悲しい&切ない花言葉18選!孤独や絶望の意味を持つ花を紹介
花言葉はポジティブなものもありますが、華やかな見た目からは想像できない、悲しい意味を持つ花もあります。
誰かに誕生花やアレンジメント花をプレゼントする時に、花言葉を知らないと相手に誤解を与えてしまうかもしれません。
この記事では、悲しく切ない花言葉がある花や、孤独や絶望などネガティブな意味の花言葉の花を紹介していきます。
Contents
【恋愛編】悲しい花言葉
気になる異性から花をもらうのは嬉しいですが、その花の花言葉が「別れ」「失恋」だとわかったら、ショックかもしれません。
恋愛にまつわる悲しい花言葉や、切ない意味の花言葉を持つ花は意外に多いので、注意しましょう。
はじめに、悲しい恋愛をイメージする花言葉を持つ花を紹介します。
チョコレートコスモス「恋の終わり」
チョコレートを思わせる花色と甘い香りを楽しめる、チョコレートコスモスの花言葉は「恋の終わり」です。
名前や香り、色から、バレンタインのプレゼントに考えている人は要注意。
恋愛中や、これから恋が始まりそうな人からチョコレートコスモスをもらって、花言葉を調べたら相手はがっかりするでしょう。
チョコレートコスモスには「移り変わらぬ気持ち」という花言葉もあるので、過去にうまくいかなかった相手に、変わらない気持ちを伝えるギフトなら良いかもしれません。
キンセンカ「別れの悲しみ」
黄色やオレンジ色などのビタミンカラーで、明るいイメージのキンセンカですが、花言葉は「別れの悲しみ」です。
花言葉の由来は、ギリシャ神話で太陽神アポロンに恋をした水の神クリティが、アポロンの恋人レウトコエ王女に嫉妬したことから起きた悲劇です。
クリティのせいで王女は命を落としますが、腹を立てたアポロンは当然振り向いてくれません。
そのため、クリティはキンセンカに姿を変え、今も太陽を見つめ続けているといわれています。
恋愛は両思いになれば幸せですが、かなわない恋だと悲しいだけですよね。
黄色いチューリップ「望みのない恋」
春の訪れを告げるチューリップには色別の花言葉がありますが、黄色いチューリップの花言葉は「望みのない恋」です。
キリスト教を迫害していた時代の、ローマ帝国のイメージカラーが黄色だったので、ヨーロッパでは黄色に悪いイメージがあります。
そのため、同じ花でも黄色だけにはネガティブな花言葉がつけられていることがあり、たとえば黄色いバラの花言葉は「嫉妬」です。
人に花をプレゼントする際は、黄色の花を避けたり他の色とミックスしたりして、花言葉で相手を傷つけないよう配慮しましょう。
アサガオ「はかない恋」
日本の夏の風物詩にもなっている、アサガオの花言葉は「はかない恋」です。
アサガオは朝に開花しますが午後になるとしぼんでしまうため、花の咲く時間が短く儚い印象があるからでしょう。
ただし、アサガオは竿などにつるを絡めながら成長していく植物なので「固い絆」という花言葉もあります。
季節の挨拶などでアサガオの鉢を贈りたいなら、メッセージカードに良い方の花言葉を記して渡すと印象が良くなるかもしれません。
アネモネ「見捨てられた」
春風が吹き始める頃に咲くアネモネは、ギリシャ語で風を意味するアネモスから名前がつけられた花です。
アネモネには「見捨てられた」という悲しい花言葉があるので、異性に贈る際には気をつけた方がいいでしょう。
花言葉の由来はギリシャ神話で、花の神フローラの次女アネモネは風の神ゼピュロスの恋人でしたが、ゼピュロスを思う母に嫉妬され追放されてしまいます。
その後アネモネは、フローラに気を遣うゼピュロスからも捨てられてしまったという話から、悲しい花言葉が生まれました。
【絶望編】悲しい花言葉
悲しい花言葉の中には、望みを失って立ち直れないような絶望感を表現したものもあります。
それぞれに由来があるのですが、花言葉だけ聞くと切なくなってしまうかもしれません。
続いては、絶望の意味を持つ花言葉の花を紹介します。
スカビオサ「私はすべてを失った」
