クモマグサ(雲間草)の花言葉は怖い?色別に意味はあるかを解説
春~初夏にかけて開花時期を迎える多年草クモマグサ(雲間草)。
茎が地面を這うように育ち、小さな星型の花を咲かせるのが特徴です。
高山植物の一種ですが、市販されているのを見たことがある人も多いでしょう。
今回は、クモマグサの花言葉や特徴について解説します。
クモマグサをプレゼントしたい人は、ぜひ参考にしてください。
Contents
クモマグサ(雲間草)の花言葉は?色別の意味はある?
クモマグサの花言葉は「活力」「自信」「遠い思い出」「可憐な瞳」「愛らしい告白」の5つです。
まず「活力」「自信」の由来は、クモマグサが森林限界よりもさらに高い岩場に咲く性質から。
気温が低かったり、風が強く吹いていたりする厳しい自然環境でも、たくましく咲く姿からつけられました。
「遠い思い出」は、クモマグサの原産地がヨーロッパの高山であることに由来します。
高い山で見たクモマグサの姿を思い浮かべ「次はいつ花を見られるのか」と、情景に思いを馳せ、遠い記憶を辿るような思いが込められた花言葉です。
また、クモマグサが愛らしい星型の花を咲かせることから「可憐な瞳」という花言葉がつきました。
2cmほどの大きさながら、ピンク・白・赤色に咲いた花弁は鮮やかで、可憐かつ美しさもあります。
そして「愛らしい告白」も、クモマグサの優しくて純粋無垢なイメージからつけられたものです。
ちなみに、クモマグサの花言葉は色別による違いはありません。
クモマグサ(雲間草)の特徴
クモマグサを見たことはあっても、どんな花なのか知っている人は少ないでしょう。
もし、プレゼントにと考えているのなら、特徴や性質を知っておくとより愛情が湧きますよ。
ここからは、クモマグサの特徴を解説します。
- 和名:雲間草
- 英名:Irish Saxifrag(アイリッシュ・サクシフラガ)
- 開花時期:4月~5月
- 誕生花:2月25日
和名と英名の由来
和名の「雲間草」は密集した葉を雲に見立て、その間から茎が伸びてくることと、雲が行き来する高山に自生することに由来してつけられた花名です。
洋種雲間草または西洋雲間草とも呼ばれますが、こちらはヨーロッパ原産の野生種を品種改良したもので、一般的に市販されている園芸品種のことです。
交配種のため、海外や日本に自生するクモマグサとは厳密には異なります。
英名の「Irish Saxifrag(アイリッシュ・サクシフラガ)」はギリシア語が語源。
石を意味する「Saxum(サクスム)」と、割る(砕く)という意味の「frango(フランゴ)」を組み合わせた言葉で、岩場に咲く性質をイメージしてつけられました。
ヨーロッパ原産の高山植物
クモマグサはヨーロッパ原産の高山植物です。
高山植物とは、高木が育たず森林を形成できない森林限界を超えた高山地帯に自生する植物のこと。
環境によって特性は異なりますが、背丈が低くクッション状に成長したり、茎や葉が小さかったりするなどの特徴があります。
クモマグサのほか、バラ科のミヤマキンパイやツツジ科のシラタマノキなど、種類は多岐にわたりますよ。
暑さに弱い
クモマグサは高山植物のため寒さに強く暑さに弱いです。
なので、一般的に夏越しは難しいとされ、寒冷地域以外では一年草扱いとされることも。
ただ、適切な環境作りのうえ、梅雨を超せれば多年草として何度も楽しめます。
秋ごろに植え付ければ、植物が芽吹いてくる春ごろに可憐な花姿を見られますよ。
地植え・鉢植え、どちらの栽培方法でもOKです。
クモマグサ(雲間草)と同じ高山植物の花言葉
一口に高山植物といっても、種類はさまざまで分布している地域も異なります。
もし、知識があれば、高い山に登る際にたくさんの花と出会えるかもしれません。
ここからは、クモマグサと同じ高山植物の花言葉を解説します。
