セックスレスが辛い…妻や夫が拒否する理由や対処法を解説
「セックスレス」という言葉を聞いて、ドキッとする人も多いのではないでしょうか。
日本は諸外国の中でもセックスの頻度が少ない国とされていて、実際に結婚後のセックスレスに悩んでいる夫婦も多くいます。
そこで今回の記事では、なぜセックスレスが起きるのか、男女それぞれの視点から考えられる理由や対処方法を紹介します。
Contents
セックスレスが辛いのはなぜ?
人はセックスレスになると、なぜこんなにも辛く感じるのでしょうか。
セックスレスが辛いと感じる心理的な原因について、解説します。
愛情を感じられなくなる
セックスを「愛情表現」として捉えている人は多く、その回数が減ったりレスになったりすると「愛情が無くなったのでは」と考えてしまうケースがあります。
特に女性はセックスに対して、体の快楽を得るよりも「心理的な安心感」や「愛され感」を求めるケースが多いため、よりセックスレスに対して不安感が大きくなるでしょう。
また男性はプライドが高い傾向にあるため、女性に拒まれれば自分自身の全てを否定されたようなショックに陥る場合もあるのです。
自分に自信がなくなる
セックスを拒まれると、自分に問題があるのかと劣等感が生まれてしまい、自信がなくなってしまいます。
一度拒まれると、その後セックスがしたいと思っても「また拒否されたらどうしよう」と不安になり、したいけど怖くて誘えないといった辛い感情を抱えてしまう場合が多いのです。
他人に相談出来ない
誰かに話をするだけで、悩みがスッキリするというケースは多いですが、性的な内容を含んだ夫婦生活の問題は他人に相談しにくいデリケートなもの。
そのため、1人で抱え込み悩んでしまう人が少なくありません。
また、話せる相手がいたとしてもセックスに対する価値観や、考え方が違うと更に自分の気持ちが追い詰められてしまう可能性もあります。
同じ悩みを持っている同士など、相談するなら相手を慎重に選ぶ必要があるでしょう。
相手を疑うようになる
セックスレスになると、相手に対して疑いを持つようになります。
自分としないのであれば、どこで性欲を発散しているのか、浮気をしているのではないかと疑念が浮かんでしまうのです。
もちろん、時間や心に余裕がないというように必ずしも浮気や不倫だけが理由ではありません。
しかし、一度浮かんだ疑問はなかなか消えず、その考えに悩む人も多くいるのです。
辛いセックスレスが起きる原因は?
セックスレスが起きる原因は、人によってさまざまです。
また、男女によっても理由が異なるケースが多いため、ここでは男女別にセックスレスとなる主な原因を紹介します。
妻が拒否する理由
まずは、妻側が拒否する理由として多いものを見ていきましょう。
家事・仕事・育児の疲れ
まだまだ家事や育児の負担が、女性にかかる家庭が多いのが現状です。
更に共働きで仕事をしていれば心身の疲労も大きく、セックスに対して意欲を持つことは難しくなってしまいます。
この状態でセックスを迫られても、女性にとっては負担でしかないため拒否されることが多いでしょう。
関係のマンネリ化
長い間一緒にいることにより、関係がマンネリ化してしまうとセックスに対する意欲が落ちてしまうケースもあります。
このマンネリ化は「体でなく心で繋がる安心感を得た」結果起こるものもあるため一概に悪いこととは言えません。
関係に対して安心感を覚えてしまった結果、わざわざセックスをする必要がないと考える女性も少なくないのです。
もともとセックスが好きでない
女性の中には、もともと性交渉に対して苦手意識がある人も少なくありません。
気持ちいいと思ったことがない・面倒くさいなど理由は人それぞれですが、女性のほうが性に対する欲求が低い傾向にあります。
そのため、セックスに対する満足感がない場合、もうしなくてもいいという気持ちが生まれやすいのです。
夫へ生理的な嫌悪が生まれる
女性は子どもの出産後に起こるホルモンバランスの乱れのせいで、夫に対する気持ちが変化する場合があります。
大好きだったはずなのに、匂いや接触することに対して生理的な嫌悪感を抱く場合も。
一定期間で元に戻る場合も多いですが、この期間にセックスをすることはまず無理でしょう。