小さな花の周りにフリル状の花びらが咲くスカビオサには、色別の花言葉がありますが、紫のスカビオサの花言葉は「私はすべてを失った」です。
紫色はヨーロッパで悲しみを象徴する色といわれており、紫のスカビオサは夫を亡くした未亡人に贈る花だったことから、そんな悲しい花言葉ができました。
紫以外でも、青いスカビオサは「悲しみの花嫁」、ピンクのスカビオサは「悲哀の心」と、悲しい花言葉が多い花です。
アリウム「無限の悲しみ」
アリウムは垂直に伸びる茎の先に、コロンとした丸い形の花を咲かせる植物で、花言葉は「無限の悲しみ」です。
花言葉の由来は、まっすぐ伸びた茎の先に丸い花がついた花姿が、悲しみにくれて立ち尽くす人物を連想させるからだといわれています。
ただし、空に向かって直立するように伸びるので「正しい主張」「くじけない心」といったポジティブな花言葉もあります。
かわいらしい花ですがネギ科の植物なので、ニラやネギのようなニオイがあり、人によっては嫌がるかもしれません。
ムスカリ「失望」
青や紫色で、ぶどうのように房状に丸い花を咲かせるムスカリの花言葉は「失望」です。
ヨーロッパでは青や紫が悲しみをイメージする色とされているため、青や紫のムスカリに悲しい花言葉がつけられました。
また、ムスカリの花の形がヒヤシンスと似ているのが、理由の1つという説もあります。
ギリシャ神話で、太陽神アポロンに愛された美少年ヒュアキントスが亡くなった際に、ヒュアキントスの血から咲いた花がヒヤシンスといわれているのです。
悲しみを連想させるヒヤシンスに似ているため、悲しい花言葉がつけられたのかもしれません。
マリーゴールド「絶望」
太陽のようにさんさんと輝くマリーゴールドには名前に「聖母マリアが持つ黄金の花」という意味がありますが、花言葉は対照的で「絶望」です。
その理由は、マリーゴールドの花色である黄色は、キリスト教で裏切りを意味するユダを連想させる色だからといわれています。
また、ギリシャ神話で太陽神アポロンに恋をした美少女カルタは、太陽を見つめ続けてついにマリーゴールドの花に姿を変えたという話が、由来という説もあります。
【後悔編】悲しい花言葉
悲しいことが起きた直後も切ない気持ちになりますが、時間が経ってから「あの時、ああすれば良かった」と後悔の気持ちが起きる時は、もっと苦しいかもしれません。
次は、後悔する辛い気持ちを意味する、悲しい花言葉の花を紹介しましょう。
ラズベリー「深い後悔」
甘酸っぱい果実が人気のラズベリーは、白やピンクのかわいい花を咲かせるバラ科の植物です。
ラズベリーの花言葉は「深い後悔」で、ラズベリーには鋭いトゲがあるため、おいしそうだからと不用意に触れると、痛い思いをするのが由来だといわれています。
また、ネイティブアメリカンの伝説で、川面に映ったラズベリーを食べようとした少年が、誤って川で溺れた話が由来だという説もあります。
食べるとおいしいラズベリーですが、トゲには気をつけましょう。
紫のバーベナ「後悔」
バーベナは和名がビジョザクラで、桜に似た花びらの小さい花がまとまって咲く、可憐な姿が人気の花です。
全般の花言葉と色別の花言葉がありますが、紫のバーベナの花言葉は「後悔」なので、人にプレゼントする時は注意しましょう。
花言葉の由来は、紫色がヨーロッパにおいて悲しみや落胆を意味する色だからといわれています。
バーベナ全般の花言葉は「魔力」で、これはバーベナをハーブとして利用していた歴史からつけられたものです。
紫のクロッカス「愛したことを後悔する」
春の訪れを告げる花、クロッカス全般の花言葉は、開花の季節から連想できる「青春の喜び」です。
しかし、色別の花言葉では、紫のクロッカスには「愛したことを後悔する」という、悲しい花言葉がつけられています。
その由来は、ギリシャ神話に登場する美少年クロッカスです。
クロッカスは、神々から愛する人との交際を反対された絶望から自殺してしまい、それを不憫に感じた花の神が、クロッカスを花に変えたといわれています。
カンパニュラ「後悔」
