会社の飲み会に行きたくない理由&上手な断り方・対処法を徹底解説!
近年「飲みにケーション」を実施している会社は、新型コロナウイルスの影響でオンライン飲み会に移行するところが増えています。
会社絡みの飲み会が苦手な人は多いですが、相変わらず誘ってくる上司や先輩をいかに断るかは悩ましい問題です。
今回の記事では、会社の飲み会に行きたくない理由や上手な断り方、対処法を徹底解説します。
Contents
会社の飲み会に行きたくない人は多い!
「今どきの若い者は会社の飲み会に行きたがらない」とよくいわれますが、必ずしも若い世代だけとは限らないようです。
大手人材・広告企業「マイナビ」の調査によると、若者世代と上司世代とでは飲み会に行きたくない割合はどちらも5割超えで、ほぼ同じ数値であったことが判明しています。
参考元:マイナビ「若者は、なぜ仕事の飲み会に行きたくないのか?」
若い世代だけでなく、上司世代も半数以上の人が参加したくないと思っているということですね。
そもそも飲みニケーションの目的は良好な人間関係を築き、業務を円滑に進めることのはずですが、飲み会にストレスを感じている人が多ければ、逆効果になり得る可能性はゼロではないでしょう。
「会社の飲み会に行きたくない」と感じる人は、上手く断る術を身につけておいて損はありません。
会社の飲み会に行きたくない理由
会社の飲み会に参加すれば、良好な人間関係を築ける可能性があるにもかかわらず、なぜ「行きたくない」と思ってしまうのでしょうか?
ここでは、会社の飲み会に行きたくない理由をまとめてみました。
会費を支払わなければならない
会社の飲み会に対して、決して安くはない会費を支払わなければならないことに抵抗を感じる人は少なくありません。
会社主催なら全額会社負担ということもありますが、上司や先輩の思いつきで急きょ開催される場合、たいていは自腹です。
月に何度も自腹参加させられては、経済的負担は大きくなってしまいます。
お酒好きの上司がいる人は、飲み会に誘われるのが嫌で出社したくなくなるケースもあるでしょう。
他にやりたいことがある
就業後はプライベートの時間です。
趣味を楽しむだけでなく、たまった家事も片づけたいし、デートをしたい人もいるでしょう。
他にやりたいことがあるのに、その時間を飲み会に取られてしまっては、日常生活にも人間関係にも支障をきたしてしまいます。
プライベートタイムを奪われることが嫌で、会社の飲み会に行きたくない人は多いでしょう。
お酒が飲めない
そもそもお酒が飲めない人もいます。
飲めないのに飲み屋にいる場違い感はストレスでしかありませんし、その上酔っ払いの相手をさせられては楽しいわけがありません。
場合によっては、無理に飲まされて急性アルコール中毒になるリスクもあるので、お酒に弱い人が「飲み会に行きたくない」と思うのは当然でしょう。
「社内接待」のように感じる
会社の飲み会を「社内接待」のように感じる人も少なくないようです。
とくに若い女性は、ドリンクの注文や料理の取り分けをやらされ、カラオケではおじさん達と一緒に歌うのを強要されることも珍しくありません。
男性社員であっても、自分が部下の立場であれば、上司に気を使わないわけにはいかないでしょう。
いくら親睦会とはいえ、サービス残業どころか自腹で会費を払ってまで、パワハラ・セクハラまがいの行為がまかり通る場に参加させられるのでは、転職すら考えてしまいます。
食べ過ぎ・飲みすぎると太る
お酒の席で食べ過ぎたり飲み過ぎたりすることで、太ってしまう心配もあります。
飲み会でお馴染みのビールや日本酒はカロリーが高く、太りやすいお酒の筆頭です。
つまみも揚げ物が多く、最後にラーメンやお茶漬けといった糖質を摂る飲み会に頻繁に参加していては、ダイエットしてもあまり意味がありません。
とくに健康志向の社員は、太るメニューにあふれている飲み会に行きたくない…と感じてしまうでしょう。
会話が苦手
飲み会での会話が苦手な人も多いようです。
上司や先輩相手では話す話題も限られますし、結局は仕事の話を持ち出され、説教されたり自慢話を聞かされたりするのがオチです。
他人と食事をするのが怖い「会食恐怖症」に悩む人も増えており、そうなればお酒を飲んでストレス発散するどころか、会社の飲み会はストレスそのものでしかありません。
会社の飲み会に行きたくないときの上手な断り方
経済面や健康面などさまざまな理由でできれば避けたい会社の飲み会ですが、どうすればスマートに断ることができるのでしょうか。
会社の飲み会に行きたくないときの上手な断り方を紹介します。
体調不良を口実にする
一番無難なのは、体調不良を口実にすることです。
「頭痛がする」「体がだるい」と言って断れば、相手も納得せざるを得ません。