夫が拒否する理由
続いて、夫側が拒否する理由として多いものを見ていきましょう。
仕事の疲れ
男性は仕事が忙しい日が続くと、セックスを後回しにする傾向があります。
次の日の仕事に向けて体力を回復したい、という考えが先に出るのでセックス自体が面倒な行為となってしまうためです。
また、仕事でのストレスが多いと性欲も減退してしまい、セックスへの意欲が落ちてしまうケースもあります。
性欲減退によるプレッシャー
男性は年齢が上がってくると、急に性欲が減退する場合があります。
しかしこれを、プライド的に認めたくない男性も少なくありません。
そのため、いざセックスとなった際に「相手を満足させられなかったらどうしよう」という強いプレッシャーが起き、怖くなって拒否してしまう場合があるのです。
妻を家族として見てしまう
男性は長い期間を共に過ごしていると、女性に対して恋愛感情よりも家族愛が強くなる場合があります。
その結果、相手が母親のような存在になってしまい性的な目で見れなくなってしまうのも、男性側が拒否する理由でよくあるケースです。
決して嫌いになったわけではなく、愛情が深くなった結果セックスレス状態になってしまう場合もあります。
拒否されたことへのトラウマ
過去にパートナーから強く拒否された経験があると、相手に対する欲求が消えてしまうケースがあります。
プライドの高い男性ほど、拒否された悲しさや悔しさが残ってしまい、体が反応しない可能性があるのです。
セックスレスの解消法5つ!
セックスレスは誰にでも起こり得ることです。
そして、ちょっとした工夫で解消できる可能性も充分にあります。
ここでは、セックスレス状態の解消に役立つ方法を紹介します。
性について話し合う
セックスレスになる原因は、男女で異なるケースが多くなっています。
これは、セックス自体に対する考えや求めること自体に、男女間で相違があるために起こってしまうのです。
そこで、まず解決策としての第一歩は、夫婦でしっかり性について話し合うこと。
性生活に関する話し合いは、恥ずかしいからとあえてしない家庭も多いですが、お互いの気持ちを知ることで、セックスレス解決への糸口が見える可能性があります。
パートナーだからこそ、性に対する認識をすり合わせていくことはとても大切な作業です。
我慢だけして問題から目を背けると、離婚や関係性の崩壊といった悪い方向に向かってしまう恐れがあります。
スキンシップを増やす
家族になってからは、セックスの雰囲気が恥ずかしくてセックスレスになるケースもあります。
これを改善するには、日頃のスキンシップが大切です。
いざセックスだけをするぞ!となると、気持ちが空回りしてしまい良い雰囲気になれない場合も。
日頃から体に触れるスキンシップを増やすと、その延長で自然とセックスができるようになれるでしょう。
また、夫婦仲の向上にも繋がります。
カウンセリングを受ける
自分達だけでセックスレス解消の問題に立ち向かったり、解決したりが難しい場合は専門家のカウンセリングがおすすめです。
性に特化した相談にのってくれる心理カウンセラーがいるクリニックもあるので、いちどカウンセリングの検討をしてみましょう。
第三者から客観的な意見をもらうことで、気持ちの整理ができたり、解決に繋がる切っ掛けがもらえたりできます。
自分自身を見直す
セックスレスの解消には、自分自身を見直すことも大切です。
一緒にいることに慣れ過ぎて、だらしない格好を見せすぎていないか。
相手に対する愛情表現が無くなっていないかなど、日頃の自分の姿や行動を見直してみてください。
自分の「性」を自分自身が意識し、維持するように心がけると、相手は再び性的欲求を感じるようになるでしょう。
非日常な雰囲気を作る
セックスレスの原因が、日常のマンネリ化による可能性もあります。
そう感じた場合は、豪華な食事や旅行に行くなどいつもとは非日常な雰囲気を、2人で味わうのもおすすめです。
お出掛けの帰りにラブホテルを利用する、といったデートも良いでしょう。
いつもと違う雰囲気が加わると、性的欲求が刺激されるケースは少なくありません。
セックスレスが辛いときの対処法は?
