ロウバイ(蝋梅)の花言葉に怖い意味はある？庭に植えてはいけないって本当？

冬の寒い時期に、黄色でかわいらしい花を咲かせるロウバイ。

甘い香りと黄色の花は寒さを忘れさせてくれ、新年や春の訪れを感じる方も多いでしょう。

今回は、ロウバイの特徴とともに花言葉や育て方について紹介します。

ロウバイを贈りたい、育てたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

ロウバイ(蝋梅)の基礎知識｜特徴や誕生花は？

まるで蝋細工のような質感の黄色い花を咲かせるロウバイは、江戸時代初期に中国より渡来したとされる植物です。

花が少ない冬の季節に、香り高い花を咲かせてくれ、新しい1年を迎える時期に気持ちを明るくしてくれます。

ロウバイの開花時期や種類

ロウバイには種類があります。

ソシンロウバイは、基本のロウバイよりもやや大輪で、花全体が黄色い品種。

ほかの品種と比較して香りの強さが特徴です。

マンゲツロウバイは、ソシンロウバイの変種。

花の内側がうっすらと紫色で、ソシンロウバイよりやや大輪の花を咲かせます。

ワロウバイは、花の中心が暗い赤紫色で、花弁がやや細い品種です。

ロウバイの花の別名・英語名

ロウバイは、漢字で「蝋梅」と書きます。

和名は中国名「蝋梅」の音読みですが、つやのある半透明の花色が蝋細工を想わせることが由来ともいわれています。

中国が原産地のため、別名では「唐梅」や「南京梅」などと呼ばれることも。

いずれも「梅(ウメ)」の字がついていますが、ロウバイは梅の仲間ではありません。

英語名では「Wintersweet(ウィンタースウィート)」とつけられており、冬に甘い香りを感じるのは、国に関係ないことが分かります。

ロウバイと同じ日の誕生花

12月30日や1月21日、1月2日は、ロウバイが誕生花とされている日です。

ロウバイと同じ日の誕生花は以下があります。

ロウバイ(蝋梅)の花言葉とその由来は？

植物を育てたり人に贈ったりするときには、花言葉を気にしてみるのも面白いですね。

花言葉を知れば、その植物に対する思いが深まり、より花を楽しめるでしょう。

ここでは、ロウバイの花言葉や色別の意味などを紹介します。

ロウバイの花言葉｜慈愛・奥ゆかしさなど

ロウバイの花言葉には「慈愛」や「奥ゆかしさ」「慈しみ」「先導」「先見」があります。

「慈愛」や「奥ゆかしさ」「慈しみ」は、ロウバイがややうつむきがちに花を咲かせることが由来です。

「先導」や「先見」は、寒さ厳しい季節にどんな植物よりも早く花を咲かせることに、ちなんでいます。

ロウバイの色別の花言葉

ロウバイには、色別の花言葉はありません。

というのも、ロウバイは基本的には黄色い花を咲かせる植物で、種類によって大きな色の違いがありません。

基本種のロウバイは、花の中心がやや赤黒いです。

全体にやさしい黄色い花を咲かせる、ソシンロウバイと比べると、花色に若干の違いがあります。

ワロウバイも、内側が赤紫色を呈しているなど、種類によりわずかな色の違いがあります。

しかし、全般に黄色い花を咲かせることから、ロウバイの花言葉にも違いはないのでしょう。

ロウバイの怖い花言葉

ロウバイは、ややうつむきがちに花を咲かせるため、暗いイメージを持つ方もいるかもしれません。

花の咲かせ方から、花言葉にも怖い意味があるのではないかと思われがちですが、ロウバイの花言葉に怖い意味はありません。

贈りものや、家で飾る花にロウバイを選ぶときは、特に花言葉を心配しなくてもいいでしょう。

ロウバイ(蝋梅)を庭で育てても大丈夫？メリットは？

花言葉は素敵なものが多いロウバイですが「庭で育てないほうがいい」という噂を聞いたことはありませんか。

ロウバイは、本当に庭で育ててはいけないのでしょうか。

ここでは、ロウバイがこのようにいわれる理由を解説します。

また、育てるときのポイントにもなる注意点をあわせて紹介します。

ロウバイを育てる3つのメリット

まずはロウバイを育てるメリットを紹介しましょう。

ロウバイは庭で育てないほうがいいともいわれますが、実はそんなことはありません。

冬に花を咲かせる珍しい植物であるロウバイは、庭で育てるのにもおすすめの植物です。

冬の庭を彩ってくれる

