ショットバーとは?他のバーとの違いやマナーを知ってバーデビューしよう!
みんなでわいわい騒げる居酒屋もいいけれど、バーカウンターでゆっくりお酒を楽しみたいという人も多いのではないでしょうか。
しかし、ワインバーや日本酒バー、カクテルバーなどさまざまな形態があるなかで、どのバーから行けばいいのか分からない人もいるかもしれません。
気軽にバーを楽しみたいという人におすすめなのがショットバーです。
今回の記事では、ショットバーの意味と他のバーとの違い、ショットバーを楽しむためのマナーについて解説します。
Contents
ショットバーとは?
ショットとはショットグラスの略で、お酒をグラス一杯から注文できるスタイルのバーがショットバーです。
バーといえばボトルキープが当たり前だった1970年代に、もっと気軽にお酒を楽しめる場として誕生しました。
とはいえ今やショットバーを名乗っていなくても、ワンショットで提供しているバーも珍しくありません。
ただ昔ながらのイメージもあり、気軽に立ち寄れるカジュアルなバーがショットバーを名乗っていることが多いのです。
他のバーとの違い
ショットバーをはじめ、バーの種類はさまざまです。
ここでは、他のバーとの違いについて解説します。
オーセンティックバー
格式高い本格的なバーは『オーセンティックバー』と呼ばれています。
オーセンティックとは英語のauthenticで、意味は『信頼すべき』『本物の』『伝統的な』です。
高級感漂うオーセンティックバーでは、ベテランのバーテンダーがワンランク上の上質な時間を提供してくれます。
ただし価格もそれなりなので、初めてバーに出かける人にはハードルが高く感じるかもしれません。
スタンディングバー
ショットバーのように気軽に楽しめるのが、スタンディングバーです。
スタンディングという名の通り、お酒を立ち飲みできるのが特徴です。
狭い店内には椅子やテーブルはなくバーカウンターで飲むスタイルなので、ショットバーの一種といって差支えないでしょう。
単価も安く客同士も距離が近いため、常連同士で会話が弾むことも少なくありません。
ダイニングバー
フードメニューに力を入れているのが、ダイニングバーです。
お酒も食事も楽しめる、おしゃれな洋風居酒屋といった趣のお店といっていいでしょう。
バーのフードメニューといえば、ナッツやチーズなど軽くつまめるものが中心ですが、ダイニングバーではレストラン並みの食事が楽しめます。
ショットバーでのマナー
ショットバーに行ってみたいけど、お店に入ったらどう行動すればいいのかわからないという人もいるのではないでしょうか。
ここでは、ショットバーでのマナーについて紹介します。
基本的にドレスコードはない
ショットバーでは、基本的にドレスコードはありません。
しかし、店によってはラフすぎる格好はNGというところもあります。
短パンとTシャツにサンダル履きといった格好では、店の雰囲気にそぐわないとして入店を断られてしまうこともあるのです。
バーはお酒だけでなく、場の雰囲気を楽しむ場でもありますから、お店の雰囲気やTPOに合った服装を選びましょう。
なので初めてお店に行くときは、男性ならジャケットとスラックス、女性ならワンピースなどの綺麗めファッションを選ぶのが無難です。
もし外から店内が見えるお店なら、事前にお客さんの服装をチェックするのもよいでしょう。
大人数での来店は避ける
ショットバーは居酒屋のようにみんなで賑やかに騒ぐ場所ではないので、大人数での来店は避けるようにしましょう。
店によってはバーカウンターだけのところもあります。
複数人で出かけるなら、あらかじめボックス席があるかどうかを確認しましょう。
大声で話したり騒いだりしない
店内に流れるおだやかな時間をアルコールとともに楽しむのがショットバーの醍醐味です。
来店時には大声で話したり騒いだりしないようにしましょう。
やりがちなのが、乾杯してグラスを合わせた時に鳴るカチンという音です。
意外と知られていませんが、実はこれもNGとされています。
バーで乾杯するときは、グラスを掲げて軽く会釈をしましょう。
飲みすぎない
ショットバーに限らず、アルコールを嗜む場では飲みすぎないことが大切です。
おいしいお酒もバーテンダーとのおしゃべりも、酔っ払いが一人いるだけですべて台無しになります。
他のお客やお店の人にも迷惑をかけてしまうことになるので、くれぐれも注意しましょう。
大人としての分別があってこそバーを楽しめるのだと心に留めましょう。
ショットバーに関するよくある質問
バーには独特のルールがあり、それが入店へのハードルを高くしているところもあります。
最後に、ショットバーに関するよくある質問をまとめてみました。
ショットバービギナーの人はぜひ参考にしてくださいね。
メニューがないお店での注文方法は?
