買い物依存症とは?原因からセルフチェック・克服方法まで徹底解説!
問題なく生活を送るには定期的に買い物をする必要があります。
しかし欲しいものがないにもかかわらず、買い物がやめられない人は要注意です。
もしかしたら、それは買い物依存症の症状かもしれません。
今回の記事では、買い物依存症の原因から自己診断チェックリスト、克服方法まで徹底紹介します。
心当たりがある人は、ぜひ確認してみてくださいね。
Contents
買い物依存症とは
買い物依存症とは、必要のない買い物への欲求が抑えられない状態を指します。
買い物によって得られる高揚感を求め続けてしまう心の病です。
病状が悪化すると自分はもちろん、周囲に迷惑をかけながら不要な買い物を繰り返す恐れがあります。
思い当たる節がある人は、トラブルが起こる前に改善を目指す必要があるでしょう。
買い物依存症になる原因
まずは買い物依存症になる原因について見ていきましょう。
自分の状態と照らし合わせながらチェックして、病気の元凶を突き止めてみてください。
過度なストレス
ストレス社会と呼ばれる現代では、不満なく生活するのは難しいでしょう。
しかし過度なストレスは、買い物依存症の原因になるといわれています。
商品を購入すると店員さんから特別扱いを受けたり、優越感を覚えたりするものです。
物を買うことで得られるその多幸感が、ストレス発散につながることは少なくありません。
商品の購入がストレスのはけ口になることで、買い物依存症を発症してしまうのです。
キャッシュレス化の進展
買い物依存症はキャッシュレス化の進展とも無関係ではありません。
現金が手元になくても物が買えるキャッシュレス化はとても便利です。
しかし、お金を使っているという実感が薄く、買い物へのハードルが下がってしまう一面もあります。
とくにクレジットカードの合計利用額は意識しづらいもの。
そのため、限度額いっぱいまで買い物を続けてしまう人もいるでしょう。
気軽に物を購入できるキャッシュレス化は、買い物依存症に陥る要因のひとつなのです。
ネットショッピングの普及
お店に足を運ばなくても買い物ができるネットショッピングの普及は、暮らしを便利にしましたが、同時に衝動買いを助長する要因ともなっています。
スマホ一台あれば、いつどこにいても物を買うことができるからです。
ネットショッピングがあることで、自然と買い物を意識する機会は増えます。
簡単に買い物ができる環境は、買い物依存症に陥るリスクを高めているのです。
買い物依存症になりやすい人の特徴
ここでは、買い物依存症になりやすい人の特徴を紹介します。
以下の傾向が見られるなら、ストレスから衝動買いに走りやすいタイプですので注意しましょう。
寂しがり屋
買い物依存症になりやすい人は、一人でいることが苦手な寂しがり屋の傾向があります。
買い物に行けば店員さんが丁寧に接客してくれるので、誰でもいい気分になれますし、寂しくなりません。
寂しがり屋の人は、孤独感を紛らわそうと何度でも店に足を運ぶようになるでしょう。
たとえ欲しいものがなくてもお客さま待遇を求めて、買い物を繰り返してしまうのです。
真面目な性格
意外かもしれませんが、真面目な性格も買い物依存症を引き起こす要因になりがちです。
真面目な人は規範意識や責任感が強いため、弱音を吐いたり他人に甘えたりすることができず、ストレスがたまりやすい傾向にあります。
かといって性格上、ギャンブル依存症やアルコール依存症にはなかなかなりません。
結果として日常生活で欠かせない買い物が、ストレス発散の手段になってしまうのです。
自分に自信がない
自分に自信がないことが、買い物依存症につながるケースも少なくありません。
流行りのアイテムや高級ブランド品を購入して、他人から羨ましがられることで承認欲求を満たしたくなるからです。
褒められれば誰でも自分の価値を感じることができますが、その状態は長く続きません。
自分に自信がないと不安を埋めるために、他人からの褒め言葉を求めてしまいがちです。
必死に承認欲求を満たそうとした結果、買い物依存症に陥ることがあります。
【自己診断】買い物依存症チェックリスト
買い物好きにはさまざまなタイプがいます。
単純に物欲があるだけなら深刻に考える必要はないかもしれません。
しかし買い物依存症であれば、根本的な原因を解消する必要があります。
そこで自己診断できる買い物依存症チェックリストを作成しました。
当てはまる数が多いほど買い物依存症の可能性が高いので、ぜひ確認してみてください。
- 一人でいると寂しくなる
- ルールに反することは絶対許せない
- ありのままの自分に自信がない
- ストレス解消できるような趣味がない
- 買い物をすると不安やイライラがなくなる
- クレジットカードをたくさん持っている
- 分割払いやリボ払いに抵抗がない
- おすすめ品や限定品に弱い
- 旬のアイテムは手に入れないと気がすまない
- ブランド品が好き
- 新商品の情報チェックは欠かさない