予約が必要な飲み会のときには早めに伝えるようにしましょう。
飲み会に行きたくないからといって、ドタキャンはマナー違反です。
上手に断るには他人に迷惑をかけないことが大切です。
もっとも体調不良は何度も使えばバレてしまいますし、本当に体調が悪いときに信じてもらえなくなってしまう可能性があります。
そのため、ここぞという場面でだけ使うようにしましょう。
金欠であることを伝える
飲み会に行きたくないときは、金欠であることを伝えるのもひとつの手です。
「最近身内の祝い事が多く、懐が心許なくて…」などと理由をつけて伝えれば、角を立てずに断れるでしょう。
ただし毎回金欠を口実にすると、金遣いが荒い計画性がない人といったレッテルを貼られてしまいかねません。
また、上司の奢りの飲み会では、参加しない口実にはならないので注意しましょう。
家庭の事情を理由にする
家庭の事情を理由にするのも良い方法です。
プライベートの問題には他人は口を挟みにくいものです。
「家族の体調が悪くて」「家の者に頼まれごとをされて」などと言えば、だったら仕方がないと思ってもらえるはずです。
1人暮らしでも「家族に呼ばれている」と伝えれば、それ以上誘ってくる人はいないでしょう。
万が一、突っ込んで聞かれた場合は「法事の話みたいです」と言葉を濁しておくのがおすすめ。
後日「法事はどうした?」と聞かれても「行きませんでした」と回答すればOKです。
「他に予定がある」と言う
急きょ決まった飲み会なら「他に予定がある」と言って断るのがいいでしょう。
本当は予定がなくても「以前から約束していて」と言い張れば、「それでも参加しろ」と言う人はいないはずです。
ただし、嘘をついたらバレないよう注意する必要があります。
「約束がある」と言っておきながら、次の日に「昨日はずっと家にいた」とうっかり言ってしまうなんてことがないようにしましょう。
仕事で忙しいことを伝える
お互いの仕事の進捗状況がわからない職場なら、仕事で忙しいことを伝えて飲み会の参加を断るのもいいでしょう。
仕事があるのに会社の飲み会が優先されることはありませんから、「仕事が残っている」と言えば「それじゃあ仕方がないね」と諦めてもらえるはずです。
もっとも頻繁に仕事を口実にしていると、仕事ができない人のレッテルを貼られる可能性があるので、ほどほどにしておきましょう。
会社の飲み会を断るときの重要ポイント3つ
たかが飲み会、されど飲み会です。
会社関連の飲み会をいい加減に断ると、社内の人間関係に悪影響を及ぼす可能性があります。
職場を険悪なムードにしないためにも、会社の飲み会を断るときには重要ポイントを押さえておくことが大切です。
上手に断る際のポイントは「お礼」「謝罪」「代案」の3つです。
ポイント①「お礼」
まず、多くの人が忘れがちなのが「お礼」です。
「誘ってくれてありがとう」の一言があるだけで、相手の心証は大きく変わります。
「そもそも誘ってほしくないのにお礼を言うの?」と思うかもしれませんが、誘う側も仲間意識があるからこそ声をかけてくれるのです。
自分の気持ちは置いておいて、相手の気遣いにまずお礼を言いましょう。
ポイント②「謝罪」
「お誘いありがとうございます」と言ってから、「あいにく都合がつかず」と理由を添えて断ると同時に、「参加できずに申し訳ありません」と謝罪の言葉を添えるとスマートです。
断りや拒絶の言葉は思った以上に相手を傷つけることがあるので、単独で使えば相手に大きなダメージを与えてしまいます。
お礼と謝罪の言葉を挟むことでインパクトを和らげることができるでしょう。
ポイント③「代案」
お礼と謝罪のあとは、「代案」を示す姿勢を見せることが重要です。
代案を提示して改めて飲み会を開催されても困りますので、「今度ランチ会とかどうですか?」と提案してみるといいでしょう。
飲み会ではなくなりましたが、それでも相手からすれば代案を提示してくる姿は誠実に映ります。
飲み会に行かないという自分の意思を通すためには、断りの言葉を相手が受け入れやすいような状況を作ることが大切です。
「行きません!」と強く自己主張すれば、反発が起きるのは当然と考えましょう。
誠実に断り続けることで、誘わない方がよさそうだと思ってもらえれば、次第に誘いの声もかからなくなるはずです。
そのためには、常に申し訳ない気持ちを持って真摯な対応を心がけましょう。
会社の飲み会に行きたくない人の対処法
飲み会には行きたくないけれど、断ったあとの微妙な空気が苦手という人は多いでしょう。
社内の人間関係を良好に保ちつつ、飲み会を断る方法はあるのでしょうか。
ここからは、会社の飲み会に行きたくない人の対処法について見ていきましょう。
マイルールを共有しておく
