人数ウェディングであることも特徴のひとつです。
親族以外は本当に親しい友人のみを招いておこなうため、広い会場を借りる必要がありません。
式場代・料理代・引き出物代などを大幅に節約できます。
少人数なのでゲスト一人ひとりとゆっくり話せることも地味婚の魅力です。
費用相場は比較的安い
地味婚は招待客が少なく、演出も控えめなので、費用相場は比較的安いです。
新郎新婦の両親と兄弟など10名程度が出席する場合は、挙式代・食事代を含めて約50万円が費用相場となります。
親族や親しい友人を招いて20名程度でおこなう場合は100〜120万円程度です。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2021」によると、結婚式の平均費用は292.3万円なので、地味婚を選ぶことでかなり費用を抑えられることがわかります。
参考元:株式会社リクルート「ゼクシィ結婚トレンド調査 2021」
「地味婚」と「ナシ婚」の違い
ナシ婚とは挙式や披露宴をおこなわず、婚姻届の提出だけをする結婚スタイルです。
地味婚は入籍に加えてシンプルな結婚式をおこなうため、ナシ婚とは異なります。
結婚式を挙げないカップルは、写真だけ残すフォトウェディング(フォト婚)を選ぶことが少なくありません。
新郎新婦の姿を写真として形に残せるので、見返すたびに結婚当初の気持ちを思い出せるのが魅力です。
地味婚のメリット
カップルから多くの支持を集めるシンプルな結婚式には、いくつもの魅力があります。
ここからは地味婚のメリットを確認してみましょう。
新婚生活をはじめるうえでお金に困らない
通常の結婚式を挙げるとしたら約300万円かかるので、若いカップルや結婚資金を貯めていないカップルには負担が大きいです。
その点、招待客が少なく演出が控えめな地味婚は、挙式費用をかなり抑えられます。
入籍後は結婚式以外にも、新居の賃料や家具・家電・インテリアの購入、新婚旅行の費用など何かとお金がかかるものです。
地味婚で結婚式の費用を節約すれば、新生活のためにお金を使えることがメリットといえます。
経済的に困窮しないため、幸せな新婚生活をスタートできるでしょう。
準備作業の負担が少ない
地味婚でサプライズ演出や余興などをおこなわなければ、準備作業を大幅カットできます。
仕事が忙しいカップルやおめでた婚のカップルにとって、負担が少ないのは嬉しいポイントでしょう。
地味婚を選べば式当日まで余裕を持って過ごせるため、ストレスを感じづらいのもメリットのひとつです。
熟練のウェディングプランナーにアドバイスをもらえば、シンプルな結婚式スタイルでも十分祝福ムードを味わえますよ。
ゲストと交流しやすい
大人数の結婚式は、ゲスト一人ひとりと言葉を交わす時間が限られています。
はるばる遠方から来てくれた友人や親族ともゆっくり話せず、申し訳ない気持ちになるかもしれません。
一方、地味婚は招待客が少ないため、交流しやすいことが魅力です。
アットホームな雰囲気の中で親しい人に祝福の言葉をかけてもらえたり、お礼の言葉を伝えたりできます。
両親や気の合う仲間だけを呼べば、リラックスして結婚式を堪能できるでしょう。
地味婚のデメリット
魅力の多い地味婚には、デメリットもあります。
結婚式スタイルに悩んでいるカップルは、チェックしておきましょう。
招待客の印象に残りづらい
派手な演出のないシンプルな地味婚は、メリハリのない進行になりがちです。
煌びやかな結婚式を好むゲストには、「退屈だ…」と思われてしまうかもしれません。
ゲストを退屈にさせれば式が終わった瞬間、記憶から消えてしまう可能性があります。
結婚式は自分たちが主役のイベントですから、ゲストの印象に残らないのは悲しいですよね。
友人やお世話になった人を招待する地味婚の場合は、ゲストとしっかりコミュニケーションをとって、退屈させないような工夫をすることが大切でしょう。
ゲストが不快になる可能性がある
地味婚は費用を抑えるためにペーパーアイテム、飾りつけなどを手作りするカップルが少なくありません。
しかし、手作り感が出すぎると安っぽい印象になる場合があるので注意が必要です。
ゲストは地味婚であっても、ご祝儀は相場を目安に包んでくるでしょう。
それなのに、あまりにも節約感が出すぎるとゲストを不快にする可能性があります。
地味婚を成功させるコツ
節約することを重視しすぎた地味婚はゲストからの不評を買い、自分たちも後悔する可能性があります。
地味婚を成功させるには、次のポイントを押さえておきましょう。
料理や引き出物に費用をかける
地味婚は、節約することとお金をかけることのメリハリをつけることがポイントです。
とくにゲストのおもてなしに関わる費用は節約しないようにしましょう。
演出を控えめにしたシンプルな結婚式でも、料理のグレードや引き出物の質を維持していれば、ゲストは満足してくれるはずです。
すべてのシーンで費用を削ってしまうと、ゲストが不快になるので注意してください。
ウェディング衣装にこだわる
地味婚はウェディングドレスやタキシードを着ないケースもありますが、衣装を簡素にすると結婚式感がなくなり、普通のお食事会と変わらない雰囲気になってしまいます。
地味婚といえど、ゲストはTPOに合わせてドレスアップしてきてくれるでしょう。
参加者よりもカジュアルな格好では、準備不足と思われても仕方がありません。
新郎新婦はウェディング衣装にこだわり、お披露目会に相応しい格好をすることが大切です。
結婚式ならではの演出を取り入れる
披露宴の一般的な所要時間は2時間半程度です。
お色直しをしない地味婚はもう少し短時間になるかもしれませんが、演出なしではメリハリがない披露宴になってしまいます。
派手なことをしなくても、ゲストと一緒に写真を撮ったりムービーを取り入れたりして、いくつか演出を盛り込むと結婚式感が出るでしょう。
地味婚をする際の注意点
結婚は家と家をつなぐものなので、どのような結婚式をするか2人だけで決めると両親の反感を買う恐れがあります。
両親にとって結婚式は、たくさんの招待客を呼んで盛大にお祝いするものかもしれません。
地味婚は簡単に受け入れてもらえない可能性があるのです。
両親に祝福してもらうためにも、なぜ地味婚を選びたいのか説明して、しっかりと話し合っておきましょう。
地味婚をするなら後悔しないよう慎重に準備を進めることが大事!
経済的負担が少ない地味婚は、多くのカップルに支持される結婚式スタイルです。
しかし、節約しすぎると後悔を招くこともあります。
たとえばカメラマンの費用を節約しようと友人に頼むと、プロの出来栄えとは違いすぎてガッカリするかもしれません。
結婚式はやり直しがきかないので、お金をかけるべきところはかけて、メリハリをつけることが大事です。
地味婚をするならウェディングプランナーに相談に乗ってもらいながら、慎重に準備を進めましょう。
- 地味婚には「派手な演出をしない」「招待客が少ない」「費用相場は比較的安い」といった特徴がある
- 地味婚のメリットとして「新婚生活をはじめるうえでお金に困らない」「準備作業の負担が少ない」「ゲストと交流しやすい」といったことが挙げられる
- 地味婚のデメリットとして「招待客の印象に残りづらい」「ゲストが不快になる可能性がある」といったことが挙げられる
- 地味婚を成功させるコツは「料理や引き出物に費用をかける」「ウェディング衣装にこだわる」「結婚式ならではの演出を取り入れる」ことがポイント
- 地味婚をする際は両親の意見を聞いて話し合っておくことが大事