ロウバイは、花が少ない寒い季節に甘い香りを漂わせ、庭を彩ってくれる貴重な植物です。

そのため、冬にも花を楽しみたい方にぴったりです。

シンボルツリーとしてもおすすめですが、樹形は控えめで低木なので、大きな庭木と一緒に植えても上品に仕上がります。

切り花として室内でも楽しめる

ロウバイは、切り枝を飾れば室内で楽しむこともできます。

ナチュラルで素朴な枝ぶりなので、インテリアとして飾ってもオシャレでしょう。

盆栽にすれば、和風の雰囲気にもマッチします。

冬には園芸店でも切り枝が出回りますが、庭で育てればより気軽に取り入れられますね。

金運アップといったお守りの意味も

丸くてかわいいロウバイの黄色い花は、風水で金運アップの象徴でもあるため、お守り的な意味も持ち合わせています。

また黄色は、風水ではコミュニケーション能力を高めるとされる色。

庭で育てたり室内に飾ったりすれば、家族内の会話も弾み、家庭運も上がるかもしれませんね。

ロウバイを庭に植える際の注意点

育てるメリットがたくさんあるロウバイは、基本的に初心者でも育てやすいといわれています。

ただし、庭に植えるときには注意も必要です。

「庭に植えてはいけない」といわれる理由も、注意点を見れば解決します。

庭で育てようと思っている方は、ぜひチェックしておきましょう。

毒に気をつける

庭に植えてはいけないといわれる理由のひとつが、ロウバイが持つアルカロイド系の毒です。

この毒はロウバイ全体にありますが、特に注意したいのが種子の部分です。

誤って食べてしまうと、けいれんや呼吸困難を引き起こす可能性があるため、小さな子どもがいる家庭やペットを飼っている場合は注意しましょう。

室内に生けるときにも、置き場所をよく考えることが大切です。

植える場所に気をつける

ロウバイは、根を広げる傾向があるため、植える場所に気をつける必要があります。

何も考えずに植えてしまうと、広範囲で栄養素や水分を吸収し、ほかの植物の育成に影響を及ぼしてしまう可能性があります。

また、地下に埋められている配管や基礎を傷つけてしまう可能性もあるので、植える場所は十分に検討しましょう。

剪定のタイミングに気をつける

ロウバイは、剪定時期を誤ってしまうと、思うように花がつかないことがあります。

冬に花を咲かせてくれることを楽しみに植えたのに、花がつかないとがっかりしてしまいますね。

これも、ロウバイを育てないほうがいいといわれる理由のひとつです。

ロウバイの剪定は、花が終わる3月頃に行うのがおすすめです。

剪定のときは、花芽を切らないよう気をつけて古い枝だけを切りましょう。

ロウバイ(蝋梅)の香りは香水としても魅力的！

ロウバイは蝋細工のような花も魅力的ですが、甘い香りも人気の理由のひとつ。

ほかの植物が花を咲かせる前に開花するロウバイの香りは、冬の季節に際立ちます。

ロウバイの香りの魅力を紹介するので、香水を選ぶときの参考にもしてください。

清潔感のある甘い香りが特徴

甘さだけでなく、ややスパイシーな感じも漂うロウバイの香りは、ほかの植物にはない独特の香り。

石けんのような清潔感と深みのある香りで、幸せな空気に包まれたような気持ちにさせてくれます。

寒さや寂しさを感じる季節にロウバイの香りがしてきたら、新しい1年の始まりや季節の移り変わりを感じさせ、気持ちもパッtと華やぐに違いありません。

ロウバイの香水の魅力

ロウバイの香りは、香水にも取り入れられています。

清潔感と甘さ、そしてスパイシーさのある香りは、身につけるとかわいらしい印象を与えてくれるでしょう。

また、寒い季節に花を咲かせるロウバイの力強さから、気持ちを前向きにしたいときにもおすすめです。

幸福感いっぱいの香りなので、1月生まれの方や大切な方へのプレゼントとして、花言葉をメッセージに添えて贈るのも素敵ですね。

ロウバイ(蝋梅)の花言葉が素敵！香水やお庭で楽しもう

ロウバイの花言葉は「慈愛」や「慈しみ」など、深い愛を感じさせるものがあります。

ややうつむきぎみながらも、どんな植物より先にお花を咲かせることに由来したロウバイの花言葉は、素敵なものばかり。

庭で育てたり、香水として身につけたりするのにもおすすめです。

ぜひ、花言葉とともにロウバイを身近なところで楽しんでくださいね。