コマクサ
コマクサは、ケシ科コマクサ属に属する高山植物。
花言葉は「高嶺の花」「誇り」「気高い心」「貴重品」で美しい花と性質をイメージしてつけられました。
実は、コマクサは「高山植物の女王」と呼ばれるほど、登山者や花好きの間では有名な花です。
ほかの植物が育たない過酷な砂礫地に咲くため、このように呼ばれています。
特徴は、花弁が外側と内側に2つずつあり、外側は先端が反り返っていること。
また、葉はパセリのような裂け方をしており、うっすら白い粉を帯びています。
花が枯れると、10cm以上あったものが1.2cmほどの長さになり、できた種子は黒豆のような光沢感が出てきますよ。
コマクサの名前は漢字で「駒草」と書き、馬(駒)のような珍しい形をしていることが由来です。
ニッコウキスゲ
日本が原産のニッコウキスギは、鮮やかな黄色い花を咲かせる高山植物で、花言葉は「日々新たに」「心安らぐ人」です。
ニッコウキスゲが朝に花を咲かせ、夕方にしぼむ一日花であることに由来します。
花名のニッコウキスゲ(日光黄菅)は、栃木県日光市で多く見られることからつけられました。
とくに、霧降高原・尾瀬国立公園・霧ヶ峰(長野県)などの地域が群生地として有名です。
花期は6月~8月で、夏山に絨毯のように広がるニッコウキスゲはとても美しいですよ。
ちなみに、見た目はユリの花にそっくりですが、まったく別の種類です。
ハクサンイチゲ
ハクサンイチゲは、キンポウゲ科イチリンソウ属に属する高山植物です。
花言葉は「幸せを招く」で初夏の訪れを告げ、夏山で見ると幸せな気持ちになることからつけられました。
ハクサンイチゲ(白山一華)という名前は、石川県の南部にある白山が由来です。
一華とは、一つの株に一つの花を咲かせることですが、ハクサンイチゲはいくつもの花を咲かせます。
ただ、厳密にいうと花びらに見える部分は萼片(がくへん)と呼ばれ、花を支える萼の集合体。
つまり、ハクサンイチゲは花びらがない珍しい花なのです。
ミズバショウ
湿地に自生するミズバショウはサトイモ科の高山植物で、つけられた花言葉は「美しい思い出」「変わらぬ美しさ」です。
「美しい思い出」は、江間章子作詞・中田喜直作曲の『夏の思い出』が由来。
「はるかな尾瀬(おぜ)~」「水芭蕉の花が咲いている」という歌詞から、尾瀬の美しい情景とミズバショウがリンクしています。
懐かしい記憶を呼び起こすような歌詞ですね。
「変わらぬ美しさ」は、葉に包まれたミズバショウがいつまでも美しい姿を保っていることからつけられました。
どちらも前向きなので、花言葉の意味を込めてプレゼントしたい人がいるのならぴったり。
存在感があるので鉢花のほか、フラワーアレンジメントもおすすめですよ。
クモマグサ(雲間草)の花言葉はポジティブ!気持ちを込めてエールを贈ろう
初夏になると、可憐かつ美しい花を咲かせる高山植物クモマグサ(雲間草)。
花言葉は「活力」「自信」「遠い思い出」「可憐な瞳」「愛らしい告白」の5つで、どれもクモマグサの性質や見た目からつけられました。
どれもポジティブな花言葉なので、エールを送りたい・自信をつけたい・好意を伝えたいなど、さまざまなシーンにぴったりのプレゼント。
色別の花言葉はないので、贈りたい人をイメージして選ぶのがおすすめです。
違う色を組み合わせてアレンジしてもいいですね。
たくましく咲くクモマグサが、きっと元気を与えてくれるはず。
気持ちと花言葉を込めた贈り物をしたい人は、ぜひクモマグサをプレゼントしてみましょう。
- クモマグサの花言葉は「活力」「自信」「遠い思い出」「可憐な瞳」「愛らしい告白」
- 色別の意味はなく、組み合わせてアレンジしてもOK
- クモマグサは初夏に咲く高山植物
- 暑さに弱いため、適切な環境でないと夏越しできない
- 星型の花を咲かせ、地植え・鉢植えともに見栄えが美しい