「断って心苦しい」「断られて不快になる」というのは、どちらも遠慮のある間柄で起こることです。
フレンドリーな関係では誘いを断ろうが断られようが、さほど気にしませんよね。
「飲みに行く?」「行かない」「了解」と言い合える仲なら、人間関係への影響を心配する必要はありません。
なので、普段から会社の人間関係を良好に保つ努力をしましょう。
本音を言える関係になれば、マイルールを共有しておくことができるようになります。
「飲み会は半年に1回」「お金がかかる飲み会には参加しない」といったマイルールを共有しておけば、うまく飲み会を回避できるはずです。
上司に相談する
飲み会の参加を強要されるようなら、上司に相談しましょう。
その際に注意したいのは、何が問題かを具体的に伝えることです。
- 大切な用事があっても断れない
- 頻度が多くて経済的負担が大きい
- 飲みの席でパワハラまがいの言動が多い
など、具体的な問題点を挙げることで上司も対処しやすくなります。
漠然と「会社の飲み会が嫌だ」と言うだけでは単なるコミュ障の愚痴にしか聞こえませんし、上司も企業側の人間だけに否定されては面白くありません。
会社の飲み会批判で終わらないよう言葉を選んで伝えましょう。
行きたくない飲み会の楽しみ方
いくら苦手といったところで仕事上どうしても参加しなければならない飲み会もあります。
そんなときは腹を括って楽しんだ方が得策です。
最後に行きたくない飲み会の楽しみ方を紹介します。
仲が良い人の隣に座る
苦手な場でも話し相手がいれば、気が紛れて楽しく過ごせるものです。
飲み会では仲が良い人の隣に座るようにしましょう。
会場に行く際に「一緒に行こう」と誘うか、会場近くで待ち合わせて一緒に入店すれば、きっと近い席に座れます。
情報収集を目的にする
どうしても断れない飲み会は仕事の一環と割り切って、情報収集を目的にするのもひとつの手です。
日常業務では接点のない上司や他部署の人が参加している飲み会もあれば、取引先がゲストとして招かれることもあります。
いろいろな人と顔見知りになれるのが社内・社外飲み会のメリットですから、思い切って周りの人に話しかけてみましょう。
彼らでなければ知らない情報を教えてもらえるかもしれません。
仕事に限らず人脈が広がれば、思わぬ出会いにつながることもあります。
良い縁があったらいいな程度の軽い気持ちで参加してみるといいでしょう。
話題を準備しておく
飲み会で大人数相手に何を話せばいいかわからないときの克服方法は、あらかじめ話題を準備しておくことです。
会社の飲み会の目的は社員同士の親睦ですから、楽しいひとときを過ごせればよく、何を話したかはさほど重要ではありません。
なので最初は「今日は暑かったですね」「雨がすごかったですね」といった天気の話からはじめてもいいですし、職場近くのランチ情報といった他愛ない話題でも問題ないのです。
相手が上司や先輩なら「いろいろ情報知ってそうですよね」と持ち上げて話を振り、相手が話しはじめたら、あとは聞き役に徹すればOKです。
相手が話し尽くしたら、違う話題を振りましょう。
もっとも避けた方がいい話題もあります。
政治や宗教、熱狂的ファンがいるスポーツの話題などは意見の対立を招きやすく、場の空気を悪くしてしまう可能性が高いので、極力避けるようにしましょう。
なんとなく会社の飲み会に行きたくないときも上手に断ろう!
会社の飲み会に行きたくないと思っても、断るのが心苦しかったり、行かない理由がなかったりで、渋々参加してしまう人たちもいるのではないでしょうか。
しかし、物は考えようです。
社員同士の関係をよりよいものにするために飲み会が開催されるのであれば、渋々参加して空気を悪くするよりも、行かない方がいいと考えることもできます。
誠実さを持って断れば、角も立ちません。
なんとなく会社の飲み会に行きたくないときも上手に断りましょう。
もっとも、新入社員や転属してきた人を対象とした顔合わせのための飲み会は、欠席するとその後の業務に影響が出ることもあります。
必要な飲み会には参加して、よりよい職場環境を作っていきましょう。
- 若者世代も上司世代も飲み会に行きたくない割合はどちらも半数以上
- 飲み会に行きたくない理由には、他にやりたいことがある・お酒が飲めない・社内接待に感じられる・食べ過ぎ飲み過ぎで太る・会話が苦手などが挙げられる
- 会社の飲み会に行きたくないときは、体調不良・金欠・家庭の事情・先約があることなどを口実にして断るのがポイント
- 飲み会の誘いを断るときは、お礼と謝罪をしたあとに代案を提示することが大切
- 会社の飲み会に行きたくない人は、事前にマイルールを共有するのがおすすめ
- 行きたくない飲み会に参加するときは仲が良い人の隣に座り、情報収集を目的にすると楽しめる可能性大