バーではメニューがないお店も珍しくありません。
メニューがほしいと言えば渡してくれるところもありますが、そもそも用意されていないこともあります。
メニューがないお店では、自分が飲みたいものをバーテンダーに伝えましょう。
ギムレットやジントニックなど飲みたいものが決まっている場合は「〇〇ありますか?」と聞けばOKです。
特に決まっていないなら、今の気分や好みを伝えましょう。
お酒の情報で分からないことがあれば気軽に尋ねてOKです。
甘口か辛口か、アルコール度数は高めがいいのかなど、希望を伝えながらバーテンダーとの会話を楽しむのもバーならではの醍醐味ですよ。
ショートカクテルとロングカクテルって?
バーで提供されるカクテルには「ショートカクテル」と「ロングカクテル」があります。
ショートとロングの違いは、飲むときの時間のかけ方です。
提供されてすぐに飲み切った方がいいのがショートカクテルで、時間をかけてゆっくり飲んでも楽しめるのがロングカクテルです。
ショートかロングかは氷の有無でも判断できます。
氷が入っていないカクテルはすぐに飲まないと温くなってしまいますが、氷が入っていると長時間冷たさを保ってくれるのでゆっくり味わえるのです。
またグラスもショートとロングでは形が違うことも多々あります。
ショートは、長い足がついており手の温度が伝わりにくくなっているグラスで提供されますが、ロングの場合は氷が入るため、背の高いグラスが使われるのです。
ショートの方がアルコール度数は高くなりがちなので、お酒が弱い人はロングを頼みましょう。
お会計のタイミングは?
お酒を飲み終われば、バーテンダーが次のオーダーを聞いてくれます。
お会計はそのタイミングで申し出るのがスマートです。
忙しくて声をかけてもらえそうになければ、アイコンタクトで気づいてもらいましょう。
くれぐれも大声でお店の人を呼んだりしないでくださいね。
ショットバーはカジュアルなバー!マナーを守ってショットバーデビューしてみよう!
お酒が好きな人なら一度はバーならではの雰囲気を味わいたいと思ったことがあるでしょう。
興味はあるもののオーセンティックバーや隠れ家バーのような場所はハードルが高いと感じるなら、まずはショットバーから挑戦してみましょう。
ショットバーはカジュアルなバーです。
バーならではの独特なルールに足踏みしてしまう人もいるかもしれませんが、その多くは場の雰囲気を楽しむためのものです。
何のためのルールか、その意味がわかればきっと興味深く感じられるはずです。
さっそく自分の住んでいるエリアに、自分のお気に入りになりそうなバーがないか検索してみましょう。
素敵なショップを見つけたら、今度はショットバーの扉を開いてバーマットに一歩踏み出すだけです。
マナーを守ってショットバーデビューを果たしましょう!
- ショットバーとはお酒をグラス一杯から注文できるカジュアルなバーのこと
- バーにはさまざまな種類があり、オーセンティックバーは格式高い本格的なバー・スタンディングバーは立ち飲みできるバー・ダイニングバーはフードメニューが充実しているバー
- ショットバーでのマナーは、基本的にドレスコードはないがラフすぎる格好はNGのこともあるため初回は綺麗めファッションがおすすめ・大人数での来店は避ける・大声で話したり騒いだりしない・飲みすぎない
- メニューがないお店では自分の好みや希望を伝えよう・ショートカクテルとロングカクテルの違いは、提供されてすぐに飲み切った方がいいのがショート、時間をかけてゆっくり飲んでも楽しめるのがロング・お会計はバーテンダーが次のオーダーを聞いてきた時がベストタイミング