日本ではツリガネソウとも呼ばれるカンパニュラは、青や紫の釣り鐘のような形の花を咲かせる花です。
カンパニュラの花言葉は「後悔」で、その由来はギリシャ神話に登場するオリンポスの果樹園を守る役目をつとめた少女、カンパニュールです。
ある兵士が果樹園に侵入しようとしたため、カンパニュールは鈴を鳴らして異常を知らせましたが、逆に兵士に命を奪われてしまいました。
そんな話から、カンパニュラには「後悔」や「守れなかった命」といった悲しい花言葉ができたといわれています。
【孤独編】悲しい花言葉
独りぼっちは寂しいものですが、傷ついた心を抱えて誰とも会いたくない日もあります。
花言葉には、そんな孤独な気持ちを表すものもあります。
最後は、孤独を意味する悲しい花言葉の花を紹介しましょう。
ノイバラ「孤独」
日本に咲くバラの原種ノイバラ(野茨)は、別名ノバラ(野薔薇)とも呼ばれ、白い花を咲かせます。
また、ノイバラの赤い実は、アレンジメントなどで人気があります。
ノイバラには枝に鋭いトゲがあり、人を寄せ付けようとしない雰囲気を持つため、花言葉は「孤独」です。
しかし、野に咲くノイバラの花の素朴な見た目からつけられた「上品な美しさ」「素朴な愛」といった、印象の良い花言葉もあります。
アザミ「触れないで」
アザミはトゲのある葉と枝の先に、ふわふわした花を咲かせる花で、触ったら痛い思いをすることから「触れないで」「独立」といった花言葉があります。
アザミには色別の花言葉もあり、赤いアザミは「権威」、青のアザミは「安心」、紫のアザミには「気品」と、ポジティブな花言葉が多いでしょう。
アザミの名前は、美しいからと手を伸ばすとトゲに刺されてしまうことから、見た目にごまかされて欺かれる意味の「アザミ」と名付けられたという説もあります。
エリカ「寂しさ」
白やピンクの美しい花を咲かせる低木、エリカの花言葉は「寂しさ」です。
これは荒野に自生するエリカが、寂しそうに見えることから連想された花言葉です
他には、ギリシャ神話に登場するエリュケが神々の怒りに触れたために、荒野で独りぼっちで過ごしたという話が、エリカの花言葉に関係しているかもしれません。
エリカは、イギリスでは荒野を意味する「ヒース」という名前で親しまれています。
シラー「哀れ」
シラーは青や紫の可憐な花を咲かせる植物で、花言葉は「哀れ」です。
その由来は、ヨーロッパでは青や紫が悲しみを象徴する色といわれているから、またはムスカリのように花の形がヒヤシンスに似ているので、悲しい花言葉がついたといわれています。
シラーは比較的丈夫で、植えっぱなしでも次の年に花を咲かせることから「変わらない愛」「辛抱強い」という、ポジティブな花言葉もあります。
カタクリ「寂しさに耐える」
春になると、下向きで可憐な花を咲かせるカタクリの花言葉は「寂しさに耐える」です。
花言葉の由来は、花姿がうつむいて寂しさに耐える少女の姿を連想させるからでしょう。
カタクリには「初恋」という花言葉もありますが、それも理由は同じだと考えられます。
また、紫色で尖った形をした花びらは炎のように見えることから「嫉妬」という花言葉もあり、いろいろな雰囲気の花言葉を持つ花だといえるでしょう。
悲しい意味の花言葉を持つ花に要注意!プレゼントする時は相手に誤解されないようにしよう
花言葉にはポジティブな意味のものばかりでなく、悲しい花言葉や切ない花言葉を持つものもあります。
恋愛がうまくいかない状態や気持ちを表現する花言葉、絶望と後悔、孤独などネガティブな感情を意味する花言葉を持つ花も、少なくありません。
人に花をプレゼントする時には、花言葉で相手に誤解されないように、あらかじめ花言葉の意味をチェックして花を選ぶようにしましょう。
- 花言葉には悲しみを表現する切ない花言葉もある
- 同じ花でも色によってはネガティブな花言葉になるものもある
- 恋愛の悲しみ、孤独、絶望、後悔などを意味する花言葉に気をつけよう
- 人にプレゼントする時は、相手に誤解されないように花言葉をチェックしよう