解消法を試してみても、セックスレスが改善しない場合もあります。
そうしたときは、落ち込まずに気持ちを少しでも軽くできる方法を試してみてください。
ここでは、日々の生活に取り入れられるおすすめの対処法を紹介します。
セックス以外で愛情を確認する
セックスレスだからといって、愛がないわけではありません。
セックスがないと、自分自身を拒否されている気分になってしまうかもしれませんが、相手はセックスだけを必要としていない場合もあるのです。
そこで行いたいのが、セックス以外で愛情を伝え合う習慣を作ること。
キスやハグ、愛情を言葉で伝えるというように、セックス以外のコミュニケーションで満足する夫婦も大勢います。
セックスレスの直接的な解決にはなりませんが、相手の愛情を感じることで辛い気持ちを落ち着けることができるでしょう。
趣味に打ち込む
悩みごとは、何かに夢中になっている時には薄れるものです。
また、没頭できるものがあれば、欲求を満たす役割もしてくれるでしょう。
そこで、セックスレスに悩んでる人は何か夢中になれる趣味を探すのがおすすめです。
趣味までいかなくとも、大人の塗り絵やスクラッチアートなど無になれる作業系のアイテムもあります。
こうしたものを活用して、セックスレスから意識を外す時間を作ってみてください。
セルフケアで性欲を発散する
性欲の発散をしたいならセルフでの処理をおこないましょう。
男性にとっては、日常的なことですが、女性の自慰に関してはまだあまりオープンな意識が持たれていません。
最近では、女性用のおしゃれなアダルトグッズなども販売されているため、まずは体の欲を静めてみるのがおすすめです。
もし体の発散で満足ができれば、セックスレスの悩みも軽減できるでしょう。
性的サービス店を利用する
パートナー以外でも、人のぬくもりを感じたいなら性サービスを提供するお店の利用も検討しましょう。
きちんと営業許可を取っている店なら、違法にならず欲求の発散ができます。
男性のみならず、女性用の性サービス店もあるため、どうしてもパートナーとの体関係が改善できずに悩む場合は、こうしたお店もチェックしましょう。
パートナー以外の肌に触れることで、何か改善の切っ掛けを見つけられる可能性もあります。
同じく悩む仲間と繋がる
セックスレスの悩みは他人に相談しにくい内容ですが、世の中には同じ悩みを抱えている人が多くいます。
そうした人たちとSNSなどを通じて繋がり、お互いの悩みを打ち明けるのもおすすめです。
同じレス同士だからこその視点で話を聞いて貰えると、気持ちがスッキリするでしょう。
また、自分だけじゃないと思えると孤独感や焦燥感も緩和できます。
セックスレスの辛さを我慢するのはNG!原因や解決法をパートナーと話し合いながら2人で乗り越えていこう
セックスレスは悩んで当然のもので、誰にでも起こる可能性があります。
そんな辛さを1人で抱え込み我慢していては、心身ともに良くありません。
セックスレスが起こってしまうのには必ず原因があり、そこには男女の考え方の差も絡んでくるのです。
セックスレスになったら、パートナーとしっかり話し合いをしてお互いの性の価値観についてすり合わせをして、2人で考えていきましょう。
- セックスレスが辛いのは当然、1人で抱え込むのはNG
- セックスレスは男女の性に対する価値観の違いで生まれる
- セックスレスの解消にはパートナーとの話し合いが大切
- セックス以外の愛情表現でも愛と絆は育んでいける