- 店員さんに接客されるのが好き
- お店の上客になって特別扱いされたい
- 外に出ると必ず何か買ってしまう
- 購入した途端、手に入れた商品への興味を失ってしまう
- 買ったまま開けていない商品がある
- 部屋がいらない物で溢れている
- 買い物すると後悔したり罪悪感に苛まれたりする
- 買い物をしたことは家族に隠している
- 借金をしてでも買い物がやめられない
- 買い物すると気持ちがいい
買い物依存症の末路
衝動買いを繰り返すと明るい未来は待っていません。
ここからは買い物依存症の末路を見てみましょう。
借金を抱えることになる
いくら物欲が強いといってもお金がなければ、たいていの人は諦めます。
しかし買い物依存症になると、借金を抱えてでも商品を購入してしまいます。
クレジットカードの限度額を使い切ると新しいカードをつくり、キャッシング機能の利用を繰り返せば、借金まみれになることは避けられません。
買い物依存症のせいで返済に苦しむことになるでしょう。
自己破産することになる
借金が膨大になると、自分の手に負えなくなってきます。
その段階になってようやく家族に相談しても、どうにもできないほどの額に達していることがあるでしょう。
支払不能となれば、残念ながら自己破産することになってしまいます。
日常の何気ない買い物も積もり積もれば、とんでもないことになってしまうため、早めの依存症対策が必要です。
買い物依存症を克服する方法
最後に、買い物依存症を克服する方法を紹介します。
手遅れになる前に問題を解決しましょう!
自分に合うストレス解消法を見つける
買い物依存症の主な原因はストレスです。
そのため、自分に合うストレス解消法を見つけましょう。
ストレスを他の方法で解消できれば、買い物をする必要はなくなりますよね。
最初のうちは愚痴専用のノートをつくって書き殴るのもいいでしょう。
書いたページは破って捨てれば気分もスッキリします。
前向きに行動できるようになったら、新たな趣味やスポーツをはじめてみてください。
とはいえ、頑張る必要はありません。
自分に合わないと思ったら、すぐにやめて別のものに挑戦すればOKです。
「頑張らなければ」と考えれば、それもストレスになってしまいます。
無理せず楽しいことを見つけていきましょう。
家計簿をつける
買い物依存症になると金銭感覚が麻痺してしまいます。
正常な金銭感覚を取り戻すには、家計簿をつけましょう。
毎月あらかじめ予算を決めて、その範囲内でやりくりすれば無駄な買い物を封印できるはずです。
スマホアプリにはレシートを写メすると、数字を読み取って記録してくれる家計簿アプリがあります。
パシャパシャ撮るだけでOKの家計簿アプリなら、きっと楽しく続けられるでしょう。
クレジットカードを解約する
不要な買い物をやめられないなら、クレジットカードを解約するのもおすすめです。
カードで支払えばお金を使っている罪悪感がなく、つい使い過ぎてしまうため、持たないのが一番です。
もしカードを持ちたいなら、支払い時に自分の銀行口座からお金が引き落とされるデビットカードに変えるといいでしょう。
デビットカードであれば、口座の残高以上の金額は使えないので安心です。
病院で治療を受ける
買い物依存症が深刻化すると、家族のお金を勝手に持ち出したり友人に借金したりするようになります。
貸してくれる人がいなくなると、会社のお金や闇金に手を出す恐れもあるでしょう。
借金に苦しみ自殺してしまうケースもあり、早めの対処が必要です。
何をしても回復の兆しが見えないなら、病院で治療を受けるようにしましょう。
治療では集団精神療法や薬物療法など、さまざまなアプローチで依存行為を少しずつ落ち着かせていきます。
心療内科や精神科といった医療機関を受診して、専門家の力を借りれば、きっと買い物依存症を克服できるはずです。
買い物依存症を放置すれば家族に迷惑をかける可能性大!
買い物依存症の問題点は、原因が物欲以外にあることです。
買うというプロセスへの依存のため、いくらお金があっても足りません。
預金が底をつくと家族のお金に手を出したり、自殺してしまったりといった大きな悲劇にもつながりかねません。
買い物依存症を放置すれば家族に迷惑をかける可能性大です。
新たなストレス解消法を見つけると同時に、家計簿をつけて金銭管理をしていきましょう。
場合によっては病院で治療を受けることが必要です。
適切な対処を心がけ、買い物依存症の克服を目指しましょう!
- 買い物依存症になる原因として、過度なストレス・キャッシュレス化の進展・ネットショッピングの普及などが挙げられる
- 買い物依存症になりやすい人は、寂しがり屋・真面目な性格・自分に自信がないといった特徴がある
- 買い物依存症になると借金を抱えたり、自己破産したりする可能性がある
- 買い物依存症を克服する方法として、自分に合うストレス解消法を見つける・家計簿をつける・クレジットカードを解約する・病院で治療を受けることがおすすめ